2年生の課題研究は個別研究へ

2025年04月22日

JICAパキスタン事務所 中山宏伸さんのオンライン講演も

 新年度の総合の授業もスタートして2回目です。2年生は昨年度のグループ研究を経て、いよいよ各自が興味・関心のある分野や、進路希望に沿ったテーマで個別研究に進みます。
この日の授業前半は、本校OBでJICAパキスタン事務所の中山宏伸さんとオンラインで繋ぎ、お話をしていただきました。JICAの事業内容のひとつである、外国人材との共生社会構築について紹介し、今年度のNGP活動で多文化共生をはじめ、地域活性化などをテーマに研究を進めたい生徒と、JICAも連携して研究活動を支援していきたいと話してくれました。また、多文化共生をテーマにした研究に限らず、研究する上で大事にしてほしいこととして、中山さんは「自分の考えをしっかり持ってインタビュー活動を行う」「複数回にわたってお話を聞くなど、フィールドワーク先ともっと関わりを持つ」「校内発表会だけでなく、探究活動の成果を外に発信して地域に還元する」を挙げて、さらに一歩踏み込んだ研究活動になるよう、ぜひ取り組んでほしいと話しました。

 さて、2年生は今、課題研究テーマの設定を進めています。研究テーマについては、以下の3つの方針で考えています。
①進路希望に関連した研究テーマ(大学の学部学科の研究内容から自分が興味関心を持てるテーマ)
②昨年度の研究テーマを継続(昨年度の研究を発展させた内容)
③自分の興味・関心があるテーマ です。

 残りの時間で研究計画書の作成を進めました。テーマはもちろん、自分の研究計画を具体的に書き出してみることで、どこにフィールドワークに行くのか、どんな実験をするのか、どんな文献を参考に調査を進めるのかなど、今後の活動に何が必要なのかがより明確になってくるはずです。
 また、研究テーマを決めるにあたっては、研究をしていてワクワクするような、自分の興味関心があるものが大前提ですが、それを踏まえて、テーマをより具体的にして、その課題研究が社会や学術にどんな影響を与えるのか、どう貢献できるのかを考えてほしいと思います。テーマが単なる自分の趣味の追求になってしまわないように、“課題研究”として社会課題と結び付けていくことが大切です。
 5月からはいよいよゼミ形式の授業になります。4月の授業でしっかりと自分たちの考えを深めて、今年度の課題研究と向き合っていきましょう。

 月曜日の6限は、全学年が同時に総合の授業を行っています。授業内で他の学年の発表を聞くなど“学年を越えた学び”を取り入れながら、今年度もNGP活動を進めていきます。

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