2年生の授業で課題研究相談会

2023年06月14日

本校OBの佐野太一さんを外部講師として招きました

 6月12日(月)の2年生の授業で、課題研究相談会を行いました。
 外部講師として、本校OBで東京大学職員の佐野太一さんをお招きして、今年度、個別研究に移った2年生が課題研究やフィールドワークについて何でも相談できる場を設けました。

 相談会の様子を少し覗かせてもらいました。
 「勉強空間とその影響」を研究テーマにしている生徒は、教室が、主体的に勉強ができる、集中できるなど学習に向いた空間にするにはどうあるべきかという課題に、昨年度の店舗空間の研究を生かすことも考えながら研究を始めています。研究方法や仮説の立て方について質問をしました。
 佐野さんは、『まずは成績を上げるなど、勉強の何に重点を置くのか価値観の設定をしっかりとする。その上で、色や広さ、明るさなど数字としてデータを取ることも大事になる。例えば、“部屋の色を白にしたら成績が上がる”というのが仮説。仮説は間違っていてもいい。調べたい項目について、結果としてプラスでもマイナスでも良いので、沢山立ててみるのも一つの方法。』と話しました。また、昨年度、研究したカフェなどで取り入られていることを教室に当てはめるとどうなるのか考えても面白いのでは、と提案してくれました。

 また、「やりたいことははっきりしているが、方法が難しい。」という生徒には、『まずは、自分の研究課題と似た英語の論文を調べてみる。論文は最初に100words程度の要旨があるのでそこから探していく。論文を読んだ上で何ができるのかを考えて。』と先行研究の重要性を話しました。また、課題に対して、集められる限りの様々なデータを取って相関関係を見てみることも、ひとつの手法として紹介してくれました。

 佐野さんには放課後も時間を取っていただき、生徒たちの質問に一つひとつ丁寧に答えてもらいました。ありがとうございました!

ブログ一覧に戻る