1年生がフィールドワークを実施しました
2024年11月29日
今年度も多くの企業や団体などの皆様にお世話になりました
11月19日(火)に1年生がフィールドワークを実施しました。
本校の課題研究は、1年次はグループで研究を進めます。グループ毎に研究対象やテーマを決めて、校外でのインタビュー活動を通して課題や、その課題の解決方法を考えて社会に発信していきます。このインタビュー活動を本校ではフィールドワークと呼んでいて、社会の最前線で働いている人たちとの対話は、社会に対する理解や関心を育てる場であり、自分たちの研究課題を深く考える貴重な機会です。フィールドワークは、課題研究の柱のひとつになっています。
フィールドワーク実施先は、生徒たちが希望するところに自分たちでアポイントを取りました。忙しい中で対応していただく限られた時間を有効に使えるように、各グループで質問を深めるなど準備を進めて、迎えた当日でした。
この日は終日フィールドワークに使うことができたので、今年度は多くの班が時間をうまく利用して、2か所を訪問するなど意欲的な姿が多く見られました。
今年度の1年生のフィールドワーク先をいくつか紹介します。(※敬称略)
●南長野医療センター篠ノ井総合病院 睡眠呼吸センター
●アスザックフーズ 株式会社
●株式会社 日本システム技研
●すーさんの果樹屋
●信州大学教育学部附属長野小学校・長野中学校
●JICA長野デスク
●東御市役所 企画振興課 移住定住シティプロモーション係
●長野県庁 林務部 森林政策課 ほか各部署
●長野市役所 総務部 危機管理防災課 ほか各部署
今年度のフィールドワークも、受け入れてくださった皆様のご厚意で無事に終えることができました。お忙しい中、貴重なお時間をありがとうございました。
フィールドワークを終えた生徒の報告書から、感想の抜粋です。
「“まちづくり”には様々な意味や考え方があり、そのひとつにその地域の住民にとって、より住みやすいまちを地域の特色ある資源を生かして作るという考え方があると分かった。」
「フィールドワークで「今も“同性婚”という問題を自分事として捉えて考えている人は少ない」と聞いて、ハッとした。確かに自分のこととして考えたことは一度もなかった。それはこの問題に本気で向き合っているのだろうかと自分自身を見つめ直す点にも気づくことができた。」
「私自身、外国人が好きで今まで交流会にも参加してきたけど、「日本人」「外国人」という分け目を作ってしまっていたことに気づいてショックを受けた。遠い、何か違った存在ではなく、同じ地域に住む人、同じ食べ物が好きな人として考えることがすごく大切だと学んだ。」
「私たちがリサーチクエスチョンとしている「長野市の地域同士の子どもの貧困を比較して、それぞれに合った提案を考える」ことは、市として行われていないため、私たちが主体となって研究していく必要があると感じた。」
提出された報告書を読んでみても、それぞれに有意義な時間だったことが伺えました。
今後の活動は、インタビューで得られた内容を分析しながら研究を深めていきます。12月の2年生の課題研究発表会で、先輩たちのテーマ設定から課題解決に至る、しっかり道筋の通った研究内容や、発表の仕方を吸収して、年明けからは自分たちの課題研究中間発表会(2月)に向けて、プレゼンテーションの作成を始めます。ここからはまとめの段階です。今年度のまとめをしっかりと行い、2年次の研究につながる発表にしてほしいと思います。