米国研修報告会を終えて
2024年05月20日
1、2年生と、公開授業参観の保護者や中学生に向けて発表しました
5月18日(土)は本校の公開授業。3時間目を使って、1、2年生と、公開授業を参観した保護者や中学生を前に「米国研修報告会」を実施しました。
現地の活動内容に合わせて、事前学習の段階から生徒たちを4つのグループ(ハーバード、ボストン、ミルバーン、ニューヨーク)に分けました。報告会ではこのグループごとに発表しました。
発表は、司会も含め全編英語で行いました。
アメリカでの研修を終えた生徒たちが、訪れた様々な場所でどんな学びを得たのか、何に驚き、何に感動し、そして自分は今それらについてどう考えているのか。長野高校のほかの生徒たちに発信し、還元していくことに、この報告会の意義があります。
発表からは、訪れた場所それぞれで、たくさんの学びがあったことが伺えました。英語力を向上する必要性や、現地の高校で参加した授業で、アメリカの生徒たちが日本と違ってとても積極的な様子に触れて、それを今後自分たちの日常にも活かしていきたいと感じたこと。国連や9.11memorial museumにおいて、世界を知ることや、異文化の人とコミュニケーションをとることの重要性を学んだこと。発表の最後には、英語が下手だとしても伝えようとする姿勢の大切さ、自分の殻を破って異文化に身を置くことの大切さ、そして、ともに米国研修に参加した仲間たちと協力することの重要性を学ぶことができたとまとめました。
米国研修は、昨年12月に参加生徒たちが初めて顔を合わせた全体ミーティングから始まり、事前学習や事後学習を何度も重ねて、この日の報告会ですべての行事が終わりました。報告会を終えたあと、全員で記念撮影をしましたが、生徒たちの充実感でいっぱいの表情を見ることができました。
報告会を聞いた1、2年生の感想の抜粋です。
「米国研修についてのお話を聞いて、以前は英語のスピーキングカやリスニング力を高めるために行くものだと思っていましたが、日本との文化の違いや先輩方が話の中で「Don’t be shy!」とおっしゃっていたように行動に移す姿勢など、様々なことについて学ぶ機会だということがわかりました。」
「大勢の前でも堂々と発表していた姿から、今回の米国研修がどれほど有意義で効果的なものだったかを見て取れた。アメリカの学生の積極的な姿勢は本当に刺激的で、私も交流したかったと感じた。」
「ただ英語の能力を高められるだけでなく、文化の違いを知り、自分の国との共通点や相違点を見つけたり、それぞれの良さを見出したりすることができ、非常に実りの多い研修だと感じた。また、海外という大きな世界に飛び出すことで、日常生活では出会えない多くのことに出会い、自分の視野や価値観を広げたり、自分の進路につながったりすることもあり、貴重な経験になると思った。」
「米国研修について報告会の前から興味を持っていて行ってみたいと思っていたが、報告を聞いてその思いが強くなったような気がした。」
最後になりましたが、会場の小体育館には、1、2年生の後方に来校者の見学場所を設けたところ、座る場所がないほど大勢の方達が来て下さいました。ありがとうございました。
●米国研修は、アメリカ合衆国の東部、ボストン・ニューヨークを中心に5泊7日間の研修です。ハーバード大学やMIT(マサチューセッツ工科大学)、国連本部などを訪問し、そこで働く(学ぶ)方々との交流を通じて世界を肌で感じ、よりグローバルな視点を学び合う場となっています。これは通常の海外旅行では体験できない、この研修ならでは。海外での見聞を広め、実際に現地で英語を使って自分の考えを直接、海外の人に伝えて意見を聞くなどの交流体験は、これまでも参加した生徒たちにとって得がたい経験になってきました。
令和5年度は3月9日(土)から15日(金)の日程で、現2年生39人が参加しました。令和元年度に新型コロナウイルスの影響で中止になって以来、代替研修が続いたので、実に5年ぶりに米国現地で行うことができました。今回の研修に携わってくださった本校OBの皆様はじめ、関係の方々に心より感謝申し上げます。