課題研究の集大成、2年生が発表会①

2021年12月24日

午前の部 プロジェクト発表会

 12月15日(水)、2年生がこれまで続けてきた課題研究の成果を発表する、プロジェクト発表会及び個別課題研究発表会を行いました。

 昨年度より2年生は個人単位で課題研究を行っており、フィールドワークなどを経て各自の研究内容をより深めて、問いに対する課題解決策を形にしてきました。この発表会は、いわば2年間の課題研究の集大成。2回にわけて、発表会の様子をお伝えしたいと思います。

 プロジェクト発表会は、10人程度の1グループに分かれ、90分間の持ち時間を生徒が自由に企画・運営し、探究学習の成果を発表するものです。個人研究のプレゼンテーションをすることはもちろん、ディスカッションや、工夫をこらして発表内容に関する寸劇やクイズを挟むなど形式はグループによって様々です。
 1、2年生は一人1台ずつipadを持っているので、発表者のスライドを会場にいる聴衆全員で共有したり、GoogleフォームをQRコードで読み込んで質問を受け付けたりと、発表会もこれまでとは大きく変わったことが印象的でした。(NGP係でも、発表に対する生徒たちの評価を、はじめてGoogleフォームで入力してもらいました。)2年生にとっては、これまでの課題研究のまとめを、1年生は今後の研究の参考にと、それぞれに有意義な時間だったと思います。
 また、今回は新型コロナウイルスの感染防止対策を徹底した上で、2年生の保護者の方に参観していただきました。ご参観いただいた保護者の皆様、ありがとうございました。

 以下は、生徒の発表会当日の感想など抜粋です。

【2年生】
・自分の研究結果のみならず、それをどう未来や自分のステータスに繋げるかを考えている発表者が多く驚きを感じた。ただ事実を説明するのではなく、それで何をしていくのか、色々な個人のプランがあり凄かった。
・1年生の時のFWから学んだことを生かした研究が多く、問いや仮説、疑問が深掘りされていて興味深かった。自分も多方面の観点から研究をすれば良かったと思った。
・聴衆に語りかけたり、質問に答えてもらったり、実際に何かをやってもらったりして、それで得た意見を交えながらプレゼンを進めている人がいて、大切な技術だと思った。
・個人的には、自分の伝えたいことを伝えることができたように思うが、一方でもう少しパフォーマンスに工夫ができたら良かった。個人の興味、進路方針に従いつつ、長野を見直すことができる良い機会だった。
・全体の進行として、タイムキーパーを作っておくべきだった。プレゼンにおいて、内容以外の部分で立ち方や声の大きさ、視線も伝える上で大事になってくることがわかった。

【1年生】
・印象に残ったのは、調査を通して考えたことを自ら実行に移しているという点だ。服の廃棄の問題について調べたら、服を大切にして、お下がりの服を着る。自分の特技を活かし、必要とされているものを自ら作って、企業に直接お願いしに行く。考えるだけ、知るだけでなく、行動を起こすのは簡単なようで難しいと思う。私も、自分たちのグループで調べたことをそのままにせず、自分から考えを広げていきたいと思う。
・聞き手を飽きさせないために、聞き手への問いかけ、挙手、話し合いなどの時間も取り入れた方が良いと思った。また、多くの人の発表を聞けたことにより、どのようなスライドだと自分の考えが伝わりやすくなるのか、見やすいのかということが来年の自分の発表の参考になった。
・FWをした結果、思っていたことと違う答えが返ってきた時も、そこから見えてくる課題に着目するなど全員の結論に納得させられた。プレゼン後の先生のお話で「常識にチャレンジする」という言葉が印象に残った。来年の研究テーマを考える際に参考にしたい。
・一人ひとりが全く違うテーマで自分が調べたいことであるから、とても楽しそうに発表していたのが印象に残った。自分自身の今後の研究では、テーマについて調べてそこから様々な視点を見出し、新たな提案をしたい。
・発表者と聞いている人がつながれるよう、ディスカッションの場を多く作っていて、より有意義な時間になっていたと思う。

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