今年度 夏休みまでの活動紹介

2017年09月23日

今年度 夏休みまでの活動紹介

お待たせしました!SGH事業推進室の体制が変わった関係で、長らくの間お休みをいただいてしまったSGHブログですが、ここから再開いたします。また、よろしくお願いします。

まずは、4月から7月までの活動を、学年ごとに駆け足で報告させていただきます。

1年生の活動紹介

1年生、SGH活動がはじまりました!
2017年04月15日
日新館土曜セミナーとして「世界に通用する力と学び」と題した授業が実施され、入学したばかりの1年生がグループワークや講演会を通して、主体的な視点やグローバルな視点とは何か、高校での学習を意欲的に学ぶ姿勢について考えました。
グループワークでは、入学直後の学習に対する期待や不安を共有しながら、学習集団を形成する面で大きな成果が見られたほか、ブレインストーミングの手法を身に付けることができました。生徒からは「SGHの経験で対話力、ディベート力、発信力を身に付けていきたい」「初めてのブレインストーミングは『他人の意見に便乗する』『結論を出さない』などその方法に衝撃を受けた」など、今後が楽しみな、前向きな感想が多く聞かれました。
講演では「SGH 1学年での学び」として1年間の大きな流れとともにSGHの学びが大学の学びにつながることが紹介され、よい動機付けとなりました。


「課題研究概論」を学びました
2017年05月19日
7月末に予定されている「インタビュー実践」(二次情報による事前学習に基づいた一次情報入手のトレーニング)に先行して、フィールドワークや課題研究の基礎的なスキルを学びました。
生徒たちはフィールドワークとは?方法は?という初歩的な疑問を解消し、高校卒業後も重要になってくるフィールドワークのスキルを学ぶことがいかに大切かを認識していました。いよいよ本格的にはじまるSGH活動に向けて、「たくさんの情報を収集し多角的に感じることが必要」「二次情報の収集は確実に出所を確認していきたい」などの声が上がっていました。


自分の興味・関心からキーワードを発見!
2017年05月23~24日
英語プロジェクトとも連携し、社会問題の中から興味関心に基づくテーマに至りそうなキーワードを発見する「興味の発見とリサーチ」を実施しました。ペアワークとインターネットを用いたリサーチで、直感や経験から選んだキーワードを発展させて、課題研究の問いを立てるプロセスを疑似的に体験しました。生徒からは「自分の興味があることを、新聞記事の切り抜きなどで見えるようにし、さらに言語化すると本当の興味が何なのかわかりしっくりきた。自分の気になることから知識の世界は広がっていく」「様々な段取りを通してテーマを決める方法により、思考を深められた」「テーマから連想ゲームのように言葉をつなげた時に、自分の興味ある言葉が多く並んだので、何かに悩んだ時にやってみようと思った」などの感想がありました。


有意義な話し合いを・「ディスカッション講座」を実施しました
2017年06月10日
講師に小布施まちイノベーションHUB事務局長の大宮透氏を招き、課題研究に向けて、ディスカッション能力を高め協働で有意義な話し合いができることを目指し、ワークショップ形式で「議論」の方法を学びました。講座の最後には、積極的に身を乗り出して意見を言う生徒の姿も見られ、「いい議論にするにはいい結論が必要であり、それにはいい問いが必要だと分かった」「議論を行う上で重要なのは、相手が意見を出しやすい状況を作ることだと思った」「ディスカッションにはフェーズや展開があることを知った」など、学んだことを生かし、より良い議論ができるようになっていました。


「インタビュー実践 事前学習①」を実施しました
2017年07月13日
7月25日の「インタビュー実践」を前に、自分が受講する講座の講師に何を聞くべきか、良い”問い”を立てるためにグループでの話し合いを通して事前準備をしました。「たくさんの意見が出たが、話し合いが予想以上にスムーズに進んで、しっかりと絞り込むことができた。充実した話し合いの末、良い形で準備が終えられたことが嬉しい」「人の意見を良いと思った時は、それを伝えてより内容を深められた」など、これまでの学習を活かしている生徒の様子もありました。


