2年生の課題研究は個別研究へ

2024年04月23日

今年度の研究テーマを考える
 新年度の総合の授業もスタートして2回目です。2年生はグループ研究を経て、いよいよ各自が興味・関心のある分野や、進路希望に沿ったテーマで個別研究に進みます。
 初回の授業から2年生は今年度の課題研究テーマの設定を進めています。
 研究テーマについては、以下の3つの方針で考えています。
①進路希望に関連した研究テーマ(大学の学部学科の研究内容から自分が興味関心を持てるテーマ)
②昨年度の研究テーマを継続(昨年度の研究を発展させた内容)
③自分の興味・関心があるテーマ

 この日は、研究計画書の作成など個人作業と並行して、自分たちの考えを明確にするために、授業を担当する先生たちと面談をしました。
 研究テーマを決めるにあたっては、研究をしていてワクワクするような、自分の興味関心があるもの大前提ですが、それを踏まえて、テーマをより具体的にして、その課題研究が社会や学術にどんな影響を与えるのか、どう貢献できるのかを考えてほしいと思います。テーマが単なる自分の趣味の追求になってしまわないように、“課題研究”として社会課題と結び付けていくことが大事です。
 6月からはいよいよゼミ形式の授業になります。5月の授業(あと2回!)でしっかりと自分たちの考えを深めて、今年度向き合っていく研究テーマを決めましょう。

 基本的に月曜日の6限は、全学年が同時に総合の授業を行っています。授業内でほかの学年の発表を聞くなど“学年を越えた学び”を取り入れながら、今年度もNGP活動を進めていきます。

3年選択生「グローカルアカデミア」授業開始

2024年04月17日

5月には1年生の前で研究発表も
 3年生の総合の時間「グローカルアカデミア」は、選択生の授業になります。
 今年度は12人が選択しています。1、2年生と同じ15日(月)から授業が始まりました。

 グローカルアカデミアは、3年生が各自の研究内容に適したスタイルで学びを追究する形を取っています。2年次からの課題研究を継続する、新たなテーマを設定し研究する、その他の校外活動に取り組むなど自由に選ぶことができます。7月22日の授業内に計画している課題研究発表会がひと区切りです。授業回数が全部で7回と限られているため、一人ひとりが積極的に動き、見通しを持って進めていってほしいと思います。
 今年度のスタートは、取り組む課題研究のテーマや今後の方針などについて担当の先生と面談を行いました。2年生までの研究結果を受けて、「新たにフィールドワークを追加したい」「続けている実験内容を大学の先生に質問したい」と希望する生徒たちもいました。
 全学年が同じ時間に授業を行っている利点を生かし、本格的な研究活動を始める前の1年生に向けて、3年生が発表する場も、来月に予定しています。
 3年選択生の皆さんには、高校生活では最後になる自分自身の課題研究を、納得のいく形で完成させてほしいと思っています。

新年度の授業が始まりました

2024年04月17日

1年生はブレインストーミングから
 新年度も本格的に授業がスタートしています。
 15日(月)は第1回目の総合の授業でした。3年生は、NGPを選択した生徒たちが、7月までそれぞれの課題研究に取り組みます。2年生はグループでの研究を経て、いよいよ各自が興味・関心のある分野や、進路希望に沿ったテーマで個別研究へ進みます。

 1年生は、ブレインストーミング(以下、ブレスト)や、考えをまとめていくディスカッションなど、これから始まる課題研究でも頻繁に登場してくる基礎を学んだ上で、地域から学ぶフィールドワークなどの活動に移っていきます。
 第1回目のこの日は、「高校時代に身につけたい力」をテーマにブレストを行いました。
ブレストは、たくさんのアイディアを出し合って話し合うための方法です。『結論厳禁』(意見を否定したり、実現可能か判断することは禁止)、『自由奔放』(ユニークで斬新な意見も大歓迎)、『質より量』で意見を出し合う、『他人の意見に便乗』して新たな考えを創る、の4つのルールのもとに行います。
 各クラスで少人数のグループに分かれて、まずは実践。はじめはとにかく量を意識して、ひとつの意見を1枚の付箋に書いて貼っていきます。
 あるクラスの授業を覗いてみました。
 “様々な物事に積極的に取り組む力”“勉強を習慣づける力”“自主性”“英語力”など学習面に関する力をはじめ、ほぼ全部のグループで挙がっていたのが、人間関係を円滑にする“コミュニケーション力”。グループの一人ひとりが持つ色々な視点から話題がどんどん広がって、たくさんの意見が出ていました。
 どれだけの意見が出て、その意見の中からグループとしての考えをどうまとめていくか、一連のブレストの流れを体験したあとは、グループ毎に発表をしました。
 あるグループは、学力など個人で高めていく力と、コミュニケーション力など周りと関わることで高められる力に分類したうえで、個人の力は周りと関わる中で伸び、その逆も然り、それぞれの能力を本当に身につけるためには両方をバランスよく高めていくことが大事とまとめました。また別のグループからは、出された意見の中には大学や社会に出てからも必要になる力もあり、高校時代の今から身につけていきたいという話もありました。

 1時間で駆け足でしたが、第1回目の授業が無事に終わりました。
 基本的に月曜日の6限は、全学年が同時に総合の授業を行っています。3年生の発表を1年生や2年生が聞くなど“学年を越えた学び”を取り入れながら、今年度もNGP活動を進めていきます。

1年生希望者に「リスクと備え」研修会

2024年03月18日

本校コンソーシアム・東京海上日動に聞く
 3月14日(木)の午後、1年生の希望者を対象に「リスクと備え」について研修会を開きました。講師は、長野高校のコンソーシアムでもある東京海上日動火災保険株式会社 長野支社の久保田葵さん。普段はなかなか学ぶ機会がない、損害保険の役割をはじめ、長野県の社会課題解決のための取り組みについてお話を聞きました。
 東京海上日動が取り組んだ例としてお話いただいた、雪国・飯山市の除雪作業に3Dマップを生かす実証実験を行ったという取り組みはとても興味深いものでした。(飯山市は積雪が多いため、隠れてしまったガードレールやマンホールなど、見えていない道路状況もしっかりと把握した上で除雪作業をするという、熟達した技能が必要ですが、3Dマップを使うことで若いなり手にもできる作業となり、人手不足の解消につながるという話でした。)地域課題を解決するために、県と開発企業を繋ぎ、社会へ還元することができたというお話は、まさに生徒たちが取り組む課題研究と重なる部分があります。
 講師の久保田さんは本校の卒業生で、高校生にも年齢が近い若手社員だったので、質疑応答では高校時代の話や進路選択についても聞くことができました。とても貴重な機会をありがとうございました。

 生徒からの振り返りの抜粋です。
「課題を発見するために、人の話を聞く力がとても大切だというお話を聞いて、引き出す能力が問われていると思った。自分は人と話すことが好きなので、進路選択の幅が広がる良い機会だった。」
「“誰かの挑戦を支える仕事”である保険会社の魅力に感動した。」
「保険会社は事故の補償をするものだと思っていましたが、そのほかにも地域のために色々な活動をしていることが分かった。“相手のことを知る”というのは色々な面で大切なことだと思った。」

米国研修 Last Day

2024年03月18日

研修が無事に終わりました
 3月14日(木)、あっという間のアメリカ滞在を終え、帰国しました。ホテルから空港に向かうバスの車内では、米国研修で毎回恒例になっている「1人30秒スピーチ」を行いました。この旅行で学んだこと、よかったこと、そして反省点を1人ずつ述べました。多くの生徒からは、やはりミルバーン高校での交流が一番楽しかったという声が聞かれました。反省点としては、英語が聞き取れなかった時に、「もう一度言ってくれますか?」と言うことができず、なんとなくその場をやり過ごしてしまったと言う声でした。これは外国語を学ぶ上ではありがちなことです。研修に参加したどの生徒も、それぞれに多くの学びがあったようでした。きっとスピーチだけでは語り切れない思いもあることでしょう。大学生、高校生らとの関わり、訪れた様々な場所でどのような学びがあったか、何を感じたか、研修前後で心境の変化はあったのか、一人ひとりがしっかりと振り返ってほしいと思います。
 今回の米国研修に携わってくださった皆様、OBの皆様に心より御礼申し上げます。
 なお、米国研修の報告は、報告書と発表会にて行います。

※写真はアメリカを発つ前に撮影したニューヨークの朝焼けです!

米国研修 Day 5

2024年03月14日

研修5日目はニューヨークへ
We had a very busy day and had breakfast before dawn. We were able to see the sun rise over the city from the hotel.

Before going to the United Nations we took a short tour of the city. We stopped at Grand Central Station for photographs, and saw the Imagine memorial for John Lennon in Central Park.

The UN was very busy, as the 68th annual Commission on the Status of Women (CSW68) was being held for International Women's History Month. There were many friendly diplomats who talked to the students. We met one school from the Bahamas called the Akhepran International Academy taking a similar trip to New York. The general assembly was not in session, so the students were able to enter and see the chamber where the 193 member states meet.

After lunch the students were free to shop in the many stores around Times Square.

In the late afternoon we went to the 9-11 memorial, a large underground museum built in the foundation of the fallen towers. The World Trade Center is near the Hudson, and we stopped by the riverbank to see The Statue of Liberty.

In the evening we went to a restaurant called Chef Yu, which cooks authentic Chinese cuisine. Here the students met a Nagano High School alumnus named Takaaki Nakajima and asked questions about life abroad.

Finally, on the way back to the hotel, the bus stopped at Hamilton Park on the Jersey shore to take beautiful night photos of Manhattan.

米国研修 Day 4

2024年03月13日

ミルバーン高校と交流
 米国研修も4日目になりました。
 4日目は、この研修での重要なパートである、ミルバーン高校へ学校訪問をしました。到着後、生徒たちは現地の高校生とペアになり、それぞれ授業へ。一緒にスペイン語、数学、科学などを学びました。
 ランチは、カフェテリアでピザ!アメリカの高校生気分を味わいながら、わいわいと皆で楽しんだランチも良い思い出になりそうです。午後は、長野高校や長野市に関するプレゼンやクイズなどを行いました。プレゼンの中でダンスを見せましたが、ミルバーンの校長先生も、そのダンスを褒めてくださいました。また、ロボットクラブのロボットを見せてもらうなど、長野高校では目にできない物をたくさん見せてもらいました。
 異国に住む同世代と直接話せる機会は、普段の生活の中ではほとんどありません。文化の違いはあるものの、同世代がどんなことを考えているのかを聞き、自分自身の考えも伝えるという経験が、英語力だけにとどまらない成長につながってほしいと思います。今日はとても貴重な体験をすることができ、充実した1日になりました。(現地より)

米国研修 Day 3

2024年03月12日

マサチューセッツ工科大学へ
 米国研修3日目が終わりました。
 3日目は、MIT(マサチューセッツ工科大学)とMITミュージアムの見学、クインシーマーケットの散策、ボストン科学博物館の見学に行きました。
 MITでは大学生の説明を聞き、気になったことを積極的に質問する生徒の姿に頼もしさを感じました。ハーバード大学もMITも、世界中の国から留学生が来ています。色々な国の人たちと会話し、英語を使って自分の考えを直接伝えるという体験が、生徒たちの視野の広がりにつながっているようです。ボストン科学博物館を見学した後は、バスでニュージャージー州へ。
 明日はミルバーン高校との交流です。(現地より)

米国研修 Day 2

2024年03月11日

ハーバード大学へ
 米国研修の2日目が終わりました。
 朝、地下鉄に乗って、今回の研修の目玉の1つ、ハーバード大学での学生交流に向かいました。キャンパスツアー、学生講師によるレクチャー、ランチ、ディスカッション、そして最後は長野高校生によるプレゼンとディスカッションでした。どのプログラムでも生き生きと英語で自分の意見を伝える生徒たちの姿がとても印象的でした。プレゼンをしたグループは、この日のために準備と練習を重ね、ハーバードの学生からも様々なフィードバックをもらいました。きっと多くの学びがあったと思います。
 明日、3日目の研修ではMITを訪れます。(現地より)

米国研修 Day 1

2024年03月10日

いよいよ始まりました!
 3月9日から米国研修がスタートしました。
 成田空港から約13時間かけ、無事にボストンへ到着し、入国審査を終え、バスでホテルへ向かいました。ホテル到着後、夕食を取り、その後は翌日のハーバード大学でのプレゼンに向け、最終リハーサルと打ち合わせを行いました。プレゼンは事前学習の時よりもさらにレベルアップしています。各々、長旅の疲れもあるため、本日は早めに切り上げ、就寝となりました。(現地より)


 NGPブログでは、現地に引率している先生から報告を受けて、これから毎日、米国研修の様子を掲載していきます。
 米国研修は、3月9日(土)から15日(金)まで、アメリカ合衆国の東部、ボストン・ニューヨークを中心に5泊7日間の研修です。ハーバード大学やMIT、国連本部などを訪問し、そこで働く(学ぶ)方々との交流を通じて世界を肌で感じ、よりグローバルな視点を学び合う場となっています。
 準備を重ね、その成果を試すとともに、自分の世界を大きく広げる時がついにやってきました。旅の無事と39人の大きな成長を祈念して!

1年生 課題研究中間発表会を終えて

2024年03月04日

堂々としたプレゼンテーション多く、活発な質疑応答も
 2月28日(水)、29日(木)の2日間、1年生の「課題研究中間発表会」を行いました。
 昨年11月末に実施したフィールドワークでの学びを経て、この発表会は今年度のまとめになります。一方で、2年次からは個別研究が始まるので、自分たちが取り組んでいく「課題」を設定する出発点でもあります。
 2日間で全56班を14の会場に分けて、班毎に8分間のプレゼンテーションと質疑応答を行いました。
 1年生にとっては、はじめての発表の場でした。2日間でいくつかの分散会をのぞいてみましたが、堂々とプレゼンテーションをする様子や、ファシリテーターが会を円滑に進行する様子、集中して発表を聞いて質疑応答をする様子など、生徒たちが熱心に取り組んでいました。

 発表を終えた生徒たちからは、
「以前、2年生の発表を見たときに得た発表の仕方を活かせたことは良かった。ただ研究するだけでなく、自分たちなりの提言を考え、検証までできたら良いと思った。」
「教室担当の先生から「引用に留まらない、独自の考えが導き出されると良い」というお話があり、印象に残った。今回の発表は引用がほとんどだったので次回に向けて自分たちの主張を探っていきたい」
「教室担当の先生からオリジナル性という話があったが、自分たちで自分たちなりのアイディアをたとえ無意味なものであっても、無価値ではないと思うので、どんどん提言していくことが大切だと思った。」
「今年調べた内容が、来年の研究に直結するかはわからないが、ひとつの分野から別の分野へのつながりを意識すると良いと思った。」
「グラフやデータを使って説明すればもっと分かりやすく説得力のある発表ができたと思う。聞き馴染みのない言葉の意味を説明するなど、分かりやすくする工夫を学ぶことができたので、今後の学習にも活かしていきたい」
などの感想がありました。

 来年度は、一人ひとりが自身の興味関心や進路により特化した研究テーマを掘り下げていく個別研究に移っていきます。1年次の研究を継続しても良し、新たなテーマで研究活動を始めるも良し、次の1年間でそれぞれの課題研究がどう深まっていくのか楽しみです。

 1年生の皆さん、発表会お疲れ様でした!

コンソーシアム会議を開催し意見交換

2024年02月07日

本校の探究学習について貴重なご意見をいただきました
 長野高校は、県内初のSGH校、つづく「地域との協働による高等学校教育改革推進事業(グローカル型)」と、8年間に及ぶ文部科学省の指定事業は令和3年度末で終了しましたが、実質的に事業を継続し、探究活動のさらなる充実に努めています。
 この事業に際して立ち上げたコンソーシアムも継続し、双方向で協働できる体制を目指しています。コンソーシアムには、長野県企画振興部総合政策課、長野市、信州大学教育学部、信州大学工学部、長野県立大学、東京海上日動火災保険株式会社、株式会社八十二銀行、長野青年会議所、金鵄会(本校同窓会)が参加してくださっていて、本校の探究学習にさまざまな角度から支援をいただいています。
 今年度も、フィールドワークの受け入れや調整、昨年12月に実施した2年生の課題研究発表会への講師派遣などにご協力いただきました。

 2月6日(火)に担当者の方々とコンソーシアム会議を本校で開き、意見交換の場を持ちました。
 会では、課題研究発表会で最優秀賞だった2年6組の中澤さんに「アリジゴクの毒で殺虫剤は作れるのか」を発表してもらったほか、探究学習や海外研修について、たくさんの貴重なご意見をいただきました。あっという間に終了時刻になってしまったほど、話の尽きない会議でした。
(以下、抜粋)

●長野高校の探究学習の中に、毎年一からスタートする課題研究だけでなく、生徒たちが代々積み上げ、発展させていく大きなテーマの研究があっても良いのではないか。
●高校生が考えるテーマが大き過ぎてしまう、問いを立てる難しさの話もあったが、研究テーマを決める前に、企業人が困っていること、悩みなどを話すような雑談レベルの会を設けて、生徒たちの身近な社会課題の発見に繋げても良いかもしれない。
●大学では思いつかないような高校生のアイディアが魅力。実際に研究として大学で実証する、そんな連携もできたら面白いと思う。

 前日の大雪で足元の悪い中、そして、お忙しいところをありがとうございました。

3月実施の「米国研修」に向けて

2024年02月01日

1年生の参加者39人が事前学習を進めています
 長野高校では、3月上旬から中旬にかけて「米国研修」を行ってきました。これは、本校同窓会主催で行われてきた海外研修をSGH事業の一環として、より充実した内容にしたものです。令和元年度に新型コロナウイルスの影響で中止になって以来、代替研修が続いていましたが、今年度、この3月に米国現地で行う形で実施することになりました。
 「米国研修」は、アメリカ合衆国東部、ボストンとニューヨークを中心に訪問し、ハーバード大学やMIT、国連本部など、そこで働く(学ぶ)方々との交流を通じて世界を肌で感じ、よりグローバルな視点を学び合う場となっています。これは通常の海外旅行では体験できない、この研修ならでは。海外での見聞を広め、実際に現地で英語を使って自分の考えを直接、海外の人に伝え、意見を聞くなどの交流体験は、これまでも参加した生徒たちにとって得がたい経験になってきました。

 参加することが決まった1年生39人に対し、事前説明会と事前学習会はこれまでに4回、グループに分かれて、自己紹介やアイスブレーク、本校G講師による「文化の違い」に関するプレゼンテーションなどを行ってきました。今は、訪れる場所に関するグループプレゼンテーションを準備しています。
 事前学習で大事にしていることは、英語を使う姿勢と訪れる場所について知ること。
 事前学習の中では一言も日本語を話すことはできません。現地でスムーズに研修が行えるよう、積極的に英語を使う姿勢を養っています。また、訪問する場所がどんな意味を持っているのか、どんな歴史的な役割があるのかを事前に調査して知った上で現地に行くことは、より充実した研修の実施に繋がります。
 3月の出発まで時間はあまりないですが、こうした学び合う機会を大切にして、一人ひとりがよりよい研修となるよう頑張ってほしいですね!

2学年課題研究発表会の表彰を行いました

2024年01月24日

校長先生から受賞した生徒に表彰盾を贈りました
 先月実施した2年生の「課題研究発表会」の表彰式を校長室で行いました。
 課題研究発表会当日の全体会で発表した研究に加え、非常に僅差で最終選考まで残っていた研究を奨励賞として表彰することにしました。受賞した7人が、廣田校長からひとりずつ表彰盾を受け取りました。
 2年生が個人単位で課題研究を行うようになって4年目になりました。今年度も、1年次から継続してテーマを深めている研究や、先々の進路を見据えた研究、“好きなこと”や“自分らしさ”を追究した研究など、個性あふれる課題研究が多くありました。全体会で審査をしていただいた講師の先生のお話にもありましたが、今回の研究を出発点として、研究から得た気づきや課題を、社会課題の解決につなげていけるよう、これからも自分たちの研究にのめり込んで欲しいと思います。
 受賞した生徒の皆さん、おめでとうございました!

<受賞者>
最優秀賞 2年6組 中澤さん「アリジゴクの毒で殺虫剤は作れるのか」
優秀賞  2年5組 間宮さん「圧力を電気に!」
校長賞  2年4組 縄田さん「今こそ平和教育を~戦争を風化させないために~」
優良賞  2年7組 中澤さん「万人受けする匂いとは?」
優良賞  2年6組 田中さん "Nagano Tourism & English Communication Skills"
優良賞  2年1組 土屋さん「身近にある不快な和音について」
奨励賞  2年5組 石﨑さん「声と力」


 さて、NGP活動ですが、2年生は1年間の学習活動のまとめとして論文を作成しています。1年生は、今年度のまとめと来年度の研究につながるよう、2月末の課題研究中間発表会に向けて頑張っています。
 また、新型コロナウイルスの影響で何年も代替研修が続いていた「米国研修」が、この3月に実施されます。参加する1年生40人も決まって、これから米国に出発するまで事前ミーティングを重ねていく予定です。

1年生 課題研究中間発表会に向けて

2024年01月23日

特別非常勤講師の佐野先生からスライドの作り方を学ぶ
 1年生は、「課題研究中間発表会」に向けて準備を進めています。
 22日(月)の授業は、特別非常勤講師の佐野太一先生(東京大学 大学院工学系研究科 学術専門職員)に来ていただき、分かりやすいスライドの作り方から、聴衆により訴えかける発表の仕方などを教えてもらいました。
 佐野先生は、「スライドを用いたプレゼンテーションは、まずは目的が何を考えていく。今回の場合は、課題研究発表という目的を正しく伝えられるスライドを作ることが大事。」としました。1枚のスライドにすべてを盛り込むのではなく、必要な情報を精査して入れること。忘れがちですが、スライドにページ数を入れることは必須だそうです。質疑の際など、「○ページの△□で」と振り返って指定することができるからです。文字の大きさや統一感など、見ている側にわかりやすいスライドを、例を示しながら解説してもらいました。
 最後に発表の仕方について、佐野先生は「発表用の原稿を書いて、それが棒読みでは聴衆に何も伝わらない。何度も練習をして「伝える」ことを意識する。聴いている人の顔をしっかり見るなど、目線にも気を配る。」という点を強調しました。
 課題研究中間発表会まで、授業はあと2回です!授業回数は少ないですが、グループで協力して取り組んでほしいと思います。

※写真は、佐野先生が授業の際に使用したスライドの一部です。

課題研究の集大成、2年生が発表会

2023年12月22日

探究活動のまとめとして、それぞれに成長が見られた一日に
 12月19日(火)に、2年生がこれまで続けてきた課題研究の成果を発表する「課題研究発表会」を実施しました。

 2年生が個人単位で課題研究を行うようになって4年目になりました。今年度から、新たに全職員がゼミ形式で探究の指導をしてきました。ゼミ形式というのは、生徒一人ひとりが課題を設定して、個別研究を基本としながら、似通ったテーマなどでグループを作り、そのグループに担当の先生が1人ついて授業を進めます。
 フィールドワークや実験など、各自の方法で研究内容を深め、問いに対する解決策を形にしてきました。この発表会は、いわば2年間の集大成。発表会の様子を振り返ります。

●午前の部・分散会(グループにわかれ90分間を運営し個人研究発表)●

 午前の部は分散会です。グループが90分間の持ち時間を自由に企画・運営し、探究学習の成果を発表しました。“自由に”ということで、個人研究のプレゼンテーションはもちろん、教室の中に発表の場をいくつか作り、聴衆が発表を聞いて回るという形式も多くなってきています。昨年度、1年生の聴衆として参加した経験も生かして、小さくまとまって自分たちの研究を近い位置で集中して聞いてもらう、発表内容に関するクイズを挟むなど、グループごとに工夫を凝らしていました。
 各グループが作っているプログラムも年々、個性ある素晴らしい出来になっていて、今年度は発表自体の評価と合わせて、プログラムのデザインやオリジナリティーを評価対象にして、コンテスト形式で生徒たちに評価してもらいました。
 2年生にとっては、これまでの課題研究のまとめを、フィールドワークを終えたばかりの1年生は今後の研究の参考にと、それぞれに有意義な時間だったと思います。
 また、2年生の保護者の方にも多くご参観いただきました。お忙しいところ、ありがとうございました。

●午後の部・全体会(6人の選抜者による代表発表)●

 午後の部は全体会で、事前の審査などで選抜された6人の代表発表を大体育館で行いました。
 外部講師として、長野県立大学 グローバルマネジメント学部教授 大室悦賀先生、東京海上日動火災保険株式会社長野支店 谷晃浩先生、東京大学 大学院工学系研究科 学術専門職員 佐野太一先生にお越しいただき、6人の発表に対する最終審査をお願いしました。

 発表したのは、
2年5組 間宮さん「圧力を電気に!」(優秀賞)
2年7組 中澤さん「万人受けする匂いとは?」(優良賞)
2年6組 田中さん「Nagano Tourism & English Communication Skills」(優良賞)
2年1組 土屋さん「身近にある不快な和音について」(優良賞)
2年4組 縄田さん「今こそ平和教育を~戦争を風化させないために~」(校長賞)
2年6組 中澤さん「アリジゴクの毒で殺虫剤は作れるのか」(最優秀賞)
(発表順、カッコ内は最終審査結果)

 幼少期から興味を持つテーマを追究したものや、夏休みをほぼ実験に費やして検証を重ねてきたもの、プレゼンテーションの方法も聴衆を巻き込んだ参加型の発表や、全編を英語で発表したものなど、6人がそれぞれに個性あふれる課題研究の成果を発表してくれました。
 講師の先生方はそれぞれの立場から、
 「研究動機は理屈ではなく“好き”や“自分らしく”の観点から見つけて欲しい。そこから社会課題とどんな重なりがあるか、主観的から客観的に落とし込んでいくことが大事だ。(大室先生)」
 「今回の研究をひとつの出発点として、研究から得た気づきや課題を、現状の社会課題解決につなげていけるよう、これからも研究にのめり込んでいって欲しい。(谷先生)」
 「分散会から発表を聞いた。課題研究はともすると調べ学習になってしまいがちだが、研究は社会貢献を意識して考えることや、実際に自分でやってみることが大切。実体験を伴うことで研究にオリジナリティーが出てくる。(佐野先生)」
と、さらに一歩進んだ研究になることを期待して、講評をして下さいました。
 2年生の皆さん、本当にお疲れ様でした!

 以下は、生徒の発表会当日の感想など抜粋です。

【2年生】
・終わってみるとあっという間でした。自分の将来進みたい学問に関する研究ができ、より理解が深まって良かった。また、スライドで分かりやすく伝えるにはどうしたらよいかを考えたり、自分で一からフィールドワークに行ったりすることで今までになかった力を付けることができたと思う。午後の部の発表を聞いて、自分の好きなことや関心のあることにまっすぐ向き合っているのが素晴らしいと思った。やっぱり楽しんでやることが一番大切だ。
・午後の部では大勢の前で発表という、なかなかできない体験ができて良かった。緊張もあったが、この発表を通して色々な人たちとの繋がりが生まれ、研究発表だけではない、お互いを高め合える会になって本当に楽しかった。
・自分の好きなことから発展させて追求している姿勢がとても良かった。疑問→実験→結果→再び疑問や考察のようにどんどん深めていてすごい。新たな視点からの発見があって面白かった。
・どの発表者も興味をひく発表をしていた。自分の発表の改善点はどこなのかを考えることができた。

【1年生】
・自分の得意なことや、好きなことを突き詰めている感じがして改めて課題研究の単元が自由度の高いものであると認識した。自分の興味を広げていって、聞く人が楽しい発表、魅力が伝わる発表をしたいと思った。
・スライドがしっかりと組み立てられていて、スムーズな発表だったのでとても聞きやすかった。また、多くの人が根拠を裏付ける明確なグラフや図表を用いていて分かりやすかった。自分のグループの発表で参考にしたい。
・発表を聞いて、自分のリサーチクエスチョンに対する仮説をいくつも立て、それをひとつずつ検証していた。検証の中で出てきた新しい疑問も解決することで、より求めている答えに近づいているのだと思った。

1年生がフィールドワークを実施しました

2023年12月08日

今年度も多くの企業や団体などの皆様にお世話になりました
 11月28日(火)に1年生がフィールドワークを実施しました。
 本校の課題研究は、1年次は、グループで研究対象やテーマを決め、校外でのインタビュー活動を通して課題や、その課題の解決方法を考えて社会に発信していくというものです。このインタビュー活動を本校ではフィールドワークと呼んでいて、課題研究の柱のひとつになっています。社会の最前線で働いている人たちとの対話は、社会に対する理解や関心を育てる場であり、自分の研究課題を深く考える貴重な機会です。
 生徒たちが希望するところに自らアポイントメントを取って実施先を決めて、限られた時間で充実したインタビューができるよう、質問を深めるなど準備を進めてきました。

 今年度のフィールドワーク先をいくつか紹介すると、
●信濃毎日新聞 ビジネス開発室
●医療法人川中島Fメンタルクリニック
●イノベーションミライ株式会社
●長野県環境保全研究所 飯綱庁舎 自然環境部
●長野県庁 県民文化部 人権・男女共同参画課 ほか各部署
●長野市役所 都市整備部 公園緑地課 ほか各部署
●NPO法人ながの動物福祉協会

 フィールドワークを終えた生徒の報告書から、感想の抜粋です。
「国内のフードロス問題を調べるためにフィールドワークを行ったが、工場見学やお話を聞く中で、自分たちで出したゴミや食品ロスを自分達の責任で活用することは、私達にも大切なことだと感じた。何もしないと環境破壊につながってしまうゴミは、工夫して再利用すれば堆肥やえさなど価値あるものとして活用できると分かった。」
「相談者に対してどのような視点(観点)をもって接し応えているのかを知ることができたのは、私達の研究テーマ的にも大きな学びだった。心理を実際に人と触れ合い、サポートしている方々と交流できたことで、心理のメカニズムや人の傾向の糸口が徐々に見えてきたことがフィールドワークでの成果だと思う。」
「フィールドワークを通して、移住者が多い理由やどうして長野県を選んで移住してくるのかなど、自分達が知りたいことを色々と知ることができ、自分達の将来や今後についてアドバイスをいただけて、とても有意義な時間になった。」

 1年生はアポ取りからフィールドワーク当日まで、間にキャンパスツアーを挟むなど、少ない時間の中で進めなくてはならず、苦労した部分もあったと思いますが、それぞれにフィールドワーク先で有意義な時間を持つことができたのではないでしょうか。
 今後の活動は、インタビューで得られた内容を分析しながら研究を深めていきます。年明けからは2月に予定している課題研究中間発表会に向けて、プレゼンテーションの作成を始めます。今年度のまとめをしっかりと行い、2年次の研究につながる発表会であってほしいと思います。

 最後になりましたが、今年度のフィールドワークも、受け入れてくださった皆様のご厚意で無事に終えることができました。お忙しい中、貴重なお時間をありがとうございました。

2年生 台湾とのオンライン交流を終えて

2023年11月14日

11月13日に台湾高雄市7校と2学年全体で交流しました
 10月初めから始まった今年度の台湾高雄市とのオンライン交流も、11月13日(月)の学年全体交流で集大成となりました。
 今年度は、“Company(企業)”をテーマにして“Video Exchange”を行いました。Video Exchangeは、長野と現地台湾でパートナーグループを作り、アイディアを交換しながら英語の動画を別々に制作するというオンラインプロジェクトです。10月にはじめてオンラインで顔を合わせた後、生徒たちはSNSなどを使ってお互いに連絡を取り合い、動画制作を続けて全体交流の13日を迎えました。

 はじめに高雄市7校と2学年全体で開会式を行ったあと、これまで交流を続けてきたパートナーグループごとにGoogle meetでつなぎ、出来上がった動画をお互いに見ながら、感想を話したり、内容についてディスカッションも行い親交を深めていました。
 日本と台湾、お互いの国の企業を紹介し合うことは、生徒たちには国内はもちろん県内ならではの産業や、これまで知らなかった企業の取り組みに目を向けるきっかけにもなりました。
 台湾高雄市との交流は、学校設定科目「英語キャリアプロジェクトⅡ(英プロ)」の授業の一環です。すべて英語のコミュニケーションは難しい面もあったと思いますが、グループ全員で協力して進行し、積極的に台湾の生徒たちと会話を楽しんでいる様子もありました。

