1年生 課題研究中間発表会を終えて

2021年02月17日

はじめての発表の場も、堂々としたプレゼンテーションが多く

 2月9日(火)、10日(水)の2日間、1年生の「課題研究中間発表会」が行われました。
 昨年11月に実施したフィールドワークでの学びを経て、この発表会は、生徒たちにとって今年度のまとめであると同時に、2年次から個別研究として自分自身が取り組んでいく「課題」を設定する出発点でもあります。全56班が14の会場に分かれて、班毎に8分間のプレゼンテーションと、発表班が議論したいテーマを設定してディスカッションを行いました。

・地球環境が今アツい!~地球温暖化の現状と今後の展望~
・外国人の暮らしやすい街になるためには
・食品ロスに対する意識~消費者へ向けて~
・ストレス軽減
・身近に潜む教育格差~地域と貧困の視点から考える~
・長野県鳥獣対策の実態~農家の努力と自治体の限界~
・地域災害と応援医療~長野から発信 私たちができる医療とは~
・プラスチックの未来

 発表タイトルのほんの一部ですが、研究分野は多様です。生徒たちが時間をかけて作り上げてきた発表内容も、当日の堂々としたプレゼンテーションにも、1年生の熱心な姿を見て取ることができました。今年度の2年生と同じように、来年度は個別研究に移っていきますが、1年生の今回の研究が、どんな課題研究に育っていくのか楽しみです。

 中間発表会では、外部講師として以下の先生方をお招きしました(オンライン含む)。各分散会で全ての発表を終えた後に、講師の先生方から講評をいただきました。先生方からの講評の一部です。

「みんながどうしたいのかを発表に盛り込んでほしい。高校生ならではの自由な発想で、感じた課題をどう解決していくのか。大人に負けないような発想を期待します。」
「ディスカッションは非常に大事。ディスカッションを何度も繰り返して、考えを深めていくことで、自分自身が面白いと思うところや興味関心につながっていく。”考える”ことの面白さを知るきっかけにしてほしい」
「当初の問いをどう立てるのかが大事。バックキャスティングの発想で、学んできたことをまとめたら、自分達はどうなりたいのか、社会にどうなってほしいのかを考えて行動してほしい。」

 広い見識からのご指摘やアドバイスに、生徒も教員も新しい視点を発見する学びの多い場となりました。お忙しい中、本当にありがとうございました。


《 講師 》(五十音順)
岩破 幸平 氏(東京海上日動火災保険株式会社)
岡根谷 実里 氏(クックパッド株式会社 世界の台所探検家)
倉根 明徳 氏(信州地域デザインセンター)
小林 達矢 氏(長野県NPOセンター事務局次長)
清水 唯一朗 氏(慶応義塾大学 総合政策学部教授)
竹内 岳 氏(JICA海外協力隊OV)
土屋 龍一郎 氏(長野国際友好協会 理事長)
長嶋 幸恵 氏(長野県教育委員会 学びの改革支援課指導主事)
新村 雄太 氏(株式会社八十二銀行)
藤原 正賢 氏(株式会社BAZUKURI)
森下 孟 氏(信州大学 教育学部准教授)
森本 博行 氏(長野県立大学 グローバルマネジメント学部長)
山室 秀俊 氏(長野県NPOセンター事務局長)

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