課題研究の集大成、2年生が発表会②
2021年12月24日
午後の部 個別課題研究発表会
12月15日(水)、2年生がこれまで続けてきた課題研究の成果を発表する、プロジェクト発表会及び個別課題研究発表会を行いました。
昨年度より2年生は個人単位で課題研究を行っており、フィールドワークなどを経て各自の研究内容をより深めて、問いに対する課題解決策を形にしてきました。この発表会は、いわば2年間の課題研究の集大成。2回目は、午後の個別課題研究発表会の様子です。
午後の部は、『個別課題研究発表会』と題し、事前の審査などで選抜された6人の代表発表を大体育館で行いました。外部講師として、長野県立大学グローバルマネジメント学部長 森本博行先生、信州大学工学部教授 中村正行先生、世界の台所探検家 岡根谷実里先生にお越しいただき、6人の発表に対する最終審査をお願いしました。
発表したのは、
2年3組 髙野さん「高校生だからこそできる町おこし施策」
2年2組 山岸さん「持続可能な観光業とは」(校長賞)
2年4組 野池さん「動物園における環境エンリッチメント」(優秀賞)
2年7組 飯田さん「公共施設マネジメント~廃れる街と膨れるインフラ負担~」(優秀賞)
2年7組 太田さん「高校生がつなぐ長野コンパクトシティ」
2年1組 堤さん「地球温暖化を減速!?~ミドリムシに秘められた可能性~」(最優秀賞)
(発表順、カッコ内は最終審査結果)
何度もフィールドワーク先に足を運び、“具体的な実践”に踏み込んでいる研究、絵を描くという自分の得意分野を研究に生かしているもの、高校生の自分だからできることを徹底的に追求したもの、学校外の発表を重ねてブラッシュアップさせてきた研究など、6人それぞれに積み重ねてきた課題研究の成果を発表してもらいました。
講師の先生方のお話でもありましたが、今後は、今回の課題解決策に対して「具体的実現に向けたアクション」を起こし「その効果を評価」して、さらなる課題が見つかったり、一歩先に進んだ研究になることを期待しています。
2年生の皆さん、プロジェクト発表会、課題研究発表会と本当にお疲れ様でした!
以下は、生徒の発表会当日の感想など抜粋です。
【2年生】
・研究に関して「解決すべき現状の課題」「解決するための方法の仮説立て」「実験・検証」「最終提言」という内容をいかに聴衆に向かってわかりやすく伝えるか、構想を練りに練った。最終的に自分の納得がいく最終提言・スライドを完成することができたため、自信を持って発表に臨むことができた。
・審査員の先生方も話していたが、自分の研究に対して今のアプローチでいいのか、その方法がベストなのかを考えて行動しなければただの遠回りになってしまうということが分かった。
・発表内容の多くが地域活性化の側面を持つものだったので、違う観点から見たアイディアを知られたのは面白かったが、もっと方向の違う内容も見たかった。
・実際に研究したことを実践する段階までいっているのが良い。調査だけで終わらず、行動に移せている部分がある。自分も調べ学習で終わらせずに、社会に役立てられるようにしたい。
【1年生】
・課題解決への明確なビジョンが定まっており、根拠があり現実的な提案をしていた。身近なところからテーマを広げていた。具体的な行動も大事だと思った。
・漠然とテーマに関して考えるだけでなく、自分達がどう関われるかを主体とした発表や、自分の計画を立ててその効果を考え反省までする発表といった、一歩踏み込んだものが多く、とても参考になった。発表を聞いて、問題提起→調査→結論の流れを繰り返して理解を深めていくことが大切だと分かった。
・6人の発表を聞いて、発表者が何を一番に伝えたいのか発表からはっきりと感じることができた。発表の中でも疑問を投げかけるところ、事実を言うところ、自分の意見を言うところのメリハリをつけると相手も聞きやすいし、言いたいことが伝わりやすいと思った。