1年生がフィールドワークを実施しました
2021年12月08日
県内各地に足を運んだり、オンラインを活用して充実した1日に
11月29日(月)に1年生のフィールドワーク(FW)を行いました。
1年生のFWは、5人程度で課題研究班を作り、班の研究テーマについて地元の企業や大学、公官庁などを訪問(もしくはオンラインインタビュー)して直接お話をお聞きすることで、研究をさらに深めるための取り組みであり、本校の課題研究の柱となる行事です。
生徒たちが希望する企業などへ自らアポイントメントを取って実施先を決め、また限られた時間で充実したFWになるよう、質問を深めるなど準備を進めてきました。
今回のFW先をいくつか紹介すると、
●株式会社サクセン本社(河川の保全について)
●ホクト株式会社(なぜ長野県は平均寿命が長いのか)
●長野県教育委員会 学びの改革支援課義務教育支援係(都道府県の学力差には何が関係しているのか)
●松本市役所 住民自治局人権共生課(性的マイノリティーの普遍化)
●白馬村役場 総務課企画調査係(環境にやさしいまちづくり)
●信州大学医学部付属病院 こころの診療部(新型コロナ感染症と高校生について)
●信州大学人文学部 速水香織准教授(社会情勢によって文学が受ける影響について)
FWを終えた生徒の報告書から抜粋です。
「FWで、教育格差が経済格差のみによって引き起こされるのではなく、様々な問題が複雑に絡み合って、その中で経済格差や教育格差が起こっていることを学んだ。だから、ある一面から見て考えるのではなく、多角的な視野で考えていくことが大事だと感じた。」
「高校生でもできることとして、まずは興味を持つことがある。興味を持つ、だけでは意味がないように感じるが、実は興味を持って絶滅危惧種について知るだけで、前とは大きく変わる。自分から色々と調べ、正しい知識を広めていくことが絶滅危惧種を助けることにつながるのでは、と思った。」
アポ取りからFW当日まで例年よりも時間が少なく、苦労をした部分もあったと思いますが、それぞれにFW先で有意義な時間を持つことができたのではないでしょうか。
今後の活動は、FWで得られた内容を分析しながら研究を深めていきます。年明けからは2月の課題研究中間発表会に向けて、プレゼンテーションの作成を始めます。これまでの研究成果をまとめ、2年次の課題研究につながる発表会であってほしいと思います。
最後になりましたが、ひきつづき新型コロナ感染症を警戒する中でのフィールドワークも、FW先のご厚意で無事に終えることができました。1年生のFWを受け入れてくださった企業や自治体、教育関係など多くの皆様、お忙しい中、貴重なお時間をありがとうございました。