「食品ロス」研究の一環 フードドライブ活動を終えて

2021年06月08日

集まった食品をNPO法人フードバンク信州に寄贈しました

 先日のブログでも紹介しましたが、3年NGP選択生の2人、池田さんと小林さんは、食品ロス問題の研究の一環として、家庭にある不要な食品を回収し、食料困窮者に届けるというフードドライブ活動の実施を全校に呼びかけて、先週、朝の登校時間に合わせて回収を行いました。
 連日、大勢の生徒がこの活動に協力してくれたので、5月31日から6月4日までの5日間で集まったのは、カップ麺やレトルト食品、缶詰、飲み物など合わせて、段ボール箱6箱分にもなりました。
 
 さて、6月7日(月)に分類や個数の細かいチェックを終え、NPO法人フードバンク信州に持ち込んで寄贈しました。
 事務局長の美谷島越子さんは、「昨年からの新型コロナウイルスの影響で、支援を必要としている人は今も増加する一方だ。今回の食品は主に、家計に深刻な影響が出ている、子どものいる世帯を対象にした『子ども応援プロジェクト』で大切に使わせていただく。」と話しました。また、生活困窮は、今はごく普通の家庭でも起こり得ることなので、こうした活動の輪をどんどん広げていって欲しいとしました。
 
 フードドライブ活動を終えて、池田さんと小林さんは、「食品ロスや食料困難などの大きな社会問題の解決に近づいた気がして、とても達成感があります。この活動をもっと多くの人に知ってもらい、活動が広がっていけばいいなと強く思いました。」と話していました。
 学校内での課題研究にとどまらず、自ら地域社会に飛び出して活動する2人に、NGPにおける活動が、またひとつ形を変えてきていることを感じます。
 2人はこれまでの活動も踏まえて、金鵄祭期間中にポスタープレゼンテーションを行う予定です。実際に遂行したプロジェクトの活動結果を含めた発表が、どんな風にまとまってくるのかとても楽しみです。


 ※食品ロスとは、食べ残しや売れ残り、期限が近いなど様々な理由で、まだ食べられるのに捨てられてしまうもので、日本で年間およそ600万トン、毎日大型トラック(10トン車)およそ1640台分の食品を廃棄しているとされており、近年大きな社会問題となっています。

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