米国研修 Day 4
2026年03月19日
研修も後半戦、ニューヨークの現地高校で交流、国連本部や9.11ミュージアム見学も
研修4日目。快晴に恵まれたものの、最高気温は2度と、この期間中で最も厳しい寒さとなりました。研修も後半に入り、より主体的な学びと行動が求められる段階です。幸先よくスタートできればよかったのですが、出発前に忘れ物が多く、出発予定時刻の15分後に出発することとなりました。この大幅な遅刻で、時間通りに集合している生徒、現地ガイドの方、長野高校の生徒のために様々な準備をし ている現地高校にも迷惑をかけてしまっていることを伝え、全体に対して遅刻の指導をしました。また、現地校に行くまでのバス内で、研修折り返しのリフレクションを行いました。何のために研修に参加したのか。親御さんや先生方に機会をもらい、ボストン・ニューヨークに来たことを無駄にしないために、残りの研修をどのように過ごすべきなのか。それぞれ真剣に考える機会になったのではないかと思います。
午前は、ニューヨーク・クイーンズ区にあるFrancis Lewis High Schoolを訪問しました。この高校は多様性に富んだ大規模校で、AP科目(大学レベルの授業)や専門プログラム、課外活動が充実した進学校として知られています。到着後は講堂で歓迎式典が行われ、生徒主体のマーチングバンドやジャズバンドによるパフォーマンスを披露してくれました。交流の一環としてダンス体験も行われ、当初は控えめだった本校の生徒たちもだんだんと積極性を見せ、最終的には全員が参加して交流を深める姿が見られました。
授業体験では、ビジネス、経済、投資、ロボティクスなど、日本では触れる機会の少ない実践的かつ先進的な内容に参加しました。特にビジネスの授業では、生徒たち自ら広告を制作し収益化を目指すプロジェクト型学習が展開されていて、創造性と実践力を重視する教育手法に大きな刺激を受けていました。また、日本文化交流の一環として、おにぎり作りの授業に参加し、日本の食文化を通じて交流するとともに、1人の生徒が持参してくれていた茶道具を用いて茶道の実演も行いました。静寂と礼節を重んじる文化に対し、現地生徒が深い関心を示す様子が見られ、お互いの文化理解が促進されたように感じました。さらに、長野高校の生徒たちによるプレゼンテーションでは、長野県や学校紹介、日本文化について発表を行い、クイズ形式を取り入れるなど工夫も凝らした内容で、現地生徒たちの関心も高く、多くの質問が寄せられていました。短い時間でしたが、生徒同士で連絡先を交換して、今後の交流につなげている様子もありました。
午後は、United Nations本部を訪問。国際連合内部に入るためのIDを作成し、厳重な荷物チェックの後、ようやく本部内で入り、2グループに分かれて国連本部内のツアーに参加しました。ツアーの中で、国際連合本部の中心的な役割から、内部事情、各国の寄贈品など、数多くの情報を教えてもらいまいました。中でも生徒たちのテンションが上がっていたのは、会議室です。総会ホール、安全保障理事会会議場、信託統治理事会会議場、経済社会理事会(ECOSOC)会議場をすべて見せていただいただけでなく、総会ホールでは学生の模擬国連の現場に遭遇し、実際に会議場を使用している光景を見ることもできました。ネイティブスピーカーの難しいツアーの中でも、疑問に思った点はその場で質問して知識を吸収しようとしていた姿が印象的でした。続いて訪問したNational September 11 Memorial & Museumでは、見学前に、現地のガイドさんが事件についてお話をしてくださり、9.11ミュージアムの理解の基盤を作ってくれました。この事件はまだ生徒たちが生まれる前のことですが、当時の出来事の映像や写真、痛々しい焼け跡や破壊痕が残る実物のビルや車の残骸、被害にあった方々や家族の思いが詰まった展示がたくさんありました。見学後は、9.11事件の前の空港セキュリティと、現在のセキュリティの違いを伝え、このような事件の教訓を生かして人間が進化しているからこそ、今私たちが安全に渡航できていることを伝えました。また、歴史を学ぶことは現在の成功を導くことであること、そのうえで9.11事件のような暴力的な惨事を二度と繰り返してはならないことを伝え、見学を通じて、命の尊さや平和の重要性を強く実感した様子が見られました。夕食はボリュームのあるアメリカンバーベキューで、現地の食文化を体験しました。多くの生徒がしっかりと食事をとり、翌日に向けたエネルギーを補給していました。
研修4日目は、課題と学びの両方が詰まった一日でした。時間管理の大切さを再認識して、異文化理解、主体的な学び、国際的視野を広げるという点で大きな成長がありました。いよいよ明日が研修最終日になります。生徒一人ひとりがより高い意識を持って行動していくことを期待しています。
(現地より)
