ブータンの観光業から長野の観光業を考える
2020年08月20日
夏休みもオンライン特別講座を実施しました
高い山々に囲まれて水田が広がる景色、蕎麦を食べる文化、実は長野県との類似点がたくさんあるヒマラヤ山脈の南麓に位置する内陸国・ブータン。夏休みも中盤の8月12日(水)、ブータンの旅行会社、GNHトラベルの山名訓さん、上田市の語学学校で日本語を学んだ経験のあるシェラプ・ワンディさんを講師にオンライン講座を実施しました。ディスカッションを通してブータンの観光業から長野の観光業のあり方について考えることを目的とした講座です。
コロナ禍で海外に行けない今だから行ったつもりで!と銘打って、探究学習で観光業を研究している人、異文化に興味がある人、英語で海外の人と話してみたい人などを対象に募集したところ、本校の生徒だけではなく、上田高校、上田染谷丘高校、屋代高校、屋代高校付属中の生徒さんたちも参加してくれました。オンラインだからこそできる、学校の枠を越えた合同講座なので、ディスカッションのためのブレイクアウトセッションでは、あえて異なる学校の生徒同士でグループを作りました。ブータンは英語が公用語であるため、英語も堪能なシェラプさんと、英語でディスカッションを行うグループも出てくるなど、活発な意見交換が行われていました。
固有の宗教や文化、ブータンとしてのアイデンティティを守るためにも一部観光に制限があるというブータン。一方で、「世界一幸せな国」とよばれるほど、「国民総幸福量(GNH)」を重視される国です。ブータンでは、今の自分ですべて持っている、満足している方が多いのではとのこと。ブータンのあり方から、長野、そして「幸せ」とは何か考えさせられるオンライン講座でした。
(写真は講師のシェラプ・ワンディさん)