1年生の課題研究テーマ決めのヒントに
2025年05月29日
JICAパキスタン事務所 中山宏伸さんのミニ講演会
総合の授業も5回目です。5月26日(月)は、本校OBでJICAパキスタン事務所の中山宏伸さんに1年生に向けてお話をしていただきました。
1年生は、初回のブレインストーミング、3年生の研究発表を聞いて課題研究をより具体的に知ってもらう授業に続いて、今は自分がどんなテーマで研究していきたいかを考えています。(1年生はグループ研究になりますが、まずは自分自身の興味・関心をどう研究に結び付けて研究課題とするかを考えた上で、クラスの枠を越えてテーマが似通った5人程度でグループを作ります。)
今回と次回の授業で“研究テーマを考えるヒントに”と、2回のミニ講演会でお話を聞く機会を設けました。
現在はパキスタン在住の中山さんからは、なかなか知り得ないパキスタンの現状や、JICAの取り組みについてお話があり、海外で働くことや共生社会の構築について身近に感じることができました。中山さんは、「長野県や日本を出て新しいものを見聞きしたり経験することから、自分の中でどんどんアイディアが出て、それを長野県の課題解決に活かせると考えている。高校生の今から広い世界に目を向けて、自分自身の関心があることを、時間をかけて調べてほしい。」と話しました。
以下は、1年生の感想を抜粋しました。
・JICAの活動「パキスタンの開発課題」の話はこれまでやってきた探究活動やNGPとの関わりを感じた。社会に貢献するというのはどういうことなのか、そのうちのひとつを教えてもらえました。
・海外の貧困問題や教育課題は、自分と遠い関係のものだと感じてしまいがちですが、今から関心を持って学習していくことが大切だと思いました。
・探究の時間で何をしていけばいいか、はっきりと定まっていなかったけれど、「自分がどんなことをやりたいか考え、将来につなげる」という言葉を聞いて、将来の夢に関連して研究をしようと指針を見つけることができました。
次回の授業では、本校OBで特別非常勤講師の、東京大学大学院 学術専門職員の佐野太一先生に「探究テーマを考えるヒント~過去の探究テーマをもとに~」と題してお話をしていただく予定です。