3年選択生 国際会議グローカルアカデミアを前に事前学習会

2021年05月11日

“街づくり”とは何か。外部講師・倉根明徳さんらに学ぶ

 長野高校が主催する「SDGs地方創生国際会議 グローカルアカデミア2021」の開催が、いよいよ今月22日(土)に迫っています。

 ゴールデンウィーク明け最初の授業である10日(月)に、信州地域デザインセンターの倉根明徳さんに講師をお願いして、国際会議に向けた事前学習会を行いました。
 今年度の国際会議の議題は、”What can Nagano learn from Covid-19 to make our region more sustainable and better prepared for the next pandemic ?”「持続可能かつ次のパンデミックに備えた街づくり」。コロナ禍を生きる私たちが今、次世代に向けて考えていくべき議題です。

 一言で“まちづくり”と言葉にしても、その意味するところは幅広く、様々な問題が絡み合ってきます。
 長く都市計画、まちづくりの分野に携わってきた倉根さんは、「まちづくりに正解はない」と前置きした上で、コロナ以降、高密度化した都市から地方回帰が進んでいるが、大都市だからこそ生み出せるものがある。例えば、人々が集中することで多様な文化やテクノロジーが生み出されていく。だから大都市はいまや駄目だと最初から決めつけるのではなく、大都市、地方のそれぞれ良いところを自分なりに考え、さらにそれをディスカッションで深めてみては、と3年選択生に助言してくれました。

 また、特別セッションとして、海外駐在や海外事業などを経験したことがあるパナソニック株式会社などに勤務の3人からお話を聞く機会も設けてもらいました。
 会議当日にファシリテーターを務める生徒が『オンラインの画面越しで行うアイスブレイクが不安』と話すと、「まず自分のことを知ってもらうことで打ち解けやすくなる」として、ファミリーや趣味、日本のスポーツ選手、さらにアジア圏では特に有名な日本アニメの話題から話を広げていくことや、「英語ではなく、現地の言葉であいさつすると喜ぶのでは」と提案してくれました。
 また別の生徒からの『英語で会議の進行を説明し理解してもらうのが難しい』に対しては、「全てを完璧に100点でこなすのではなく、まずは50点以上であればクリア。最低限ここまで伝わればOKということを決めておけばいい。その都度、話して解決していけば良い」とのこと。海外において数々の場面で活躍されてきた方たちからのお話に、生徒たちの心持ちもだいぶ楽になったのではないでしょうか。

 国際会議で議論を進めるにあたって、3年選択生の中で共通の土台を作ることができました。
 お忙しい中、お時間を作っていただきありがとうございました。


★「SDGs地方創生国際会議 グローカルアカデミア2021」概要★
5月22日(土)
第1部 Opening(問題提議) 13:00~13:30
第2部 Online Discussion(4分科会に分かれて討論) 13:45~15:15
第3部 Closing(提言発表と講評) 15:30~16:00

 県内の高校生や国内外の大学生、経験豊かな社会人などがオンラインで会して議論し、それを長野高校生が務めるファシリテーターが提言にまとめ上げ、YouTubeで配信します。

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