3年選択生の探究活動を紹介します①

2025年07月23日

「教科書を最大限に活かした授業のあり方」で1時間の実践授業

 3年生の総合の時間「グローカルアカデミア」は、選択生の授業です。7月14日(月)に課題研究発表会を終えましたが、研究成果のまとめに向けて探究活動を続けている3年生もいます。

 3年1組のブリザードさんの研究テーマは「教科書を最大限に活かした授業のあり方」です。学校教育の中でいちばん基本的で、広く使われている教科書が、生徒にとって“受け身”な存在になっているのではないかという問題意識を持つ中で、教科書を単なる情報の供給源ではなく、能動的なツールとして活用する授業デザインのあり方を研究してきました。この研究の一環として、16日(水)に実践的に1時間の授業(1年生の生物基礎)を行いました。
 先生として黒板の前に立ちました。授業は、まず教科書を読む、この日の単元についてペアワークなどで共有しながら、投げかけられた問いについて考える、教科書から得た知識をつなげて活用していくという形で進めていました。「酵素」を学ぶ単元でしたが、パイナップルのゼリーや洗濯洗剤を例に挙げるなど、自分たちがよりリアルに感じられる工夫もありました。
 授業を終えたブリザードさんに感想を聞いてみました。「授業を実施するまでに準備を積み重ねてきたので、当日は自分のやりたいことができた。時間配分には課題が残るが、最初に教科書を読むこと=予習、授業=復習という位置づけで、授業展開ができたのではないか。教科書を有効活用するという自分の研究課題については、1年生からのフィードバックを見ても思考力を引き出していくという面でプラスに働いたのではないかと思った。」と話してくれました。今回の授業で得た結果も受けて、論文にまとめていくということでした。
 なお、生徒が授業を担当するにあたっては、担当教員と実施に向けて準備をし職員会議で承認を得て学校長が許可を出しているほか、該当するクラスの保護者の皆さんにも通知をしています。

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