イギリス研修 Day 8

2025年08月04日

現地最終日はオックスフォードへ終日観光、最後の夜は他国の生徒たちと別れを惜しむ姿も

 8日目(8月2日)は、研修最後の現地プログラムとしてオックスフォードへの終日観光を行いました。ちょうどオックスフォード大学では卒業式が行われており、晴れやかなムードに包まれていたからか、天候も終日快晴。心地よい温かさの中で、思い出深い一日となりました。
 ブルネル大学からオックスフォードまではやや交通渋滞がありましたが、大きな遅れもなく無事に現地到着。最初に訪れたのは、オックスフォードキャッスル・プリズンの見学ツアーでした。この施設は、元々ノルマン様式の「モット・アンド・ベイリー」型城塞として建てられ、王に仕える兵の拠点として機能した歴史を持ちます。その後、18〜20世紀には実際に監獄として使われ、多くの囚人たちが収容されていたということです。現地ガイドの案内のもと、石造りの建築様式や監獄時代の部屋、使用されていた器具などを見学しながら、施設の歴史や背景について説明を受けました。英語は現地のリアルな速度でのクイーンズイングリッシュであったため、内容の理解には苦労もあったようですが、石造りの重厚な建物や展望台からの街並みなど、日本では見られない光景に強い関心を示していました。中には、ガイドの英語説明文を写真に収め、自分で復習しようとする生徒もいて、意欲的な姿勢が印象的でした。
 続いては、生徒たちが最も楽しみにしていたオックスフォード大学の街並み散策ツアーです。歴史と学問の薫りが漂うオックスフォードの街を歩きながら、以下のような名所を巡りました。
・クライストチャーチ:映画『ハリー・ポッター』のロケ地としても有名。
・マートンカレッジ:オックスフォード大学の中でも最も古いカレッジの一つ。現代の大学制度の基礎を築いた先駆け的存在です。
・ラドクリフ・カメラ:ボドリアン図書館の一部であり、英国で2番目に大きな図書館。円形の優美な建築が印象的です。
・ハートフォードカレッジの“溜息橋”:ヴェネツィアの「ため息橋」に似た構造を持ち、フォトスポットとしても人気。
 ガイドの説明を受けながら、世界最高峰の学術都市の空気に触れる貴重な体験でした。特にハリー・ポッターのファンにとっては、終始興奮が止まらない一日だったようです。見学終了後は、ショッピングモールにて約2時間の自由行動を行いました。研修中最後のお土産購入の機会だったので、皆熱心に店舗を回ってお土産を探していました。
 最後のナイトアクティビティは、映画『トゥルーマン・ショー』の英語字幕付き上映でした。ストーリーの展開が分かりやすく、英語学習にも適した内容で、生徒たちは字幕を活用しながら熱心に鑑賞していました。
 そして、この夜がこれまで仲良くなった他国の生徒たちと過ごす最後です。別れを惜しみ、握手やハグを交わしたり、連絡先を交換したりと、それぞれのかけがえのない出会いを形に残す姿があちこちで見られました。ほんの1週間足らずの時間でありながら、国境を越えた友情がしっかりと芽生えていたことを感じる光景でした。
 ここまでの滞在を通じて、生徒たちは数えきれないほどの体験をしてきました。思い返せば、楽しい思い出だけでなく、悔しいこと、失敗して涙したこともあったかもしれません。今はまだそれらの経験をうまく言葉にできない生徒もいるでしょう。しかし、この研修で得たものは、必ずや将来の自信と成長の糧となってくれるはずです。帰国後は、まず無事に日本の学校・家庭に戻ることが第一ですが、ぜひ落ち着いたタイミングで今回の経験をじっくりと振り返り、今後の進路や人生について、自分なりに考えを深める機会にしてほしいと願っています。
(現地より)

 なお、長野高校と早稲田大学本庄高等学院のイギリス研修団は、本日8月4日(月)午後2時30分に成田空港で無事に解散となりました。

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