 長野高校では、2015年以来、台湾の高校とICT交流および訪問交流を実施してきました。長野県と高雄市が交流協定を結んでいることもあり、2年生が秋に実施する台湾研修旅行で、クラス別に7つの高校へ訪問する「7校交流」という形式で、学校交流を続けてきました。
 残念ながら今年度も台湾への訪問はできませんでしたが、オンラインを活用したビデオ制作プロジェクトを実施して交流を続けています。

 最後になりましたが、この交流を支えてくださった高雄市政府教育局、高雄市立高雄高級中学、国立高雄師範大学附属高級中学、国立鳳山高級中学、高雄市立瑞祥高級中学、高雄市立仁武高級中学、高雄市立新興高級中学、高雄市立楠梓高級中学の皆様方、ありがとうございました。

1年生の課題研究はフィールドワークに向けて

2023年10月26日

11月28日にフィールドワークを実施する予定です
 1年生は、11月28日(火)に実施する予定のフィールドワークに向けて、希望する企業や団体などフィールドワーク先を絞り込んでいます。
 本校の課題研究は、1年次は、グループで研究対象やテーマを決め、校外でのインタビュー活動を通して課題や、その課題の解決方法を考えて社会に発信していくというものです。このインタビュー活動を本校ではフィールドワークと呼んでいて、課題研究の柱のひとつになっています。社会の最前線で働いている人たちとの対話は、社会に対する理解や関心を育てる場であり、自分の研究課題を深く考える貴重な機会です。
 この日の授業は、グループで候補にあがった企業などの情報をリサーチしながら、フィールドワーク希望先を考えました。
 そうは言っても、多くの生徒たちがどこがフィールドワーク先として適しているのか、簡単に思いつかない様子で、自分たちが質問したいことはどんなことか、それに答えてもらえそうな場所はどこかを切り口に考えてみようという、先生のアドバイスをもとに検討していました。

 先週16日(月)は、1年生も2年生の中間報告会を見学しました。短い時間でしたが、2年生の研究の進め方を見て、自分たちの研究のこれからに参考になる部分があったのではないでしょうか。11月に向けてしっかりと準備を進めてほしいと思います。

2年生の課題研究はまとめの段階へ

2023年10月17日

12月の課題研究発表会に向けて、中間報告会を行いました
 2年生は、夏休み期間などを活用してフィールドワークを行ったり、実験や文献調査など、それぞれの方法で研究を進めてきました。いよいよ課題研究もまとめの段階です。
 10月16日(月)は、課題研究発表会(12月実施)に向けた中間報告会を行いました。ゼミのメンバーの前で、これまでの研究成果と、今後の見通しや課題を発表し合います。1年生も報告会の様子を見学しました。

 今月2日(月)と今回の授業には、6月に続いて、本校OBで東京大学大学院工学系研究科 学術専門職員の佐野太一先生が来てくださいました。
 佐野先生には、教室を回って発表を見てもらい、都度生徒たちに声をかけてもらいました。1時間という短い時間だったので、佐野先生は「調べ学習の紹介になってしまわないように、より良いリサーチクエスチョン、課題研究全体で明らかにしたい問いを立ててほしい。」と、課題研究全般について話をしてくれました。「まずは答えの出やすいリサーチクエスチョンを考えて、社会課題と結び付けていく、その上で大事になるのは比較すること。課題に対して出来ていることと出来ていないことの差を比較すると、そのギャップが解決策につながっていく。12月まで頑張って。」と、発表会に向けて生徒たちを激励しました。

 1年生のNGP活動はというと、クラスの枠を越えて、興味のあるテーマが似通っている5人程度でグループを作り、活動しています。グループとしての研究テーマも決まって、今後は11月のフィールドワークに向けて、希望する企業や団体などを絞り込んでいきます。社会の最前線で働いている人たちとの対話は、自分の研究課題などを深く考える貴重な機会です。有意義な時間となるよう、これからしっかりと準備をしてほしいと思います。

 佐野太一先生には、10月から3月末まで半年間、特別非常勤講師として本校の探究学習に関わってもらうことになりました。主に1、2年生の課題研究について、先生のこれまでの研究や経験を元にして、幅広い視点でアドバイスをお願いしています。佐野先生、今後ともよろしくお願い致します。

夏休み中の2年生のNGP活動

2023年08月08日

フィールドワークや実験を各自で計画し行っています
 2年次は、各自が興味を持ったテーマを個別に研究する形になって4年目になりました。今年度は、フィールドワーク(FW)に限らず、実験や文献調査など、研究方法は自分の研究テーマに適したものを選んでいます。FWの実施日も設けず、期間は7月末頃から夏休み中と幅を持たせています。
 研究方法として、個人でFWを希望する生徒が多く、夏休みを使って、長野市内だけでなく県内外に、状況に応じてオンラインも活用しながらFWを実施しています。
 生徒たちがFWを希望する企業や自治体など、社会の最前線で働いている人たちとの対話は、自分の研究課題などを深く考える貴重な機会になっていて、本校の探究活動の柱のひとつです。

 今回のFW先をいくつか紹介すると、
●長野市役所 総務部 危機管理防災課
●栄村立栄中学校・栄小学校
●長野県立大学 健康発達学部 食健康学科 小木曽加奈准教授
●信州大学 工学部 先鋭領域融合研究群先鋭材料研究所 久富隆史教授
●マルコメ株式会社
●株式会社ピノーレ 八ヶ岳工場
●長野市社会福祉施設 松代ふれあい交流ひろば

 NGP室にも、夏休みに入った直後でFWを行った生徒たちが、先方に送るお礼状を持ってきてくれています。少し見せてもらった文面からも、有意義な時間となったことが分かりました。
 FWを実施した生徒にとって、得られた生の情報には、今後の課題研究に活かすことのできるヒントや気づきが数多くあったのではないでしょうか。12月に実施する課題研究発表会に大いに生かしてほしいと思います。
 今回、2年生のFWを受け入れてくださった企業や自治体、学校関係など多くの皆さま、お忙しい中、貴重なお時間をありがとうございました。(生徒のFWがこれからの皆さま、引き続きよろしくお願いいたします。)

3年選択生の課題研究発表会を実施

2023年07月26日

2年生を聴衆に、これまで取り組んできた課題研究を発表しました
 3年生の総合の時間「グローカルアカデミア」は、選択生の授業です。7月24日(月)が最後の授業で、2年生を聴衆に課題研究発表会を行いました。
 発表会は、2年生の各教室に2人ずつを配置して、1人15分間の持ち時間でプレゼンテーションと質疑応答を行いました。2年次からの研究の継続であっても、3年生になってフィールドワークを追加して内容をブラッシュアップさせたり、新たにテーマを設定して始めた課題研究など、それぞれに熱意のある発表で、集大成にふさわしいものばかりでした。

 以下は、3年生の発表タイトルです。(名簿順)
1組 岡田さん「出会いと場づくり~好奇心がカタチになる地域~」
1組 三井さん「アイドルと社会」
1組 渡邉さん「健康な歯を保つために~知っておきたいもう一つの虫歯~」
2組 野本さん「We need 世代間交流」
3組 青木さん「SNSマーケティングってどうなの?」
3組 小澤さん「人を音楽に陶酔させる環境を創るには」
3組 中澤さん「グループワークを世界で見る!」
3組 深瀬さん「脳に話しかける腸~腸内細菌で脳を元気に~」
3組 松平さん「日常に役立つ心理学」
3組 山口さん「学習意欲を高める教育を作るために~政治と教育~」
5組 宮島さん「倍速視聴と映画~情報社会の映画と私たち~」
6組 海沼さん「路線バスの生存法」
6組 中村さん「高校生と地域 結び付けるには??」
7組 倉嶋さん「人間による翻訳は必要か」

 今年度、印象的だったのは、選択した全員が課題研究をつづけてくれたことです。長野市内をはじめ、県外にも積極的にフィールドワークに行ったり、より身近なデータを得るために全校にアンケートを取ったり、研究に意欲的な姿も多く見られました。
 3年生へ今後について問う中で、「教育分野と比較文化に関心があったが、ここまで興味のある2つの分野をしっかりと研究することができて、将来や進路を考えるきっかけにもなった。」「大学でもこれまでの研究を生かし、行政支援のあり方について続けて研究していきたい。」などと、自身の進路と課題研究のつながりを答えてくれた生徒もいました。ぜひ、自分たちの探究心を高校での活動にとどめることなく、大学以降の学びに繋げていってください。
 3年生のグローカルアカデミアは、今回の授業でひと区切りです。授業は終わりますが、今後は、3年次の活動成果を残す研究集録の発行に向けて、各自でまとめを行ってもらう予定です。

 最後に、発表を聞いた2年生の感想などの抜粋です。
・得られた情報から自分なりの解決策を導き出していたので、自分もただFWに行くのではなくそこからさらに考えを深められるようにしたい。
・2年間の研究についての発表は、自分も昨年度から引き継いだテーマで研究するのでアプローチの方法などを参考にしたい。FWに行く前に問いに対してある程度の解決方法を見つけて、FWで答え合わせをするという方法が良いと思った。
・ほかの同じようなテーマの人と議論することも重要だと話していて、自分にはない考えや手段があって勉強になった。
・発表する上でのプロセスも踏まえて研究での試行方法について勘案したり、聴衆を意識して思考理解が追いついてもらえるよう、かつ多くの内容を伝えられるような内容構成の必要性も感じた。
・興味のある分野を中心に、問いから仮説、調査、新たな問いというサイクルが見られて、聞いていて分かりやすかった。簡単な質問もあり、聴衆を巻き込もうとしている姿勢が伝わってきた。強調やアイコンタクトなど、抑揚のあるプレゼンの方法など参考になる点が多かった。

2年生の授業で課題研究相談会

2023年06月14日

本校OBの佐野太一さんを外部講師として招きました
 6月12日(月)の2年生の授業で、課題研究相談会を行いました。
 外部講師として、本校OBで東京大学職員の佐野太一さんをお招きして、今年度、個別研究に移った2年生が課題研究やフィールドワークについて何でも相談できる場を設けました。

 相談会の様子を少し覗かせてもらいました。
 「勉強空間とその影響」を研究テーマにしている生徒は、教室が、主体的に勉強ができる、集中できるなど学習に向いた空間にするにはどうあるべきかという課題に、昨年度の店舗空間の研究を生かすことも考えながら研究を始めています。研究方法や仮説の立て方について質問をしました。
 佐野さんは、『まずは成績を上げるなど、勉強の何に重点を置くのか価値観の設定をしっかりとする。その上で、色や広さ、明るさなど数字としてデータを取ることも大事になる。例えば、“部屋の色を白にしたら成績が上がる”というのが仮説。仮説は間違っていてもいい。調べたい項目について、結果としてプラスでもマイナスでも良いので、沢山立ててみるのも一つの方法。』と話しました。また、昨年度、研究したカフェなどで取り入られていることを教室に当てはめるとどうなるのか考えても面白いのでは、と提案してくれました。

 また、「やりたいことははっきりしているが、方法が難しい。」という生徒には、『まずは、自分の研究課題と似た英語の論文を調べてみる。論文は最初に100words程度の要旨があるのでそこから探していく。論文を読んだ上で何ができるのかを考えて。』と先行研究の重要性を話しました。また、課題に対して、集められる限りの様々なデータを取って相関関係を見てみることも、ひとつの手法として紹介してくれました。

 佐野さんには放課後も時間を取っていただき、生徒たちの質問に一つひとつ丁寧に答えてもらいました。ありがとうございました!

3年選択生が学校外で研究発表

2023年06月13日

上田高校主催「令和5年度 北陸新幹線サミット」に参加
 6月10日(土)に上田高校で開かれた「令和5年度 北陸新幹線サミット」に、3年選択生、6組の中村さんと1組の岡田さんの2人が参加してきました。

 北陸新幹線サミットは上田高校の生徒が運営し、新幹線沿線にある高校の生徒たちを中心とした課題研究発表会・意見交換会です。基調講演のあとに行われた分科会は、「環境問題」「地域活性化」「教育格差・貧困」の3つのテーマと、使用言語が英語で、グローバルな課題について解決策を提言する分科会の4つに分かれました。

 中村さんの発表は、県外へ出る前の高校生に地域活動への参加を促すことで、地元への愛着を深めて、将来的な若者の県外流出や地域衰退を防ぐことにつなげたいと、高校生と地域団体を結ぶサイトを自ら作り提案した「高校生と地域活動、結びつけるには?」。より身近なデータを得るために全校にアンケートを取ったり、フィールドワークを追加し研究を続けています。
 岡田さんは「出会いと場づくり~好奇心がカタチになる地域~」と題して、チャレンジする人が未来を描けるよう、地域はその環境整備を含めどう応援するべきなのか、活動支援や起業支援のあり方を研究しています。3年生になってからも福井県や塩尻市で積極的にフィールドワークを行っています。

 2人とも、“地域の課題から地域創生を考える”をテーマにした分科会に参加しました。この分科会には、上田高校、上田染谷丘高校など県内の高校だけでなく、金沢大附属高校や新潟県立三条高校の生徒たちも来ていて、研究発表と意見交換をしました。本校の中村さん、岡田さんの研究は、課題設定にはじまって、仮説の検証やフィールドワークによる調査を経て、まとめをするという、課題研究の道筋をしっかりと踏んだ研究として、高く評価されました。

 中村さん、岡田さんに北陸新幹線サミットに参加した感想を聞きました。
●中村さん
「同じ問題意識を持っていても、観点が独特な研究や違った切り口があったので、刺激があって楽しかった。その中でも“自分の地域が好き”という気持ちが皆一緒で嬉しい気持ちになった。参加した高校生は皆、自らアクションを起こしたり活動的で、頑張っている他の高校生の姿を見ることができて楽しかった。」
●岡田さん
「自分の研究活動を、学校が違う高校生と一緒に意見交換をする機会がこれまでなかったので、新鮮で良い時間を持つことができた。未来につながる良いつながりや仲間を得たと思う。研究手法ひとつをとっても、データ分析や行動を伴うものなど様々で、とても参考になった。」

 対面での校外発表は、本当に久しぶりでした。県内外の多様な同世代との交流に刺激を受けて帰ってきてくれました。今回を研究に活かして、7月24日の課題研究発表会(3年選択生の集大成です!)に向け頑張ってほしいと思います。

【総合】2年生の授業がゼミ形式に

2023年06月06日

生徒たちを研究テーマで大きくグループ分けし、担当の先生が1人つく授業になります
 6月5日(月)は、第5回目の授業でした。
 2年生はグループ研究を経て、今年度はいよいよ各自が興味・関心のある分野や、進路希望に沿ったテーマで個別研究になります。
 今年度から、基本的に月曜6限に全学年が同時に総合の授業を行っています。2年生は5月までに課題研究のテーマ設定を終え、今回からゼミ形式の授業になりました。
 ゼミ形式というのは、個別研究を基本としながら、似通った研究テーマなどで7人程度の大きなグループを作り、そのグループに担当の先生が1人ついて授業を進めます。(これまでは、“各クラスに総合担当の先生2人”で授業を進めてきました。)実験などを伴う理系の研究、社会学系の研究など、内容によって、できるかぎりその分野に詳しい先生に担当になってもらいました。校長先生をはじめ、殆どの先生がゼミを担当していて、今まで以上に、生徒たちの研究に先生が寄り添う形で、相談や指導もお願いしやすい環境になります。
 この日は、顔合わせも含めて、担当の先生と今後の研究の方針を確認したり、フィールドワーク先の検討などを行いました。先生方、これからよろしくお願いします。

 今年度の2年生の研究テーマにはどんなものがあるのか、少し紹介してみたいと思います。
●微生物と環境が描く水棲生物理想の川
●免許返納から考える高齢者の住みやすい地域社会
●閉校した学校の再活用方法
●昨今のジェンダーレスの風潮について
●服飾業界での大量生産・消費について
●日本(長野)の文化を海外に広めるためには
●農業の担い手不足解決に向けて

 挙げたのはほんの一部ですが、12月の課題研究発表会までにどんな研究成果が得られるのか、楽しみですね。
 次週は、外部講師を学校に招きます。方向性は決まったものの研究テーマが本決まりでない、フィールドワークはどこがいいかなど、研究について何でも相談できる場を設ける予定です。

1年生 課題研究テーマを考える

2023年05月24日

個人の研究テーマをしっかりと考えて、グループ研究につなげていきます
 1年生の授業は、個人の課題研究のテーマを考えています。
 1年生はグループ研究ですが、個人でも研究テーマを持った上で、それぞれのテーマの分野が近い人同士でグループを組んで協働して研究を進める形になります。
 2年生のテーマ決めの時もそうでしたが、研究テーマは、研究をしていてワクワクするような、自分の興味・関心があるものが大前提です。その上で、興味や関心のあるテーマが、単なる自分の趣味の追求になってしまわないように、“課題研究”として社会と結び付けていくことが大事です。
 前回の授業までに絞り込んだ「興味・関心のある」、そして「進路希望」に沿った2つのキーワードを、マンダラートという作業を通して整理していくことが、22日(月)の内容でした。
 「マンダラート」は、①表の中心にキーワードを書いて、それに関連する言葉を周りの8マスに書き込んでいきます。次に、②周りの8マスに書き込まれた言葉を、それぞれ中心に置いて、それぞれについて、さらに関連する言葉を周りのマスに書きます。全部で72のマスが埋まることになりますが、中心に据えたキーワードに関して、関連する知識を広げていくことができます。
 マンダラートは、昨年度の1年生の授業から取り入れています。1つのキーワードが、思いもしなかった分野と結びついていることが分かったり、様々な分野との関連で研究の幅も広がっていきますね!
 1年生は今後グループを決定したのち、7月以降、本格的に課題研究が始まって、11月のフィールドワークや2月の課題研究中間発表会を目標に活動していきます。

3年選択生が、1年生の授業で課題研究発表

2023年05月02日

“学年を越えた学び”の充実へ
 5月1日(月)の1年生の授業は、学年を越えた学びの場になりました。
 3年生の総合の時間「グローカルアカデミア」を選択している生徒16人が、1年生の教室で研究発表を行いました。
 今年度から、基本的に月曜日の6限に全学年が同時に総合の授業を行っています。今回のような“学年を越えた学び”が、これまで以上に取り入れやすくなりました。
 本格的な研究活動を始める前の1年生にとっては、研究を重ねてきた3年生の発表を聞くことで、自分たちがこれから行う課題研究がどんなものかを知って、NGP活動をより具体的に感じてもらうことが狙いです。

 3年生は、2年次から継続して研究に取り組む生徒もいれば、新たに研究テーマを設定した生徒もいて、まだまとめの段階ではありません。2年次の研究を発表した上で、今後はどんな研究を進めていくのか、また、NGP活動がどのように役立っているか、研究で苦労したことなどを話してもらいました。
 55分間の授業の中で、いくつか教室を回って発表を聞きました。

●長野県へのUターン就職をテーマに「“長野に住む”って魅力だらけ!」を発表してくれた3年生は、県外の大学へ進学した4割が長野県に就職しない反面、15年連続で移住したい県1位が長野県であるという現状から、若者が意識していない長野県の魅力があるのでは?という点に注目した研究でした。
 昨年度の研究を経て、3年次の研究は、何かを新しく作って若者に魅力を訴えるのではなく、「今あるものを大事にし、世代間交流に着目して住みやすい地域を作ることを研究したい。」とし、一過性のイベントではなく、日常を世代間交流につなげる方法を考えていると話しました。

●また別のクラス。「貧困問題を身近に」と題して、カンボジア農村部に絵本を贈るという自身のプロジェクトについて発表した3年生は、自分のプレゼンテーションについて良くなかった例として、客観的なデータが少なかったことを挙げました。先行研究などから自分の研究に適切な情報や、比較対象となる国内外の情報を得ることのむずかしさを話してくれました。
 また、課題研究について「興味があった教育と貧困の分野から研究を深めて、進学したい大学や学部を調べる基盤となった。」と、自身の進路との関わりにも触れました。

●ほかにも、1年生からの質問が次々に出てきたクラス。3年生の発表を聞き、質疑の時間に1年生が自分の考える解決策をぶつけてみたクラスと、積極的な1年生の様子も多く見られました。

 3年生の発表を聞いた1年生の感想の抜粋です。
「興味があることが探究の入口になっている。思っていたよりもテーマの範囲が広く驚いたが、聞いていて新鮮で面白かったし、自分の中に新たな考えが生まれた。私自身は何に興味があるのか自分を分析することから始めて、探究を楽しみたい。」
「3年生の先輩がどんな研究をしてきたのかを見たことで、どうやって研究を行っていくのか見通しを少しだけ持てて良かった。」
「身近なところから研究として広げていけるのは面白い。自分が扱ってみたい問題は規模が大きいが、そこからどうすれば身近な話題に還元できるのかも重要だと思うので、色々な角度から客観的に問題を捉えて研究していきたい。」
「研究で得たことがこれからの進路に繋がったり、地域に貢献する方法を考えるきっかけになることが分かって、自分もどのような方向性で研究していこうか考えてみたい。」
「今回の発表を聞いて、自分の興味関心があることと、学問を結びつけるヒントを得られた。」

2年生の課題研究は個別研究へ

2023年04月25日

今年度の研究テーマを考える
 今年度から、基本的に月曜日の6限に全学年が同時に総合の授業を行っています。ほかの学年の発表を聞くなど“学年を越えた学び”や、自分の研究分野に詳しい先生に相談や指導をお願いすることが、これまで以上に柔軟にできるようになります。

 さて、2年生はグループ研究を経て、いよいよ各自が興味・関心のある分野や、進路希望に沿ったテーマで個別研究に移ります。
 前回、第1回目の授業から2年生は今年度の課題研究テーマの設定を進めています。
 研究テーマについては、以下の3つの方針で考えています。
①進路希望に関連した研究テーマ(大学の学部学科の研究内容から自分が興味関心を持てるテーマ)
②昨年度の研究テーマを継続(昨年度の研究を発展させた内容)
③自分の興味・関心があるテーマ

 研究テーマを決めるにあたっては、研究をしていてワクワクするような、自分の興味関心があるものが大前提です!その上で、テーマをより具体的にして、その課題研究が社会や学術にどんな影響を与えるのか、どう貢献できるのかを考えてほしいと思います。興味や関心のあるテーマが、単なる自分の趣味の追求になってしまわないように、“課題研究”として社会課題と結び付けていくことが大事です。
 この日は、先行研究リサーチなど個人作業と並行して、自分たちの考えを明確化させるために、生徒同士で話したり、授業を担当する担任の先生たちと面談しました。
 2年生の課題研究は、今年度の全学年同時授業に伴って、大きく変わることがもうひとつあります。それはまた次回以降のブログで。

3年選択生「グローカルアカデミア」授業開始

2023年04月19日

5月には1年生の前で研究発表も
 3年生の総合の時間「グローカルアカデミア」は、選択生の授業になります。
 今年度は16人が選択しています。1、2年生と同じ17日(月)から授業が始まりました。

 グローカルアカデミアは、3年生が各自の研究内容に適したスタイルで学びを追究する形を取っています。2年次からの課題研究を継続する、新たなテーマを設定し研究する、その他の校外活動に取り組むなど自由に選ぶことができ、発表方法も校内外でのプレゼンテーションや論文など、自分なりのやり方を選んで進めていきます。

 さて、今年度は、全員がひきつづき課題研究に取り組んでいます。
 中には、春休み中からフィールドワーク先を検討して、先日アポ取りを完了し4月下旬に福井県で追加のフィールドワークを行う生徒も!
 全学年が同じ時間に授業を行っている利点を生かし、本格的な研究活動を始める前の1年生に向けて、3年生が発表する場も、来月に予定しています。
 3年のNGP選択生徒は、7月24日に計画している発表会がひと区切りです。授業回数が全部で7回と限られるだけに、自分たちで計画を立てて、一人ひとりが積極的に動いて充実した研究活動を行ってほしいと思います。
 高校生活では最後になる自分自身の課題研究を、納得のいく形で完成させてくださいね!

新年度の授業が始まりました

2023年04月19日

今年度より全学年が同じ時間にNGP活動を行います
 新年度の行事もひと段落し、本格的に授業がスタートしています。
 今年度より、基本的に月曜日の6限に全学年が同時に総合の授業を行います。3年生の発表を1年生が聞くなど“学年を越えた学び”が、これまで以上に取り入れやすくなります。
 17日(月)は第1回目の授業でした。
3年生は、NGPを選択した生徒たちが、7月までそれぞれの課題研究に取り組みます。2年生はグループでの研究を経て、いよいよ各自が興味・関心のある分野や、進路希望に沿ったテーマで個別研究へ。

 1年生は、ブレインストーミング(以下、ブレスト)や、考えをまとめていくディスカッションなど、これから始まる課題研究でも頻繁に登場してくる基礎を学んだ上で、地域から学ぶフィールドワークなどの活動に移っていきます。
 第1回目のこの日は、「高校時代に身につけたい力」をテーマにブレストを行いました。
 ブレストは、たくさんのアイディアを出し合って話し合うための方法です。ブレストは初めてという生徒もいたと思いますが、『結論厳禁』(意見を否定したり、実現可能か判断することは禁止)、『自由奔放』(ユニークで斬新な意見も大歓迎)、『質より量』で意見を出し合う、『他人の意見に便乗』して新たな考えを創る、の4つのルールのもとに行います。
 各クラスで少人数のグループに分かれて、まずは実践。はじめはとにかく量を意識して、ひとつの意見を1枚の付箋に書いて貼っていきます。

 あるクラスの授業を覗いてみました。
 “予習や復習を集中してできる力”“計画通り進める”“効率的に進める力”“英語力”など学習面に関する力をはじめ、始まったばかりの高校生活に対して“生活習慣をコントロールできる力”、ほぼ全部のグループで挙がっていたのが、人間関係を円滑にする“コミュニケーション力”。色々な視点から話題がどんどん広がって、たくさんの意見が出ていました。
 どれだけの意見が出せて、その意見の中からグループとしての考えをどうまとめていくか、一連のブレストの流れを体験したあとは、グループ毎に付箋を貼った用紙を見せながら発表です。
 あえて項目で分けなかったというグループは、すべての力が関連づいているからで、自分と向き合って身につけていくことが大事だとまとめました。ほかにも、出された意見を、コミュニケーション能力・効率・学校生活・将来・忍耐力と大きく分類し、これら沢山の力を駆使して高校生活に取り組みたいという話もありました。

 1時間で駆け足でしたが、第1回目の授業が無事に終わりました。

「GLOBAL STUDY in Beppu」を終えて

2023年03月30日

リーダー研修を大分県別府市にて実施しました
 1年生のリーダー研修を3月27日(月)から29日(水)の日程で、長野高校の連携校・立命館アジア太平洋大学(APU・大分県別府市)を拠点に実施しました。

 2日目、28日(火)に立命館アジア太平洋大学を訪問しました。
 この春、開講する新学部「サステイナビリティ観光学部」の校舎や寮など、広いキャンパス内を学生サークルの皆さんに案内してもらったり、“大学での学び”を体験するため、筆内美砂先生に「異文化コミュニケーション」について、英語と日本語の両方を使った模擬講義を行っていただきました。講義は、つづく国際学生との交流を前に、生徒たちにも良い心構えができました。
 国際学生との交流は、全編英語で行いました。
 3~4人のグループに対して、国際学生1人がつき、「国際学生の母国の観光をPRしよう!」をテーマに一緒に活動しました。母国に関する質問をして、その答えをもとに最終的に観光をPRするポスターを作ってプレゼンテーションを行うというものです。
 どこにある国なのか?有名な観光地や食べ物は何か?自然体験や歴史を学べる施設はあるか?お土産には何を買ったらよいか?など、ここまでの学習で事前に考えてきた様々な質問をしました。話の流れで、長野市や長野県について逆に質問してくれることもあり、自分たちのことを相手に説明したり、観光面も含めて両国の違いを考える機会にもなったようです。臆することなく、堂々と英語で話したり、プレゼンテーションをしたりと大学側の方たちも驚くほど!
 国際学生たちの積極的なサポートもあり、最後は時間が足りなくなるほど話が弾むなど、充実した交流になりました。

 1年生のこの研修が、リーダー研修と呼ばれるのは、これらの活動を通じて、国際的な対話力やリーダーシップを体験しながら身につけること、NGP活動の中でリーダーとして活躍する生徒を育てることを目的としているからです。研修から学んだことを生かして、学年を率先していくリーダーとして今後の探究学習に取り組んでほしいと思います。

 お世話になった立命館アジア太平洋大学の国際学生の皆さん、そして先生方、貴重な機会を設けていただき、ありがとうございました!

コンソーシアム会議を開催し意見交換

2023年03月22日

本校の探究学習について貴重なご意見をいただきました
 長野高校は、県内初のSGH校、つづく「地域との協働による高等学校教育改革推進事業(グローカル型)」と、8年間に及ぶ文部科学省の指定事業は令和3年度末で終了しましたが、実質的に事業を継続し、探究活動のさらなる充実に努めています。
 この事業に際して立ち上げたコンソーシアムは、事業終了後も継続をお願いし、双方向で協働できる体制を目指しています。コンソーシアムには、長野県企画振興部総合政策課、長野市、信州大学教育学部、信州大学工学部、長野県立大学、東京海上日動火災保険株式会社、株式会社八十二銀行、長野青年会議所、金鵄会(本校同窓会)がひきつづき参加してくださり、本校の探究学習にさまざまな角度から支援をいただいています。
 今年度も、フィールドワークの受け入れや調整、昨年12月に実施した2年生の課題研究発表会への講師派遣などにご協力いただきました。

 少し前になりますが、2月28日(火)に担当者の方々とコンソーシアム会議を本校で開き、意見交換の場を持ちました。
 本校の担当者が、10月中にコンソーシアムの皆さんを個別に訪問して、それぞれにお話しする機会を設けさせていただきました。昨年度はオンラインで会議を開いたので、こうして顔を揃えるのは久しぶりです。
 限られた時間の中でしたが、NGP事業に対して、たくさんの貴重なご意見をいただきました。(以下、抜粋)

●今年度も各部署で生徒のフィールドワークを受け入れている。今後も受け入れ方針は変わらないが、フィールドワーク先をもっと開拓していくと、地域とのつながりや活動の転換が期待できるのではないか。
●研究においては、テーマ設定が重要だ。研究テーマをどう決めるのか、じっくり考えて、時に議論して決めていくことが必要になる。コンソーシアムを活用し、フィールドワーク受け入れなど、ある一部分だけの協力体制ではなく、継続して関わり合うことができたら良いと感じる。
●地域社会との関わりは非常に有意義だと感じる。高校生の段階で社会課題を学ぶことで、自分自身が興味のある分野を発見し、のちの進路などにつながるのではないか。
●昨年12月の2学年課題研究発表会で全体会講師を務めた。代表発表は多様性に富んで甲乙つけがたいものだった。一方で、発表の場に立った6人以外の生徒がどう感じ、どんな気づきを得たのかが気になった。生徒による評価を即時に審査に加味するなどの形式も検討してみてはどうか。

 なお、同日午後に実施していた1年生の課題研究中間発表会もご参観いただきました。お忙しい中、ありがとうございました。

「GLOBAL STUDY in Beppu」始動!

