3年選択生有志 フードドライブ活動を実施

2021年06月01日

NGP活動で「食品ロス」を研究する一環で

 食べ残しや売れ残り、期限が近いなど様々な理由で、まだ食べられるのに捨てられてしまう『食品ロス』。日本の食品ロス量は、年間およそ600万トン、毎日大型トラック(10トン車)およそ1640台分の食品を廃棄しているとされており、近年大きな社会問題となっています。
 
 3年NGP選択生の2人、池田さんと小林さんは、この食品ロス問題に注目し研究を続けています。研究活動の一環として、家庭にある不要な食品を回収し、食料困窮者に届けるというフードドライブ活動の実施を全校に呼びかけて、今週いっぱい朝8時から昇降口近くに立って回収を行っています。
 回収しているのは、未開封、賞味期限が明記されており1ヶ月以上あるもの、常温保存できるものなどの条件を満たすもので、米や缶詰、レトルト食品、インスタント食品などです。集まったものは、NPO法人フードバンク信州を通して、生活に困窮し食料を必要としている人たちの支援に役立ててもらうということです。
 
 研究から一歩踏み込んで、実際に行動した仲間を、自分のできることで応援したいと、袋に詰めた食品などを持ち込む生徒たちが連日、大勢います。また、『食品ロス』を課題研究のテーマにしている下級生が、持ち込まれる食品の受け付けを手伝ってくれています。
 池田さんと小林さんは、「こうした活動を通して、食品ロスや食べ物がなくて困っている人がいることを知ってもらえたことに大きな意義を感じる。また、1、2年生にもNGPの活動でこのような実践的な活動もできるということを示せたのも良かった。」と話していました。
 
 生徒主体で始まったこうしたプロジェクトが、息の長い活動になってくれることを期待しています。

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