「インタビュー実践 事前学習②」を実施しました
2017年07月15日
事前学習①で作成したグループの質問を、ICTを活用してグループ内外と共有することで、他のグループの質問も確認して自らの問いを改めて検証する機会を持ちました。生徒からは「質問の意図や答えを予想することで、なぜその質問をするのか改めて意識することができ、返ってきた答えに対してどう理解を深めるのか考えることができた」「講師やテーマに関連する資料を集めたことで新たな視点を得て、新しい質問を作ることができた」などの感想が聞かれました。


「インタビュー実践 事前学習③」を実施しました
2017年07月24日
インタビュー実践に向けて、ディスカッションを通してグループとしての問いを決定し掲示する模造紙の完成、質問が円滑に行えるかを確認しながらリハーサルを行いました。発表の中での自分の役割を確認し、準備が進むことで翌日のインタビューに向けて生徒たちの意欲が高まりました。


「インタビュー実践」外部講師へのインタビューを行いました
2017年07年25日
農業・地域づくり・心理・教育・食・医療などの各分野で活躍している、また情報に精通している外部講師14人を招き「インタビュー実践」と題して、これまでの事前学習で準備してきた質問を講師に投げかけ、一次情報集約の練習を行いました。9月以降の班別課題研究へ向けて自分の興味・関心の深化と拡大を図る狙いもあります。
3部構成で、1、2部は各講師のミニレクチャーの後、各10分の持ち時間で準備した質問に基づきインタビューを行い、3部はインタビュー研究として各会場のやり取りを記入した模造紙を見て回ったほか、会場にいる講師に質問もしました。
「若者が活躍しようとしているのにそれを妨げてしまい、活躍できないようにしている環境が問題」「学力の捉え方が変わってきている。思考力、判断力、表現力+学びに向かう姿勢が必要」など、各講師から印象深い情報を引き出していた生徒たちは、インタビューにおける質問の質、ファシリテート能力、情報の集約と記録の重要性を認識し、また、これまで積み重ねた事前の学習を経て、この実践を行うことで事前授業の意義も再確認することができました。


インタビュー実践 事後学習①を行いました
2017年07月25日
インタビューで得た情報を分析し、翌日のクラス発表を意識して内容を整理しました。自分のグループの講師から得た情報を一次情報かどうか考えるなど、情報の持つ意味を考えたほか、他のグループの様子もGoogleの共有シートを通して可視化し、発表に向けて生徒たちの意欲も高まっていました。


インタビュー実践 事後学習②を行いました
2017年07月26日
クラスでの発表を通して、インタビューで手に入れた情報を発信する手法を学んだほか、質疑応答でさらに学んだ内容を深めていきました。

2年生の活動紹介①

2年生、今年度は「世界」を視野に課題解決に取り組みます!
2017年04月11日
「今年度のSGH活動 ~課題研究を中心に~」と題してオリエンテーションを実施しました。SGH事業推進係から生徒が積極的に活動に参加できるよう、あらためてSGHの意義を解説し、今年度の活動の概要を1年次との違いを中心に理解を深めました。
今年度は新たに「世界から見た視点」が加わるので、昨年の2学年の研究事例を紹介しながら説明を受けました。2年生は台湾研修旅行での発表もあります。昨年度につづく課題研究はいよいよ大詰め、課題の解決策を探る活動になります。


SGH講演会「『問いを立てる知性』を目指して」を実施しました
2017年04月15日
本校・小川幸司教頭を講師に、高大接続改革の流れの中にあるSGH課題研究の意義を再確認し、課題研究を深化(進化)させるための方法を学びました。課題研究の深化に必要なキーワードとして「Interest」「Evidence」「Constellation(星座的布置)」が挙げられ、昨年度の自分たちの実践例を交えた解説に、“自ら問いを立て、課題設定する”具体的な手法を、より身近なものとして学ぶことができました。