2023年03月14日

リーダー研修に向けて事前学習が始まりました
 1年生のリーダー研修が、3月末の実施に向けて始動しました。
 新型コロナウイルス感染症の影響で、米国リーダー研修は4年連続で中止が続いています。今年度も、米国の代替企画を別府市で実施する予定です。
 『GLOBAL STUDY in Beppu』は3月27日(月)から29日(水)の日程で、長野高校の連携校・立命館アジア太平洋大学(APU・大分県別府市)を拠点に、英語の模擬講義を受けたり、国際学生との交流やディスカッション、英語でのプレゼンテーションなどを実施します。

 「英語を話す機会をたくさん作りたい」「リーダーシップについて学びたい」「世界各国から日本に留学しているAPUの国際学生と話す経験をしてみたい」など、それぞれに目標を持った1年生13人が参加することになりました。
 3月のリーダー研修までに3回にわたって事前学習を行います。3月13日(月)は第1回目、参加する生徒たちが顔を合わせて、自己紹介やアイスブレークなどを行いました。
 APUでの研修は、国際学生と交流することが柱になります。言語はもちろん英語です。カルチャーショック・クエスチョンと題して、G講師のジョナサン先生を相手に、日本で驚いたことを推測して英語で尋ねたり、出身国のアメリカについて文化や日本との違いについて質問するなど、“英語に慣れる”ことを繰り返しました。

 1年生のこの研修が、リーダー研修と呼ばれるのは、これらの活動を通じて、国際的な対話力やリーダーシップを体験しながら身につけること、NGP活動の中でリーダーとして活躍する生徒を育てることを目的としているからです。
 事前学習を通して、研修までに別府市に関する基礎的な知識はもちろんのこと、ファシリテーション能力、自ら学ぶ姿勢、そして仲間と協働する力を身につけてほしいと思います。
 昨年度は残念ながら最終的にオンライン開催となってしまいました。今年度こそ、ぜひ現地で研修ができるといいですね!

 立命館アジア太平洋大学は、世界94か国・地域から集う国際学生が全学生のおよそ50%を占める国際色豊かな大学です。長野高校と連携協定を結んで以降、本校の探究学習に様々な形で携わっていただいています。昨年11月には、2年生が研修旅行でもお世話になりました。今回の研修でもよろしくお願い致します。

1年生 課題研究中間発表会を終えて

2023年03月03日

はじめての発表の場も、堂々としたプレゼンテーション多く
 2月27日(月)、28日(火)の2日間、1年生の「課題研究中間発表会」を行いました。
 昨年11月末に実施したフィールドワークでの学びを経て、この発表会は、生徒たちにとって今年度のまとめであると同時に、2年次から個別研究として自分たちが取り組んでいく「課題」を設定する出発点でもあります。
 全56班を14の会場に分けて、班毎に7分間のプレゼンテーションと質疑応答を行いました。
 1年生にとっては、はじめての発表の場になりました。複数の分散会をのぞいてみましたが、堂々とプレゼンテーションをする様子や、ファシリテーターが会を円滑に進行する様子、活発に交わされた質疑応答など、生徒たちが熱心に取り組む姿を見ることができました。

 発表を終えた生徒たちからは、
「練習した時よりも大幅に時間をオーバーし、最後急いでしまったこともあったが、発表そのものは充実したものとしてできた。聴衆を飽きさせないように抑揚をつけたり、身振りなどをして発表することを意識した。」
「リサーチクエスチョンや仮説、質問内容など、不十分だったところを他班の発表を通して感じたので、来年度の個人研究ではこの3つの定義を明確にするなどしていきたい。」
「相手に伝えたいという気持ちを持ってプレゼンをすることで、前を向き堂々と発表ができた。今回で終わらずに興味を持ち続けるという先生の言葉を実践していきたい。」
「“調べたこと”よりも“自分で考えたこと”が中心となるような研究・発表を次からは心がけたい。」
などの感想がありました。

 以下は、発表タイトルのほんの一部です。
・イナゴで食料問題を解決
・地域社会×engineering
・世代を超えて住み続けられる街づくり
・地球温暖化とりんごの関係
・長野の力で日本の農業をPower Up!
・日本の貧困~貧困脱却の大きな壁~
・私たちができることとは?~戦争や紛争に関わる人たちへの支援~
・教育のデジタル化の今後
・長野県の選挙の投票率を上げるにはどのような取り組みをすればよいのか

 来年度は、一人ひとりが自身の興味関心、進路により特化した研究テーマを掘り下げていく個別研究に移っていきます。1年次の研究テーマの継続、新たなテーマの設定と、どんな形にせよ、次の1年間でそれぞれの課題研究がどう深まっていくのか楽しみです。
 1年生の皆さん、発表会お疲れ様でした!

今年度も「GLOBAL STUDY in Beppu」を企画

2023年01月24日

別府市内で1年生のリーダー研修を実施する予定です
 NGP係(グローバル教育推進室)では、新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止が続いている1年生の米国リーダー研修の代替として、今年度も立命館アジア太平洋大学を拠点に実施する「GLOBAL STUDY in Beppu」を企画しました。
 希望者を集めて説明会を行うなど、参加生徒の募集も始まっています。
 
 研修は3月27日(月)から29日(水)に、長野高校の連携校・立命館アジア太平洋大学(大分県別府市)を拠点に、英語の模擬講義を受けたり、国際学生との交流やディスカッション、英語でのプレゼンテーションなどを実施する予定です。
 これらの活動を通じて、国際的な対話力やリーダーシップを体験しながら身につけること、NGP活動の中でリーダーとして活躍する生徒を育てることなどを目的としています。(この研修が、リーダー研修と言われる理由です。)
 昨年度は残念ながら最終的にオンライン開催となってしまいましたが、今年度は実地研修ができることを願いながら、しっかりと準備を進めていきたいと思います。

 立命館アジア太平洋大学(APU)は、世界94か国・地域から集う国際学生が全学生のおよそ50%を占める国際色豊かな大学です。昨年11月には、2年生が研修旅行でお世話になりました。国際学生との交流が、異文化の理解、視野を広げて新たな価値観を学ぶこと、そして次年度以降の研究活動にも繋がって欲しいと思っています。

 遅ればせながら、2023年最初のブログになりました。本年もよろしくお願いいたします。

課題研究の集大成、2年生が発表会②

2022年12月26日

午後の部・全体会(6人の選抜者による代表発表)
 12月20日(火)、2年生がこれまで続けてきた課題研究の成果を発表する、「課題研究発表会」を実施しました。

 一昨年度より2年生は個人単位で課題研究を行っており、フィールドワークなどを経て各自の研究内容を深め、問いに対する課題解決策を形にしてきました。この発表会は、いわば2年間の課題研究の集大成。2回目は、午後の代表発表者による全体会の様子です。

 午後の部は全体会で、事前の審査などで選抜された6人の代表発表を大体育館で行いました。外部講師として、信州大学工学部教授 中村正行先生、東京海上日動火災保険株式会社長野支店 谷晃浩先生、世界の台所探検家 岡根谷実里先生にお越しいただき、6人の発表に対する最終審査をお願いしました。
 
 発表したのは、
2年1組 伊東さん「記憶神経回路メカニズムに基づく最も良い記憶方法」(優秀賞)
2年6組 中村さん「高校生×地域活動 結びつけるには?」(最優秀賞)
2年2組 栁澤さん「いのち短し、語れよ生理」(最優秀賞)
2年2組 春日さん「カビの発生しにくい家作り」(校長賞)
2年7組 湯本さん「長野市在住の外国人児童の学習支援について」
2年6組 塩入さん「MEGAQUAKE ~電磁気異常の謎~」
(発表順、カッコ内は最終審査結果)

 地域活動に参加したい高校生と地域団体を結びつけるサイトを自ら作成し、より具体的・実践的に提案したもの、自身の進路にもつながるテーマを掘り下げ、今の自分たちが「自分事」として考えられるよう発信したもの、また、自ら実験を重ねた上で、その課題を解決するためにフィールドワークを行った研究など、6人それぞれに積み重ねてきた課題研究の成果を発表してもらいました。

 講師の先生方はそれぞれの立場から、
 「観察→仮説・問題設定→実験・調査・検証→考察→まとめ・発表と、文理問わず、すべての課題研究でこのアプローチを取ることが大事。ぜひ身につけてほしい。(中村先生)」
 「現状に課題があるということは、必ずその背景がある。なぜそうなっているのかを突き詰めると、さらに新しい課題が出てくる。そこをどう繋げて、解決策に結び付けていくか。今回を第一歩にして、これからも考え続けてほしい。(谷先生)」
 「聴いていて引き込まれるテーマ、自分がオタクになれるテーマは大事。一方で、その課題について、なぜ現実になっていないのか、うまくいっていないのかと冷静になることも必要で、突き詰めて考える部分と一歩引いて冷静な部分の両方があると研究がもっと良くなっていく。(岡根谷先生)」
と、さらに一歩進んだ研究になることを期待して、講評をして下さいました。
 2年生の皆さん、本当にお疲れ様でした!

 以下は、生徒の発表会当日の感想など抜粋です。

【2年生】
・自分自身、発表はあっという間で、もっと強調すべきところを強調したり、スライドに書いていないところについても言及すれば良かったかもしれないとの反省が残った。これからは、研究に対して、もっと客観的になって、常になぜと問い続け、選択する際にそのメリットとデメリットを考えたい。
・誰もが一度は考えたことがあるし、調べたこともあるテーマがほとんどだと思うが、その言語化とテーマに対する解像度のレベルが高く、自分が伝えたいことはもちろん、発表を聞く相手がほしい情報をきちんと選択した自分本位ではない発表だった。問いとそれに対する答えが明確。取捨選択がうまい。加えてFW先の選び方が上手な印象を持った。
・研究の内容やまとめはもちろんのこと、発表時の話し方もはきはきと話していて聞きやすく、引き込まれるような発表でした。さらに全員が主体的に興味や熱意を持って発表しているように感じたので、それが飽きずに引き込まれる発表になる理由なのだと感じた。

【1年生】
・選抜された6人は、それぞれの研究テーマにとても熱い想いがあると感じ、聴いている私たちも引き込まれた。審査員の先生の「関心を持っていない人の背景を探り、たくさんの仮説を立てることが大切だ」という話は、フィールドワーク研究の参考にしたいと思った。
・午後の発表では、なぜこの6人が選ばれたのかを考えながら聞いた。専門的なところまで深く研究しているということも当然だと思ったが、最終的には自分の意見や感想を持っているということが大切なのではないかと思った。単に調べて終わるだけに留まらず、調べた結果から自分の意見、考察などをしっかりと持ち発表していくことで意義が生まれるのではないかと感じた。
・研究した内容をもとに、その研究の延長にある問題の解決方法についても考察されており、とても良かった。また、フィールドワークに限らず、各研究に合った探究方法(実験を行うなど)を進めていて、来年に向けてさらに視野が広がった。

課題研究の集大成、2年生が発表会①

2022年12月26日

午前の部・分散会(グループにわかれ90分間を運営し、個人研究発表)
 12月20日(火)、2年生がこれまで続けてきた課題研究の成果を発表する、「課題研究発表会」を実施しました。

 一昨年度より2年生は個人単位で課題研究を行っており、フィールドワークなどを経て各自の研究内容を深め、問いに対する課題解決策を形にしてきました。この発表会は、いわば2年間の課題研究の集大成。2回にわけて、発表会の様子をお伝えしたいと思います。

 午前の部は、分散会として、10人程度が1グループになり、90分間の持ち時間を生徒が自由に企画・運営し、探究学習の成果を発表しました。“自由に”ということで、個人研究のプレゼンテーションはもちろん、ディスカッションや、発表内容に関するクイズを挟むなど、グループによって発表形式に工夫を凝らしていました。
 今年度は、10人をさらに少人数のグループに分けて、教室の中に発表の場をいくつか作り、発表を聴いて回るという形式が、これまでより多く見られました。あるグループからは、昨年度、1年生の聴衆として参加した経験も生かして、発表を聴いている人たちを飽きさせずに、自分たちの研究発表に集中してもらうかを考えたという話もありました。
 発表者のスライドを会場にいる聴衆全員で共有したり、GoogleフォームをQRコードで読み込んで質問を受け付けたりと、発表会の形もこれまでとは大きく変わってきました。1、2年生が一人1台ずつ持っているiPadは、いまや発表会では必携です。(NGP係でも、生徒たちが今まで用紙に書き込んでいた、発表に対する評価を、Googleフォームで入力してもらっています。)
 2年生にとっては、これまでの課題研究のまとめを、フィールドワークを終えたばかりの1年生は今後の研究の参考にと、それぞれに有意義な時間だったと思います。
 また、昨年度につづき今年度も新型コロナウイルスの感染防止対策を徹底した上で、2年生の保護者の方と、本校と教育関係のネットワークを結ぶ高校の先生方にも参観していただきました。ご参観いただいた皆様、ありがとうございました。

 以下は、生徒の発表会当日の感想など抜粋です。

【2年生】
・先生の講評から、自分の発表には理由はしっかりと述べられているが、これからの展望や未来についてのことへの言及が不十分だったと感じた。これからの研究では、その課題を解決するための具体的な策を取り入れるようにしたい。
・皆が自分のテーマに意欲を持って研究に取り組んできたことが伝わってきてよかった。自分の研究は、だいぶ抽象的なまとめになってしまったかなと思ったし、まだまだ考えなければならない要素もあるので個人的に探究を続けていきたい。
・自分の課題に対して、様々な観点から突き詰めていくことの大切さを学んだ。考えを述べるだけではなく、そこから発展させて新たな課題や解決策などを示していく必要があったので、今後に活かしていきたい。

【1年生】
・発表に関して、しっかりとした姿勢、内容、態度、話し方でプレゼンテーションをすることや、聴衆に理解してもらえているか、聴衆を置いてきぼりにしていないか確認しながらやることが自分の研究をよく知ってもらう上で重要だと感じた。
・途中に質問や問題を入れることで聴き手を引きつけるような工夫がされていてとても良かった。
・論題については、それぞれの興味のあることはもちろんのこと、本当に草の根の日常生活の些細なことから深められている人が多いのは簡単なことではないと思う。将来性のある研究をするためにも、自分の研究が誰のために行っているものか、どういう提言がまとめられそうかなど見通しを持って取り組んでいきたい。
・発表の仕方や工夫で、聴き手である私たちが受ける印象や理解にも大きな変化が生まれると思った。好印象や積極的に興味を持った発表の共通点は、まずは問いかけが多い、一方的に喋り続けないなどに加え、聴衆の様子を気にかけながら発表するといったこと。来年は自分たちが発表する立場なので、学んだことを頭に置いて、発表の形態を作っていきたい。

1年生がフィールドワークを実施しました

2022年12月09日

市外に足を運んだり、オンラインも活用して充実した1日
 11月28日(月)に1年生のフィールドワーク(FW)を行いました。
 1年生のFWは、5人程度の課題研究班を作り、班で設定した研究テーマについて地元の企業や大学、公官庁などを訪問(またはオンラインインタビュー)して直接お話をお聞きし、自分たちの研究を深めていくための取り組みで、本校の課題研究の柱となる活動です。生徒たちが希望するところに自らアポイントメントを取って実施先を決めて、限られた時間で充実したインタビューができるよう、質問を深めるなど準備を進めてきました。

 今年度のFW先をいくつか紹介すると、 ※( )内はグループの設定課題など
●公益財団法人 長野県国際化協会内 JICA長野デスク(発展途上国ではどのように飲み水を確保しているか)
●信州大学 教育学部附属次世代学び研究開発センター(求められる教育とは)
●株式会社 雪雲(メタバースによる日常の変革について)
●株式会社 原田商店(食料問題とそれに対する支援、昆虫食の可能性について)
●長野県生薬株式会社(生薬とアレルギーについて)
●長野県庁 環境部 環境政策課 ゼロカーボン推進室(再生可能エネルギーを利用した発電について)
●野沢温泉中学校 篠原敏紀先生(満蒙開拓団、平和教育について)

 FWを終えた生徒の報告書から、感想など抜粋です。
 「地球温暖化の問題をその問題のみで完結することだと思っていたが、FWによって地球温暖化→二酸化炭素削減→再生可能エネルギー→バイオマス発電→林業従事者不足→少子高齢化とほかの問題と結びついていることが分かった。」
 「デジタルマーケティングの導入にあたって、大変なのが必要人員の確保だと初めて知った。班内では、人数に関係なく、デジタル関係に詳しい人の配置が大事だろうと考えていたので新しい気づきだった。デジタルマーケティングの導入に人手が必要なら、この先、AIが発達してもこの仕事はなくならないのかという疑問が出てきたので、もう一度メールをして聞いてみたいと思う。」
 「インターネットで調べるだけではなかなか答えが見つからなかったし、情報が多すぎてどれが正しいのか判断するのも難しかった。FWをすることで確かな情報が聞けるし、実体験を踏まえた話を聞くことができ、一気に理解が深まって面白かった。」

 アポ取りからFW当日まで少ない時間の中で進めなくてはならず、苦労をした部分もあったと思いますが、それぞれにFW先で有意義な時間を持つことができたのではないでしょうか。
 今後の活動は、インタビューで得られた内容を分析しながら研究を深めていきます。年明けからは2月に予定している課題研究中間発表会に向けて、プレゼンテーションの作成を始めます。今年度のまとめをしっかりと行い、2年次の課題研究につながる発表会であってほしいと思います。

 最後になりましたが、新型コロナウイルス感染症の拡大を警戒する中でのフィールドワークも、FW先のご厚意で無事に終えることができました。本校1年生のFWを受け入れてくださった企業や自治体、教育関係など多くの皆様、お忙しい中、貴重なお時間をありがとうございました。

エンリッチメント大賞2022『正田賞』受賞を学校長に報告

2022年12月06日

動物園と取り組んだ「ゴイサギのための採食エンリッチメント水槽」
 先日もブログで報告しましたが、3年選択生の野池真緒さんが課題研究として長野市城山動物園で取り組んできた「ゴイサギのための採食エンリッチメント水槽」が、エンリッチメント大賞2022において『正田賞』を受賞しました。
 今月3日(土)、東京大学農学部 弥生講堂一条ホールで行われた、表彰式と受賞者記念講演会に出席した野池さんが、宮本学校長にあらためて受賞を報告しました。
 野池さんは「体が小さく目立たないゴイサギは、動物園でもなかなかスポットが当たることがなかったが、飼育環境の改善も含めて着目できたことが良かった。」と話しました。また、水槽設置について、自宅から持ってきた植物を使ってみたり、前例のない中で工夫して取り組んできたことなど、これまでの活動の様子もあわせて報告しました。
 贈られた表彰盾と一緒に記念撮影も。受賞、おめでとうございました!
(野池さんに貴重な表彰式の写真を提供してもらいました。ありがとうございます。)


 動物たちの野生本来の行動を引き出すことや、自然な繁殖や子育てを促進するなど、動物園や水族館の飼育動物の生活環境を豊かにする取り組みのことを、“環境エンリッチメント”と呼んでいますが、これらのエンリッチメントに取り組む動物園や水族館、あるいは飼育担当者を応援するために設けられたのが、市民ZOOネットワーク主催の「エンリッチメント大賞」です。
 受賞した『正田賞』は、応募された取り組みの中から、特に市民へのインパクトが強いものや、市民との連携という点で優れていると評価されるものを対象に表彰する、今年度より新設された賞です。

 野池さんの研究活動は、長野市城山動物園で飼育されているゴイサギを対象にして、より自然に近い採食行動を促すために、飼育場内に生き餌を入れた水槽を設置するという環境エンリッチメントを実践したものです。その結果、水辺を模して植物や自然木を入れた水槽で、生きた魚を採食する様子を確認でき、ゴイサギに本来備わっている行動を引き出すことに成功しました。
 審査の結果、高校生と動物園との連携関係全体が授賞の対象となり、「高校生が自ら学び・成長する場として動物園が機能し、密接な関係づくりがなされ、エンリッチメントの普及や発展につながった事例が第1回目の正田賞にふさわしい取り組み」と高く評価されました。

http://www.zoo-net.org/enrichment/award/2022/

2年生が研修旅行でAPU立命館アジア太平洋大学へ

2022年11月28日

大学のキャンパスを歩いたり、国際学生と英語でディスカッションも
 2学年は、11月23日(水)から26日(土)まで3泊4日の日程で研修旅行を行いました。
 新型コロナウイルス感染症の影響で、今年度も台湾研修旅行は実施できませんでしたが、長野高校の連携校・立命館アジア太平洋大学(APU)での国際交流を含む九州方面への研修旅行を実施しました。

 大分県別府市にある立命館アジア太平洋大学は、世界94か国・地域から集う国際学生が全学生のおよそ50%を占める国際色豊かな大学です。
 25日(金)の訪問では、国際交流をはじめ、模擬授業を受けたり、高校生にAPUを紹介する活動を行っている学生団体と一緒にキャンパスを歩くなど、大学の雰囲気を存分に味わうことができました。
 APUで行う活動の柱になるのが、国際交流です。
 先日まで台湾・高雄市の高校と続けたオンライン交流について、ビデオプロジェクトで制作した動画を披露したり、交流を通してどんなことを感じたかなどを、国際学生と英語でディスカッションをしました。また、できるだけたくさん生の英語に触れることができるよう、自由に会話を楽しむ時間も取りました。
 1時間という限られた時間でしたが、APUの国際学生たちがリードして盛り上げてくれるなど、本校の生徒たちが話しやすいような場を作ってくれて充実した交流になりました。

 立命館アジア太平洋大学の関係者の皆様、生徒たちの訪問・交流に際して、多大なご協力をありがとうございました。

 12月に入れば、いよいよ20日(火)は、2年生の課題研究の集大成でもあるプロジェクト発表会があります。残された時間は短いですが、一人ひとりが良い発表をすることができるよう、しっかりと研究のまとめを行ってほしいと思います。

2年生 台湾とのオンライン交流を終えて

2022年11月22日

今年度は“観光”をテーマに動画を制作
 10月中旬からクラス毎に始まった今年度の台湾高雄市とのオンライン交流も、11月21日(月)の学年全体交流で集大成となりました。

 今年度の“Video Exchange”は、“観光”をテーマに行いました。
 長野と現地台湾でパートナーグループを作り、アイディアを交換しながら英語の動画を別々に制作するというオンラインプロジェクトも3年目。今年度も、はじめてオンラインで顔を合わせた後は、生徒たちはSNSなどを使ってお互いに連絡を取り合って動画制作を続け、全体交流の21日を迎えました。

 はじめに高雄市7校と2年生全体で開会式を行ったあと、これまで交流を続けてきたパートナーグループごとにGoogle Meetでつなぎました。全体交流のテーマを“Promoting Tourism”として、グループごとに制作した動画について、感想や内容についてディスカッションも行いました。
 “観光”をテーマにしたのは、国外で観光を楽しむことが減ってしまった今だからこそです。
 日本/台湾で何を見たいか、どんな体験をしたいかなどを質問し合って情報交換をし、出来上がった動画には、観光業が復活する未来に向けて、多くのグループで、互いに自分たちの国で紹介したいところなど観光促進につながるような提案が盛り込まれていました。
 後半には、台湾高雄市側の1校と本校のクラス単位で学校交流の時間も設けました。ベスト4の作品を発表すると、オンラインでつないだ台湾の学校からも歓声が上がっていました。
 今回は、感染防止の面から、本校の生徒たちは自宅からオンラインで参加するという形を取りました。難しい面もあったと思いますが、これまでやり取りを続けてきた台湾の生徒たちと打ち解けた雰囲気の中であっという間に交流時間が過ぎていました。


 長野高校では、2015年以来、台湾の高校とICT交流および訪問交流を実施してきました。長野県と高雄市が交流協定を結んでいることもあり、2年生が秋に実施する台湾研修旅行で、クラス別に7つの高校へ訪問する「7校交流」という形式で、学校交流を続けてきました。
 新型コロナウイルス感染症の影響で、残念ながら今年度も台湾への訪問はできませんでしたが、オンラインを活用したビデオ制作プロジェクトを実施して交流を続けています。

 最後になりましたが、この交流を支えてくださった高雄市政府教育局、高雄市立高雄高級中学、国立鳳山高級中学、高雄市立新興高級中学、高雄市立高雄女子高級中学、高雄市立仁武高級中学、国立高雄師範大学附属高級中学、高雄市立瑞祥高級中学の皆様方、ありがとうございました。

2年生 台湾交流の一環でお土産交換

2022年11月11日

2年3組と高雄市立高雄女子高級中学が交流を深める
 台湾では、親交の印としてお土産を交換するという文化があるそうで、これまでも台湾研修旅行の学校訪問の折には、お互いにお土産を持参して交換し合ってきました。
 今年度は、交流校である高雄市立高雄女子高級中学からの提案もあり、2年3組の生徒たちが、ペアになっている高雄女子の生徒たちとお土産の交換をしました。
 高雄女子から航空便で届いたお土産は、台湾のお菓子などで、ひとつひとつ丁寧に包装され、気持ちがこもったものばかり。受け取った生徒たちもそれぞれに何が届いたのかで盛り上がり、またひとつ交流が深まるきっかけとなりました。本校の生徒たちが贈ったお土産も、喜んでもらえるといいですね!

 長野高校では、2015年以来、台湾の高校とICT交流および訪問交流を実施してきました。長野県と高雄市が交流協定を結んでいることもあり、2年生が秋に実施する台湾研修旅行で、クラス別に7つの高校へ訪問する「7校交流」という形式で、学校交流を続けてきました。
 新型コロナウイルス感染症の影響で、残念ながら今年度も台湾への訪問はできませんでしたが、オンラインを活用したビデオ制作プロジェクトを実施して交流を続けています。

 11月21日(月)には、今年度の学年全体交流をオンラインで行う予定です。

1年生がフィールドワークに向けて準備

2022年11月01日

世界の台所探検家 岡根谷実里先生のワークショップも
 1年生の総合学習は、11月のフィールドワーク(FW)に向けて準備を進めているところです。
 1年生のFWは、5人程度の課題研究班を作り、班で設定した研究テーマについて地元の企業や大学、公官庁などを訪問(もしくはオンラインインタビュー)して直接お話をお聞きし、自分たちの研究を深めていくための取り組みで、本校の課題研究の柱となる活動です。また、生徒たちが希望するところに自らアポイントを取って実施先を決めていくのも特徴のひとつです。

 10月29日(土)の土曜セミナーには、先週の2年生の授業にひきつづいて、本校OBで“世界の台所探検家”として活動している岡根谷実里さんが来てくださいました。
 1年生の課題研究が本格的に始まっていくのを前に、岡根谷先生からは、『インタビューを楽しもう』をテーマにお話をしていただきました。
 相手から話を聞き出すインタビューのスキルは、課題研究やフィールドワークに限らず、これから様々な場面で必要になる力です。岡根谷先生は、これまで世界各地の家庭の台所を巡って調査をしてきた経験をもとに、インタビューのコツとして、「テーマと相手について事前に十分リサーチする」「具体的で本質的な質問をする」「興味を持ち、会話を楽しむ」の3つを挙げてくれました。

 岡根谷先生のお話を踏まえて、実践的に生徒同士がインタビューをし合う時間も設けてもらいました。特に「具体的で本質的な質問をする」という点については、グループで決めた質問を、具体的=自分なら答えられるか、本質的=知りたいことが明確かをチェックし、さらに不十分なものはどんな言い換えができるか思いつく限りで書き出す作業をして『質問を深める』ことを学びました。

 1年生は、月曜日からFW希望先にアポイントを取り始めています。1年生には、岡根谷先生のワークショップで学んだインタビューのコツを大事に、FW先への質問をしっかりと深めていき、実りあるFWを迎えてほしいと思います。

 なお、岡根谷先生には、今年度から本校の探究学習に特別非常勤講師として年間を通して関わってもらうことになりました。主に1、2年生の課題研究について、先生ご自身が国内に留まらず世界を巡ってきた経験を元にして、幅広い視点でアドバイスをお願いしています。

3年選択生の研究活動がエンリッチメント大賞2022『正田賞』を受賞

2022年10月31日

動物園と取り組んだ「ゴイサギのための採食エンリッチメント水槽」
 3年選択生の野池真緒さんが課題研究として長野市城山動物園で取り組んできた「ゴイサギのための採食エンリッチメント水槽」が、エンリッチメント大賞2022において『正田賞』を受賞しました!

