米国研修 Day 4
2025年03月20日
研修も後半戦、ニューヨークで国連本部や9.11ミュージアムへ
研修4日目。いよいよ研修も後半戦です。最初の目的地に行くまでのバス内で、研修折り返しとなるリフレクションを実施しました。何のためにこの研修に参加したのか、親御さんたちにいただいた、この機会を無駄にしないために、残りの研修をどのように過ごすべきなのか、一人ひとりが真剣に考えていたのではないかと思います。
午前中は9.11ミュージアムを訪問しました。見学前に、事件について確認すると、事前学習などを通してしっかり予習をしてきたことが伺えました。この事件はまだ生徒たちが生まれる前のことですが、当時の出来事の映像や写真、痛々しい焼け跡や破壊痕が残る実物のビルや車の残骸、被害にあった方々や家族の思いが詰まった展示を、生徒によっては涙を流しながら見学していました。9.11のような暴力的な惨事を二度と繰り返してはならないと、自分事として捉え考える機会になったのではないでしょうか。
ミュージアム訪問後は、国連開発計画(UNDP)所属上級顧問の山口忍さんに講演をしていただきました。山口さんは外務省を経てUNDPに属し、SDGs等の課題解決のためにイノベーションを起こし、世界の諸問題に向き合う仕事をしています。その仕事内容から、次に訪問する国際連合本部に関する情報、国際連合本部で活躍する日本人について幅広く教えていただきました。講演後のQ&Aセッションでは、約20分質問の時間を設けましたが、これまでの倍以上手が挙がり、たくさんの質問を投げかけていました。山口さんにもとても良い質問が多く感心したとお褒めの言葉をいただきました。
次に向かったのは、国際連合本部。2グループに分かれて国連本部内のツアーに参加しました。ツアーの中で、国際連合本部の中心的な役割から、内部事情、各国の寄贈品など、多くの情報を教えてもらいました。中でも生徒たちのテンションが上がっていたのは、会議室です。総会ホール、安全保障理事会会議場、信託統治理事会会議場、経済社会理事会(ECOSOC)会議場をすべて見ただけでなく、総会ホールでは模擬国連の現場に遭遇し、実際に会議場を使用している光景を見ることができました。山口さんからの事前情報もあり、理解しやすかったようで、ツアー中も質問が尽きず、貪欲に知識を吸収しようとしていた姿が印象的でした。
国連を後にし、有名なグランド・セントラル駅を見に行った後は、長野高校OB、OGとの夕食会でした。最初の自己紹介から熱いメッセージをいただき、生徒たちも感化され、長野高校トークなどの和やかな話題で会話が進みつつ、どのような高校生活を送っていたのか、どうして海外でキャリアを積もうと思ったのか、高校生の立場で日本をよくするためにできることはどのようなことがあるかなど、たくさんの質問をぶつけていました。それに対して先輩として力強い回答を伝えてもらいました。
4日目は、大きく殻を破った生徒も多く、今までで一番生徒たちから熱を感じた1日でした。明日が最終日になるのがもったいなく感じるほどです。一人ひとりが自分の限界を超えるために何をすべきか、真摯に考えてくれたのだと思っています。最終日も更なる成長を祈念して。
(現地より)