1年生、ディスカッションの方法論を学ぶ
2020年07月16日
藤原正賢さんを講師に招いてワークショップ
7月14日(火)15日(水)は、1年生の第1回総合学習の授業を実施しました。11日(土)のオリエンテーションで、3つのケーススタディに基づいてダメな議論とは?を考えるディスカッションを研究する活動も行いましたが、今回はより実践的にディスカッションを学ぶ授業です。
前半の授業は、「高校時代に身につけたい力について」をテーマにブレインストーミング。質より量で意見を出し合うこと、ユニークで斬新な意見も大歓迎、意見を否定したり判断することの禁止などのルールのもとに、グループに分かれて話し合いました。
ひとつの意見を1枚の付箋に書いて貼っていきますが、どんどん意見が出てきます。“学習習慣に関する力”から、“コミュニケーション力”、“社会性に関わる力”、“行動力”など、各グループ貼りきれないほどの意見が!どれだけの意見が出せるか、沢山の意見の中からグループとしての考えをどうまとめていくか、一連のブレストの流れを体験しました。
つづいて後半は、藤原正賢さん(株式会社BAZUKURI代表)によるディスカッションの方法論を学ぶワークショップです。県立大学の学生も参加してくれました。
前半のブレインストーミングも受けて、藤原さんから提示された“自分の気づき・違和感を大事にすること、他人の意見を受け止めること”を大切にし、はじめに「長野高校あるある」、さらに発展して「長野高校をよりよい学校にするためのアイディア」をテーマにディスカッションを実践しました。
藤原さんは「議論は、発散と収束の繰り返し。ブレストを活用して発散でどれだけアイディアを出せるかが、その後の収束で良い結論につながってくる。そして議論する上で一番大切なのは、最初の問いの設定。アイディアが出ないのは問いが面白くないから。思わずアイディアが出てしまうほどの面白い問いの設定ができるといい。これからも学校生活や世の中が楽しくなるような問いに向き合ってほしい。」と授業をまとめてくれました。
授業を終えた生徒からは、「今まで普通に話し合いをしていたが、何について話すか、最終的なゴールを明確にするなど、意外と奥が深くて驚いた。ディスカッションは、やはり意見を出すことに難しさを感じた。どう広げるか、どう掘り下げるかを意識することでより良いディスカッションができると思った。」「今まではなんとなく質が大切なのかと思っていたが、今回、とにかく量を意識してディスカッションをしてみると、色々な視点から話題が広がり、沢山の話題が出れば出るほど活発な話し合いになっていくと感じた。」などの感想がありました。
藤原さんのお話にもあった問いの設定、そしてブレスト、ディスカッションは、これから始まる課題研究でも頻繁に登場してくるものです。今回の授業を生かして、ぜひ積極的に課題研究に取り組んでほしいなと思います。