 エンリッチメント大賞は、市民ZOOネットワーク主催、公益社団法人 日本動物園水族館協会後援で行われているものです。
 動物たちの野生本来の行動を引き出すことや、自然な繁殖や子育てを促進するなど、動物園や水族館の飼育動物の生活環境を豊かにする取り組みのことを、「環境エンリッチメント」と呼んでいますが、これらのエンリッチメントに取り組む動物園や水族館、あるいは飼育担当者を応援するために設けられたのが、市民ZOOネットワーク主催のエンリッチメント大賞です。
 受賞した『正田賞』は、応募された取り組みの中から、特に市民へのインパクトが強いものや、市民との連携という点で優れていると評価されるものを対象に表彰する、今年度より新設された賞です。

 野池さんの研究活動は、長野市城山動物園で飼育されているゴイサギを対象にして、より自然に近い採食行動を促すために、飼育場内に生き餌を入れた水槽を設置するという環境エンリッチメントを実践したものです。その結果、水辺を模して植物や自然木を入れた水槽で、生きた魚を採食する様子を確認でき、ゴイサギに本来備わっている行動を引き出すことに成功しました。

 授賞理由については「高校生が自ら学び・成長する場として動物園が機能し、密接な関係づくりがなされ、エンリッチメントの普及や発展につながった事例として第1回目の正田賞にふさわしい取り組み」という講評をいただきました。
 また、「活動は2年間にわたり、動物園側のサポートのもとで経過観察や試行錯誤を重ねて実行してきた。学んだことを学校内で発表し表彰されるなど、教師やまわりの生徒たちに大きな反響があったことや、企画したエンリッチメントの取り組みについて、動物園来園者に伝える掲示物も自作しており、この点も評価の対象になった。」と、熱意のある取り組みへ高い評価もありました。
(※応募時は「ゴイサギのための採食エンリッチメント水槽」という内容でのエントリーでしたが、審査委員会での協議の結果、個別の取り組みではなく、高校生と動物園との連携関係全体に授賞したとのこと。)

 野池さんは、2年次から動物園における環境エンリッチメントを題材にして研究を続け、動物園に何度も訪問して実験や観察を繰り返し、その実施データを分析し検証するという、相当な時間をかけ、熱心に研究活動を行ってきました。正田賞という結果に結びついたこと、NGP係もとても嬉しく思っています。受賞、おめでとうございました!

http://www.zoo-net.org/enrichment/award/2022/

世界の台所探検家 岡根谷実里さんが課題研究にアドバイス

2022年10月21日

2年生「プロジェクト発表会」に向けて、課題研究もまとめの段階に
 2年生は、夏休み期間なども活用して行ったフィールドワークを経て、課題研究もまとめの段階に入っています。
 12月20日(火)は、今年度のプロジェクト発表会及び課題研究発表会を行う予定で、一人ひとりが研究の成果を発表する場になります。一昨年度よりプロジェクト発表会については、10人程度でひとつのグループを組み、90分間の持ち時間を生徒たちが自由に企画・運営し発表の場を作ることとしています。
 10月の授業では、個人で研究をまとめて発表スライドを作成すると同時に、グループで発表形式や、1年生にどんな形で会に参加してもらうのかなど、発表会のあり方をイチから考えているところです。

 18日(火)と19日(水)の授業には、本校OBで“世界の台所探検家”として活動している岡根谷実里さんが来てくださいました。
 2年生に今、研究を進める上で困っていることを聞くと多く挙がってくるのが、最終的にどこを着地点にまとめていけばいいのか、自分らしい研究とは、という点です。
 岡根谷先生は、はじめにオリジナリティーのある探究、発表をするにはどうすればよいかを、ベトナムでヴィーガンの代替肉について調査をしてきた自身の経験を例に挙げながら話してくれました。その上で、「フィールドワークで話を聞いて、何に興奮し、何に違和感を持ったのか。感情は自分のものなので、心が動いたところを深く掘り下げいくと研究がオリジナルなものになる。」としました。また、フィールドワークなどを経て、まとめの段階で大事になってくることは「すべての情報を鵜呑みにせず、1つの言葉について最低3つの情報源を調べること」と話しました。
 講演のあとは、教室を回って、各々スライドを作成している生徒たちに声をかけて質問に応じたり、研究や発表に関することは何でも相談に乗っていただきました。

 岡根谷先生には、今年度から本校の探究学習に、特別非常勤講師として年間を通して関わってもらうことになりました。主に1、2年生の課題研究について、先生ご自身が国内に留まらず世界を巡ってきた経験を元にして、幅広い視点でアドバイスをお願いしています。岡根谷先生、今後ともよろしくお願いいたします。

2年生、台湾高雄市とオンラインで交流

2022年10月19日

今年度もクラス毎に高雄市の高級中学とビデオ制作プロジェクト
 長野高校では、2015年以来、台湾の高校とICT交流および訪問交流を実施してきました。長野県と高雄市が交流協定を結んでいることもあり、2年生が秋に台湾研修旅行を実施し、クラス別に7つの高校へ訪問する「7校交流」という形式で、学校交流を続けてきました。
 しかし、新型コロナウイルス感染症の影響で、3年連続で台湾への訪問はできていません。
 直接の訪問は叶いませんが、オンラインを活用したビデオ制作プロジェクトが始まって3年目になりました。英語でのコミュニケーションを相当に必要としますが、国境を越えて、1つのプロジェクトを遂行することで得られる充実した交流が続いています。

 今年度は、“観光”をテーマにして“Video Exchange”を行います。
 長野と現地台湾でパートナーグループを作り、アイディアを交換しながら英語の動画を別々に制作して、最終的にはお互いに動画を見てディスカッションも行います。
 近年、お互いの国を行き来することが少なくなり、国外で観光を楽しむこと自体も減ってしまいました。そこで「日本/台湾でどんなものを見たいか?」「どんな体験をしたいか?」など、観光業が復活する未来を見据えて、お互いに質問し、その回答をもとに動画を制作することにしました。

 10月17日(月)から始まった、クラス毎の第1回目のオンライン交流では、パートナーとなった台湾のグループと初めて顔を合わせました。
 コミュニケーションは全て英語。学校設定科目「英語キャリアプロジェクトⅡ(英プロ)」の授業内で準備を進めてきました。生徒たちは、グループ全員で協力して進行し、積極的に英語を使って台湾の生徒たちと会話を楽しんでいました。交流の時間が終わる頃にはすっかり打ち解けて一緒に記念撮影をするグループもあり、双方の学校で多くの生徒たちが楽しんでいたようです。

 なお、オンライン交流の日程は、以下の通りです。

10月17日(月)12:10~13:00 2年4組と高雄市立高雄高級中学
10月18日(火)15:00~15:45 2年1組と国立鳳山高級中学
10月18日(火)15:00~15:45 2年2組と高雄市立新興高級中学
10月19日(水)15:00~15:55 2年3組と高雄市立高雄女子高級中学
10月21日(金)15:30~16:15 2年6組と高雄市立仁武高級中学
10月25日(火)12:15~13:00 2年5組と国立高雄師範大学附属高級中学
10月28日(金)14:55~15:40 2年7組と高雄市立瑞祥高級中学
11月 2日(水)15:00~15:55 2年3組と高雄市立高雄女子高級中学

【全体交流】11月21日(月)13:00~15:00 2学年と高雄市7校

3年選択生「Glocal Academia Week」

2022年07月29日

これまで取り組んできた課題研究の集大成
 3年生の総合の時間「グローカルアカデミア」は、選択生の授業です。
 25日(月)から27日(水)まで3日間、「Glocal Academia Week」と題して、選択生の中で、課題研究を続けてきた生徒たちの校内発表の場を作りました。

 今年度は、ひきつづき課題研究に取り組んできた生徒がとても多く、「2年次までの研究をさらに深く掘り下げたい。」「プロジェクト発表会で納得する解決策に至らなかった研究をしっかりと完成させたい。」など、様々な思いを持って研究を続けてきました。

Day1/7月25日
●男女間の収入格差
●「個性」を認め合う
●無知を知れ

Day2/7月26日
●ゴイサギのための採食エンリッチメント in 城山動物園
●SASUKE 完全攻略法
●Friday for the future
●心の状態による体への影響~気軽に相談できる場所作り~
●栄養と健康
●FES(※) 高校生会議・日本のこれからの教育を考える(※Future Education Session)

Day3/7月27日
●緑のまちづくり~都市緑化の展望を活かして~
●多角的な視点から考察する法教育
●新しい学びへ
●患者の生活の平等性について
●性別にとらわれない社会
●魅力ある市街地の再興~コンパクトシティの視点から~

 上記の発表タイトルからもわかるように、3年生の課題研究は多分野にわたっています!
 1人15分間の持ち時間でプレゼンテーションと質疑応答を行いました。1、2年生からの研究の継続であっても、3年生になってフィールドワークや実験を追加して研究を深めたり、新たにテーマを設定して始めた課題研究など、それぞれに熱意のある発表で、集大成にふさわしいものばかりでした。
 印象的だったのは、大学に進学してもこれまでの研究を含めて学びを続けていきたいと話している生徒が多かったことです。授業外でも積極的に先生に質問に行って解決策を考えたり、研究に意欲的な姿も多く見られました。ぜひ、自分たちの探究心を高校での活動にとどめることなく、大学以降の学びに繋げてください。

 3年生のグローカルアカデミアは今回の校内発表でひと区切り。校外での発表が残っている生徒たちもいますが、今後は、報告書に向けて各自が課題研究や論文、英語エッセイなどのまとめを行う予定です。忙しい中ですが、報告書には、つづく後輩たちのお手本となるような活動成果を残してほしいと思っています。

2年生がフィールドワークを実施しました

2022年07月27日

現地訪問やオンラインで充実した1日に
 7月19日(火)を中心にして、2年生のフィールドワーク(FW)を実施しました。
 2年次は、各自が興味を持ったテーマを個別に研究する形になって3年目。複数の生徒が同じFW先を希望していてグループになったところもありますが、自分の研究テーマを掘り下げて、個人でFWを希望する生徒が毎年増えています。今年度は、自分自身の進路につながるような課題研究に目を向ける生徒の数が増えていることも特徴です。
 
 さて、本校のFWは、生徒たちが希望する企業や自治体などへ自らアポイントメントを取ることも実践しています。インタビュー活動もそうですが、社会の最前線で働いている人との対話は、自身の研究課題などを深く考える貴重な機会です。また、限られた時間で充実したFWになるよう、自分がどんな研究をしているのか相手に伝えるスライドを作成したり、質問を深めるなど準備を進めてきました。

 今回のFW先をいくつか紹介すると、 ※( )内は研究テーマ
●一般社団法人ヤングケアラー協会(ヤングケアラーの実態と子ども達への支援について)
●小学生のためのフリースクール「みんなの学校」と長野市教育委員会 学校教育課(地域活性化×教育について)
●株式会社長野パルセイロ・アスレチッククラブと長野市役所スポーツ課(地元のプロスポーツチームが地域に与える影響と、それを活かした地域づくりとは)
●信州大学教育学部附属次世代型学び研究開発センター 森下孟准教授(ICT教育の可能性)
●おぶせファーマーズ(地域農業経営のさらなる高利潤化について)
●特定非営利活動法人一匹でも犬・猫を救う会(多頭飼育崩壊の原因と解決策)
●長野県庁 環境部 資源循環推進課(海洋プラスチック問題を海なし県から考える)

 現地訪問にこだわらず、県外やFW先の職種など状況に応じてオンラインを活用し、それぞれに有意義な時間を持つことができました。
 
 以下は、FWを終えた生徒たちの報告書から抜粋です。
「地域医療の活動に参加してもらうためにアプローチの仕方を工夫するというのが興味深かったが、医療と地域コミュニティーを結びつけるには住民との信頼関係を構築することが前提であり、これが難しいのでひとつの課題になっているそうだ。」
「アートと芸術を結びつける前に、アートの価値をどのように判断するかという基本から話していただき、私が芸術に対して一方的な視点でしか地域活性と結び付けられていなかったことを痛感した。今後は具体的な策を練りつつ、アートと地域活性をつなげるより良い形を検討したい。」
「地域活動への高校生の参画は、高校生・地域双方にメリットが大きい。ただ問題は、その双方をマッチングする機会が非常に少ないということ。私は高校生を地域・行政をマッチングするプラットホームの創設を研究目標として今後の探究活動を進めていきたい。」
「仮説でも立てた通り、摂食障害の予防として、学校の授業が有効であることが分かった。海外では食の授業がしっかりと行われたり、摂食障害を専門に調べる機関があるのに対し、日本はまだまだ。これからの研究は学校でどのような授業を行えばよいのかを考えたい。」
 
 得られた生の情報には、今後の課題研究に活かすことのできるヒントや気づきが数多くあったのではないでしょうか。12月に実施するプロジェクト発表会に大いに生かしてほしいと思います。

 続くコロナ禍でのフィールドワークでしたが、長野高校として感染防止対策を徹底し、またFW先のご厚意で無事にFWを終えることができました。今回、2年生のFWを受け入れてくださった企業や自治体、学校関係など多くの皆さん、お忙しい中、貴重なお時間をありがとうございました。

3年選択生が、1年生の授業で課題研究発表

2022年06月20日

“学年を越えた学び”の充実へ
 6月14日(火)15日(水)に行った1年生の授業は、学年を越えた学びの場となりました。
 3年生の総合の時間「グローカルアカデミア」を選択している生徒3人が、本格的な研究が始まる前の1年生を前に、課題研究を発表しました。
 文部科学省の事業指定を受け「SGH」、「地域との協働による高等学校教育改革推進事業(グローカル型)」で開発してきた新しい学びの形であり、今後さらに充実させていきたいのが、“学年を越えた学び”です。
 本格的な研究活動を始める前の1年生にとっては、研究を重ねてきた3年生の発表を聞くことで、自分たちがこれから行う課題研究がどんなものかを知って、NGP活動をより具体的に感じてもらうことが狙いです。3年生には成果発表の場のひとつになりました。

●あるクラスの授業では、3年選択生の1人が2年次から研究を続けている「地球温暖化を減速?!~ミドリムシに秘められた可能性~」を発表してくれました。
 1年生から火力発電に注目した点を問われると、「バイオ燃料の自動車や飛行機への実用化はすでに始まっている。研究にあたって、企業の二番煎じにならないよう、自分にしかできない新しい考え方に着目した。」と自身の研究について説明しました。
 また、課題研究について1年生に向け、「テーマ設定は、FWをお願いした企業のことを先に知って、この企業にFWをしたい!と調べる中から、自分自身の興味や疑問に感じたことをテーマにした。研究を続けてきて反省としては、先にFW先を決めたため、当初は研究を進める上での仮説を考えていなかった。1年生には、まず仮説を考え、そのためにはどこへ行くのが良いのかをしっかり考えて取り組んで欲しい。」と話しました。

●また別のクラス。「動物園における環境エンリッチメント」を発表した3年生は、FW先として選んだ動物園に何度も足を運び、飼育員の方と話し合って実験を重ね、そのデータを分析し検証した上で提言をしています。2年生の春休みから、大きな水槽に生きた魚などを放った、新たな実験装置を製作し、より野生に近い形で餌を食べられる環境下での動物の様子を観察し、研究を続けていることを話しました。
 実験を行ってデータを取り、それを研究に活かすという手法の一例を1年生に示してくれました。

●「都市緑化の展望」を発表してくれた3年生。現在は、2年次の研究から、より長野に特化したローカルな視点でまちづくりの問題を考えていると話しました。この課題研究が、緑化を取り入れた都市デザインを行うような職業に就きたいという進路にも関連しており、「自分のやりたいことを突き詰めていける。課題研究があったから、皆の前で発表する機会を得たり、学校生活の中で新しい活路を見出した。」と振り返って、研究を続けて良かった点を挙げてくれました。

 3年生の発表を聞いた1年生の感想を抜粋しました。
「長野高校の課題研究が、具体的にどういうことをするのか、どういう流れで研究するのか、先輩の発表を聞いて知ることができた。興味のある分野の発表でとても面白く感じた。着眼点や思考力が凄い。」
「自分の興味があることに一生懸命取り組んでいて凄い。課題設定から始まり、実験や観察を通して分かった事実から考察を導き出してまとめ、発表までにかかった時間などは想像できない。聴衆や質問者に対する態度も見習いたい。」
「自分のやりたいことをこんなにも掘り下げて研究できるということは、自分の成長にもつながると思う。自分の将来像が今見えていない中でこれから何をしていけばいいのか難しいと思った。」


 今回の授業は、ディスカッション講座も行いました。
 4月の授業で実践したブレインストーミング、そしてディスカッション(議論)は、いずれも課題研究では頻繁に登場してくるものです。授業を通して、議論が本来どう行われるべきかを知ってもらいました。
 議論は、発散と収束が大事です。単純に“話し合う”ではなく、ブレストを活用して発散でどれだけアイディアが出せるかが、ひとつの方向性にまとめていく収束で良い結論につながってきます。議論を引っ張るファシリテーターを中心に、聞く姿勢を持つ、自分の気づきや違和感を持っていることを大事にするなど、基本を学習した上で色々なテーマで実践してみました。

 授業を終えた生徒からの感想です。
「ディスカッションをすることで、自分だけの視点では見えてこないところもはっきりと認識できた。周りの意見を聞くとさらに視野が広がり、また新しい発見に繋がることがとても面白かった。」
「発散と収束を意識することで効率よくディスカッションをすることができた。」
「なかなか答えが出ないような議題になるにつれて、発散から収束の流れが難しくなると思った。」

 1年生は、次回から課題研究を行うグループ決めや研究テーマの設定を始めていきます!

3年選択生が「Future Education Session」を開催

2022年05月24日

未来の日本の教育をテーマに議論!
 3年生の総合の時間「グローカルアカデミア」は、選択生の授業になります。
 選択生の中で、“未来の日本の教育”をテーマに研究活動をしている生徒5人が主体となって、「Future Education Session」と題した議論の場を作りました。1、2年生も巻き込んで高校生らしい自由な発想でディスカッションを行い、課題解決につなげていくことが狙いです。

 5月21日(土)の午後、大会議室を会場にして実施した「Future Education Session」。
 ディスカッションの中心は「より良いICT教育とは」。今年度から全学年にiPadが配布されて授業でも活用していることから、生徒たちにも身近なテーマです。
 教育に興味がある人だけでなく、社会問題について討論したい人も参加OK!と、参加者を募り、1~3年生まで10人で、高校教育を柱に議論を深めました。

 板書が中心だった従来の授業と、ICT教育の双方を比較して、「タブレットを使った授業だと無駄な時間がない。一方で授業スピードが速い。」などの意見が出されたり、「タブレット中心なのか、板書とノート中心なのか、現状があいまいなのではっきりすると良い。」「授業も含めて、どのようなことに使うのが良いのか研究して発信して欲しい。」など、今後のICT教育のあり方に対する議論も交わされました。
 また、「先生の板書を、自分なりに咀嚼してノートにまとめることも小学校では必要。」と今や義務教育から行われているタブレットを使った授業に対して、小さいうちから板書を写すことで得られる能力も大事なのでは、という話題も!
 終了後には、全員が、いま授業に対して考えていることを話せて、有意義な時間を過ごすことができたと話していました。

 3年選択生にとっては、どんな意見にも対応し、議論をまとめていくファシリテーション能力も試された場になりました。そこはやはり3年生!これまで探究活動で培ってきたファシリテーターとしての力を十分に発揮し、議論を盛り上げていました。
 
 3年生のグローカルアカデミアは、課題研究や英語エッセイなどを自由に選択し、生徒一人ひとりが自分の研究内容に適したスタイルでその学びを追究しています。6月以降は、学校内・外で発表の場もあるので、3年選択生の皆さんには、残り少ない期間も積極的に研究活動を進めてほしいと思います。

3年選択生「グローカルアカデミア」授業開始

2022年04月26日

5月には教育をテーマに“高校生会議”を実施予定
 3年生の総合の時間「グローカルアカデミア」は、選択生の授業になります。今年度の選択生は30人。25日(月)に第1回目の授業がありました。

 グローカルアカデミアの流れを説明した後は、さっそく各自の活動に移ります。
 それは、3年生は各々が自分の研究内容に適したスタイルで学びを追究するためで、課題研究を続ける、国際会議に参加する、English essayを書く、その他の校外活動に取り組むなど自由に選ぶことができ、フィールドワークを追加で行ったり、発表方法も校内外でのプレゼンテーション、論文、ポスター制作など、自分なりのやり方を選んで進めていきます。

 今年度の特徴は、ひきつづき課題研究に取り組む生徒がとても多いこと!
 「2年次までの研究をさらに深く掘り下げたい。」「これまでのテーマを少し発展させて研究したい。」「プロジェクト発表会で納得する解決策に至らなかった研究をしっかりと完成させたい。」など、生徒たちの思いは様々です。
 3年生のグローカルアカデミアは、6月末の文化祭や7月に計画している発表会がひと区切り。授業回数が少ないだけに、自分たちで計画を立てて、一人ひとりが積極的に動いて充実した研究活動を進めてほしいと思います。

 また、5月に、“高校生会議”を行うことも検討しています。学校教育をテーマに研究している生徒たちを中心に、1、2年生も巻き込んで高校生らしい自由な発想でディスカッションを行い、課題研究につなげていくことが狙いです。どんな意見が出てくるのか分からないから、ディスカッションが向かう先も予測がつかない、そんな会議をまとめるファシリテーション能力も必要になってきます。

 2年間の課題研究、発表会、国際交流などを通じて、本校の探究活動が求める「ブレイクスルー発想」「レイヤー的思考」「国際的な対話力」といったスキルを身につけてきた3年生が、つづく後輩たちのお手本となるような、活動成果を上げてくれることを期待しています。

1年生もNGP活動がスタート

2022年04月22日

「高校時代に身につけたい力」をテーマにブレスト
 新年度の行事もひと段落し、本格的に授業がスタートしています。
 19日(火)と20日(水)には1年生のNGP活動も本格的に始まりました。

 第1回目のNGP活動は、「高校時代に身につけたい力」をテーマにしたブレインストーミング(以下、ブレスト)です。
 ブレストは、たくさんのアイディアを出し合って話し合うための方法です。ブレストは初めてという生徒もいたと思いますが、『結論厳禁』(意見を否定したり、実現可能か判断することは禁止)、『自由奔放』(ユニークで斬新な意見も大歓迎)、『質より量』で意見を出し合う、『他人の意見に便乗』して新たな考えを創る、の4つのルールのもとに行います。
 各クラスで少人数のグループに分かれて、まずは実践を。はじめはとにかく量を意識して、ひとつの意見を1枚の付箋に書いて貼っていきます。

 あるクラスの授業を覗いてみました。
 “英語力”など基本的な学習に関する力をはじめ、今後どんな場面でも必要になるため、多くの生徒が身につけたいと話していた“コミュニケーション力”。各自が持っている色々な視点から話題がどんどん広がって、“発信力”や“思考力”、探究学習につながっていきそうな“協働する力”、“プレゼン能力”など、たくさんの意見が出ていました。
 どれだけの意見が出せて、その意見の中からグループとしての考えをどうまとめていくか、一連のブレストの流れを体験したあとは、発表です。 
 グループ毎に付箋を貼った用紙を見せながら、
「意見をまとめると、コミュ力・伝える力・挑戦する力・考える力に大きく分類されて、どれもが最終的に“自立”につながる。社会に出てからも必要な自立する力を高校時代に身につけていきたい。」
「物事を進める上で大事になってくるのは計画力・実行力など。これらを駆使して高校生活に取り組みたい。まずはやってみる!ことも大事だという話も出た。」
 1年生ながら堂々とした発表に驚かされると同時に、頼もしさも感じました。
 中には、配布されたばかりのiPadを使って、発表の要点をまとめたスライドを電子黒板に映し、発表自体を工夫するグループも!

 ブレインストーミングや、考えをまとめていくディスカッションは、これから始まる課題研究でも頻繁に登場してくるものです。
 1年生も、ディスカッションやインタビューを実践的に学ぶ講座、地域から学ぶフィールドワークなど様々な活動が始まりますが、積極的に課題研究に取り組んでほしいと思います。

新2年生 課題研究中間発表会を終えて

2022年04月19日

昨年度から延期の課題研究発表を旧クラスで
 令和4年度がスタートしています!
 NGP事業については、昨年度末をもって文部科学省の「地域との協働による高等学校教育改革推進事業(グローカル型)」の3年間の事業指定期間が終了しました。SGHに始まってNGPと足かけ8年間の活動に対して、お世話になった皆様方には心より御礼を申し上げます。
 実質的に事業は継続していきますが、課題研究については、従来の流れを踏まえつつブラッシュアップし、生徒たちの進路希望に関連した研究の充実にも力を入れていきたいと考えています。
 長野高校のNGP活動を、今後ともよろしくお願い致します。

 さて、4月16日(土)に、新2年生が延期になっていた「課題研究中間発表会」を行いました。
 新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、当初の予定から2度延期となり、年度をまたいでしまいましたが、ようやく実施することができました。

 この発表会は、生徒たちにとって1年次のまとめであると同時に、2年次から個別研究として自分自身が取り組んでいく「課題」を設定する出発点でもあります。2年生でクラス替えをしたため、昨年度の旧クラスで編成した全56班を、14の会場に分けて、同窓会のような雰囲気もありながら、班毎に7分間のプレゼンテーションと質疑応答を行いました。
 時間をかけて作り上げた発表内容に、当日の堂々としたプレゼンテーション、どの分散会でも2年生の熱心な姿を見ることができました。
 また、多くの分散会で、質問がとても活発で、高校生らしい自由な発想から出た鋭い質問も飛び交うなど、時間が足りないところもあったほど!
 
 発表を聞いた先生からは、「話し方や強調する部分を作るなど、発表方法を考えると、より良い発表になる。」「スライドの工夫がもう少し必要。グラフの利用、文字の大きさ、レイアウトなど12月の発表会に向けて高めてほしい。」「“伝える”スキルを磨き、互いに刺激し合う個人発表に期待している。」など、生徒たちの今後の活動に期待する声が多くあがりました。 

 以下は、発表タイトルのほんの一部です。
・共生社会の真の実現に向けて
・生活が変わる!? 新たな学習様式~AIによる学習支援~
・Economic divide ~加速する格差と取り残される子供たち~
・「森の里信州」の魅力と未来
・貴方の下に眠る水
・Re: ゼロから始める絶滅危惧種
・伝える力
・コロナで変わった観光業と食品ロス

 今年度は、一人ひとりが自身の興味関心、進路により特化した研究テーマを掘り下げていく個別研究に移っていきます。1年次の研究テーマを継続するも良し、新たなテーマを設定するも良し、これから1年間かけて、それぞれの課題研究がどう深まっていくのかが楽しみです。
 2年生の皆さん、発表会お疲れ様でした!

「GLOBAL STUDY in Beppu」はオンライン交流に

2022年03月17日

リーダー研修はオンライン交流に変更して実施しました
 1年生のリーダー研修は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大が収まらないため、残念ながら大分県別府市への訪問は中止し、3月15日(火)、オンラインに切り替えて実施しました。
 立命館アジア太平洋大学の国際学生との交流と、APUアジア太平洋学部の淵ノ上英樹教授による模擬講義をオンラインで行いました。

 国際学生との交流プログラムは、自己紹介から始まって、お互いの学校のこと、住んでいる長野市と別府市を紹介し合ったり、質問タイムなど。
 全編英語での交流になるため、開始前はやや緊張した様子の生徒もいましたが、自己紹介をするうちに徐々に緊張が解け、楽しみながら会話をしていたことが印象的でした。中には、自分の言いたいことが英語で表現できないなど、もどかしさを感じる場面もあったようです。
 また、淵ノ上英樹教授からは、『大学での「学び」』について講義を行っていただき、1時間の中で、高校と大学での学びの違いや、大学選びについて、多様性についてのお話を伺いました。
 現地訪問やフィールドワークなどができなかったことはとても残念でしたが、ファシリテーション能力や仲間と協働する力など、今回の研修から学んだことを生かして、学年を率先していくリーダーとして今後の探究学習に取り組んでいってほしいと思います。

 以下は、当日参加した生徒たちの感想です。

・オンラインが始まった時はすごく緊張して表情も返事もすごく固かったけど、時間が経っていくにつれてリラックスできて、最後は交流をすごく楽しめた。
・留学生が1つの答えに対してNice,Good,Perfectなどで何かしら反応をしていて、小さなことでも言葉にして反応することを次の機会に実践してみたいと思った。
・意外と簡単な英語しか使わないなと感じた。相手が話していた単語で意味のわからないものももちろんあったが、自分が聞き取れた単語だけで交流はできた。わざと難しい単語を使わず自分達が知っている単語の中でどうやって相手に伝えるかが大事だと身をもって感じた。
・とてもいい経験になりました。本当はやはりアメリカに行きたかったし、別府に行きたかったのですが、オンライン交流会がここまで有意義なものになるとは思いませんでした。本当にこの研修を企画、実施していただいたことに感謝します。
・九州に行けないと分かった時はとても悲しかったです。高校に入る前からこの活動を知っていて、やっとそのメンバーになれた!と思ったら、中止になってしまったからです。でも、この活動に参加して皆と仲を深めたり、英語に対してもっと意欲的になれたり、成長したところもありました。これをきっかけに国際関係を学んでみたいと思うようになりました。応募する前は迷いもありましたが、リーダー研修のメンバーになれてよかったと心から思いました。そして今回現地に行けなかった分、2年の研修旅行でのAPU訪問や大学生での留学を楽しみにしていきたいと思います!

 今回のリーダー研修でお世話になった立命館アジア太平洋大学の国際学生のみなさん、そして先生方、貴重な機会を設けていただき、ありがとうございました!

「GLOBAL STUDY in Beppu」始動!

2022年02月25日

リーダー研修に向けて事前学習が始まりました
 1年生のリーダー研修が、3月実施に向けて始動しました。
 一昨年度から新型コロナウイルス感染症の影響で、米国リーダー研修は中止が続いています。今年度は、その代替企画が『GLOBAL STUDY in Beppu』です。
 「将来、海外で働きたい」「積極的にNGP活動に参加したい」「異文化や異なる価値観に触れたい」など、それぞれに目標を持った1年生25人が参加することになりました。
 
 3月のリーダー研修までに3回にわたって事前学習を行いますが、2月24日(木)は第1回目。参加する生徒たちが顔を合わせて、まずはオリエンテーションと英語でのアイスブレークを行いました。
 
 リーダー研修は3月13日(日)から16日(水)の3泊4日の日程で、長野高校の連携校・立命館アジア太平洋大学(大分県別府市)を拠点に実施する予定です。古くから温泉街として栄えてきた別府の鉄輪(かんなわ)エリアで、グループ毎に国際学生とフィールドワークを行い、外国人に売り込める場所や物を見つけた上で、英語のパンフレットを作成し発表してもらいます。日本人の視点と外国人の視点に違いはあるのかなど、国際学生とコミュニケーションを取りながら、課題発見と課題解決に取り組みます。
 事前学習を通して研修までに、別府市に関する基礎的な知識はもちろんのこと、ファシリテーション能力、自ら学ぶ姿勢、そして仲間と協働する力を身につけてほしいと思います。
 
 1年次のリーダー研修は、探究学習に必要不可欠なリーダーシップを体験的に学ぶ機会と位置付け、NGP活動の中では、海外の学生とのネットワークを構築することが、3年次の国際会議グローカルアカデミアの開催へ向けた準備になることも期待しています。

コンソーシアム会議・運営指導委員会をオンラインで開催

2022年02月07日

コンソーシアム、運営指導委員の皆さんから貴重なご意見をいただきました
 長野高校では、一昨年度から先の5年間で培ったSGH活動をより“長野”に最適化したプログラム、長野グローカルプロジェクトを開始しました。このプロジェクトは、正式名称を「地域との協働による高等学校教育改革推進事業(グローカル型)」とし、文部科学省から今年度末までの指定を受けて事業に取り組んでいます。
 この事業に際して、長野県内の企業や組織、大学と事業を共同で行うコンソーシアムを立ち上げました。コンソーシアムには、長野県企画振興部総合政策課、長野市、長野県教育委員会、信州大学教育学部、信州大学工学部、長野県立大学、東京海上日動火災保険株式会社、株式会社八十二銀行、長野青年会議所、金鵄会(本校同窓会)が参加し、本校の探究学習にさまざまな角度から支援をいただいています。
 今年度も、フィールドワークの受け入れや調整をはじめ、発表会での講師派遣、本校生徒の個別研究へのアドバイスなど、多岐にわたってご協力をいただきました。

 2月3日(木)に担当者の方々とコンソーシアム担当者会議をオンラインで開き、今年度最後の意見交換の場を持ちました。
 本校では、「地域との協働による高等学校教育改革推進事業(グローカル型)」は今年度末で終了しますが、次年度以降もコンソーシアムを継続して支援をお願いし、双方向で協働できる体制としていきたい旨を申し入れました。
 限られた時間の中でしたが、コンソーシアムの皆さんから貴重なご意見をいただきました。(以下、抜粋)

●個別研究となり、研究テーマが多様になっているが、テーマ設定については特に時間をかけ、似たようなものはまとめて、より高度な研究内容に昇華させるべきだ。
●NGP事業の取り組みが通常の授業において生かせると、長野高校の取り組みが長野県の教育にも良い影響を与えるのではないか。
●長野高校の事業が他地域のモデルとなるよう、成果面について客観的なデータに基づき発信して欲しい。
●課題研究の動機づけの部分で、大人との対話の機会や場を設けることにコンソーシアムとして我々も協力できればと考えている。

 なお、同日に「地域との協働による高等学校教育改革推進事業(グローカル型)」に関して運営指導委員会もオンラインで開催しました。

「GLOBAL STUDY in Beppu」を企画!

2022年01月07日

別府市内で1年生のリーダー研修を実施する予定です
 NGP(グローバル教育推進室)では、一昨年度から新型コロナウイルス感染症の影響で中止になった1年生の米国リーダー研修の代替として、今年度は「GLOBAL STUDY in Beppu」を企画し、これから参加生徒を募っていきます。
 
 研修は3月中旬に、長野高校の連携校・立命館アジア太平洋大学(大分県別府市)を拠点に、国際学生との交流や課題発見のディスカッション、課題解決に向けて別府市内でのフィールドワークなどを実施する予定です。
 これらの活動を通じて、本校のNGP事業が目指すグローカルファシリテーターの育成に必要な「国際的な対話力」や「リーダーシップ」を身につけること、NGP活動のリーダーとして活躍する生徒を育てることなどを目的としています。
 今回のリーダー研修を、探究学習に必要不可欠なリーダーシップを体験的に学ぶ機会と位置づけるとともに、NGP活動の中では、海外の学生とのネットワークを構築することが、3年次の国際会議グローカルアカデミアの開催へ向けた準備になることも期待しています。

 立命館アジア太平洋大学(APU)は、昨年11月に2年生が研修旅行で訪れていますが、世界94か国・地域から集う国際学生が全学生のおよそ50%を占める国際色豊かな大学です。国際学生との交流が、異文化の理解、視野を広げて新たな価値観を学ぶこと、ひいては次年度以降の研究活動にも繋がって欲しいと思います。

 新年最初のブログになりました。本年もよろしくお願いいたします。

課題研究の集大成、2年生が発表会②

2021年12月24日

午後の部 個別課題研究発表会
 12月15日(水)、2年生がこれまで続けてきた課題研究の成果を発表する、プロジェクト発表会及び個別課題研究発表会を行いました。

 昨年度より2年生は個人単位で課題研究を行っており、フィールドワークなどを経て各自の研究内容をより深めて、問いに対する課題解決策を形にしてきました。この発表会は、いわば2年間の課題研究の集大成。2回目は、午後の個別課題研究発表会の様子です。

 午後の部は、『個別課題研究発表会』と題し、事前の審査などで選抜された6人の代表発表を大体育館で行いました。外部講師として、長野県立大学グローバルマネジメント学部長 森本博行先生、信州大学工学部教授 中村正行先生、世界の台所探検家 岡根谷実里先生にお越しいただき、6人の発表に対する最終審査をお願いしました。
 
 発表したのは、 
2年3組 髙野さん「高校生だからこそできる町おこし施策」
2年2組 山岸さん「持続可能な観光業とは」(校長賞)
2年4組 野池さん「動物園における環境エンリッチメント」(優秀賞)
2年7組 飯田さん「公共施設マネジメント~廃れる街と膨れるインフラ負担~」(優秀賞)
2年7組 太田さん「高校生がつなぐ長野コンパクトシティ」
2年1組 堤さん「地球温暖化を減速!?~ミドリムシに秘められた可能性~」(最優秀賞)
(発表順、カッコ内は最終審査結果)
 
 何度もフィールドワーク先に足を運び、“具体的な実践”に踏み込んでいる研究、絵を描くという自分の得意分野を研究に生かしているもの、高校生の自分だからできることを徹底的に追求したもの、学校外の発表を重ねてブラッシュアップさせてきた研究など、6人それぞれに積み重ねてきた課題研究の成果を発表してもらいました。
 講師の先生方のお話でもありましたが、今後は、今回の課題解決策に対して「具体的実現に向けたアクション」を起こし「その効果を評価」して、さらなる課題が見つかったり、一歩先に進んだ研究になることを期待しています。
 2年生の皆さん、プロジェクト発表会、課題研究発表会と本当にお疲れ様でした!

