1年生がフィールドワークを実施しました

2022年12月09日

市外に足を運んだり、オンラインも活用して充実した1日

 11月28日(月)に1年生のフィールドワーク(FW)を行いました。
 1年生のFWは、5人程度の課題研究班を作り、班で設定した研究テーマについて地元の企業や大学、公官庁などを訪問(またはオンラインインタビュー)して直接お話をお聞きし、自分たちの研究を深めていくための取り組みで、本校の課題研究の柱となる活動です。生徒たちが希望するところに自らアポイントメントを取って実施先を決めて、限られた時間で充実したインタビューができるよう、質問を深めるなど準備を進めてきました。

 今年度のFW先をいくつか紹介すると、 ※( )内はグループの設定課題など
●公益財団法人 長野県国際化協会内 JICA長野デスク(発展途上国ではどのように飲み水を確保しているか)
●信州大学 教育学部附属次世代学び研究開発センター(求められる教育とは)
●株式会社 雪雲(メタバースによる日常の変革について)
●株式会社 原田商店(食料問題とそれに対する支援、昆虫食の可能性について)
●長野県生薬株式会社(生薬とアレルギーについて)
●長野県庁 環境部 環境政策課 ゼロカーボン推進室(再生可能エネルギーを利用した発電について)
●野沢温泉中学校 篠原敏紀先生(満蒙開拓団、平和教育について)

 FWを終えた生徒の報告書から、感想など抜粋です。
 「地球温暖化の問題をその問題のみで完結することだと思っていたが、FWによって地球温暖化→二酸化炭素削減→再生可能エネルギー→バイオマス発電→林業従事者不足→少子高齢化とほかの問題と結びついていることが分かった。」
 「デジタルマーケティングの導入にあたって、大変なのが必要人員の確保だと初めて知った。班内では、人数に関係なく、デジタル関係に詳しい人の配置が大事だろうと考えていたので新しい気づきだった。デジタルマーケティングの導入に人手が必要なら、この先、AIが発達してもこの仕事はなくならないのかという疑問が出てきたので、もう一度メールをして聞いてみたいと思う。」
 「インターネットで調べるだけではなかなか答えが見つからなかったし、情報が多すぎてどれが正しいのか判断するのも難しかった。FWをすることで確かな情報が聞けるし、実体験を踏まえた話を聞くことができ、一気に理解が深まって面白かった。」

 アポ取りからFW当日まで少ない時間の中で進めなくてはならず、苦労をした部分もあったと思いますが、それぞれにFW先で有意義な時間を持つことができたのではないでしょうか。
 今後の活動は、インタビューで得られた内容を分析しながら研究を深めていきます。年明けからは2月に予定している課題研究中間発表会に向けて、プレゼンテーションの作成を始めます。今年度のまとめをしっかりと行い、2年次の課題研究につながる発表会であってほしいと思います。

 最後になりましたが、新型コロナウイルス感染症の拡大を警戒する中でのフィールドワークも、FW先のご厚意で無事に終えることができました。本校1年生のFWを受け入れてくださった企業や自治体、教育関係など多くの皆様、お忙しい中、貴重なお時間をありがとうございました。

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