課題研究の集大成、2年生が発表会①

2022年12月26日

午前の部・分散会(グループにわかれ90分間を運営し、個人研究発表)

 12月20日(火)、2年生がこれまで続けてきた課題研究の成果を発表する、「課題研究発表会」を実施しました。

 一昨年度より2年生は個人単位で課題研究を行っており、フィールドワークなどを経て各自の研究内容を深め、問いに対する課題解決策を形にしてきました。この発表会は、いわば2年間の課題研究の集大成。2回にわけて、発表会の様子をお伝えしたいと思います。

 午前の部は、分散会として、10人程度が1グループになり、90分間の持ち時間を生徒が自由に企画・運営し、探究学習の成果を発表しました。“自由に”ということで、個人研究のプレゼンテーションはもちろん、ディスカッションや、発表内容に関するクイズを挟むなど、グループによって発表形式に工夫を凝らしていました。
 今年度は、10人をさらに少人数のグループに分けて、教室の中に発表の場をいくつか作り、発表を聴いて回るという形式が、これまでより多く見られました。あるグループからは、昨年度、1年生の聴衆として参加した経験も生かして、発表を聴いている人たちを飽きさせずに、自分たちの研究発表に集中してもらうかを考えたという話もありました。
 発表者のスライドを会場にいる聴衆全員で共有したり、GoogleフォームをQRコードで読み込んで質問を受け付けたりと、発表会の形もこれまでとは大きく変わってきました。1、2年生が一人1台ずつ持っているiPadは、いまや発表会では必携です。(NGP係でも、生徒たちが今まで用紙に書き込んでいた、発表に対する評価を、Googleフォームで入力してもらっています。)
 2年生にとっては、これまでの課題研究のまとめを、フィールドワークを終えたばかりの1年生は今後の研究の参考にと、それぞれに有意義な時間だったと思います。
 また、昨年度につづき今年度も新型コロナウイルスの感染防止対策を徹底した上で、2年生の保護者の方と、本校と教育関係のネットワークを結ぶ高校の先生方にも参観していただきました。ご参観いただいた皆様、ありがとうございました。

 以下は、生徒の発表会当日の感想など抜粋です。

【2年生】
・先生の講評から、自分の発表には理由はしっかりと述べられているが、これからの展望や未来についてのことへの言及が不十分だったと感じた。これからの研究では、その課題を解決するための具体的な策を取り入れるようにしたい。
・皆が自分のテーマに意欲を持って研究に取り組んできたことが伝わってきてよかった。自分の研究は、だいぶ抽象的なまとめになってしまったかなと思ったし、まだまだ考えなければならない要素もあるので個人的に探究を続けていきたい。
・自分の課題に対して、様々な観点から突き詰めていくことの大切さを学んだ。考えを述べるだけではなく、そこから発展させて新たな課題や解決策などを示していく必要があったので、今後に活かしていきたい。

【1年生】
・発表に関して、しっかりとした姿勢、内容、態度、話し方でプレゼンテーションをすることや、聴衆に理解してもらえているか、聴衆を置いてきぼりにしていないか確認しながらやることが自分の研究をよく知ってもらう上で重要だと感じた。
・途中に質問や問題を入れることで聴き手を引きつけるような工夫がされていてとても良かった。
・論題については、それぞれの興味のあることはもちろんのこと、本当に草の根の日常生活の些細なことから深められている人が多いのは簡単なことではないと思う。将来性のある研究をするためにも、自分の研究が誰のために行っているものか、どういう提言がまとめられそうかなど見通しを持って取り組んでいきたい。
・発表の仕方や工夫で、聴き手である私たちが受ける印象や理解にも大きな変化が生まれると思った。好印象や積極的に興味を持った発表の共通点は、まずは問いかけが多い、一方的に喋り続けないなどに加え、聴衆の様子を気にかけながら発表するといったこと。来年は自分たちが発表する立場なので、学んだことを頭に置いて、発表の形態を作っていきたい。

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