異分野の融合を探る・班編成を検討しました①
2017年04月15日、12日
クラス替え直後なので、2クラス合同で自己紹介を交えて個人課題を紹介してクラスの中で共有しました。男女混合で7~10名のグループを作り、①自分のテーマに係るキーワード3つを付箋に書き,ネームサスペンダーをつけて、自己紹介と自分のテーマについて説明し、②全員のテーマの共通性を考え、このグループで課題研究を進めるとした場合の、仮想フィールドワーク先の検討を行いました。
課題の共通性を探ることで、物事を多面的に捉えることやそれらのテーマを結びつけるトレーニングにもなりました。「異分野融合」「テーマの共通性を探る」と目的を明確にしたことで生徒たちも活発に議論でき、気持ちを新たに課題解決に取り組むきっかけとなりました。


より具体的な個人課題の解決へ・班編成を検討しました②
2017年04月25日、15日
前回の授業から、より具体的に個人課題を解決するために男女混合で3~6名の新たな班を編成しました。「環境」「機械」「エネルギー」などの個人テーマから「地球にやさしい自動車技術」を共通テーマとした例を取りあげると、生徒たちはより柔軟に、多面的に考えることができ、8割以上が新しい班を作ることができました。


いよいよ本格的な課題研究へ!班編成の決定
2017年05月02日、04月26日
全57班の編成が決定し、個人の課題と昨年度の取り組みを共有した上で、今年の班のテーマも決まりました!各班が、生徒ひとりひとりで異なる個人の課題と、それらの共通項である班のテーマをじっくり議論し、まとめ上げることができました。これらの情報はGoogleスプレッドシートに入力したことで、生徒をはじめ授業担当者も班の進捗状況を共有することができています。


6月のフィールドワーク先を選定しました
2017年05月16日、17日
個人の課題や班のテーマをより深く掘り下げていくために実施するフィールドワークⅠ(①6/9、②6/23)で、各班が希望する実施先を検討しました。2年生のフィールドワークは1年次のこれまでの研究の上に、さらに新たな課題を発見することにもつながります。ここでもGoogleスプレッドシートを活用し、ひとつの事業所に複数がアポイントメントを取るトラブルを防ぐことができました。


フィールドワークに向けて質問内容を深めました
2017年05月30日、31日
フィールドワークⅠ①(6/9)を実施する班は、質問事項をより深めていきました。Googleスプレッドシート上の「質問構想シート」に、ひとつひとつの質問について、内容だけでなく、何を考える上でその質問への回答が必要なのか、どんな仮説を考えているのかという質問の理由、自分たちの考えの根拠となっている知識やデータ、どこ/何と比較して研究するのか含めて入力することで、班全員で質問事項を吟味し、次回フィールドワークに向けて意欲を高めている様子でした。


フィールドワークⅠ①を実施しました!
2017年06月09日
57班のうち31班が29ヶ所に分かれてフィールドワークを実施しました。
生徒からは「地域住民と観光地のつながりを深く感じたFWだった」「インターネットでは得られない現場の情報を得ることができた。FWへ行ったことで自分の個人テーマを考える上で必要な予備知識を明確にすることができた。自分たちで街頭調査なども行えば、もっと深まった研究になると思う」などの感想が聞かれ、FW先で得られた生の情報から新たな課題が見つかるなど、今後のまとめに活かせるヒントが数多くあったようです。残る26班も6月23日に向けて準備を行うなど、それぞれに有意義な時間となりました。


フィールドワークⅠ①のまとめを行いました
2017年06月13日、14日
9日にフィールドワークを実施した班はお礼状や報告書を作成し、23日に実施する班はフィールドワークに向けた準備を進めました。班ごとに活動内容は違いましたが、すべての班に目標があるので集中して取り組んでいる姿が印象的でした。

2年生の活動紹介②

フィールドワークⅠ②を実施しました
2017年06月23日
2回目のフィールドワークは57班のうち34班が35ヶ所に分かれて実施しました。2回の実施日を設けたことで、57すべての班がフィールドワークを実施しました。
生徒にとっては「班全体の『地域活性化』というテーマが曖昧であり、もっと具体的にしなければならないことがわかった。また、自分の個人の問いについて『にぎわいづくり=活性化ではない』ということについて考えなくてはいけない」「『定住者を増やす』ための策を見出すことが目標であったが、それ以外の視点もあるのだと気付かされたことが一番の収穫だと思う」など、自分たちの考えた仮説の背景にある問題や、今後の研究の進め方に一歩踏み込んで考える貴重な時間となりました。