 以下は、生徒の発表会当日の感想など抜粋です。

【2年生】
・研究に関して「解決すべき現状の課題」「解決するための方法の仮説立て」「実験・検証」「最終提言」という内容をいかに聴衆に向かってわかりやすく伝えるか、構想を練りに練った。最終的に自分の納得がいく最終提言・スライドを完成することができたため、自信を持って発表に臨むことができた。
・審査員の先生方も話していたが、自分の研究に対して今のアプローチでいいのか、その方法がベストなのかを考えて行動しなければただの遠回りになってしまうということが分かった。
・発表内容の多くが地域活性化の側面を持つものだったので、違う観点から見たアイディアを知られたのは面白かったが、もっと方向の違う内容も見たかった。
・実際に研究したことを実践する段階までいっているのが良い。調査だけで終わらず、行動に移せている部分がある。自分も調べ学習で終わらせずに、社会に役立てられるようにしたい。

【1年生】
・課題解決への明確なビジョンが定まっており、根拠があり現実的な提案をしていた。身近なところからテーマを広げていた。具体的な行動も大事だと思った。
・漠然とテーマに関して考えるだけでなく、自分達がどう関われるかを主体とした発表や、自分の計画を立ててその効果を考え反省までする発表といった、一歩踏み込んだものが多く、とても参考になった。発表を聞いて、問題提起→調査→結論の流れを繰り返して理解を深めていくことが大切だと分かった。
・6人の発表を聞いて、発表者が何を一番に伝えたいのか発表からはっきりと感じることができた。発表の中でも疑問を投げかけるところ、事実を言うところ、自分の意見を言うところのメリハリをつけると相手も聞きやすいし、言いたいことが伝わりやすいと思った。

課題研究の集大成、2年生が発表会①

2021年12月24日

午前の部 プロジェクト発表会
 12月15日(水)、2年生がこれまで続けてきた課題研究の成果を発表する、プロジェクト発表会及び個別課題研究発表会を行いました。

 昨年度より2年生は個人単位で課題研究を行っており、フィールドワークなどを経て各自の研究内容をより深めて、問いに対する課題解決策を形にしてきました。この発表会は、いわば2年間の課題研究の集大成。2回にわけて、発表会の様子をお伝えしたいと思います。

 プロジェクト発表会は、10人程度の1グループに分かれ、90分間の持ち時間を生徒が自由に企画・運営し、探究学習の成果を発表するものです。個人研究のプレゼンテーションをすることはもちろん、ディスカッションや、工夫をこらして発表内容に関する寸劇やクイズを挟むなど形式はグループによって様々です。
 1、2年生は一人1台ずつipadを持っているので、発表者のスライドを会場にいる聴衆全員で共有したり、GoogleフォームをQRコードで読み込んで質問を受け付けたりと、発表会もこれまでとは大きく変わったことが印象的でした。(NGP係でも、発表に対する生徒たちの評価を、はじめてGoogleフォームで入力してもらいました。)2年生にとっては、これまでの課題研究のまとめを、1年生は今後の研究の参考にと、それぞれに有意義な時間だったと思います。
 また、今回は新型コロナウイルスの感染防止対策を徹底した上で、2年生の保護者の方に参観していただきました。ご参観いただいた保護者の皆様、ありがとうございました。

 以下は、生徒の発表会当日の感想など抜粋です。

【2年生】
・自分の研究結果のみならず、それをどう未来や自分のステータスに繋げるかを考えている発表者が多く驚きを感じた。ただ事実を説明するのではなく、それで何をしていくのか、色々な個人のプランがあり凄かった。
・1年生の時のFWから学んだことを生かした研究が多く、問いや仮説、疑問が深掘りされていて興味深かった。自分も多方面の観点から研究をすれば良かったと思った。
・聴衆に語りかけたり、質問に答えてもらったり、実際に何かをやってもらったりして、それで得た意見を交えながらプレゼンを進めている人がいて、大切な技術だと思った。
・個人的には、自分の伝えたいことを伝えることができたように思うが、一方でもう少しパフォーマンスに工夫ができたら良かった。個人の興味、進路方針に従いつつ、長野を見直すことができる良い機会だった。
・全体の進行として、タイムキーパーを作っておくべきだった。プレゼンにおいて、内容以外の部分で立ち方や声の大きさ、視線も伝える上で大事になってくることがわかった。

【1年生】
・印象に残ったのは、調査を通して考えたことを自ら実行に移しているという点だ。服の廃棄の問題について調べたら、服を大切にして、お下がりの服を着る。自分の特技を活かし、必要とされているものを自ら作って、企業に直接お願いしに行く。考えるだけ、知るだけでなく、行動を起こすのは簡単なようで難しいと思う。私も、自分たちのグループで調べたことをそのままにせず、自分から考えを広げていきたいと思う。
・聞き手を飽きさせないために、聞き手への問いかけ、挙手、話し合いなどの時間も取り入れた方が良いと思った。また、多くの人の発表を聞けたことにより、どのようなスライドだと自分の考えが伝わりやすくなるのか、見やすいのかということが来年の自分の発表の参考になった。
・FWをした結果、思っていたことと違う答えが返ってきた時も、そこから見えてくる課題に着目するなど全員の結論に納得させられた。プレゼン後の先生のお話で「常識にチャレンジする」という言葉が印象に残った。来年の研究テーマを考える際に参考にしたい。
・一人ひとりが全く違うテーマで自分が調べたいことであるから、とても楽しそうに発表していたのが印象に残った。自分自身の今後の研究では、テーマについて調べてそこから様々な視点を見出し、新たな提案をしたい。
・発表者と聞いている人がつながれるよう、ディスカッションの場を多く作っていて、より有意義な時間になっていたと思う。

1年生がフィールドワークを実施しました

2021年12月08日

県内各地に足を運んだり、オンラインを活用して充実した1日に
 11月29日(月)に1年生のフィールドワーク(FW)を行いました。
 1年生のFWは、5人程度で課題研究班を作り、班の研究テーマについて地元の企業や大学、公官庁などを訪問(もしくはオンラインインタビュー)して直接お話をお聞きすることで、研究をさらに深めるための取り組みであり、本校の課題研究の柱となる行事です。
 生徒たちが希望する企業などへ自らアポイントメントを取って実施先を決め、また限られた時間で充実したFWになるよう、質問を深めるなど準備を進めてきました。

今回のFW先をいくつか紹介すると、
●株式会社サクセン本社(河川の保全について)
●ホクト株式会社(なぜ長野県は平均寿命が長いのか)
●長野県教育委員会 学びの改革支援課義務教育支援係(都道府県の学力差には何が関係しているのか)
●松本市役所 住民自治局人権共生課(性的マイノリティーの普遍化)
●白馬村役場 総務課企画調査係(環境にやさしいまちづくり)
●信州大学医学部付属病院 こころの診療部(新型コロナ感染症と高校生について)
●信州大学人文学部 速水香織准教授(社会情勢によって文学が受ける影響について)
 
 FWを終えた生徒の報告書から抜粋です。
 「FWで、教育格差が経済格差のみによって引き起こされるのではなく、様々な問題が複雑に絡み合って、その中で経済格差や教育格差が起こっていることを学んだ。だから、ある一面から見て考えるのではなく、多角的な視野で考えていくことが大事だと感じた。」
 「高校生でもできることとして、まずは興味を持つことがある。興味を持つ、だけでは意味がないように感じるが、実は興味を持って絶滅危惧種について知るだけで、前とは大きく変わる。自分から色々と調べ、正しい知識を広めていくことが絶滅危惧種を助けることにつながるのでは、と思った。」

 アポ取りからFW当日まで例年よりも時間が少なく、苦労をした部分もあったと思いますが、それぞれにFW先で有意義な時間を持つことができたのではないでしょうか。
 今後の活動は、FWで得られた内容を分析しながら研究を深めていきます。年明けからは2月の課題研究中間発表会に向けて、プレゼンテーションの作成を始めます。これまでの研究成果をまとめ、2年次の課題研究につながる発表会であってほしいと思います。

 最後になりましたが、ひきつづき新型コロナ感染症を警戒する中でのフィールドワークも、FW先のご厚意で無事に終えることができました。1年生のFWを受け入れてくださった企業や自治体、教育関係など多くの皆様、お忙しい中、貴重なお時間をありがとうございました。

2年生が研修旅行でAPU立命館アジア太平洋大学へ

2021年11月29日

大学のキャンパスを歩いたり、留学生と英語でディスカッションも
 2学年は、11月23日(火)から26日(金)まで3泊4日の日程で研修旅行を行いました。
 新型コロナウイルス感染症の影響で、2年連続で台湾研修旅行は実施できませんでしたが、長野高校の連携校・APU立命館アジア太平洋大学での国際交流を含む九州方面への研修旅行を無事に実施することができました。

 大分県別府市にあるAPU立命館アジア太平洋大学は、世界94か国・地域から集う国際学生が全学生のおよそ50%を占める国際色豊かな大学です。
 25日(木)の訪問では、留学生との国際交流をはじめ、模擬授業を受けたり、高校生にAPUを紹介する活動を行っている学生団体がキャンパスを案内してくれたり、カフェテリアで昼食を取るなど、大学の雰囲気を存分に味わうことができました。
 国際交流は、留学生とのディスカッションです。
 先日まで台湾高雄市の高校と続けたオンライン交流について、どんな交流をしてどう感じたか、ビデオプロジェクトでどんな物語を選んで制作したのかなど、留学生に英語で伝えました。また、できるだけたくさん生の英語に触れることができるよう、会話を自由に楽しむ時間も取りました。
 1時間という短い交流時間でしたが、本校の生徒たちが話しやすいように逆に質問を投げかけてくれるなど、留学生がリードして盛り上げてくれたことが印象的でした。

 APU立命館アジア太平洋大学の関係者の皆様、生徒たちの訪問・交流に際して、多大なご協力ありがとうございました。
 
 昨年度につづき、例年とは違った形の研修旅行になりましたが、様々な経験を通して、ひと回りもふた回りも成長した生徒たちのこれからの姿が楽しみです。
 12月に入ると、いよいよ15日(水)は、2年生がこれまで続けてきた課題研究の成果を発表するプロジェクト発表会です。一人ひとりが良い発表をすることができるよう、準備を進めてほしいと思っています。

2年生・台湾とのオンラインプロジェクトが無事終了

2021年11月16日

完成した動画をお互いに見て、ベストの選出も
 10月4日(月)からクラス毎に始まった今年度の台湾とのオンライン交流も、11月12日(金)の学年全体交流で集大成となりました。
 
 今年度の台湾高雄市とのオンラインプロジェクトのテーマは、“Video Exchange”。長野と現地台湾でパートナーグループを作り、1つの物語を英語で紹介する動画を別々に制作するというものです。はじめてオンラインで顔を合わせた後は、SNSなどを使ってお互いにアイディアを出し合いながら交流を続けてきました。 
 12日は、はじめにYouTubeの生配信で、高雄市7校と2年生全体で開会式を行ったあと、これまで交流を続けてきたパートナーグループごとにGoogle Meetでつなぎました。全体交流のテーマを“Storytelling Video”として、事前に交換し見せ合っていたグループごとに制作した動画について、感想や内容についてディスカッションも行いました。
 後半には、台湾高雄市側の1校と本校のクラス単位で学校交流の時間も設けました。ベスト4の作品を発表すると、オンラインでつないだ現地台湾の学校からも歓声が上がるなど、喜びを共有することができました。オンラインではありますが、何度もやり取りを続けて、1つのプロジェクトをやり遂げた生徒同士、打ち解けた雰囲気の中で記念撮影をするなどあっという間に時間が過ぎていました。
 

 長野高校では、2015年以来、台湾の高校とICT交流および訪問交流を実施してきました。長野県と高雄市が交流協定を結んでいることもあり、2年生が秋に実施する台湾研修旅行で、クラス別に7つの高校へ訪問する「7校交流」という形式で、学校交流を続けてきました。
 新型コロナウイルス感染症の影響で、2年連続で台湾への訪問はできませんでしたが、オンラインを活用したビデオ協働制作プロジェクトを実施して充実した交流を続けています。

 最後になりましたが、この交流を支えてくださった高雄市政府教育局、国立高雄師範大学附属高級中学、高雄市立高雄高級中学、高雄市立新興高級中学、国立鳳山高級中学、高雄市立仁武高級中学、高雄市立瑞祥高級中学、高雄市立高雄女子高級中学の皆様方、ありがとうございました。

2年生の課題研究に学校外からも支援

2021年10月14日

これからの研究の進め方にアドバイス
 長野高校では、一昨年度から先の5年間で培ったSGH活動をより“長野”に最適化したプログラム、長野グローカルプロジェクトを始めています。この事業に際して、長野県内の企業や組織、大学と事業を協働で行うコンソーシアムを立ち上げました。フィールドワークの受け入れや調整をはじめ、授業や発表会での講師派遣、校外活動での本校生徒への支援など、本校の探究学習にさまざまな角度から支援をいただいています。

 2年生は、個人単位で課題研究を行っており、その発表の場として、12月に『プロジェクト発表会』を設定しています。この発表会に向け、フィールドワークなどを経て各自の研究内容をより深めて、問いに対する課題解決策を形にしていく段階にいます。
 今回はご支援のひとつとして、各方面で活躍し、多様なつながりを持つコンソーシアムの先生方、本校運営指導委員である慶應義塾大学の清水唯一朗先生に、生徒たちの課題研究にアドバイスをいただきました。
 
●森下孟先生(信州大学教育学部 准教授)
「なぜ教育格差が生じているのかをデータに基づいて整理してみましょう。OECDなどの資料では,日本の教育にかけている公的サービスの度合いをみることができます。家庭だけの問題なのか,社会的基盤に問題があるのか,視野を広げてものごとを捉えてみると,新たな発見につながるのではないかと期待されます。」
「社会が変わっていくから教育が変化するのでしょうか。ツールは時代とともに変化しますが,教育が目指すべき目標は時代とともに変わるとは限りません。教育では不易と流行ということばがあります。どのような点が不易であり,どのような点が流行なのかを整理するためのインタビュー調査・研究が行えると価値が出てくると思います。」

●田中伸篤先生(東京海上日動火災保険株式会社)
「カーボンオフセットを背景に、将来的には企業が新たな事業として農業に参入するケースが増える可能性があります。耕作放棄地や遊休農地等の活用方法についても検討されると面白い研究に繋がるかと思います。」
「フードロスは社会課題のひとつです。私たち一人ひとりができること、企業としてできること等に着目してみると良いかと思います。最近は賞味期限切れの近い商品を売り切るため、アプリ上でタイムセールスを告知する等のツールも増えています。」

●新村雄太先生(株式会社八十二銀行)
「食品ロス削減の取り組みのみならず、『サーキュラーエコノミー(循環経済)』の観点から様々な事例を調べてみると、例えば、経済活動の中で廃棄物を出さない仕組み作りが研究の中から見えてくると思います。」
「新型コロナ禍が消費者(=観光客)を変えたこと、変えなかったことがあると思います。『消費・働き方・余暇・所得』への影響を捉え、それが消費行動にもたらした変化や、逆に変化せず消費者がコロナ前と比べてより重要視している点等を見つめる(=整理する)と、今後の観光の在り方が見えてくると思います。」

●清水唯一朗先生(慶應義塾大学総合政策学部 教授)
「働きやすさを構成する要因をインタビューの中から導き出して、それを指標化(研究では操作化可能にする、と言います)すると分析しやすくなるかも。あと、研究が割とある分野です。CiniiやJSTAGEで探してみるといいと思います。」
「調査をしていくほどに、仮説も変われば、見えてくる世界も変わり、焦点も変わっていくのは当然であり、研究が進んでいる証拠だと思います。最初のタイトルにこだわる必要はまったくないと思います。それは進歩なのですから。他方、他産業までふろしきを広げるよりも、農業をがっちり論じてみてもよいように思います。」


 生徒たちへのアドバイスのほんの一部を抜粋しました。たった2週間という短い期間でお願いしたにも関わらず、たくさんの生徒の研究内容に目を向けてくださいました。
 豊かな経験をお持ちの先生方からの的確で丁寧なコメントは、2年生がこれから課題研究を進めていくにあたっての大事な指針となります。
 お忙しい中、ありがとうございました。引き続き、ご支援をよろしくお願いいたします。

1年生が『Online English Bibliobattle』を実施

2021年10月07日

今年度の英プロ発表会は洋書を題材にして全員がスピーチ
 1年生は毎年、学校設定科目「英語キャリアプロジェクトⅠ(英プロ)」で、1学年全員が英語でプレゼンテーションを行う発表会を実施しています。(校内では『英プロ発表会』と呼んでいます。)
 今年度は、10月2日(土)に新型コロナウイルス感染防止の観点からオンラインで実施し、基本的に生徒たちは自宅から参加する形になりました。
 
 さて、今回の英プロ発表会は「Online English Bibliobattle」と題して、夏休み中に読んだ洋書の内容と、それに対して自分が考えたことを英語で一人5分間程度のスピーチをします。
 クラスの枠をはずして、10名ずつの28グループに分かれ、各グループに大学生や他校の英語科教員など合わせて39名がオブザーバーとして発表会に参加しました。
 評価は、①Gesture/Slides(効果的なジェスチャーやスライドの使用)、②Content/Message(内容やメッセージ性)、③Voice inflection(声の変化)、④English pronunciation(発音)、⑤Originality(独創性)、⑥Overall impression(全体的な印象)の6項目について、オブザーバーを含めた聴衆全員が各3点、合計18点で評価しました。
 評価の項目は、英プロの授業で繰り返し、練習を重ねてきたものです。対面で発表するのとは違って、オンラインで遠隔の相手に自分の意見を伝えるのはなかなか難しいものですが、生徒たちにとっては、これまでの成果を披露する集大成の場にもなりました。

 オブザーバーの皆さんから発表を終えた後にいただいた、感想や意見の一部抜粋です。
「生徒たちはスピーチ内容をよく考えてきていて、熱意を感じた。一方で用意した台本を読み終えて時間が余った場合の対応力、会話能力には、向上の余地を感じた。」
「画面越しでの発表は情報量が限られるので、何事も普段よりもオーバーにやることが大切。」
「ビブリオバトルは聞いている人がいかにその本を読みたくなるのかが大切なので、全体の構成の中でその点をどう表現するかで、聞き手の印象も変わってくると思う。」
 これらのアドバイスを励みにして、今後も英語学習に積極的に取り組んでほしいと思います。

2年生、台湾高雄市とオンラインで交流

2021年10月04日

クラス毎に高雄市の高級中学とGoogle Meetを使って
 長野高校では、2015年以来、台湾の高校とICT交流および訪問交流を実施してきました。長野県と高雄市が交流協定を結んでいることもあり、2年生が秋に実施する台湾研修旅行で、クラス別に7つの高校へ訪問する「7校交流」という形式で、学校交流を続けてきました。
 しかし、新型コロナウイルス感染症の影響で、今年度も残念ながら台湾への訪問はできません。直接の訪問は叶いませんが、オンラインを活用して充実した交流は続いています。
 昨年度初めて試みたのが、オンラインを活用したビデオ協働制作プロジェクトです。これまで以上に英語でのコミュニケーションを必要としますが、国境を越え、1つのプロジェクトを遂行することで良い交流につながることを目標としています。

 そして、今年度は、プロジェクトテーマを“Video Exchange”としました。
 長野と現地台湾でパートナーグループを作り、1つの物語を英語で紹介する動画を別々に制作し、最終的にはお互いの動画を見てディスカッションも行います。そこに至る過程でも、アイディアを出し合って進めていきます。 
 10月4日(月)から始まった、クラス毎のオンライン交流では、パートナーとなった台湾のグループと初めて顔を合わせ、動画についてアイディアを交換しました。
 コミュニケーションは全て英語。学校設定科目「英語キャリアプロジェクトⅡ(英プロ)」の授業内で行いました。生徒たちは、グループ全員で協力して交流の場を進行するなど、これまでの練習の成果を発揮していました。交流の時間が終わる頃にはすっかり打ち解けて一緒に記念撮影をするグループもあり、台湾の学校でも多くの生徒たちが楽しんでいたようです。 

 なお、オンライン交流の日程は、以下の通りです。

10月4日(月)11:05~12:00 2年2組と高雄市立高雄高級中学
10月5日(火)13:50~14:45 2年7組と高雄市立新興高級中学
10月5日(火)14:55~15:50 2年3組と国立鳳山高級中学
10月6日(水)14:55~15:50 2年4組と高雄市立仁武高級中学
10月7日(木)14:55~15:50 2年5組と国立高雄師範大学附属高級中学
10月19日(火)13:50~14:45 2年1組と高雄市立瑞祥高級中学
10月20日(水)14:55~15:50 2年6組と高雄市立高雄女子高級中学

【全体交流】11月12日(金)13:30~15:00 2学年と高雄市7校

1年生 フィールドワークに向けて始動

2021年09月24日

課題研究を一緒に進めていくグループを決めました
 9月16日(木)、ロングホームルームの時間を使って、1年生が課題研究のグループを決めました。
 
 1年生は、クラス内で5人程度が1グループになって課題研究を進めていきます。一人ひとりが個人の研究課題を設定して、その上に立つグループとしての研究課題を設定しフィールドワークを行うなど、研究を深めていきます。
 グループの課題を設定する上でも大事になってくるのが、個人の研究課題。NGPで夏休みに課した新聞リサーチを基に、自分の関心事をキーワードにすることから始めました。
 さて、グループを作る方法は、2つのキーワードを書いた用紙を掲げて、同じようなキーワードに関心を持つ生徒たちが集まってグループを組んでいく形です。
 各クラスの教室には、自然環境、教育、ジェンダー、経済などたくさんのキーワードが! 全く同じキーワードが集まることは難しいので、テーマを大きく捉えて、つながりを見つけます。ぐるっと歩き回って、生徒同士でそれぞれが持っているキーワードを確認しながら、自分の関心事について話し合いグループになっていきました。テーマを全体で情報を共有するために、「このグループのキーワードは、〇〇です!」などと声を掛け合いながら、各クラス8つのグループを作りました。
 (この時間の中で大方のグループが出来あがっていました。)

 1年生のフィールドワークは11月29日を予定しています。次回の授業から、グループの研究課題を決定してフィールドワーク希望先を検討するなど、いよいよ研究活動が本格的に始まります。

1年生、インタビューを実践的に学ぶ

2021年09月09日

様々な分野で活躍する多彩な講師から
 9月7日(火)8日(水)は、1年生の『インタビュー実践』を実施しました。
 夏休み前に行ったディスカッションを学ぶ授業につづき、フィールドワークなど課題研究に必要なスキルである、インタビューを実践的に学びます。講師の先生とオンラインでつなぎ(一部対面)、様々な分野で活躍する大人に実際にインタビューすることで、インタビューとは何かを考える授業でした。今年度の1年生にとっては、初めて外部講師から学ぶ場になりました。

 NGP室からは、インタビューで心掛けてほしい点として、①自分が聞いてみたいことを聞く、②皆が聞きたいであろうことを聞く、③講師の先生が話したいことを聞く、の3つの視点を事前に提示しました。この3点を意識して、聞き手も話し手もインタビューに関わった全ての人が有意義であったと感じる場になったでしょうか。どんなインタビューがあったのか、講師の先生のお話も含め、少し振り返ってみたいと思います。


●清水 唯一朗氏(慶應義塾大学 総合政策学部教授):1、2組
 昨年度もインタビュー実践で講師を務めて下さった清水先生は『インタビューは聞き手の反応がとても大事。理解や興味があるということを知ることができる。反応して』と、オンラインならではの難しさもある聞く側の姿勢を、まずはしっかりと示してくれました。
 また、インタビューは話し手と聞き手の考えが合わさることで新しいものが生まれるとした上で、『話を聞くことで関係性ができる。自分の関心がある分野に関わる人たちとのつながりが出来る。関係が出来上がる最初のきっかけとなるので、それを広げ、次に生かしていくことが大切だ。』と、意識的にインタビューを考える場を作ってくれました。
  
 自分でも友人とディスカッションをすることがあるという生徒から「討論が広がりすぎた時はどう対応すべきか?広がった話題を生かすべきか?」
 『うまく回収することも大切だが、話が脱線して、自分が想像しないところに話題が広がっていくことこそ、インタビューやディスカッションの醍醐味。とても意味のあることだ。』
 
 これからフィールドワークなどで実際に大人を相手にインタビューをすることになる生徒たちに向けて、『相手が発した“温度のある言葉”や大事にしている言葉を感じ取ってほしい。なぜこれを大事にしているのかを考えると、相手が何を伝えたいのかがわかってくる。』と、今後の活動へのヒントを下さいました。


●山田 康弘氏(NHK長野放送局 アナウンサー):3、4組
 24年にわたりアナウンサーとして報道現場などに携わってきた山田先生は、県内をはじめ全国でも続き、身近になった災害報道に際して、『いざという時にどんな言葉を伝えれば、命を守る行動につながるかを常に考えている。災害時に犠牲者を一人も出したくないというのがアナウンサー人生の中で強く感じていること』だと話してくれました。
 仕事上、ジャンルを問わず多くの人達にインタビューする機会があったという山田先生は、質問する時に押さえておきたいポイントは何だと思う?と逆に質問し、テンポよく生徒たちに考えさせる場を作った上で、『質問には事実を確認する側面があるだけでなく、インタビュー(inter + view)という言葉が表すように、相手の心情や内にあるものを引き出すものだということを覚えておいて欲しい。』
 
 できるだけ質問に答えながら、自身や仕事の話をしていきたいという山田先生に対し、生徒から「仕事上での失敗は?それが役に立つことはあったか?」。
 『失敗しないことはない。失敗こそすべて。失敗が経験となり、その積み重ねが自分の血となり肉となる。次にどう生かすことができるのかを考えることが大事になってくる。』

 また、「高校生のうちに明確に夢を決めた方がいいか?」という質問には、『自分自身は、高校時代はただ目の前のことが楽しかった。夢が明確な形になったのは大学生になってから。今は班活でもどんなことでも是非これだと思うことにのめり込んで欲しい。夢中になっていてOKという時代は高校生のうちだけ。』と、若い生徒たちのこれからにエールを送ってくれました。


●中田 北斗氏(北海道大学大学院獣医学研究員 毒性学教室学術研究院):5、6、7組
 学生時代に東南アジアを訪れた際、急激な開発がもたらす豊かさの裏にある貧困や環境破壊、健康被害などを目の当たりにしたことをきっかけに、ザンビアにおける鉛汚染問題などに取り組んでいる中田先生。環境問題を切り口にしながら、『今ある国際問題は、全て一国だけの問題とはならない。鉛汚染の問題はザンビアの話でも、多様な使い道がある鉛を輸入に頼らざるを得ない日本など先進国も直接的でなくとも関係してくる話だ。』としました。

 生徒から電気自動車で使用されるレアメタルの例を挙げて、「環境を良くするための技術開発が、環境破壊につながりかねない。この問題についてどう思うか?」。
 『電気自動車の開発か、ガソリンを使い続けるか、どちらか1つで解決できるものではなく、バランスが大事になる。そもそも自動車を減らすということを真剣に考えるべき段階に来ている。今の利便性を確保しながら、環境問題を解決に導くのは非常に難しい。』
 また、「将来、ザンビアが歩んでほしい姿は?」と問われると、『欧米や日本のような国になりたいはずだと考えている人もいるが、それは違う。現地の人たちが求めていることを尊重することが大事。彼らの国なので、彼らが進むべき姿を決めるべきだ。』

 最後に、『環境問題も含めて忘れてはいけないと思うのが、次の世代に何を残していくか。自分は、次の世代が使う環境などを前乗りして使わせてもらっているという感覚でいる。そういう視点を忘れずにいて欲しい。』というメッセージをいただきました。



 1年生は今後、グループで研究課題を決定し、その課題を解決するためにフィールドワークを行う予定です。春からの実践的な講座を経て、いよいよ研究活動が本格的に始動します。

2年生がフィールドワークを実施しました

2021年07月28日

県内各地に足を運んだり、オンラインも活用して充実した1日に
 7月19日(月)、2年生が一斉にフィールドワークを実施しました。
 
 昨年度から2年次は各自が興味を持ったテーマで行う個別研究になり、フィールドワーク(FW)の実施はグループでも個人でも可能になりました。
 複数の生徒が同じFW先を希望していてグループになったところもありますが、今年度の2年生の大きな特徴として、自分の研究テーマを掘り下げて、個人でFWを希望する生徒が大幅に増え、FW実施班は168になりました。(この場合、個人研究も班と数えています。)
 FWは、一昨年度までのグループ研究で60前後の班、個人研究を取り入れた昨年度は85の班で実施したので、それを大きく上回る数字!NGP室も驚くと同時に、2年生の課題研究に積極的に取り組んでいる様子を頼もしく思っています。

 さて、本校のフィールドワークは、生徒たちが希望する企業や自治体などへ自らアポイントメントを取って実施先を決め、また限られた時間で充実したFWになるよう、自分がどんな研究をしているのか相手に伝えるスライドを作成したり、質問を深めるなど準備を進めてきました。
   
 今回のFW先をいくつか紹介すると、
●信州大学医学部附属病院 感染制御室 金井信一郎先生(新型コロナウイルス感染症対策について)
●「長野県は宇宙県」連絡協議会(宇宙技術開発など)
●伊那食品工業株式会社(海洋プラスチック問題について)
●特定非営利活動法人ジャパンハート(無償の医療援助とやりがいについて)
●伊那市役所 企画部企画政策課 新産業技術推進係(遠隔医療の意義、ICTを活用した町づくりなど)
●株式会社inaho(農業におけるAIの活用など)
●長野県教育委員会 学びの改革支援課

 FW先が県内の場合は現地訪問を、県外やFW先の職種など状況に応じてオンラインを活用し、それぞれに有意義な時間を持つことができました。
 FWを終えた生徒たちからは、「教育は誰もが通る道だからこそ、価値観が交錯し合う根深い分野で、規模が大きく圧倒されてしまったが、自分なりの答えを見つけられるようにしたい。偉大な先生方との出会いが良い刺激になった。」「FWを通して、貧困問題を解決するためには、まず地域とのつながりについて考え直すことと、私たちが自ら進んで周りとの関わりを作る主体性が大切だと感じた。」などの感想が聞かれました。
 得られた生の情報には、今後の課題研究に活かすことのできるヒントや気づきが数多くあったのではないでしょうか。今回の活動が、12月に実施する2年生のプロジェクト発表会にどう生かされてくるのか楽しみです。

 昨年度から続くコロナ禍でのフィールドワークでしたが、長野高校として感染防止対策を徹底し、またFW先のご厚意で無事にFWを終えることができました。
 今回、2年生のFWを受け入れてくださった企業や自治体、学校関係など多くの皆さん、お忙しい中、貴重なお時間をありがとうございました。

金鵄祭期間中にポスターセッション

2021年07月21日

3年NGP選択生がそれぞれのプロジェクトの成果を発表
 少し期間が空いてしまいましたが、文化祭でのポスターセッションの様子を報告します。
 
 NGPでは、金鵄祭期間中の7月3日(土)、4日(日)に社会科教室を会場に、ポスターセッションを行いました。3年NGP選択生の3人が、それぞれのプロジェクトの成果を発表しました。
 先日のブログでも紹介した、食品ロス問題の研究の一環としてフードドライブ活動を実施した池田さんと小林さんは、「ポテチ1袋の可能性」と題して、日本の食品ロスの現状や、校内での活動の結果をまとめて報告しました。
 また、金子くんは「住み続けられる街とは?」と題して発表しました。新たにフィールドワークとして訪問した長野市役所の都市整備部景観広告課にインタビューした内容も含めて、“街の景観を守る”という点に注目した研究結果をまとめました。
 発表した3人以外にも、教室には、国際会議グローカルアカデミア2021でファシリテーターを務めた生徒たちの各分科会の報告や、2年次から続けてきた課題研究をさらに追いかけ、補充研究としてまとめたものなどを、ポスターサイズに印刷して掲示しました。

