1年生希望者にNGP教養講座①

2025年03月07日

本校コンソーシアム・東京海上日動に聞く「リスクと備え」

 3月5日(水)の午後、希望者を対象にNGP教養講座として2つのワークショップを行いました。
 ひとつは、講師に、長野高校のコンソーシアムでもある東京海上日動火災保険株式会社 長野支店の山岸明紀穂さんを招いて行った「リスクと備え」についての講座です。1年生の希望者を対象に、普段はなかなか学ぶ機会がない、損害保険の役割をはじめ、長野県の社会課題解決のために取り組んだ事例などについてお話を聞きました。
 東京海上日動が取り組んだ例としてお話いただいた、雪国・飯山市の除雪作業に3Dマップを生かす実証実験を行ったという取り組みはとても興味深いものでした。(飯山市は積雪が多いため、隠れて見えないガードレールやマンホールなど道路状況をしっかりと把握した上で除雪作業をするという、熟達した技能が必要です。熟練の作業員の経験に頼るしかなかったものを、隠れた構造物も視覚化した3Dマップを使うことで若いなり手にもできる作業となり、人手不足の解消につながるという話でした。)地域課題を解決するために、県とシステムの開発企業を繋ぎ、社会へ還元することができたというお話は、課題研究と重なる部分があり、生徒たちの取り組みに参考になる部分が多かったのではないかと思います。
 講師の山岸さんは本校の卒業生で高校生にも年齢が近い若手社員の方だったので、講座が終了した後も、高校時代について班活と勉強の両立や進路選択など、個別に何人もの生徒が質問をしている姿もありました。とても貴重な機会をありがとうございました。

 生徒の振り返りを抜粋しました。
「保険会社が地域活動と社会をつなぐ事業を行っていることを初めて知った。地域の活性化に携われるのはとても夢があると思った。商業という分野に興味があるので、様々な職につなげられそうな話題を得られた。」
「お話にあったビジネスマッチングのように、関わるそれぞれの団体が利益を求めて協力し大きな問題を解決することが大切だと思ったので、生徒会や班活動などにも活かそうと思った。」
「これから生きていく中で多くのリスクがあることを改めて感じた。まず自分の身の回りにあるリスクを想像してみることが大切だと感じた。」

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