フィールドワークⅠ②のまとめを行いました
2017年06月27日、28日
2回のフィールドワークⅠを終えて、個人や班で立てた課題を整理し、その解決策を話し合う場を設けました。生徒たちは個人の成果を報告書にまとめると同時に課題解決策の仮説を考えながら、いよいよ最後となるフィールドワークⅡの実施先の検討に入っていました。


フィールドワークⅡに向けて
2017年07月18日、19日
翌週に控えたフィールドワークⅡに向けて、Ⅰと同様に「質問構想シート」を使って質問の内容を深く掘り下げていきました。1年次から何度もフィールドワークを経験しているので、生徒たちも班の中でひとりひとりが役割を担って、フィールドワーク先の調査を進めていました。


課題解決策の検証に向けて・最後のフィールドワークⅡを実施しました!
2017年07月25日
これまでの課題発見から、いよいよ課題解決に向けた仮説の検証を行うために最後のフィールドワークです。終日フィールドワークができることを利用して、松本や軽井沢など遠方に出かけたり、午前午後を使って複数個所を回る班、2つのユニットに分かれて別々の場所へ行った班など、57班すべてがフィールドワークを実施しました!
フィールドワークを終えた生徒からは、「食育の徹底が給食の残飯の量に関係しているという考えは不十分だったが、食育が子どもたちに『食べることへの興味』をもたらしていることは確実であった。これまでのFWを通して、小さい頃から食と深く関わることが残飯減少への近道だということを実感できた」「地域医療を実践している方の生のエピソードを聞き、非常に為になった。また、このシステムは誰かが勝手に作ってくれるものでなく、地域の住民が自ら生み出すものだと再認識した。この考え方に医療の原点なるものを感じた」などの声が聞かれ、これまでの自分の問いを見つめ直したり、さらに視野を広げて課題解決に取り組む、課題研究のゴールに向けて2年間で最も充実したフィールドワークになったようです。


フィールドワークⅡのまとめを行いました
2017年07月26日
夏期得編授業の中に2時間「総合的な学習の時間」を設けて、パソコンの使える教室を授業内の1時間使えるように時間割を組み、効率よくフィールドワークⅡのまとめができました。これまでの課題研究をまとめる個人レポートの作成は各自夏休みの課題となりました。


個人レポートのまとめから、いよいよ発表会へ
2017年08月23日、26日
班の中で一人一人の個人レポートの読み合わせを行い、班としての研究の整理をし、課題研究発表会に向けた準備を進めました。課題研究発表の仕方は、『ツリー型』と称した、班の中の1名の研究を柱として発表する型と、『並木型』と称した、それぞれまたは数人の研究を並列的に取り上げ、それらから1つの提案としてまとめる型があります。個人研究をまとめる具体的な道筋が示されたことで、生徒たちは発表会のプレゼンの中で一人一人がどんな役割を担うべきか、班としてどうまとめるか、より伝わる構成にするにはどうするかなど、じっくりと議論していました。


☆2年生の課題研究発表会は10月12日(木)に開催します。現在は発表会に向けて、プレゼンテーションのスライド作成など準備も大詰めを迎えています。

グローバルな学びへの参加

課題研究以外の、外へ広がる活動についてまとめて報告します。

小布施サマースクール実行委員との交流          5月12日(木)本校大会議室
夏休み中に小布施町で行われる「H-LAB OBUSE」の説明会を、実行委員を招いて実施しました。1,2年生56名が参加して、ハーバード大生をはじめとした海外大学生や日本人留学生と交流できる体験への憧れに胸を膨らませていました。


米国リーダー研修報告会                5月27日(土)本校小体育館
公開授業にあわせて実施し、保護者・中学生・地域の方々も大勢参観しました。
米国リーダー研修の参加者が研修の様子を報告しただけでなく、1年次に米国リーダー研修に参加した3年SGH生がその学びをどう生かしたかも発表し、1,2年生全員が各自の今後に生かすためにその成果を共有しました。1年生は広い世界に挑んでいく先輩の主体的、積極的な姿に大いに刺激を受けたようでした。また、2年生は、台湾研修の事前学習として今後の活動に生かしていこうとする姿勢が見られました。