 3年NGP選択生は、これで大きな成果発表の場が終わりました。今後は、振り返りとして、これまでブログでも取り上げてきた各活動の成果やポスター、500words程度の英文エッセイなど、生徒たちの報告を掲載した報告書をまとめる予定です。

「食品ロス」研究の一環 フードドライブ活動を終えて

2021年06月08日

集まった食品をNPO法人フードバンク信州に寄贈しました
 先日のブログでも紹介しましたが、3年NGP選択生の2人、池田さんと小林さんは、食品ロス問題の研究の一環として、家庭にある不要な食品を回収し、食料困窮者に届けるというフードドライブ活動の実施を全校に呼びかけて、先週、朝の登校時間に合わせて回収を行いました。
 連日、大勢の生徒がこの活動に協力してくれたので、5月31日から6月4日までの5日間で集まったのは、カップ麺やレトルト食品、缶詰、飲み物など合わせて、段ボール箱6箱分にもなりました。
 
 さて、6月7日(月)に分類や個数の細かいチェックを終え、NPO法人フードバンク信州に持ち込んで寄贈しました。
 事務局長の美谷島越子さんは、「昨年からの新型コロナウイルスの影響で、支援を必要としている人は今も増加する一方だ。今回の食品は主に、家計に深刻な影響が出ている、子どものいる世帯を対象にした『子ども応援プロジェクト』で大切に使わせていただく。」と話しました。また、生活困窮は、今はごく普通の家庭でも起こり得ることなので、こうした活動の輪をどんどん広げていって欲しいとしました。
 
 フードドライブ活動を終えて、池田さんと小林さんは、「食品ロスや食料困難などの大きな社会問題の解決に近づいた気がして、とても達成感があります。この活動をもっと多くの人に知ってもらい、活動が広がっていけばいいなと強く思いました。」と話していました。
 学校内での課題研究にとどまらず、自ら地域社会に飛び出して活動する2人に、NGPにおける活動が、またひとつ形を変えてきていることを感じます。
 2人はこれまでの活動も踏まえて、金鵄祭期間中にポスタープレゼンテーションを行う予定です。実際に遂行したプロジェクトの活動結果を含めた発表が、どんな風にまとまってくるのかとても楽しみです。


 ※食品ロスとは、食べ残しや売れ残り、期限が近いなど様々な理由で、まだ食べられるのに捨てられてしまうもので、日本で年間およそ600万トン、毎日大型トラック(10トン車)およそ1640台分の食品を廃棄しているとされており、近年大きな社会問題となっています。

3年選択生有志 フードドライブ活動を実施

2021年06月01日

NGP活動で「食品ロス」を研究する一環で
 食べ残しや売れ残り、期限が近いなど様々な理由で、まだ食べられるのに捨てられてしまう『食品ロス』。日本の食品ロス量は、年間およそ600万トン、毎日大型トラック(10トン車)およそ1640台分の食品を廃棄しているとされており、近年大きな社会問題となっています。
 
 3年NGP選択生の2人、池田さんと小林さんは、この食品ロス問題に注目し研究を続けています。研究活動の一環として、家庭にある不要な食品を回収し、食料困窮者に届けるというフードドライブ活動の実施を全校に呼びかけて、今週いっぱい朝8時から昇降口近くに立って回収を行っています。
 回収しているのは、未開封、賞味期限が明記されており1ヶ月以上あるもの、常温保存できるものなどの条件を満たすもので、米や缶詰、レトルト食品、インスタント食品などです。集まったものは、NPO法人フードバンク信州を通して、生活に困窮し食料を必要としている人たちの支援に役立ててもらうということです。
 
 研究から一歩踏み込んで、実際に行動した仲間を、自分のできることで応援したいと、袋に詰めた食品などを持ち込む生徒たちが連日、大勢います。また、『食品ロス』を課題研究のテーマにしている下級生が、持ち込まれる食品の受け付けを手伝ってくれています。
 池田さんと小林さんは、「こうした活動を通して、食品ロスや食べ物がなくて困っている人がいることを知ってもらえたことに大きな意義を感じる。また、1、2年生にもNGPの活動でこのような実践的な活動もできるということを示せたのも良かった。」と話していました。
 
 生徒主体で始まったこうしたプロジェクトが、息の長い活動になってくれることを期待しています。

長野高校主催 国際会議グローカルアカデミア2021

2021年05月26日

3時間のYouTube Live 無事に終了しました!
 5月22日(土)、長野高校が主催し「SDGs地方創生国際会議 グローカルアカデミア2021」を実施しました。
 今年度の議題は ”What can Nagano learn from Covid-19 to make our region more sustainable and better prepared for the next pandemic ?” 「持続可能かつ次のパンデミックに備えた街づくり」。
 コロナ禍を生きる私たちがまさに今、次世代に向けて考えていくべき議題を、外部講師であるDavid Bromell氏(Victoria University of Wellington 教授)が提示してくれました。

 国際会議という名が表す通り、会議の特長はダイバーシティ。参加するのは日本、アメリカ、インド、ウズベキスタン、デンマーク、台湾など、様々な国籍を持つ人たち。高校生から経験豊かな社会人まで年齢もばらばらで、バックグラウンドも違う。国際会議は、そんな多様な価値観がぶつかり合う中で、どんなディスカッションが生まれるのか、もちろん議論が向かうところも終わり方も予測がつかない、チャレンジングな企画です。
 約1時間という制限時間内でそれをまとめ上げるのが、長野高校3年NGP選択生が務めるファシリテーターの役目です。アメリカやオーストラリアなど時差を越えて参加してくれた学生らもいて、4つの分散会に分かれ、それぞれに提言をまとめました。

 “持続可能かつ次のパンデミックに備えた街づくり”を考える上で、さらに3つのテーマ、
① Can you think of 10 compelling reasons why people in Tokyo should escape the city and come to live in Nagano? 
 東京の人が都会を抜け出して長野に住むべきだと思う、説得力のある理由10個を思い浮かべることができるか。
② The government gives you \500M to invest in physical and social infrastructure (e.g. broadband, roads, education, healthcare, recreation facilities…) to help attract people to live in Nagano. What will you spend it on, and why?
 政府が、長野県に住む人々を惹きつけるための物理的・社会的インフラへの投資に5億円の予算をあなたに与えています。何にそのお金を使うか、そしてその理由は。
③ Describe the kind of city where you could live a healthy, safe, and happy life. What would it look like? Would it be different from Tokyo, Yokohama or Osaka as they are today?
 健康で安全で幸せな生活を送ることができる都市とは。それは現在の東京、横浜、大阪とは違うのか。
 が設けられ、各分散会でディスカッションを行いました。 

(以下は、各チームの提言など。参加者はファシリテーター以外)

●Team SOYOKA
<参加者>長野日大高校3年生1名、アメリカの高校生1名、オーストラリアの高校生2名、日本在住のALT(アメリカ出身)

 アメリカやオーストラリアの高校生らが参加していたので、ディスカッションはすべて英語で行ったこのチーム。日本在住ALTの参加もあったため、学生だけではたどり着きづらい大人目線の意見も加わってディスカッションも盛り上がりを見せた。②については、チームとして「自転車専用の道路を整備する」ことを提案。自動車が減ってCO2削減にもつながり、よりクリーンな街づくりや健康促進につながるとまとめた。ディスカッションだけでなくゲームをしたり、オンラインながらも笑い声があふれ、和気藹々とした雰囲気をメンバー全員で作り上げていた。 

●Team MIWAKO
<参加者>長野高校3年生1名、東京外国語大学1年生1名(本校卒業生)、連携校・APU立命館アジア太平洋大学生2名(インド出身・中国出身)、アメリカ在住の社会人

 英語と日本語を交互に使い分けながら、予定時間となっても、まだまだディスカッションが盛り上がっていたこのチーム。長野在住、長野出身など参加者それぞれの立場で“長野”を見つめながら議論をどんどん深めていった。①について、ものだけに留まらず「人々が優しくフレンドリー」「伝統的なものを大切にする風潮」などと気質に関わる部分にも踏み込んだ。②については「IT環境の整備」を挙げた。コロナ禍で急激に進んだオンライン化に対して、子どもの頃からITに親しむことを重要視し、会ったことのない人やものとオンラインでつながる環境を構築していくことを提案した。また③は年齢や性別などを超えて、たて・よこのつながりを大事にした「老若男女が関われるような交流のある街」を提言とした。

●Team YUUKA
<参加者>長野高校2年生1名、東京大学1年生1名(本校卒業生)、連携校・APU立命館アジア太平洋大学生2名(インドネシア出身・ベトナム出身)

 高校生の話を、APU立命館アジア太平洋大学の2人をはじめ参加した大学生がよく聞いてくれていたことが印象的だったこのチーム。ディスカッションに集中して、みんなで提言を作り上げることに取り組んでいた。③について「都市はネガティブな面を取り上げられることが多いが、新型コロナウイルス感染症が終息しても、“東京”という都市は必要。東京は日本のシンボル的な存在だからというのがその理由。例えばプラスチックゴミを減らしていくなど、将来的には都市もよりエコな街にしていくことが必要なのではないか。」とまとめた。 

●Team RYO
<参加者>長野高校3年生1名、早稲田大学1年生1名(本校卒業生)、学校交流のパートナーであった台湾の高校生、連携校・APU立命館アジア太平洋大学生2名(日本・ウズベキスタン出身)
 
 ほぼ同年代が集まったこのチームは、アイスブレイクでは絵しりとりをしたり、打ち解けるまでに時間がかからなかった。全て英語で行ったディスカッションでは、言葉だけでは伝わりづらい部分を、画像などで補いながら説明していた。各々が持っていた若者らしいアイディアを交換する中から、③については「良い社会とは、大小のバランスが取れた社会なのではないか。」とし、「緊急事態宣言や休業要請は、コロナ拡大抑止にはつながるが、雇用や経済で苦しむ人も出てくる。もちろん広く考える必要もあるが、個人個人を大切にする社会が必要になるのでは。」と今後のあり方そのものを、提言としてまとめた。
 

 ディスカッションを終えてまとめ上げた各分散会の提言は、第3部でファシリテーターが英語で発表しました。
 最後に、オンラインゲストとして迎えた外部講師のDavid Bromell氏から「それぞれのグループが英語を使ってはっきりと意見を述べてくれた。人々は都市に住みがちだが、Covid-19が大都市の危険性を見せつけた。教育や仕事の面においてもデジタル化、オンライン化が進むなど、これからはより柔軟な街、柔軟な生き方が求められるだろう。何事においても常に疑問を持ち、考え続けてほしい。」などと講評をいただき、ともに“国際会議グローカルアカデミア2021”を締めくくりました。

 新型コロナウイルス感染予防の観点から、昨年度につづき今年度もオンライン開催となったグローカルアカデミア。それぞれに多忙を極める3年NGP選択生たちのNGP活動における集大成となりました。全ての日程を終えた後、達成感と充実感でいっぱいの表情を見せてくれた彼らに、心からの賛辞をおくりたいと思います。


★「SDGs地方創生国際会議 グローカルアカデミア2021」★
第1部 Opening(問題提議) 13:00~13:30
第2部 Online Discussion(4分科会に分かれて討論) 13:45~15:15
第3部 Closing(提言発表と講評) 15:30~16:00
 ※今年度はすべての日程をYouTube Liveで限定配信しました。

グローカルアカデミアって何? そんな疑問に答えます

2021年05月14日

5月22日に開催「国際会議グローカルアカデミア2021」
 長野高校が主催する「SDGs地方創生国際会議 グローカルアカデミア2021」が今月22日(土)に迫ってきました!

「SDGs地方創生国際会議 グローカルアカデミア2021」とは?

 県内の高校生や国内外の大学生、経験豊かな社会人など、様々な体験や価値観を持つ人たちがオンラインで会して議論し、それを長野高校生(3年選択生)が務めるファシリテーターが提言にまとめ上げ、YouTubeで配信するという企画です。

 今年度の議題は ”What can Nagano learn from Covid-19 to make our region more sustainable and better prepared for the next pandemic ?” 「持続可能かつ次のパンデミックに備えた街づくり」。
 コロナ禍を生きる私たちがまさに今、次世代に向けて考えていくべき議題を、外部講師であるDavid Bromell氏(Victoria University of Wellington 教授)が提示してくれました。

 参加してくれるのは、日本、アメリカ、インド、ウズベキスタン、ベルギー、台湾など、様々な国籍を持つ人たち。高校生から社会人まで年齢もばらばらで、バックグラウンドも違う。国際会議当日は、そんな多様な価値観がぶつかり合って、どんなディスカッションが生まれるのか、わくわくしてきませんか?

★「SDGs地方創生国際会議 グローカルアカデミア2021」概要★
5月22日(土)
第1部 Opening(問題提議) 13:00~13:30
第2部 Online Discussion(4分科会に分かれて討論) 13:45~15:15
第3部 Closing(提言発表と講評) 15:30~16:00


↓下の画像は、「国際会議グローカルアカデミア2021」の流れです。ぜひクリックしてご覧ください。

探究学習でも本格的にタブレットを活用

2021年05月12日

2年生 フィールドワーク絞り込みや先行研究のリサーチなどで
 今年度から、1・2年生全員に一人一台タブレットが導入されました。タブレットを活用した授業が本格的に始まって、探究学習の場においても、生徒にとってこれまで以上に学びを充実させることができる環境になりました。

 NGPでも本格的に一人一台タブレットを活用した授業が始まっています。
 5月11日(火)に行った2年生の総合学習の時間です。
 2年生はいま、7月に実施するフィールドワーク(FW)に向けて、FW希望先の絞り込みや自分自身の課題研究のテーマを具体的に設定するなどをしています。
 この日の授業では、ここ数年でFWを希望する企業などへの訪問依頼をメールで行うケースが増えていることから、『依頼メール』を作成する練習も行いました。
 相手が忙しい中でお願いする立場なので、失礼のないメールを送るということは、社会に出ても必要なスキルです。NGPの授業では、今年度初めて取り入れました。
 大切なのは、丁寧な言葉で内容を簡潔に伝えること。そして、自分がどんな研究をしていて、何を詳しく聞きたいのか、なぜこのフィールドワーク先を選んだのかをしっかりと伝えること。
 まだ今年度の課題研究が始まったばかりですが、質問事項などを掘り下げていくことで、自分の研究テーマを深めることにもつなげていきたいですね。

 さて、できあがった練習用のメールは、クラウド上にある提出箱に提出(送信)してもらい、授業担当の先生が添削して、生徒に返却することになっています。試行錯誤が続く一人一台タブレット導入元年、先生たちにとっても、良い練習になりました。

3年選択生 国際会議グローカルアカデミアを前に事前学習会

2021年05月11日

“街づくり”とは何か。外部講師・倉根明徳さんらに学ぶ
 長野高校が主催する「SDGs地方創生国際会議 グローカルアカデミア2021」の開催が、いよいよ今月22日(土)に迫っています。

 ゴールデンウィーク明け最初の授業である10日(月)に、信州地域デザインセンターの倉根明徳さんに講師をお願いして、国際会議に向けた事前学習会を行いました。
 今年度の国際会議の議題は、”What can Nagano learn from Covid-19 to make our region more sustainable and better prepared for the next pandemic ?”「持続可能かつ次のパンデミックに備えた街づくり」。コロナ禍を生きる私たちが今、次世代に向けて考えていくべき議題です。

 一言で“まちづくり”と言葉にしても、その意味するところは幅広く、様々な問題が絡み合ってきます。
 長く都市計画、まちづくりの分野に携わってきた倉根さんは、「まちづくりに正解はない」と前置きした上で、コロナ以降、高密度化した都市から地方回帰が進んでいるが、大都市だからこそ生み出せるものがある。例えば、人々が集中することで多様な文化やテクノロジーが生み出されていく。だから大都市はいまや駄目だと最初から決めつけるのではなく、大都市、地方のそれぞれ良いところを自分なりに考え、さらにそれをディスカッションで深めてみては、と3年選択生に助言してくれました。

 また、特別セッションとして、海外駐在や海外事業などを経験したことがあるパナソニック株式会社などに勤務の3人からお話を聞く機会も設けてもらいました。
 会議当日にファシリテーターを務める生徒が『オンラインの画面越しで行うアイスブレイクが不安』と話すと、「まず自分のことを知ってもらうことで打ち解けやすくなる」として、ファミリーや趣味、日本のスポーツ選手、さらにアジア圏では特に有名な日本アニメの話題から話を広げていくことや、「英語ではなく、現地の言葉であいさつすると喜ぶのでは」と提案してくれました。
 また別の生徒からの『英語で会議の進行を説明し理解してもらうのが難しい』に対しては、「全てを完璧に100点でこなすのではなく、まずは50点以上であればクリア。最低限ここまで伝わればOKということを決めておけばいい。その都度、話して解決していけば良い」とのこと。海外において数々の場面で活躍されてきた方たちからのお話に、生徒たちの心持ちもだいぶ楽になったのではないでしょうか。

 国際会議で議論を進めるにあたって、3年選択生の中で共通の土台を作ることができました。
 お忙しい中、お時間を作っていただきありがとうございました。


★「SDGs地方創生国際会議 グローカルアカデミア2021」概要★
5月22日(土)
第1部 Opening(問題提議) 13:00~13:30
第2部 Online Discussion(4分科会に分かれて討論) 13:45~15:15
第3部 Closing(提言発表と講評) 15:30~16:00

 県内の高校生や国内外の大学生、経験豊かな社会人などがオンラインで会して議論し、それを長野高校生が務めるファシリテーターが提言にまとめ上げ、YouTubeで配信します。

5月22日開催「国際会議グローカルアカデミア2021」

2021年04月26日

長野高校生と一緒にオンラインディスカッションを行う参加者を募集
 長野高校が主催する「SDGs地方創生国際会議 グローカルアカデミア2021」を来たる5月22日(土)に開催します!

 今年度も県内の高校生や国内外の大学生、経験豊かな社会人など、様々な体験や価値観を持つ人たちがオンラインで会して議論し、それを長野高校生が務めるファシリテーターが提言にまとめ上げ、YouTubeで配信するという企画です。
 議題は ”What can Nagano learn from Covid-19 to make our region more sustainable and better prepared for the next pandemic ?” 「持続可能かつ次のパンデミックに備えた街づくり」。
 コロナ禍を生きる私たちがまさに今、次世代に向けて考えていくべき議題を、外部講師であるDavid Bromell氏(Victoria University of Wellington 教授)が提示してくれました。多様な価値観がぶつかり合って、どんなディスカッションが生まれるのか、とても楽しみです。

 長野高校では、第2部のディスカッションにオンラインで参加できる方を募集しています!
●留学に興味がある高校生・大学生
●海外での生活経験がある方
●日本に住んでいる留学生 など

 長野高校生と一緒に「国際会議グローカルアカデミア2021」を創り上げてみませんか。
 参加表明やお問い合わせなどはメール sgh-naga@sgh-nagano.com にお願いします。


「SDGs地方創生国際会議 グローカルアカデミア2021」概要
5月22日(土)
第1部 Opening(問題提議) 13:00~13:30
第2部 Online Discussion(4分科会に分かれて討論) 13:45~15:15
第3部 Closing(提言発表と講評) 15:30~16:00

土曜セミナーでフィールドワーク希望先を決定

2021年04月21日

2年生のNGP活動も本格的に始まりました
 昨年度から、2年次はこれまでのグループ同一テーマによる課題研究を、各自が興味を持ったテーマで行う個別研究としました。個別研究2年目の今年度も、フィールドワーク(FW)の実施はグループでも個人でも可能になるので、より自分の研究テーマに沿った場所を選ぶことができるようになります。

 17日に行った土曜セミナーでは、1年生の課題研究中間発表会で最後に示した、2年次で解決したい課題とFW候補先を踏まえて、より具体的に自分が何を調べたいか、どこにFWに行きたいのかを考え、FW先を決める場としました。(先だって火曜・水曜に行った総合の授業では、一人ひとりが課題研究のテーマ、研究内容、FW希望先をじっくりとリサーチする時間を設けました。)

 オンライン実施だった昨年度とは違い、密集を避ける、全員マスク着用を徹底した上で、今年度は大体育館での実施です。
 体育館の壁にぐるっとFW候補先が書かれたカードを貼って、各自それらを見て、自分が行きたい場所に名前を書いた付箋を貼るという形で進めます。1年次からの課題研究を継続してさらに深めるも良し、新しく研究テーマを設定して新規FW先を開拓しても良し、としました。
 相談コーナーには常に長蛇の列ができるなど、熱心にFW先を模索する生徒が大勢いたことが印象的でした。予定した時間が終了し、ふたを開けてみると・・・今年度は個人研究が大幅に増え、合わせて158ものFW希望先が上がってきました。
 昨年度も個人でFWを実施した生徒もいたので例年より多く85のFW実施班ができましたが、それを大きく上回る数字!2年生の課題研究に積極的に取り組んでくれている様子がよく分かりました。

 2年生のFWは7月19日(月)に実施する予定です。今後はより良い形でFW当日を迎えられるよう、研究テーマや質問内容を深めていくなどして準備を進めていきたいと思います。

「高校時代に身につけたい力」をテーマにブレスト

2021年04月12日

1年生のNGP活動がはじまりました
 4月6日(火)に入学式を終えた1年生。先週は授業開始を前にオリエンテーションが行われていましたが、9日(金)にはNGP活動も行いました。

 第1回目のNGP活動は、「高校時代に身につけたい力」をテーマにしたブレインストーミング(以下、ブレスト)です。
 ブレストは、たくさんのアイディアを出し合って話し合うための方法です。今回、初めて行う生徒もいたと思いますが、『結論厳禁』(意見を否定したり、実現可能か判断することは禁止)、『自由奔放』(ユニークで斬新な意見も大歓迎)、『質より量』で意見を出し合う、『他人の意見に便乗』して新たな考えを創る、の4つのルールのもとに、各クラスでグループに分かれて話し合いました。

 はじめはとにかく量を意識して、ひとつの意見を1枚の付箋に書いて貼っていきます。
 基本的な“学習に関する力”に始まって、社会に出てからも必要になるため、多くの生徒が身につけたいと話していた“コミュニケーション力”。色々な視点から話題が広がって“発信力”、“思考力”、探究学習につながっていきそうな“なぜを問う力”、“課題を見つけて解決する力”など、各グループどんどん意見が出てきました。どれだけの意見が出せるか、沢山の意見の中からグループとしての考えをどうまとめていくか、一連のブレストの流れを体験しました。
 今回のブレスト、考えをまとめていくディスカッションは、これから始まる課題研究でも頻繁に登場してくるものです。1年生は、さらにディスカッションやインタビューを実践的に学ぶ講座、地域から学ぶフィールドワークなど様々な活動が始まってきます。ぜひ積極的に課題研究に取り組んでほしいなと思います。

NGP室 装いも新たに

2021年04月06日

探究学習を担当するNGP係と、ICT推進係がひとつの部屋になりました
 新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。

 新年度を迎えました。探究学習を担当しているグローバル教育推進室(NGP室)には、昨年度の最後に大きな変化がありました。

 これまでNGP室がある部屋は、教室を本棚で仕切って書庫とNGP室で使っていました。今回、壁となっていた本棚を取り払い、探究学習を担っているNGP室と、新設されたICT教育や情報分野などを担当するICT推進室が同じフロアになって、より一層連携して生徒の指導にあたることになりました。
 今年度から、新1・2年生全員に個人タブレットが導入されます。タブレットを活用した授業が本格的に始まる中で、探究学習の場においても、生徒にとってこれまで以上に学びを充実させることができる環境になります。課題研究にはじまって学校内外でのプロジェクト遂行など、その活動が多岐に渡っている、このNGP活動にも意欲的に取り組む姿勢が見られることを楽しみにしています。

 文部科学省に指定された「地域との協働による高等学校教育改革推進事業(グローカル型)」もいよいよ最終年度。3年間を振り返り、来たるべき次を見据え、持続可能な活動内容にどう昇華させていくのか、しっかりと取り組んでいきたいと思います。NGP係も気分一新、新たなスタートです!

アニメトーク開催② 海外参加校も大満足

2021年03月30日

長野高校への感謝のメッセージを紹介します
 今回のプロジェクトに協力していただいた米国Eaglecrest High School, 台湾義守大学でも反響があったようです。台湾では今回の取り組みが新聞で紹介されました。

https://www.chinatimes.com/realtimenews/20210311003035-260421


 また米国Eaglecrest High Schoolでも校内新聞での紹介に向けて、取材が進んでいるそうです。

 ここで、海外からの参加者の事後アンケートのコメントを紹介します。

〈Eaglecrest High School学生〉
“Through this activity/event, I found how cool it is to communicate with people around the world disregarding the barrier of language. Through this event, I recognized how large the world is through the many cultures that I was able to see and hear, but also how small the world is because every individual was able talk about one thing even without having to know much about each other. I am very grateful to be part of this wonderful project, and I want to thank everyone that made this happen: Thank you so much!!!”

“Speaking in front of my peers and answering questions about my favorite was a little difficult. I had never done anything like that before and it was amazing practice in speaking Japanese. I loved seeing my peers present and it was comforting to see my group with me. It was awesome. I would love to do this activity next year! I look forward to speaking with them again. I hope to continue to improve my japanese and be able to speak to my group without needing help. Thank you for this opportunity. :)”


“I learned a lot about being a student in Japan and I had a very fun time. I would love to do this again!”

“It felt great to get some feedback on my Japanese speaking from actual native Japanese speakers.”


〈義守大学〉
「我覺得長野高中的各位都非常的熱情,我很享受這次的視訊活動,感覺到自己的不足,最後非常謝謝長野高中第七組的成員,可以的話希望還能夠再次見到你們とてもありがとう」

「私はこのプロジェクトが好きです。色々の日本人話し、日本語能力はレベルアップかもしれない。またチャンスあるならば 絶対にもう一度参加します‼️」

「日本語は初めてです。日本語はよくわかりませんが、とても貴重な体験だと思います。次回も同様の活動に参加して視野を広げていきたいと思います。」

「私の日本語は良くないです。でも、とても楽しいです。And I know what I need to improve.」

「私は日本語が初めてなのであまり流暢ではありませんが、みんなとても親切です。」

「おもしろくてすばらしいです。」

「使用不同語言和不同思想的人交流會看到更寬廣的世界。」

「それぞれの文化と意見をたくさん勉強になりました。例えば、「心の中で誰が私のヒーローですか」とか、「今までの人生で一番悩んだ選択はなんですか」とか、過去でそういう事はあまり考えないので、すごくいい経験になりました。ありがとうございました!」

 最後になりましたが、実現へ向けてご協力頂いた皆様、当日オンライン参加頂いた先生方ほか、多くの方々に感謝いたします。本当にありがとうございました。
(来年度も盛大なインターナショナルアニメトークが実現するといいですね。)

アニメトーク開催①

2021年03月30日

新しい「国際ボランティア」に参加者も大満足
 今月7日(日)、諏訪市で行った「インターナショナル・アニメトーク」では、米国・台湾の学生と本校の生徒がオンラインで交流を行いました。

 参加者は以下の通りです。
主催 長野高校 28名参加
   米国コロラド州イーグルクレスト高校生 16名参加(担当 Laura Williams先生)
   台湾義守大学生 21名(担当 李守愛先生)
   
 これまでの「訪問しての研修」から「国際ボランティア」へと視点を変えた国際交流です。
 海外から参加した学生は、いずれも授業で日本語を学んでいる生徒で、交流は長野高校生が日本語でリードしました。参加者の中には、日本人と話すのは初めてだという人もおり、長野高校生は、やりとりに英語を交えたり、ゆっくり話したりという工夫をしていました。相手を見ながら伝わっていることを確認してコミュニケーションを取ることは、英語学習の先にある「グローバル社会でのコミュニケーションのあり方」です。支援する側の長野高校生も、大事なことを体験的に学んだようです。参加した長野高校生の感想を紹介します。

「初めて海外の人と話してみて、自分の意見を外国の人に伝えるというのは難しいと思った。でもジェスチャーをしたり、スマホなどで画像を見せたりすることで会話が進み、必ずしも言葉を完璧にしなければ伝えられないというわけではないと実感した。」
「日本語での交流でも相手に気を遣うことは沢山あるんだということを一番に感じた。相手が困っていると感じたら英語でフォローをしたり、簡単な日本語を使ったり、自分が海外の人と英語で交流をする時とは全く違った対応が必要になると思った。」
「日本語なら交流もやりやすいのかなと初めは思っていたけれど、英語での交流とは違った難しさが沢山あって、良い経験になった。自分たちが英語を勉強するのと同じように日本語を勉強している人達との交流だったので、日本語を勉強する上で何を間違えやすいのか(お段の次のう段をよく抜かしてしまうなど)とか、どうやってコミュニケーションをとったら相手はやりやすいのかなども知ることが出来た。また、海外でのアニメの人気について知ることも多かったので、学びの多いプロジェクトだったと思う。」
「アメリカや台湾の生徒が自分たちで挙げた一番好きなアニメについて詳しい感想や、ディスカッションを通して、国は違っても思うことは似ているのだなと感じた。 日本語がとても上手で私も英語やその他の言語の勉強を頑張ろうと思った。 私たちは小さい頃から日本のアニメを見てきてあまり感じないかもれしれないが、日本のアニメはとても描写が綺麗だそうだ。海外でもアニメがあるがどうして日本のアニメは特に人気なのかと今まで疑問に思っていたが、それは面白いからだけではなく描写の丁寧さや美しさ、個性的さなど様々なことが影響しているのだと思った。」
「アメリカと台湾の皆さんが、日本語を学んで秋葉原に行ったり、アニメをもっと見たいという目的を持った学びをしているのを見て、私も英語を学ぶときには何か目的を持ってできるようにしたいと思った。 日本の文化がアニメを通じて、海外の方に小さい頃から伝わっていることが知れていいなと思った。 台湾の皆さんが、いつか台湾に来てくれたら案内するから、絶対連絡してね!と言ってくれて嬉しかった。今回の交流だけで関係が終わってしまうのは寂しいから、連絡を取り続けていきたい。」
「彼らにとってアニメは、日本語を学ぶ目的で、尚且つとてもいい手段になっていることを知って、とても嬉しかったです。先生が仰っていたように、英語を学ぶ目的を何かしっかり持っていると、取り組みがより一層深くなっていくことがよく伝わり、自分も英語をただ学ぶのではなく、目的を持ち、その実現のための材料として学んでいきたいと思いました。そして、今回のこの出会いをこのままで終わらせずに、連絡を継続してとっていきたいと思います。」
「アニメのことについて他国の人と一緒に話し、楽しむ事ができた。外国の学生の方が日本に興味を持ってくれているということは嬉しいなと思う。 交流の際にもう少し英語を混ぜられたら良かったと思ったので、来年もあればそこを頑張りたい。」
「恐れずコミュニケーションを取ることが一番大切だと思うようになりました。」
「これで関係が終わってしまうのはもったいない。今度は直接会ってみたい。」

 次回、海外での反響をご紹介します。

アニメトーク 集中準備でアメリカと交流

2021年02月24日

3月上旬に“日本のアニメ”を通した交流会を実施
 NGP(グローバル教育推進室)では、コロナウイルス感染症の影響で昨年度、今年度と中止になった米国リーダー研修の代替企画として、「インターナショナル・アニメトーク・オンライン~アニメファンの海外学生と日本語で語り合うプロジェクト~」を企画しました。
 “好きなアニメやポップカルチャーがある”“日本語を学ぶ人を応援したい”という1・2年生あわせて28人が参加しています。

