課題研究の集大成、2年生が発表会

2023年12月22日

探究活動のまとめとして、それぞれに成長が見られた一日に

 12月19日(火)に、2年生がこれまで続けてきた課題研究の成果を発表する「課題研究発表会」を実施しました。

 2年生が個人単位で課題研究を行うようになって4年目になりました。今年度から、新たに全職員がゼミ形式で探究の指導をしてきました。ゼミ形式というのは、生徒一人ひとりが課題を設定して、個別研究を基本としながら、似通ったテーマなどでグループを作り、そのグループに担当の先生が1人ついて授業を進めます。
 フィールドワークや実験など、各自の方法で研究内容を深め、問いに対する解決策を形にしてきました。この発表会は、いわば2年間の集大成。発表会の様子を振り返ります。

●午前の部・分散会(グループにわかれ90分間を運営し個人研究発表)●

 午前の部は分散会です。グループが90分間の持ち時間を自由に企画・運営し、探究学習の成果を発表しました。“自由に”ということで、個人研究のプレゼンテーションはもちろん、教室の中に発表の場をいくつか作り、聴衆が発表を聞いて回るという形式も多くなってきています。昨年度、1年生の聴衆として参加した経験も生かして、小さくまとまって自分たちの研究を近い位置で集中して聞いてもらう、発表内容に関するクイズを挟むなど、グループごとに工夫を凝らしていました。
 各グループが作っているプログラムも年々、個性ある素晴らしい出来になっていて、今年度は発表自体の評価と合わせて、プログラムのデザインやオリジナリティーを評価対象にして、コンテスト形式で生徒たちに評価してもらいました。
 2年生にとっては、これまでの課題研究のまとめを、フィールドワークを終えたばかりの1年生は今後の研究の参考にと、それぞれに有意義な時間だったと思います。
 また、2年生の保護者の方にも多くご参観いただきました。お忙しいところ、ありがとうございました。

●午後の部・全体会(6人の選抜者による代表発表)●

 午後の部は全体会で、事前の審査などで選抜された6人の代表発表を大体育館で行いました。
 外部講師として、長野県立大学 グローバルマネジメント学部教授 大室悦賀先生、東京海上日動火災保険株式会社長野支店 谷晃浩先生、東京大学 大学院工学系研究科 学術専門職員 佐野太一先生にお越しいただき、6人の発表に対する最終審査をお願いしました。

 発表したのは、
2年5組 間宮さん「圧力を電気に!」(優秀賞)
2年7組 中澤さん「万人受けする匂いとは?」(優良賞)
2年6組 田中さん「Nagano Tourism & English Communication Skills」(優良賞)
2年1組 土屋さん「身近にある不快な和音について」(優良賞)
2年4組 縄田さん「今こそ平和教育を~戦争を風化させないために~」(校長賞)
2年6組 中澤さん「アリジゴクの毒で殺虫剤は作れるのか」(最優秀賞)
(発表順、カッコ内は最終審査結果)

 幼少期から興味を持つテーマを追究したものや、夏休みをほぼ実験に費やして検証を重ねてきたもの、プレゼンテーションの方法も聴衆を巻き込んだ参加型の発表や、全編を英語で発表したものなど、6人がそれぞれに個性あふれる課題研究の成果を発表してくれました。
 講師の先生方はそれぞれの立場から、
 「研究動機は理屈ではなく“好き”や“自分らしく”の観点から見つけて欲しい。そこから社会課題とどんな重なりがあるか、主観的から客観的に落とし込んでいくことが大事だ。(大室先生)」
 「今回の研究をひとつの出発点として、研究から得た気づきや課題を、現状の社会課題解決につなげていけるよう、これからも研究にのめり込んでいって欲しい。(谷先生)」
 「分散会から発表を聞いた。課題研究はともすると調べ学習になってしまいがちだが、研究は社会貢献を意識して考えることや、実際に自分でやってみることが大切。実体験を伴うことで研究にオリジナリティーが出てくる。(佐野先生)」
と、さらに一歩進んだ研究になることを期待して、講評をして下さいました。
 2年生の皆さん、本当にお疲れ様でした!

 以下は、生徒の発表会当日の感想など抜粋です。

【2年生】
・終わってみるとあっという間でした。自分の将来進みたい学問に関する研究ができ、より理解が深まって良かった。また、スライドで分かりやすく伝えるにはどうしたらよいかを考えたり、自分で一からフィールドワークに行ったりすることで今までになかった力を付けることができたと思う。午後の部の発表を聞いて、自分の好きなことや関心のあることにまっすぐ向き合っているのが素晴らしいと思った。やっぱり楽しんでやることが一番大切だ。
・午後の部では大勢の前で発表という、なかなかできない体験ができて良かった。緊張もあったが、この発表を通して色々な人たちとの繋がりが生まれ、研究発表だけではない、お互いを高め合える会になって本当に楽しかった。
・自分の好きなことから発展させて追求している姿勢がとても良かった。疑問→実験→結果→再び疑問や考察のようにどんどん深めていてすごい。新たな視点からの発見があって面白かった。
・どの発表者も興味をひく発表をしていた。自分の発表の改善点はどこなのかを考えることができた。

【1年生】
・自分の得意なことや、好きなことを突き詰めている感じがして改めて課題研究の単元が自由度の高いものであると認識した。自分の興味を広げていって、聞く人が楽しい発表、魅力が伝わる発表をしたいと思った。
・スライドがしっかりと組み立てられていて、スムーズな発表だったのでとても聞きやすかった。また、多くの人が根拠を裏付ける明確なグラフや図表を用いていて分かりやすかった。自分のグループの発表で参考にしたい。
・発表を聞いて、自分のリサーチクエスチョンに対する仮説をいくつも立て、それをひとつずつ検証していた。検証の中で出てきた新しい疑問も解決することで、より求めている答えに近づいているのだと思った。

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