中高連絡会でのSGHについての発表           6月7日(水) 本校大会議室
3年SGH選択生1名が、中学校の先生方に「SGHでの学び」と題して自分が3年間のSGH活動を通して学んだこととそこから描いている将来への希望を語りました。中学校の先生からは「自らの経験から実感したことを言語化していて素晴らしいと感じた。探究的な活動は、いわば答えのない学習であるが、今後も研究者自身の実感を大切にした研究をしていってほしい。」などの言葉をいただきました。


上田高校主催 北陸新幹線サミット              6月17日(土) 上田高校
2年生2グループ5名が参加し、課題研究発表を行いました。「北陸新幹線サミット」は、県内もう一つのSGH校・上田高校の3年SGH生が運営する、北陸新幹線沿線にあるSGH指定校に通う高校生を中心とした課題研究発表会・意見交換会で、多様な同年代との交流に刺激を受けて帰ってきました。


中学生一日体験入学でのSGH活動の紹介  7月29日(土) 本校図書館前フリースペース
2年生SGHスタッフ3名が中学生のみなさんにSGH活動の概要をプレゼンテーションしました。中学とは違う学びへの期待を抱いてもらえたようです。


H-LAB主催サマースクール           8月14日(月)~20日(日)
1年生3名が「小布施サマースクール」に、1年生1名が「女川サマースクール」に参加しました。H-LAB主催のサマースクールは国境や世代を越えた交流による主体的な進路選択を可能にすることを目指し、海外大学生や日本の大学生メンターと多様な体験をするプログラムです。


台湾 高雄市立高雄女子高級中学との交流    9月12日(月) 本校視聴覚室,教室
台湾研修旅行で交流する高雄市の7校の一つ、高雄市立高雄女史高級中学の生徒98名が本校を訪問。SGH生徒スタッフ・管弦楽班・合唱班・吹奏楽班による歓迎セレモニーのあと、儀旗隊のパフォーマンスを披露。その後、授業で生徒交流を行い、親睦を深めました。英語によるコミュニケーションが活発に行われ、生徒同士の距離がまたたくまに近づいていました。
     

3年生の活動

年生「善光寺グローバルサミット」に向けて

3学年は、SGHを選択した生徒が、1・2年次から積み重ねてきたSGH課題研究の集大成として、研究の最終成果を世界に向けて発信する「善光寺グローバルサミット」を企画し運営しました。以下、活動の内容です。


「善光寺グローバルサミット」に向けて① 
           4月~5月29日(月)グローバルNAGANO戦略会議まで

第2回となる今年度の「善光寺グローバルサミット」の目的や企画を具体化し、自分たちの『提言』を作り上げるため、4回の授業や昼休み、放課後などを使って打ち合わせを重ねていきました。
その中で、サミットの目的を「身の回りにある課題を解決していくのは他でもない自分たちであり、その力を養う手助けをするのがSGH活動である」ことを伝えることと結論づけ、「課題に立ち向かえる、変えられる」というスローガンが決定しました!
また、昨年の形式を転換し、課題研究発表を軸に、参加生徒全員が主体的に参加できる「全校ディスカッション」を行うことも決まりました。


グローバルNAGANO戦略会議を行いました
2017年05月29日
「善光寺グローバルサミット」の核になる、3年SGH生が考える社会課題を解決する『提言』をより有意義なものにするために、実社会で課題解決に取り組んでいる方々をコメンテーターに招いて、ご指導をいただきました。
『提言』の原案をプレゼンテーションとして発表しました。コメンテーターの方々からは、移住分野には「なぜ地方促進が上手くいかないのか、意見が対立するのか、など論理展開で理由を深めるべき」、森林分野には「森林官を実現するにあたって財源をどうするのか考えるべき」などの助言や、最後には暖かい激励もいただきました。
生徒からは「実際に現場で活動している方々から指摘をもらえて有意義だったし、刺激的で楽しかった」「なぜそのテーマを扱うのか、まだ詰め切れていない。残された時間で参加者に共感してもらえる内容にしていきたい」などの声が聞かれ、サミットに向け、自分たちが進むべき道筋を確認していました。