 3月上旬にオンライン交流会を実施して、アニメなど日本のポップカルチャーに興味のある海外の学生による日本語発表(Online Anime Talk)のファシリテーションをして、一緒に語り合い、意見交換をしようというものです。交流会に向けた準備段階では、本校生徒たちが英語で海外学生のプレゼンテーション制作の助言も行っていきます。
 探究学習に必要不可欠な「リーダーシップ(チームに対するいい影響)」を体験的に学ぶ機会と位置づけるとともに、NGP活動の中では、海外の学生とのネットワークを構築することが国際会議グローカルアカデミアの開催へ向けた準備になることも期待しています。
 
 2月24日(火)を集中準備デーと位置付けて、アメリカ・Eaglecrest高校の生徒とオンライン交流などを行いました。
 以下は、当日の様子を生徒がブログ用に書いてくれました。


「集中準備デーと題し、各班でEaglecrest高校の生徒とのオンライン交流、及び係に分かれてのアニメトークの事前準備が行われました。
オンライン交流ではEaglecrest高校の生徒と自己紹介をし合ったり、自身の好きなアニメについて紹介したりして、お互いの親睦を深めました。
3月上旬に本番の交流会を行う予定です。感染対策をとりながら、新しい形での海外との交流を楽しみたいと思います。
アニメトーク事前準備では、それぞれ希望する係に分かれて活動を行いました。ポスター作りやSNS開設など積極的な活動が見られ、とても有意義な会となりました。」

1年生 課題研究中間発表会を終えて

2021年02月17日

はじめての発表の場も、堂々としたプレゼンテーションが多く
 2月9日(火)、10日(水)の2日間、1年生の「課題研究中間発表会」が行われました。
 昨年11月に実施したフィールドワークでの学びを経て、この発表会は、生徒たちにとって今年度のまとめであると同時に、2年次から個別研究として自分自身が取り組んでいく「課題」を設定する出発点でもあります。全56班が14の会場に分かれて、班毎に8分間のプレゼンテーションと、発表班が議論したいテーマを設定してディスカッションを行いました。

・地球環境が今アツい!~地球温暖化の現状と今後の展望~
・外国人の暮らしやすい街になるためには
・食品ロスに対する意識~消費者へ向けて~
・ストレス軽減
・身近に潜む教育格差~地域と貧困の視点から考える~
・長野県鳥獣対策の実態~農家の努力と自治体の限界~
・地域災害と応援医療~長野から発信 私たちができる医療とは~
・プラスチックの未来

 発表タイトルのほんの一部ですが、研究分野は多様です。生徒たちが時間をかけて作り上げてきた発表内容も、当日の堂々としたプレゼンテーションにも、1年生の熱心な姿を見て取ることができました。今年度の2年生と同じように、来年度は個別研究に移っていきますが、1年生の今回の研究が、どんな課題研究に育っていくのか楽しみです。

 中間発表会では、外部講師として以下の先生方をお招きしました(オンライン含む)。各分散会で全ての発表を終えた後に、講師の先生方から講評をいただきました。先生方からの講評の一部です。

「みんながどうしたいのかを発表に盛り込んでほしい。高校生ならではの自由な発想で、感じた課題をどう解決していくのか。大人に負けないような発想を期待します。」
「ディスカッションは非常に大事。ディスカッションを何度も繰り返して、考えを深めていくことで、自分自身が面白いと思うところや興味関心につながっていく。”考える”ことの面白さを知るきっかけにしてほしい」
「当初の問いをどう立てるのかが大事。バックキャスティングの発想で、学んできたことをまとめたら、自分達はどうなりたいのか、社会にどうなってほしいのかを考えて行動してほしい。」

 広い見識からのご指摘やアドバイスに、生徒も教員も新しい視点を発見する学びの多い場となりました。お忙しい中、本当にありがとうございました。


《 講師 》(五十音順)
岩破 幸平 氏(東京海上日動火災保険株式会社)
岡根谷 実里 氏(クックパッド株式会社 世界の台所探検家)
倉根 明徳 氏(信州地域デザインセンター)
小林 達矢 氏(長野県NPOセンター事務局次長)
清水 唯一朗 氏(慶応義塾大学 総合政策学部教授)
竹内 岳 氏(JICA海外協力隊OV)
土屋 龍一郎 氏(長野国際友好協会 理事長)
長嶋 幸恵 氏(長野県教育委員会 学びの改革支援課指導主事)
新村 雄太 氏(株式会社八十二銀行)
藤原 正賢 氏(株式会社BAZUKURI)
森下 孟 氏(信州大学 教育学部准教授)
森本 博行 氏(長野県立大学 グローバルマネジメント学部長)
山室 秀俊 氏(長野県NPOセンター事務局長)

外部発表や海外交流で長野高校生が活躍

2021年02月03日

1月30日(土) 長野高校生が多くの学びの場に
・「2021年 全国高等学校グローカル探究オンライン発表会・日本語部門」に参加した2年生 町田莞太君の課題研究「長野にベストな案内表示とは」が、見事に「金賞」並びに「審査員長特別賞」を受賞。

・長野県主催「SDGs全国フォーラム長野2020」にて、2年生 大宮瑞稀さんが、次世代代表としてメッセージを発表。(信濃毎日新聞・朝日新聞にて紹介)

・校内希望者29名によるプロジェクト「インターナショナルアニメトーク」。米国コロラド州デンバーにある「Eaglecrest High School」16名とオンラインで交流。(本校生徒は自宅から参加)

 土曜日にも関わらず、たくさんの長野高校生が自ら学び、校外でも活躍しています。

2020年の旅~2学年研修旅行

2021年01月07日

NGP活動についてご報告します
 あけましておめでとうございます。
 新年、1回目のブログは年末に実施した2学年の研修旅行についてご報告します。

 2学年は、12月24日(木)25日(金)に一泊二日で研修旅行を行いました。各クラスの旅行運営係が中心になって、新型コロナウイルス対策の制約がある中、旅行業者と相談しながら、クラスごとに行き先や中身も違う7つのコースを決定しました。
 コロナ禍でさまざまな学校行事を中止や縮小せざるを得ない状況が続いてきました。旅行はちょうどクリスマスまっただ中の時期、県内及びその近郊での魅力を発見する「マイクロツーリズム」は、いい思い出づくりにもなったようです。
 NGPの課題としては、「2020年の旅」と題して、旅先で触れたモノやコトをひとり1枚の写真で表現し、写真に対するコメントを添えて提出してもらいました。コロナ禍にある自分たちを応援するコメントや、旅行先で関わってくださった人たちへの感謝のコメントがいくつも見られました。
 しばらくは、このマイクロツーリズムが観光分野での主流になることを考えれば、生徒たちが選んだ「この1枚」の写真データやコメントも貴重な研究材料になるかもしれません。2年生及び関係者の皆様、お疲れ様でした。

2年1組 富岡・高崎・軽井沢      (宿泊地 軽井沢)
2年2組 笛吹・富士吉田・河口湖・山梨 (宿泊地 富士吉田)
2年3組 河口湖・富士吉田       (宿泊地 河口湖)
2年4組 松本・美ヶ原・軽井沢     (宿泊地 美ヶ原)
2年5組 上越・糸魚川・黒部・富山   (宿泊地 宇奈月)
2年6組 軽井沢            (宿泊地 軽井沢)
2年7組 軽井沢・富士吉田       (宿泊地 河口湖)

NGP活動についてご報告します(2)

2020年12月23日

おかげさまで、2年生・台湾とのオンラインプロジェクト無事終了しました
 11月30日(木)、2学年は台湾交流プロジェクトの集大成として、International Project Award(台湾・高雄市内の高級中学との協働プロジェクト表彰式)と、School Visit Online(クラスごとの学校交流)という2つのオンライン交流を行いました。
 
 まず、前半のInternational Project Award(台湾・高雄市内の高級中学との協働プロジェクト表彰式)。残念ながら台湾への訪問が叶わなかった今年度、台湾の生徒との協働で各班1本のビデオを作るプロジェクト「Who is our hero?」で、現地との交流を続けてきました。このセレモニーでは、生徒たちが制作した計70本のビデオ作品の中から優秀作品を選び表彰しました。
 当日発表された表彰作品に、オンラインでつないだ現地台湾の学校からも歓声が上がるなど、その場にいないながらも喜びを共有でき、国境を越えたセレモニーを無事に成功で終えることができました。

【Our Heros 台湾の生徒とのディスカッションで決定した「私たちのヒーロー」一覧】

Alan Turing / All Might / Angela Merkel / Audrey Tang / Barack Obama / Chadwick Boseman / Chen Shih-chung / Chen Shizhong / Chi Po-lin / Doraemon / Emma Watson / G-Dragon / George Lucas / Greta Thunberg / Hayao Miyazaki / Hayato Funemizu / Health Care Workers / Hideo Kojima / Ichiro Suzuki / Jane Goodall / Kobe Bryant / Lady Gaga / Lee Teng-hui / Ludwig van Beethoven / Makoto Shinkai / Malala Yousafzai / Mark Zuckerberg / Martin Luther King Jr. / Michael Jordan / Monkey D. Luffy / Naomi Osaka / Ozaki Hosai / Ruth Bader Ginsburg / Steve Jobs / Tai Tzu-ying / Tsai Ing-wen / Walt Disney / Yamanaka Shinya / Yanase Takashi / Yayoi Kusama / Yoichi Hatta / Yonezu Kenshi


 優秀作品をいくつか紹介します。
- Steve Jobs
https://youtu.be/SCOh9hAA94g
- Hayao Miyazaki
https://youtu.be/DbBoXJhiMsU
- Hideo Kojima
https://youtu.be/hhBux95kj-U
- Michael Jordan
https://youtu.be/3zuActUfKBk

 また、後半のSchool Visit Online(クラスごとの学校交流)は、表彰式とはまた違った打ち解けた雰囲気の中、クラスごとにクイズやゲームなど趣向を凝らした企画で盛り上がりました。

 最後に、台湾に行けなかった2020年も、高雄と長野高校の間に友好関係を築こうと、プロジェクトを支えてくれた皆様をご紹介します。
高雄市政府教育局Yi-chingさん、仁武高級中学Chenさん、新興高級中学Tonさん、Lindaさん、高雄師範大附属高級中学SmileLynnさん、鳳山高級中学Zhouさん、瑞祥高級中学Mabel Chenさん、高雄女子高級中学April Liさん、高雄高級中学Yuさん、コーディネーターの恵崎良太郎さん、その他多くの関係者の皆様方、ありがとうございました。

NGP活動についてご報告します(1)

2020年12月21日

1年生全56班がFWへ
 11月末からこの12月もNGP活動が盛り沢山でした。3回にわたってブログで振り返っていきたいと思います。

 11月30日(月)に1年生のフィールドワーク(FW)を行いました。FWとは1年生5人で課題研究班を作り、各課題研究班の研究テーマについて地元の企業・大学・公官庁等を訪問(もしくはオンラインインタビュー)することで研究をさらに深めるため取り組みであり、本校の課題研究の柱となる行事です。FW先を自ら考え、アポイントを取り、何を質問するかなど、各班で準備を進めてきました。
 新型コロナウイルスの感染拡大で、FW自体行えるかどうかや、長野高校として感染防止対策をどうするのか、NGP室で日々検討してきましたが、当日はFW先のご厚意で全56班が無事にFWを終えることができました。ご協力ありがとうございました。
 FWを終えた生徒からは、「実際の事例を聞くことにより、自分達で調べたことについての理解が深まった」「1つのテーマについて2カ所のFWに行くことで異なる視点から考察することで理解が深まった」「対面とは異なり、オンラインインタビューは間の取り方が難しかった」等の感想を聞くことができました。アポ取りから時間をかけ、苦労を重ねた分、FW先でよい取材ができたのではないでしょうか。
 今後の活動はFWで得られた内容を分析しながら研究を深めていきます。年明けからは2月の課題研究中間発表会に向けて発表用のプレゼンテーションの作成を始めます。今までの研究の成果をまとめ、2月の課題研究中間発表会では1年間の研究の成果を見せてほしいと思います。

2年生 台湾高雄とのオンライン会議を体験する

2020年10月15日

台湾・高雄市にある高級中学とGoogle Meetを活用したライブ交流が始まりました
 長野高校では、2015年以来、台湾とICT交流及び訪問交流を実施してきました。長野県と高雄市が交流協定を結んでいることもあり、研修旅行でクラス別に7つの高校へ訪問する「7校交流」という、全国でも類を見ない形式で訪問交流を続けています。毎年どのクラスも「長野高校の代表」「長野県の代表」という使命を持って交流をしてきました。
 今年度は、残念ながら台湾への訪問は出来ません。しかし、オンラインを活用して、これまで以上のコミュニケーションを必要とするインターナショナル・プロジェクト「ビデオ協働制作プロジェクト Who is our Hero?」を企画しました。長野・現地学生混合の8名程度のグループで協力して、3分程度の一本のビデオを制作します。国境を越え、1つのプロジェクトを遂行することを通して、いい交流ができることを目指しています。

 2年生はこれまでにメールなどを通じて何度も台湾の学生とやり取りは続けていますが、今回のライブ交流は、この企画に向けた英語でのオンライン会議で、初めて顔を合わせて行いました。学校設定科目「英語キャリアプロジェクト(英プロ)」の授業内で行われ、生徒たちは、みんなで協力して進行して、練習の成果を発揮していました。現地の学校でも多くの生徒たちが楽しんでいたようです。
 なお日程は以下の通りです。

10月7日(水) 14:55-15:50 2年6組と高雄女子高級中学
 *先日帰国したアニサラさんも、ラオスから参加してくれました。
10月14日(水)14:20-15:10 2年3組と国立高雄師範大附属高級中学
10月16日(金)15:30-16:10 2年1組と高雄市立仁武高級中学
10月19日(月)12:10-13:00 2年7組と高雄高級中学
10月21日(水)12:10-13:00 2年5組と高雄市立瑞祥高級中学
10月26日(月)15:30-16:20 2年4組と高雄市立鳳山高級中学
10月30日(金)12:10-13:00 2年2組と高雄市立新興高級中学

本校2年生、八丈島の中学3年生に「受験」を語る

2020年10月09日

夏休みのインタビューが縁でつながったオンライン交流
 10月6日(火)の放課後、Googlemeeetを使って、本校2年生有志が東京の離島、八丈島の富士中学校3年生に受験体験を語りました。夏休みに2年生有志で八丈島富士中学校の金丸恵美先生にインタビューした縁で実現した今回の会です。
 金丸先生はシンガポールの高校で学び、中国や台湾で日本語教師を務めた経験があり、夏休みのインタビューではその個性豊かな経歴からくる異文化体験や八丈島についてなど、長野県に暮らす私たちがなかなか知り得ない興味深いお話をたくさんして頂きました。

 さて、今回の会は本校生徒のファシリテーションによって行われ、なぜ長野高校を志望したのか、クラブ活動や生徒会活動があったため、受験勉強をスタートしたのは秋頃だったという受験話、また勉強だけでなく、班活動や学校行事にも力を入れている長野高校での学校生活について話をしました。その後は富士中学校3年生からの質問です。「勉強の集中力を保つ方法は?」「単語を効率的に覚える方法は?」「予習と復習、どちらに力を入れて勉強すればよいのか?」といった受験生ならではの質問に本校生徒が回答。富士中学校では、その多くが島内の八丈高校に進学するそうですが、家族のもとを離れ、一人暮らしをしながら島外の高校に進学するケースもあるということです。
 将来プログラマーになりたいという夢があり、島外受験を予定している生徒さん。本校2年生との交流を通し、「自分が今までやってきたことはそう間違っていないことが分かって自信が持てた。受験に向けて頑張っていきたい」と力強く語ってくれました。
 本校生徒は先輩として「受験」を語りましたが、富士中学校3年生との交流は、本校生徒にとっても学びの多い、自分自身のこれからを見つめる良い機会となったに違いありません。

1年生、インタビューを実践的に学ぶ

2020年09月11日

長野に深く関わる多彩な講師をオンラインでつないで
 9月8日(火)9日(水)は、1年生の『インタビュー実践』を実施しました。
 7月に実施したディスカッション講座につづき、フィールドワークなど課題研究に必要なスキルである、インタビューを実践的に学ぶ授業です。講師の先生とオンラインでつなぎ、様々な分野で活躍する大人に実際にインタビューすることで、インタビューとは何かを考える授業でした。

 NGP室から、インタビューで心掛けてほしい点として、①自分が聞いてみたいことを聞く、②皆が聞きたいであろうことを聞く、③講師の先生が話したいことを聞く、の3つの視点を提示しました。この3点を意識して、聞き手も話し手もインタビューに関わった全ての人が有意義であったと感じる場になったでしょうか。どんなインタビューがあったのか、少し振り返ってみたいと思います。


●1組:岡根谷 実里氏(クックパッド・世界の台所探検家)
 世界の台所探検家として、60か国以上、実際に巡った各国の料理を通じ、まだ知りえない遠い世界を近くに感じて欲しいと活動を続ける岡根谷先生に対して「現地でのコミュニケーションはどうしているのか?」。
 岡根谷先生は、あなたならどうする?と逆に質問し生徒に考えさせた上で、『コミュニケーションの基本は言葉ではない。では何で伝えるか、身振りや目の動き、言葉以外のもので伝わってしまう。料理は一緒にするものだし、経験を共にすることで分かり合える。片言の英語でも伝わるので、できない、難しいではなく、まずはやってみることが大切。』
 最後に、『知りたいという気持ちを持って、考えて質問してくれたことが伝わってきた。考えた仮説を確かめるためにするのが質問で、何を知りたいのかということがとても大切。きょうの経験を、これからの研究活動に活かしてほしい。』と激励してくれました。


●2組:中島 孝明氏(元米国PwCパートナー)
 ニューヨークからオンラインで繋いだ中島先生。通算27年にも上る米国生活で学んだ大事なことは“自立・競争・多様性”で、自分にとってのこの3点を考えて欲しいとのお話に、「日本に帰国するタイミングもあったと思うが、今も住み続けている理由は?」。
 中島先生からは『アメリカには良いところも悪いところもある。長く住んでいるとアメリカの良いところが自分に合っていると感じた。多様な人種がいて、多様な意見が飛び交う、そういう環境が好きで住み続けている。海外に行くと必ず日本のことを聞かれる。お互いに正しい歴史認識をして、日本がどういう国でどこへどう向かうのかをしっかりと考えてほしい。』と、今もなお米国在住であるからこそのメッセージをいただきました。


●3組:清水 唯一朗氏(慶應義塾大学 総合政策学部教授)
 自身の中学や高校時代のエピソードを笑いを交えて紹介し、生徒たちと近い関係を作りながらも『インタビューは聞き手の反応がとても大事。反応して』などと聞く側の姿勢をはじめ意識的にインタビューを考える場を作ってくれた清水先生に対して、「大学での新型コロナウイルスの影響は?」。
 『問題が起きたら、それを解決する、を学びとしている。コロナ禍でオンラインを最大限活用する授業をすぐに考えた。来日予定だった留学生に声をかけてゲストスピーカーとして招き、学生達とディスカッションする場を作った。普段は呼ぶことができない国の先生と繋がることができたのもオンラインの強み。影響は大きかったがその都度克服してきた。』
 
 国際学会などで英語発表する機会も多くある清水先生は、高校での英語学習について聞かれると、『実は英語は今でも苦手。学会は上手な英語だから聞く、下手な英語だから聞かないのではなく、コンテンツを聞きに来ている。話す内容に興味があるから聞いてもらえる。ある程度話すことができれば、あとは中身の問題。自分の伝えたいことをどう伝えるかが大事になってくる。』


●4組:土屋 龍一郎氏(長野国際友好協会・理事長)
 エムウェーブ代表取締役社長をはじめ、ケーキ店、飲食店、服飾関係など多くの事業を立ち上げ、多彩な職業を経験したことが自分自身に宝となっているという土屋先生に、「社会に出て役立った学生時代の勉強は?」。
 『経済や経営と数学の結びつきを強く感じた。高校時代に専門性を突き詰めることも大事だが、自分の興味があるものも勉強してほしい。社会で求められているのはセカンダリーな部分もある。まさに今、この高校時代に色々とチャレンジしてほしい。』
 
 また、2001年9月ニューヨーク同時多発テロ発生時、その場にいたことが危機管理を強く意識することにつながったという土屋先生は、『アフターコロナの町づくりは、経験値の多さや危機管理で乗り越えてきた私でも難しい問題。むしろ若い皆さんの考えが必要になってくる。時代のにおいを嗅ぎ取って様々なことに挑戦して。』と話し、地域活性などに広く携わる立場からも、若い力に期待をしてくれました。


●5組:牧野 浩文氏(元日本コカ・コーラ社 取締役副社長)
 外資系大企業3社で、経営企画やマーケティングなどの分野に長く携わり、自身のこれからを、これまで受けてきた支援に対して社会全体に恩返しをする時とした牧野先生は、目標を立てて、将来のキャリアアップへロードマップを作り、節目節目で自分を見つめ直しながら、現状に満足することなく徹底して挑戦してほしいと話してくれました。これを受けて生徒から「目標をどうやって立てていけば良いのか?」。
 『まず自分の強み、弱みを分析する。強みや弱みにどういったものがあるかを明確にしてから目標を設定する。先生などに客観的な意見をもらうと参考になるのでは。その際に自分とは違う意見を認容することを忘れずに。ディスカッションでも同じだが、意見の多様性、それぞれの意見のバックグラウンドを大切にして。』


●6組:内堀 繁利氏(長野県教育委員会 高校改革推進役)
 長く教育現場を歩んでこられた内堀先生は、モチベーションを持って学校生活を送るには何事にも当事者意識を持つことが大事で、心の持ちようも自分次第でこうなりたいと思ったら訓練すること、やらされているではなく、興味を持てるものを自分で探究していくことが大切だと話してくれました。
 これを受けて生徒から「これから総合の授業で身近な課題を解決していく。正直、地域のどこに課題があるのか分からない。どうやって見つけていけばいいのか?」。
 内堀先生は、課題は自分で見つけるものと前置きした上で、『課題は日常のどこにでも転がっているもの。例えば毎日の電車通学で本数が少ない等、ここはちょっとおかしい、こうすれば良いのではと考えていくことで、自ずと課題となっていくのではないか。』と今後の課題研究へのヒントを下さいました。


●7組:越 ちひろ氏(現代アーティスト)
 壁画という手法で日常の様々な隙間にアートを取り入れて、その素晴らしさを広く知ってほしいと活動する越先生に、「作品を描くモチベーションはどこから?」。
 『人の喜びに変わるところがモチベーションになっている。下書きなしの一発勝負で絵を描いているので、仕事に対しての恐怖が頭に浮かぶこともあるが、依頼主やその空間を使う人の笑顔を思い浮かべ、自分のパワーに変えている。』

 また、中学3年生で絵を描き続ける道を選んだという越先生に、「早い時期に将来を決めたことに不安はなかったのか?」という質問をしたところ、『逆に将来を遅く決めるのはもったいないと思った。自分にできることを早い時期からやっていけば人に勝てると考えた。これから進路を考えていくにあたって、自分のやりたいことを可能にするために、努力をし続けることが大事になるのでは。』
 


 1年生は今後、10月にはグループで研究課題を決定し、その課題を解決するためにフィールドワークに向かいます。実践的な講座を経て、いよいよ研究活動が本格的に始動します。

ブータンの観光業から長野の観光業を考える

2020年08月20日

夏休みもオンライン特別講座を実施しました
 高い山々に囲まれて水田が広がる景色、蕎麦を食べる文化、実は長野県との類似点がたくさんあるヒマラヤ山脈の南麓に位置する内陸国・ブータン。夏休みも中盤の8月12日(水)、ブータンの旅行会社、GNHトラベルの山名訓さん、上田市の語学学校で日本語を学んだ経験のあるシェラプ・ワンディさんを講師にオンライン講座を実施しました。ディスカッションを通してブータンの観光業から長野の観光業のあり方について考えることを目的とした講座です。
 コロナ禍で海外に行けない今だから行ったつもりで!と銘打って、探究学習で観光業を研究している人、異文化に興味がある人、英語で海外の人と話してみたい人などを対象に募集したところ、本校の生徒だけではなく、上田高校、上田染谷丘高校、屋代高校、屋代高校付属中の生徒さんたちも参加してくれました。オンラインだからこそできる、学校の枠を越えた合同講座なので、ディスカッションのためのブレイクアウトセッションでは、あえて異なる学校の生徒同士でグループを作りました。ブータンは英語が公用語であるため、英語も堪能なシェラプさんと、英語でディスカッションを行うグループも出てくるなど、活発な意見交換が行われていました。
 固有の宗教や文化、ブータンとしてのアイデンティティを守るためにも一部観光に制限があるというブータン。一方で、「世界一幸せな国」とよばれるほど、「国民総幸福量(GNH)」を重視される国です。ブータンでは、今の自分ですべて持っている、満足している方が多いのではとのこと。ブータンのあり方から、長野、そして「幸せ」とは何か考えさせられるオンライン講座でした。

(写真は講師のシェラプ・ワンディさん)

1年生、ディスカッションの方法論を学ぶ

2020年07月16日

藤原正賢さんを講師に招いてワークショップ
 7月14日(火)15日(水)は、1年生の第1回総合学習の授業を実施しました。11日(土)のオリエンテーションで、3つのケーススタディに基づいてダメな議論とは?を考えるディスカッションを研究する活動も行いましたが、今回はより実践的にディスカッションを学ぶ授業です。
 
 前半の授業は、「高校時代に身につけたい力について」をテーマにブレインストーミング。質より量で意見を出し合うこと、ユニークで斬新な意見も大歓迎、意見を否定したり判断することの禁止などのルールのもとに、グループに分かれて話し合いました。
 ひとつの意見を1枚の付箋に書いて貼っていきますが、どんどん意見が出てきます。“学習習慣に関する力”から、“コミュニケーション力”、“社会性に関わる力”、“行動力”など、各グループ貼りきれないほどの意見が!どれだけの意見が出せるか、沢山の意見の中からグループとしての考えをどうまとめていくか、一連のブレストの流れを体験しました。
 
 つづいて後半は、藤原正賢さん(株式会社BAZUKURI代表)によるディスカッションの方法論を学ぶワークショップです。県立大学の学生も参加してくれました。
 前半のブレインストーミングも受けて、藤原さんから提示された“自分の気づき・違和感を大事にすること、他人の意見を受け止めること”を大切にし、はじめに「長野高校あるある」、さらに発展して「長野高校をよりよい学校にするためのアイディア」をテーマにディスカッションを実践しました。
 藤原さんは「議論は、発散と収束の繰り返し。ブレストを活用して発散でどれだけアイディアを出せるかが、その後の収束で良い結論につながってくる。そして議論する上で一番大切なのは、最初の問いの設定。アイディアが出ないのは問いが面白くないから。思わずアイディアが出てしまうほどの面白い問いの設定ができるといい。これからも学校生活や世の中が楽しくなるような問いに向き合ってほしい。」と授業をまとめてくれました。

 授業を終えた生徒からは、「今まで普通に話し合いをしていたが、何について話すか、最終的なゴールを明確にするなど、意外と奥が深くて驚いた。ディスカッションは、やはり意見を出すことに難しさを感じた。どう広げるか、どう掘り下げるかを意識することでより良いディスカッションができると思った。」「今まではなんとなく質が大切なのかと思っていたが、今回、とにかく量を意識してディスカッションをしてみると、色々な視点から話題が広がり、沢山の話題が出れば出るほど活発な話し合いになっていくと感じた。」などの感想がありました。
 藤原さんのお話にもあった問いの設定、そしてブレスト、ディスカッションは、これから始まる課題研究でも頻繁に登場してくるものです。今回の授業を生かして、ぜひ積極的に課題研究に取り組んでほしいなと思います。

1年生のNGP活動もオンラインでスタート

2020年07月14日

クラス毎にGoogle Meetを体験
 1年生のNGP活動が、いよいよ本格的にスタートします。先だって7月11日(土)はオンラインでオリエンテーションを行いました。
 新型コロナウイルス感染症の拡大防止で休校が続いたため、1年生のNGP活動については、7月に入ってオリエンテーションをようやく行うことができました。
 第一部はYou Tubeを使った動画の生配信で、まずはNGP活動でどんなことを行うのか、1年次の前半ではブレスト、ディスカッション、インタビューを通じて課題研究をする上で必要なスキルを養成していくこと、後半にはフィールドワークや発表会、そして2年次には個別研究に進んでいくことなどを説明しました。
 つづいて1、2年生共通でディスカッション研究と題して、事前に配布したケーススタディに基づいてダメな議論とは?を考える活動も行いました。動画配信中にGoogleフォームを使って意見を募集し紹介するなど双方向を意識し、良い議論を行うためには「議論の目的を共有する」「意見のやり取りがないままで結論になるのはダメな議論」「まずは考えをどんどん言って、発散することが大事」など、生徒の経験に基づいた回答なども多く寄せられました。

 そして第二部。1年生がクラス別にGoogle Meet体験をしました。担任の先生が進行役になって、パソコンの画面を通じてじゃんけんやしりとりをしたり、双方向でやり取りをする活動も行いました。
 今年度は2年生のフィールドワークが基本オンライン実施になるなど、1年生もこれから始まる課題研究はもちろん、様々な場面で “オンライン上でのコミュニケーション力”を発揮する場が数多くあると思います。今後も経験を積み重ねてコミュニケーション能力とともに、オンライン、オフライン問わずミーティングを円滑に回していくファシリテーションの力も身につけていってほしいと思います。

※写真は第二部Google Meet体験です。

コンソーシアム会議を開催しました

2020年07月13日

コンソーシアムの皆さんから貴重なご意見をいただく場となりました
 長野高校では、昨年度から先の5年間で培ったSGH活動をより“長野”に最適化したプログラム、長野グローカルプロジェクトを開始しています。このプロジェクトは、正式名称を「地域との協働による高等学校教育改革推進事業(グローカル型)」とし、文部科学省から2021年度末までの指定を受けて事業に取り組んでいます。
 この事業に際して、長野県内の企業や組織、大学と事業を共同で行うコンソーシアムを立ち上げました。コンソーシアムには、長野県企画振興部総合政策課、長野市、長野県教育委員会、信州大学教育学部と工学部、長野県立大学、東京海上日動火災保険株式会社、長野青年会議所、株式会社八十二銀行、金鵄会(本校同窓会)が参加し、本校の探究学習にさまざまな角度から支援をいただいています。

 7月9日(木)に担当者の方々とコンソーシアム担当者会議を開いて、今年度はじめての意見交換の場となりました。新型コロナウイルス感染予防の観点からオンラインでの参加もあったので、オフラインとオンラインとを同時に行う、NGP室では初めての会議スタイルでした。
 今年度から、2年生はこれまでのグループ同一テーマによる課題研究を、各自が興味を持ったテーマで行う個別研究としました。研究の数が例年以上に多いため、各方面で活躍し、多様なつながりを持つコンソーシアムの皆さんにも、会議の場で生徒の課題研究へ、これまで以上に寄り添った支援もお願いしたいとの申し入れをしました。
 短い時間の中でしたが、コンソーシアムの皆さんから「単発でのインタビューや研究支援ではなく、複数回やり取りし、コミュニケーションを取ることで、より関係を深められるのではないか。」「大学のサイエンスカフェのような企画を、企画段階から生徒が関わることができると良い。」「今以上に地域に密着した課題を見つけてほしい」「研究テーマがはっきりしていると、関わりが持てやすい。」など、貴重なご意見をいただきました。
 フィールドワークの受け入れや調整をはじめ、授業や発表会での講師派遣、校外活動での本校生徒への支援など、コンソーシアムとの共同事業は多岐にわたっています。引き続き、ご支援をよろしくお願いいたします。

2年生のNGP活動も本格的にスタート

2020年06月11日

2年生 第1回の総合授業より
 6月9日(火)10日(水)は、2年生の第1回総合学習の授業を実施しました。新型コロナウイルス感染予防から続いていた休校がようやく明けて、いよいよNGP活動も本格的にスタートです。密を避ける感染症対策として1クラスを20人ずつ2教室に分けて行いました。

