2年生の授業で「課題研究のすすめかた」講演
2024年07月09日
文化学園長野中学・高等学校の榎本智恵子先生を外部講師としてお招きしました
7月8日の授業は、元JICA長野デスクでSGH事業の時から様々な形で本校を支援してくださっていた、文化学園長野中学・高等学校の榎本智恵子先生を、外部講師としてお招きしました。
ここから夏休みに向けて、フィールドワークや実験・観察、文献調査など、各自で研究を進めていく予定ですが、そのうえで大事になってくるのが、研究過程で得られた情報やデータをどうまとめていくかということ。そんな点を踏まえて、榎本先生には「課題研究のすすめかた」をテーマにお話をしていただきました。
2年生がまさに今、研究しているテーマを具体例に挙げながら、課題研究を、進め方(プロジェクト型とリサーチ型)と分析方法(科学的、哲学的アプローチ)に分類し、自分たちの研究をどのように進めることが最適化かを考えられること。日本社会や世界的な大きなテーマであっても、身近な例や体験を絡めることで自分事として捉えられることなど、高校生の課題研究にどんな視点が必要なのかをわかりやすくまとめて話していただきました。
榎本先生は「失敗だと分かった時にそこで研究をやめず、批判的な視点を持つことでまた別の結果が得られ、研究が発展していく。」とし、「高校生ならではの感性や柔軟な発想を大切にして研究を続けてほしい。」と生徒たちを激励してくれました。
榎本先生、お忙しい中ありがとうございました。
講演を聞いた2年生の感想の抜粋です。
・日常の気になることや好きなことから出る気づきや発見は、どんなに些細なことでも新たな研究や発見に繋がるのだと感じた。
・大きなテーマと、小さなテーマを行き来しながら研究を進めるというお話が印象に残っています。どちらかの視点に偏りすぎることがないよう、視野を広く持ちたいと思いました。
・研究テーマに対してアプローチ方法が一つではなく、それによって中身も変わってきそうなので印象に残った。
・研究の「軸」の中で行き来しながら、文献調査、FWなど様々な視点から取り組み、納得のいく結果や意義のある考察にたどり着くことができるようにしたい。
2年生の研究活動は、6月17日(月)からゼミ形式の授業が始まりました。ゼミ形式の授業は、個別研究を基本としながら、似通った研究テーマなどで7~8人程度のグループを作り、そのグループに担当の先生が1人ついて授業を進めています。フィールドワークや実験・観察など、研究の柱となる活動は、夏休みを中心に各自が行う予定です。