米国研修 Day 5

2025年03月21日

アメリカで過ごす最終日、ミルバーン高校で現地高校生と交流

 研修5日目。アメリカで過ごす最後の1日です。朝食後、バスで1時間ほど移動し、ニュージャージーの公立高校であるMillburn High Schoolに行きました。オリエンテーションを受けた後、バディとの対面です。今回は全3時間分の授業をバディと一緒に体験しました。英語、スペイン語、フランス語、中国語などの語学、物理学、化学、生物学、保健体育など、日本でも学習できるものから、統計学、心理学、社会学など、日本のカリキュラムでは学習しない授業に挑戦している生徒もいました。「理系科目は日本の授業より簡単だった。」「ラテン語やフランス語の授業はさすがに理解できなかった。」「日本にはない教科の授業を受けて、自分の中の興味関心が広がった。」など、たくさんの感想が聞かれました。
 午後の授業では、VEXロボティクスのラボを訪問しました。VEXロボティクスとは、アメリカで生まれたSTEM学習手法のひとつで、ロボット工学を通じて主体的に学習する力を養うことを目的としています。Millburn High School は何度も世界大会で好成績を残している学校で、先生方だけでなく、ラボ研究員の生徒からロボットの使い方を教えてもらって実際に動かしてみたり、レーザーを使った機器を使用して長野高校の校章を作ったりと、それぞれ楽しんでいました。
 その後は図書室に集まり、長野県や長野高校に関するプレゼンテーションを、Millburn High Schoolの50名程の生徒に向けて行いました。アメリカ研修最終日のプレゼンだったので、チームMillburnも夜に集まって練習する様子もありました。プレゼンでは、長野県の観光名所や、名物である食べ物、長野高校での生活や部活動について、同世代である現地高校生に紹介しました。プレゼン中は温かい拍手やリアクションもあり、楽しそうにプレゼンをしていました。プレゼン終了後は、多くの質問が出て、途中わからない質問があってもめげずに全員で回答をしていました。この半日の学校訪問の間に、海外の友人を作った生徒もいたようです。
 Millburn High Schoolを後にしようとしたところ、ニューヨークは曇りとなり霧に包まれてしまったことと、バッテリーパークに工事が入ってしまったため、急遽ニューヨーク公立図書館を見学しました。ニューヨーク公立図書館は、ボザール様式の建物で、2頭の大理石のライオンが並ぶ大階段、蔵書・収蔵品は5300万点を超え、公共図書館としては世界屈指の規模をもつ図書館です。映画の舞台にもなった場所で、ハリーポッターのような世界観の内部に、生徒たちはたくさん写真を撮っていました。
 その後は、タイムズスクエアでの班別行動です。各グループに分かれて最後の夜を楽しみました。紙袋いっぱいにお土産を購入して満足そうな表情の生徒たち。タイムズスクエアでの記念写真も、霧がかった趣深い写真を撮ることができたようです。
 研修を振り返ってみると、前半は移動疲れ、時差ボケ、慣れない環境に適応することに精一杯だった部分もあったと思いますが、研修後半になるにつれ、多くの生徒たちが積極的に学びを吸収しようとする頼もしい姿をたくさん見ることができました。今はまだ学びを消化しきれない部分もあると思いますが、日本に戻ってゆっくり研修を振り返り、自分の人生にしっかり落とし込んでもらえると嬉しいです。この後も、安全第一で元気に帰国したいと思います。
(現地より)

 残すところ、米国研修も帰国だけになりました。
 前の週に終わったシンガポール研修、今回の米国研修に参加した生徒たちには、それぞれに多くの学びがあったことと思います。訪れた様々な場所でどのような学びがあったか、何を感じたか、研修前後で心境の変化はあったのか、一人ひとりがしっかりと振り返ってほしいと思います。
 今回の海外研修に携わってくださった皆様、OBの皆様に心より御礼申し上げます。
 なお、シンガポール研修、米国研修ともに、報告書と発表会にて報告を行う予定です。

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