「善光寺グローバルサミット」に向けて② 当日まで

授業や昼休み、放課後、そして文化祭の準備期間など残された短い時間を有効に使い、「グローバルNAGANO戦略会議」でいただいた指摘や自分たちの反省を生かして『提言』の内容をより深め、プレゼンテーションの完成度を高めていきました。
2日間にわたるサミットを成功させるために、行き詰まれば常に原点に立ち戻り、激論を重ねる…これを繰り返すことで全体の統一と『提言』の質が向上し、当日の運営についても1、2年生運営委員との連携が進みました。


「善光寺グローバルサミット」を開催!
2017年07月06日~07日(本校文化祭「金鵄祭」期間中)

3年間のSGH活動の集大成として「善光寺グローバルサミット」を2日間にわたって、県内外5校の生徒や大学生、留学生をゲストに招き開催しました。
ゲストと各校の課題研究の実践や成果を共有し意見交換などを行う第一部と、3年SGH生がこれまでのSGH活動や課題研究から導いた社会課題の解決に係る『提言』を発表する第二部に分けての開催です。

《第一部》7月6日(木)
第一部は善光寺宿坊の白蓮坊を主会場に行いました。
本校生徒がゲストを英語で案内する善光寺案内(昨年の反省から今年は講習も受けました!)にはじまり、善光寺大本願を会場にした交流会①では、「学び合おう、互いの活動」と題して、各高校がそれぞれの課題研究を報告するプレゼンテーションと質疑応答を行い、さらにはグループに分かれてディスカッションも行いました。
白蓮坊での交流会②は「考えてみよう、地域存続のカタチ」として、第二部概要を発表し、それを受けてグループディスカッションを行いました。
他校の課題研究や、全く異なる実践などに触れ、1、2年の生徒からは「5つの高校の発表は興味深く刺激的だった。この経験は今後のSGH活動の活力になったと感じる」「他校との交わりを通して、答えのない問いを解決する大切さ、そして私達がその問いに向かっていくことで次世代を担い、より良く創り出していくのだと改めて実感した」など、参加して良かったという声が多く聞かれました。

(ゲスト)
新潟県立国際情報高校、山梨県立甲府第一高校、長野県上田高校(以上SGH校)、長野県飯山高校、長野県屋代高校(以上SSH校)、及び大学生、留学生の皆さん

《第二部》7月7日(金)
本校大体育館を会場に、3年SGH生が「私たちが考える地域存続のカタチ」というテーマで「移住」「集住」という対立軸を背景に、移住・森林・伝統工芸・福祉の4つの分野の課題研究成果を『提言』として日英両国語で発表しました。
次にロールプレイングディスカッションと銘打ち、聴衆全員に「金鵄村」の住人として属性を与え「移住」「集住」のどちらを選択するかを理由とともに発言してもらうという「全校ディスカッション」を行いました。この試みは、「地域存続」という地方の高校生にとって切実でありながら正面から向き合うことの少ないテーマを真剣に考える貴重な機会を提供し、また講師からも参加者全員に「自分ごと」意識を持たせることに成功したと高い評価を得ました。
参加者からも「全ての提言で移住と集住について触れられていたので、考えがより深められたと思う」「ディスカッションを取り入れることでサミットに“参加”しているように思えた。様々な意見が聞けて面白かった」などの感想が聞かれました。
2日間を無事に終えた3年SGH生からは「2回目となる今年の形がこれからの善光寺グローバルサミットの形になるというプレッシャーを感じながらやってきたが、「ひな型」を作れたのではないかと今は思っている」「ディスカッションの時間がもっと長くても良かった。2時間という枠の中でどこに時間をかけるか、優先順位を決めて逆算すべきだ」「課題研究の中身も含め、自分たちの経験をしっかりと後輩たちに引き継いでいくことが必要」など、充実感とともに、早くも次に続く後輩たちへの言葉もありました。

☆3年SGH生は現在、この「善光寺グローバルサミット」を振り返り、英文報告書を作成しています。9月中の原稿完成を目指して頑張っています。

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