 今後、活動を続けていく上でオンラインは必須です。前半の授業のテーマは「オンライン社会で必要な力とは?」。質より量で意見を出し合うこと、意見の否定を禁止などのルールのもとに、1グループ4人に分かれてブレインストーミングなどを行いました。
 「正確な情報を判断する力」「画面を通してもコミュニケーションを取れる力」「双方向でのコミュニケーションを円滑に進めていく力が必要になってくる」「実際に会えないので、普段以上にジェスチャーなども使いしっかりと自分の意志を示すこと」など、各グループでさまざまな意見が出ました。
 ブレストを受け、NGP推進室の小宮山先生は「これからはオンラインだからできることが社会の新しい常識になっていく。クリエイティビティー(創造性)を大事に、自分ができることに取り組んで」と授業をまとめました。

 後半の授業では、実際にGoogle Meetを使い、双方向でやり取りする演習も行いました。
 別の教室にいる違うクラスのグループとGoogle Meetでつなぎ、パソコンの画面を通して、じゃんけんやしりとりをしたり、これから始まる課題研究について、自分のフィールドワーク先やプロジェクトを発表して質疑応答を行う練習も行いました。
 この演習は、前半の授業で行ったブレインストーミングでもほぼ全てのグループから出された“オンライン上でのコミュニケーション力”を実際に発揮する場でもありました。「オンラインで会話をする時、思っている以上に自分の言葉が伝わらないことが分かった。」「相槌を打つなど、こちらも伝わっているということを視覚的に相手に伝えることが大事。」「ゆっくりハキハキと話した方が良いと思った。」など、授業後の生徒からの感想にもありましたが、やってみると難しい場面も多くあったようです。

 今年度は、フィールドワーク(FW)もオンライン実施を予定し、今の高校生は大学受験、就職試験と、これから先もオンラインを求められる場面が数多くやってくるでしょう。今後もこうした経験を積み、コミュニケーション能力はもちろん、FWをはじめとするオンライン上のいわゆるミーティングを円滑に回していくファシリテーションの力も身につけていってほしいと思います。

長野高校主催 国際会議グローカルアカデミア2020

2020年06月05日

グローカルアカデミア2020についてご報告します
 5月23日(土)、長野高校が主催し「国際会議グローカルアカデミア2020」を実施しました。新型コロナウイルスの感染予防の点から公開せず、会議自体もオンラインに切り替えての実施となりました。
 この会議の特長は、ダイバーシティー。参加するのは県内の高校生、国内外の大学生、経験豊かな社会人。様々な体験に基づく価値観を持つ人たちが「これからの長野の観光」について見解をぶつけ合う中、長野高校生が務めるファシリテーターが、約1時間という時間内にどうまとめるか、という企画でした。「提案→承認」という予定調和的な会議ではなく、様々な価値観がぶつかり合うことで議論がどこに向かうのか、終わり方がまったく予測できない…。そんなチャレンジングな会議をまとめ上げたのが、3年NGP選択生の13名です。4会場に分かれた分散会で、それぞれに提言をまとめました。

(以下は、各チームの当日の様子や提言など)
●Team Kyoka
<参加者>長野県立大学生2名(東京出身・長野出身)、長野西高校3年生1名、長野高校2年生1名、ブータンから留学生 野口ウゲンチョデイさん(島根県隠岐島前高校)、国際観光振興機構で働く小川祐紀さん(イギリスからの参加)

 とにかく参加者による意見の「発散」を目指したこのチーム。前半では、移動が制限されている今だからこそ、訪れたい場所と自分の住む長野のことを「学べる機会」になると話が展開した。このまま収束を迎えるかと思われた30分過ぎ、「どうやって利益を産むのか?」「(移動制限が著しい)現在の話か?収束した後の話をするのか?」という意見から、観光産業として「収益」という観点に話が移行する。「VRの活用」という提案に話は盛り上がりを見せ、「複数でも参加できるVR」「オンラインショッピングと組み合わせたVRの活用」「離れた友人と参加するVRツアー」など様々なアイデアが湧き上がった。ゲストの小川さんは、最後に「ごみ問題やオーバーツーリズムも結果的に解決している。」と評価した。中盤から収束の仕方を探っていたファシリテーターは、議論で一番盛り上がった「VR」を軸に提言をまとめた。

●Team Kodai
<参加者>早稲田大学生1名(長野高校卒業生)、上田高校3年生1名、長野高校2年生1名、ベトナムからの留学生Nguyen Phi Baoさん(連携校・APU立命館アジア太平洋大学)、海外青年協力隊看護師としてザンビアで活躍する別府真衣さん

 年間800万人の観光客が訪れる軽井沢の隣に位置する御代田町、伊勢神宮・ナガシマスパーランドと異なる観光地を持つ三重県など、ゲストにゆかりのある地を紹介。「2050年には、日本の人口は明治維新の頃に戻る」「8月が長野の集客のピーク」など、各自が持ち寄った情報から、結論は、軽井沢への一極集中するような「点の観光」は決してサステイナブルではなく、既存の施設や産業を活用して、もう少し広い範囲に付加価値をつける「面の観光」へ移行すべき、と提言をまとめた。

●Team Yukinana
<参加者>慶応義塾大学生2名(中国籍の学生と小布施で活動する学生)、屋代高校2年生1名、長野日大高校2年生1名、アメリカで長年過ごしていた会社員 小林なつきさん

 この場で何を話すかを共有するため、事前に放映したビデオの内容を丁寧に説明することからはじめ、皆が意見を出しやすい雰囲気を作った。身近なコミュニティーを意識した観光を作り、そこで発見した魅力の発信を増やしていく。VRなども活用し、高齢者・入院している人など今まで観光のターゲットになりえなかった人にも対象を広げて、世代等を考えた方法を使って発信につなげていくべきだ。それぞれの世代からの意見を集約して提言にまとめた。

●Team Noa
<参加者>慶応義塾大学生1名(上田高校出身、軽井沢在住)、文化学園3年生1名、長野高校2年生1名、アメリカのハーパー大学に通うタジキスタン出身Nematjon Alisherさん、モナッシュ大学に通うオーストラリア出身Jun Mclnerneyさん(両名ともISAK出身)
 
 もっともダイバーシティーに富むこのチームは、まず「身の回りの観光」を紹介することから始めた。英語と日本語を交互に使い、各々が持つアイデアを交換する中で、「待ち遠しいという時間も楽しい」という発想から、自ら計画した旅行プランを旅行会社に提示して、事前にお金を払い旅行を予約する「トラベルプランライセンス」がユニークだと判断。その旅を楽しむためのサービスの提供が、quarantine期間中のわくわく感を創り出すとともに、旅へのモチベーションを高めることにつながるとした。

・・・・・・
 オンラインでのディスカッションを終えてまとめ上げた4つの提言は、英語でYouTube Liveで限定配信し、ゲストに迎えた、David Bromell 氏(カンタベリ大学教授、カンタベリ市長室アドバイザー)、本校のファシリテーターの相談役も務めていただいた岡根谷実里氏(世界の台所探検家)とともに“国際会議グローカルアカデミア2020”を締めくくりました。

 コロナ禍を受け、グローカルアカデミアに向けたミーティングや準備ですらも、オンラインですることを余儀なくされた3年NGP選択生たち。グローカルアカデミア開催も危ぶまれるなど、昨年度までとは全く状況が異なる中で、常に挑戦をし続けてきました。全ての日程を終えた後、達成感と充実感でいっぱいの表情を見せてくれた彼らに、心からの賛辞をおくりたいと思います。

(国際会議の内容はインスタグラムでも少しだけ紹介しています。)
https://www.instagram.com/naganoglocalproject/

お忙しい中、参加していただいたゲストの皆様、本会議開催にあたりご協力をいただいた関係の皆様、無事に国際会議グローカルアカデミア2020を終了できたことを、3年NGP選択生ともども心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

Google Meetを使って様々な活動を実施しました

2020年06月02日

休校中のNGP活動について
 新型コロナウイルス感染症の拡大を防ぐため、休校が続いた本校も6月に入り、少しずつですが日常を取り戻しています。今回のブログは、休校中のNGP活動の中でもGoogle Meetを使って実施した活動を報告します。

①4月22日(水) 「One-Minute Challenge INTERNATIONAL」

 ニュージーランドの Riccarton ハイスクールとのスピーチ交流を実施。
 「One-Minute Challenge」は、テーマは自由に1分間の英語スピーチに挑戦するもので、今年度、英語プロジェクトが行う活動です。今回はオンラインを活用して、Riccarton高校の日本語学科との交流を実施しました。お互いの学びのために本校は英語スピーチ、対するRiccarton高校は日本語スピーチを行い、質疑応答も含めて、交流は有意義な時間となりました。
 参加した生徒からは、「海外の学生と交流するとのは初めてでドキドキしたがとても楽しかった。日本語が上手だったのはもちろん、ジェスチャーを使ったり、時間いっぱい話そうとしたり、日本人のスピーチを聞いて感想や質問を必ず返してくれたり、そういう積極的な姿勢が素晴らしいなと思った。その姿勢こそ自分自身に足りない部分で、とてもいい学びの時間になった。まだ今日の6人のスピーカー達のように皆の前で話すのは難しいが、海外の学生と楽しく交流できる機会があったらまた参加したい。About riccarton high school students’ speeches;Their speech in Japanese were very nice. Of course their Japanese was good, but the topics were interesting. For example anime and daily life. They are topics of immediate concern to high school students, so I really enjoyed listening to their One minute talking.」

②4月30日(木) 「第2回TEDを見て語る会」

 英語授業の導入という位置づけとともに、生徒には休校期間中のモチベーションの上昇を期待して行いました。スティーブ・ジョブズ氏のスピーチを鑑賞して、社会経験を持つ先生方からコメントをもらいます。
 生徒からは、「スティーブ・ジョブズ氏の生い立ちや人生について知り、実際に行われた大学での演説映像を観て、聴衆の反応も聞くことができたのが面白かった。また、教科書には乗らないようなジョーク、それに笑って拍手をする生徒たちの声に、私もその場にいるような気がして楽しかった。」などの感想が聞かれました。

③5月11日(月)~ 「日本語でオンラインディベート」

 1、2年生希望者を対象に実施し、述べ60人が参加しました。休校が続き、家族以外と話す機会が減る中で、ディベートを通じて、高校時代に養ってほしい能力のひとつでもある「考えを整理して話す」に特化した活動でした。オンラインでのコミュニケーションに慣れることも目的としました。
 テーマは、(1)<11日(月)>「2030年、長野で暮らすべきか、東京で暮らすべきか」、 (2)<12日(火)>「日本国内での外国人とのコミュニケーションは日本語で行うべきか、英語で行うべきかへ」、 (3)<13日(水)>「長野では、コンビニの24時間営業やめるべきである」、 (4)<14日(木)>「長野県は、脱プラスティック社会を目指すべきだ」、 (5)<15日(金)>「長野県は、もっと観光業を推進すべきだ」。肯定側、否定側のそれぞれに立って、1分間で説得力のある意見を述べて議論します。
 参加した生徒の感想では、「1分間で言いたいことを全てまとめることと、前の人が言ったことを踏まえて話すことが難しかった。私はディベートがもともと好きなので、機会があればまた参加したい。先輩方は核心を突くような言葉を使っていて、凄いと思った。経験を積んで、私ももっと上手くまとめて話せるようにしたい。」などがありました。

県内外3校合同オンライン講座を実施しました

2020年05月28日

長野県長野高校×長野県上田染谷丘高校×埼玉県立浦和高校「ザンビアの鉛汚染」
 5月22日(金)、北大獣医学部毒性学研究室研究員、JICA在外研究員である中田北斗先生をお招きし、「ザンビアの鉛汚染」をテーマに本校、上田染谷丘高校、埼玉県立浦和高校の3校合同オンライン講座を実施しました。
 今回の講座は、代表生徒による学校紹介と3校の教員による教科横断授業、中田先生による講演の二部構成です。教科横断授業は「鉛」をテーマに地理、化学、英語によるリレー方式で行いました。地理では、資源の博物館とよばれるほど、ありとあらゆる資源を産出していた日本と明治時代の急成長の裏で深刻な社会問題となった足尾鉱毒事件について。化学は実物の鉛の板や鉛が使用されている自動車のエンジンも登場。英語は中田先生らの英語論文を使って、研究の要点が理解できる“構成”に着目しました。
 
 そして、本題の「ザンビアの鉛汚染」です。安くて加工がしやすいという性質を持ち、自動車のエンジンをはじめ様々な工業製品に使用されてきた鉛。中田先生が研究拠点とするザンビアのカブエにある鉛鉱山周辺では、2013年の調査でほぼ100%の子どもたちの鉛の血中濃度が基準値を超えるという衝撃的な報告が出されました。ATSDRによる2015年の報告では、鉛中毒により年間23万人以上が死亡し、60万人以上の子どもの知的発達に影響があるとされています。米国Pure Earthにより世界で最も汚染された10の地域の1つとされたザンビアのカブエ。しかし、鉛鉱山が人々の雇用を生み、街が発展したことは事実であり、そうして産出された鉛が日本も含め、工業先進国の豊かな生活の背景にあることも紛れもない事実です。
 日本がそうして産出された資源の輸入大国であるということ。忘れてはならないの第2次世界大戦後、日本も世界各国の援助を受けて発展したこと、 東日本大震災において受けた支援…。なぜ途上国の支援が必要であるのかという問い、その答えを考える上で重要な事柄となってくるのではないでしょうか。
 そして、「共に学ぶ大切さ」です。途上国の発展について考えることは、日本の地域創生にもつながります。新型コロナ感染症で世界中が混乱の最中にある今、アフリカには日本以上に感染症に対するノウハウを持つ国もあると言われています。

 講演後の質疑応答では、多くの生徒が中田先生に質問するために名乗り出ました。他校の生徒の積極性や考えに触れたこの瞬間は、本校の参加生徒にとって刺激的であったに違いありません。休校中の今だからこそ学べることがある。距離を越え、3校の生徒が深い学びを共有できた合同オンライン講座でした。

18時からYouTube Liveが始まります

2020年05月23日

国際会議グローカルアカデミア2020
「国際会議グローカルアカデミア2020」
無事に終了しました!

国際会議グローカルアカデミア2020(オンライン) いよいよ明日です

2020年05月22日

国際会議グローカルアカデミア2020(オンライン)について
 あす実施する長野高校の「国際会議グローカルアカデミア2020(SDGs地方創生会議)」のプログラムを掲載します。
 この会議は、本校の「グローカルファシリテーターの育成」を目指す本校教育活動の成果発表と合わせて、高校生が、地域や世界と話合い、持続可能な社会のあり方を提言することを目指しています。なお、今年度は新型コロナウイルスの感染予防の視点から公開は致しませんが、当日の模様は学校ホームページ等で、後日あらためてご報告申し上げます。

(プログラムは下の画像をクリックしてご覧ください。)

国際会議グローカルアカデミア2020(オンライン) 予定通り開催します!!

2020年05月20日

国際会議グローカルアカデミア2020(オンライン)開催について
1 開催日時 令和2年5月23日(土)
  14:00~16:30  オンラインゲストとのディスカッション
  18:00~18:40  英語での提言発表(YouTube Liveでの限定公開)

2 実施本部 長野県長野高等学校

3 参加者 
<本校生> ◆3年生(NGP選択者)11名  ◆2年生 3名
<参加高校・大学・所属等> *
JNTO、島根県立隠岐島前高校、長野県立大学、長野西高校
海外青年協力隊、APU立命館アジア太平洋大学
早稲田大学、上田高校、長野高校卒業生
英会話学校講師、慶應義塾大学、屋代高校、長野日大高校
ハーパー大学、モナッシュ大学、文化学園長野、 世界の台所探検家
 *本校3年生以外は、すべてオンラインでの参加

 この会議は、本校の「グローカルファシリテーターの育成」を目指す本校教育活動の成果発表と合わせて、高校生が、地域や世界と話合い、持続可能な社会のあり方を提言することを目指しています。なお、今年度は新型コロナウイルスの感染予防の視点から公開は致しませんが、当日の模様は学校ホームページ等で、後日あらためてご報告申し上げます。

5月22日、オンライン特別授業のご案内です

2020年05月20日

県内外3校と連携してオンライン特別授業を行います!
 北海道大学研究員 中田北斗さんを講師に迎えて、「ザンビアにおける鉛汚染」というテーマで、長野県長野高等学校×長野県上田染谷丘高等学校×埼玉県立浦和高等学校の3校をオンラインでつないだ特別授業です。
 参加する各学校の先生が、学校や教科の枠を越えて「地理・化学・英語の教科横断リレー授業」を行うなど新たな試みもあり、注目度の高い授業になっています。授業の内容は追ってブログでもご報告しますのでお楽しみに。
(参加申込は5月21日(木)まで)

休校中のNGP活動についてご報告します(4)

2020年05月13日

青年海外協力隊看護師が語るザンビアの栄養と健康
 豊富な食料に恵まれ、食品ロスすら問題となる日本とは対照的に、食料不足や飢餓に苦しむ地域があります。とくにアフリカでは、カロリー摂取量が少なく、栄養不足に苦しむ人々が多いとされます。5月1日(金)、地理で学ぶ「食料問題」の一環として、アフリカ、ザンビアの農村部にて青年海外協力隊隊員として「小児栄養改善プログラム」をメインに活動された伊勢赤十字病院看護師、別府真衣さんを講師としてお招きし、ザンビアの食料問題を題材にしてGoogle meetによるオンライン講座を実施しました。
 「貧困」「飢餓」という言葉とともに語られることの多いアフリカ。しかし、高層ビルや巨大なショッピングセンターが林立する風景、これもアフリカ。ファーストフードなど欧米型食生活が普及することで、生活習慣病も問題となる。確かに、1日1.9ドル以下で生活する「貧困」状態にある人々も一定数いるが、必ずしも現金が必要な生活を送っている訳ではなく、食料問題の背景にも様々な要因が複雑に絡み合っている。「常識」を疑ってみることの大切さ。別府さんの言葉が心に響く講座でした。

「コロナの今だからこそ学べることがある。
 今だからこそできることに挑戦してほしい。」

「私たちができることはググったら出てくるが、
 私がしたいことはググっても出てこない。
 それを見つけるためにいろんな経験をしてほしい。」

休校中のNGP活動についてご報告します(3)

2020年05月13日

”世界の台所探検家”岡根谷実里さんと研究テーマを掘り下げる
 4月25日(土)は、土曜セミナーに引き続いて、2年生が個別研究のテーマを具体的なものに掘り下げる場として、”世界の台所探検家”として活躍する岡根谷実里さんとのフィールドワーク相談会を、Google meetを使って実施しました。
 事前に募った、土曜セミナーでは個別研究テーマを具体的に絞り切れなかった、プロジェクトについて相談したいといった質問事項をベースに、岡根谷さんに回答してもらう形で相談会を進行しました。
 岡根谷さんからはコロナ禍の現状を鑑み、「性急に今への提案を考えるのではなく、今まで当たり前だと思っていたことに対して、本当にそれで良いのかと考える機会にしては。」と変化する価値観に対するお話もありました。
 参加した生徒からは、「前々から想定していた活動をそのまま行うのは難しい。でも、そんな状況だからこそできることがあって、得られるものも多いと考えるきっかけになった。」「最初に持った興味や憤りを大切にするというのが印象に残った。実際、研究を進めるとアウトプットに気を取られがちなので、興味や楽しさも忘れずにいたいと思った。」などの感想が聞かれたほか、テーマが具体的に決まったとの声もありました。

休校中のNGP活動についてご報告します(2)

2020年05月13日

土曜オンライン講座「TEDを見て語る会」
 4月18日(土)午前9時から1時間、希望者を対象に「TEDを見て語る会」をオンライン(Google Meetを活用した双方向授業)で行いました。
 コメンテーターは、国語科・赤羽先生、英語科・島倉先生。この日、参加者で鑑賞したのは、世界各国の知識人によるスピーチ動画を配信する非営利団体「TED」のキュレーターであるクリス・アンダーソン(Chris Anderson)のスピーチです。クリス・アンダーソンは、「ウェブ動画の成長は世界中で『集団が加速させるイノベーション』を後押ししている」と語ります。赤羽先生、島倉先生から授業内容や人生経験に基づいたコメントをもらいながら進める1時間。有意義な時間が過ごせたようです。参加した生徒からは「新しいスタイルでの授業(?)はとても面白かったです。コロナが流行っている今、出来ないことも多いけれど、学びを続けるためにこのようなスタイルの授業は面白いし、大切だと思いました。」など、いい感想がありました。
 教科連携で行う授業などオンライン授業でできることが拡がりつつあることを実感しています。

休校中のNGP活動についてご報告します(1)

2020年05月11日

休校後はじめてのオンライン授業は3時間のYouTube生配信
 新型コロナウイルス感染症の拡大を防ぐため、長野高校は休校が続いています。通常の授業ができない中、本校でも新たな学びのスタイルを模索しながら、様々な取り組みを行っています。さて、ブログでは今回から休校中のNGP活動についてご報告していきます。

 休校となって初めての週末、4月11日(土)は2学年対象の土曜セミナーでした。本来ならば校内で全校集会の予定でしたが、本校では初めてYouTubeを使った動画の生配信で3時間にわたるオンライン授業を行いました。
 2学年のNGP活動は、昨年度グループで行ってきた課題研究から、個別研究へとシフトすることになっています。このセミナーを今年度のオリエンテーションと位置づけて、昨年度のテーマから個人のプロジェクトを見出し、ビジョンを持ってフィールドワーク(FW)先を選択する場としました。
 生配信では、本校卒業生で”世界の台所探検家”の岡根谷実里さん、長野県NPOセンターの小林達矢さんをゲストに迎え、それぞれがプロジェクトを持って活躍する中で「プロジェクトとは何か」などをテーマにお話をしていただいたり、視聴している生徒からの質問への応答、またお話を受けて生徒が自分のFW先を検討し、その結果を配信中にフィードバックしたり…あっという間の3時間でした。
 試験的でもあったYouTube生配信でしたが、新しい授業のひとつの形として実施することができました。昨年度とはまったく違う環境に置かれている今、NGP活動の当初の目的に立ち返り、グローバル教育推進室では、これからも様々な活動を行っていきます。

2月4,5日に1年生の課題研究中間発表会を開催いたします。フィールドワークを実施させていただいた企業、学校、団体の皆様、お時間が許せばぜひ足をお運び下さい。詳細はNGPブログをご覧下さい。

2020年01月27日

「1学年 課題研究中間発表会」を開催します
 本校は今年度より、文部科学省より地域との協働による高等学校教育改革推進事業(グローカル型)に指定され「SDGs未来都市を創造するグローカルファシリテーターの育成」を掲げて事業に取り組んでおります。
 今年度の1年生の探究学習においては、前期に研究の基礎となる議論やフィールドワークの方法を学びながら長野県の魅力・課題について知り、後期から自分の関心ある分野についての研究に着手しております。2年次には、さらに詳細なテーマを設定して研究を深めていきます。
 このたび、1年生の研究成果を発表し討論する「課題研究中間発表会」を下記のとおり2日間にわたり開催いたします。
(※プログラムは下の画像をクリックしてご覧ください。) 

           記

1 日 時  令和2年2月4日(火)10:35~12:25 (※5分短縮授業)1年3・4組による発表
                13:30~15:20 (※5分短縮授業)1年5・6組による発表
          2月5日(水)10:45~12:45 1年1・2組による発表
               13:50~15:50 1年7組による発表
2 場 所  本校 各クラスホームルーム教室及び特別教室
3 内 容  (1)長野が抱える課題の現状と研究の方向性についての班別プレゼンテーション
       (2)参観者との質疑応答、講師からのコメント


ご参観いただける場合は、お手数ですが担当までご一報ください。
担当:グローバル教育推進室 026-234-1039(直通)

本年もNGP(長野グローカルプロジェクト)をよろしくお願いいたします

2020年01月08日

活躍の場を求め、校外で多くの生徒が発表
 活動を少し振り返りますが、昨年12月は学校外で課題研究を発表する場があり、長野高校の生徒たちもそれぞれのプロジェクトでその存在感を示してきました。
 
 12月15には、立教大学主催「第4回関東・甲信越静地区 探究学習発表会」が同大学池袋キャンパスで開催されました。本校からは、日本語プレゼンテーション部門に2年生2グループ、ポスタープレゼン部門に1人が出場しました。
 発表したのは、課題研究発表会のプレゼンでもあった「資源循環型社会“NAGANO”を目指す」(県民一人当たりのごみの排出量の少なさに対して、リサイクル率が低いという差異に着目し、海外の例も参考にしながら長野県に合った社会システム構築の必要性を提言)、新たなプロジェクトとして、「授業の主役はわたしだ!」(国内外の学校に注目し、積極的・主体的な授業が、効率的な学校教育へつながると考え、こうした授業が好奇心の向上や時間の有効活用、ひいては社会の活発化実現につながると提言)と、「海なし県に暮らす高校生がプラごみを減らしたいと思った。」(なかなか県民に浸透していない県主導の運動を受け、学生団体を立ち上げて若者にプラごみ問題を共有し、学生発“信州プラごみゼロ宣言”を目指す)の3グループです。学外での発表の良いところは、他校の研究を間近に見ることができること。数々の先進的な研究には多くの刺激があり、改めて自分たちの研究を見直す有意義な場となったようです。

 12月22日には文部科学省・筑波大学主催の「2019年度探究学習全国高校生フォーラム」が東京国際フォーラムで開催されました。本校は2年生3人とラオスからの留学生が一緒に組んだプロジェクトで参加しました。日本とラオス両国の共通の教育課題として「教員の質の低下」を掲げて、この発表に向けて、昼休みを利用した学習会を繰り返し行い、議論を深めるなどして精力的に準備を進めてきました。全国の優秀な学校に引けを取らない堂々とした発表を行い、多くの聴衆に囲まれていました。
 
 また、12月18~19、21~22日の4日間には、海外チームを招いて長野市で開催されたJリーグ主催「Jリーグインターナショナルユースカップ」で、本校生徒たちが英語での会場アナウンスボランティアに参加しました。多くの1年生も参加募集に手を挙げてくれ、積極的な姿勢が頼もしいばかりです。
 
 令和2年もスタートしましたが、課題研究については、いよいよ2月に1年生はじめての発表会があります。12月のフィールドワークを踏まえて進めてきた課題設定をどんな形で発表してくれるのか、そして活発な議論も楽しみです。

1年生 APU留学生との遠隔インタビューを実施しました

2019年12月24日

英語での対話 学びの多い7時間に
 12月9日(月)11日(水)の2日間にわたって、1年生の英語プロジェクトと図書館とのコラボレーション授業が行われました。
 大分県別府市にあるAPU(立命館アジア太平洋大学)の留学生と、オンラインのビデオ会議システム、Google Meetを用いたインタビュー形式の授業です。長野高校でも初めての試みでした。
 
 7月の「インタビュー実践」で講師を務めていただいたAPUのワンヤマユジーンさんに、7か国の留学生を紹介してもらい、1時間ずつクラス毎に彼らの母国や人物像などに英語で迫りました。ルワンダ、スリランカ、エクアドル、アフガニスタン、ウズベキスタン、ミクロネシア、マレーシアと世界の広さを実感する7か国で、英語でコミュニケーションを取ることの難しさはもちろんのこと、各国の実情や文化などを肌で感じることができた貴重な時間でした。
 授業を終えて生徒からは、「質問等を通して文化が違っても、互いに尊重し合い話をする楽しさを知ることができ、これからは今まで以上に積極的に英語で話そうと思った。」「短時間ですごく濃い時間を過ごせた。授業やテストなど、日本人対日本人でしか英語を使ったことがなく、実際に初対面の外国人と英語でコミュニケーションを図れたことがすごく新鮮だった。」「明日がフィールドワーク当日という日に、自分の班のトピックについて他国出身の人からの意見や、他国の状況について知ることができ良かった。」などの感想が聞かれました。

 英語での対話は、体験していくことでレベルアップしていきますし、対象者の背景などを加味して自身の質問をぶつけていくインタビュー力も積み重ねが大切です。この活動を一過性のものとせず、今後のディベートや課題研究にぜひ活かしてほしいと思います。

 最後になりましたが、今回のインタビュー実現にあたって、APUのワンヤマユジーンさんはじめ、関係の皆さん、留学生の皆さんに多大なご協力をいただきました。お忙しい中、本当にありがとうございました。

1年生がフィールドワークを実施しました

2019年12月16日

県内各地に足を運んで、充実した1日に
 12月10日(火)、1年生が全56班に分かれてフィールドワークを実施しました。

 フィールドワークは、生徒たちが希望する企業や自治体などへ自らアポイントメントを取って実施先を決め、また限られた時間で充実したフィールドワークになるよう、班ごとにひとつひとつの質問を深めるなど準備を進めてきました。
 午前と午後を有効に使って複数のフィールドワーク先を回った班や、インタビューだけでなく大学の講義を受けた班。また、終日フィールドワークができるからこそ、県内でもJICA駒ヶ根訓練所や宮田村の社会福祉法人日本聴導犬協会など、高速バスを使って遠方まで出向いた班もあり、それぞれに有意義な時間となりました。

 フィールドワークを終えた生徒からは、「自分達で今まで考えていたこととは違った視点の話を聞くことができた。」「フィールドワークで動物愛護について法律や規制よりもまず人の意識を変えることが必要だと分かった。海外の動物に対する考え方も学べたので、今後日本との比較もしていきたい。」などの感想が聞かれました。
 フィールドワーク先で得られた生の情報には、今後の研究に活かすことのできるヒントが数多くあったのではないでしょうか。この活動が、来年2月に行う1年生の課題研究中間発表会にどうつながるのか楽しみです。

 今回、1年生のフィールドワークを受け入れてくださった企業や自治体、学校関係など多くの皆さん、貴重なお時間をありがとうございました。

2学年 台湾研修旅行を終えて ②海外インタビュー

2019年11月25日

2学年 台湾研修旅行を終えて ②海外インタビュー
 本校2年生の台湾研修旅行後半、3日目と4日目はフィールドワークが行われました。
 3日目の19日は、高雄市を中心に5つのコースに分かれたフィールドワークで、大学教師や高雄市の政府職員などにインタビューをしました。
 これは今年度からの新たな取り組みです。研究班ごとにテーマに沿った台湾の現状を聞き出すことを目的としていますが、自分たちが考えたことを第三者に伝える難しさを感じるとともに、高雄の人々の情熱を肌で感じることができた有意義な場となりました。
 
Aコース 高雄医科大学、夢時代
Bコース 義守大学
Cコース 高雄市政府、英国領事館、夢時代
Dコース 夢時代、英国領事館
Eコース 旗津散策、崋山文創園区

 フィールドワークにご協力いただいた皆さん、ありがとうございました。

2学年 台湾研修旅行を終えて ①学校交流

2019年11月25日

2学年 台湾研修旅行を終えて ①学校交流
 本校2年生は、17日から21日までの台湾研修旅行を無事に終えました。NGP活動に関係する研修旅行の様子を少し振り返ってみたいと思います。
 台湾2日目の18日は、高雄市の7つの学校で交流をしました。4月からNGP活動や英語プロジェクトの授業で進めてきた課題研究の成果を発揮する機会との位置づけですが、英語での発表やディスカッションだけでなく、学校ごとに趣向を凝らした歓迎の催しもあって、どこも感動的な出会いの場となったようです。
 毎年多くの出会いがあり、研修旅行の中でも貴重な体験となる学校交流ですが、今年度も満足度の高い充実した交流となりました。

1組 高雄市立新興高級中学
2組 高雄市立高雄高級中学
3組 国立鳳山高級中学
4組 高雄市立福誠高級中学
5組 高雄市立仁武高級中学
6組 高雄市立高雄女子高級中学
7組 高雄市瑞祥高級中学

 各高級中学の皆さん、ありがとうございました。

11月23日 SDGs学生カンファレンスに参加しました

2019年11月25日

11月23日 SDGs学生カンファレンスに参加しました
 長野青年会議所主催のSDGs(国連が提唱する17の持続可能な開発目標)について考えるイベント「NAGANO CONFERENCE2019 協働・啓発・体験SDGsファンクション」が23日に開催され、長野高校生も参加してきました。
 
 長野高校生が参加したのは「SDGs学生カンファレンス」。将来を担う若者が中心になってSDGsとまちづくりを考え、明日からできる一人ひとりができることを考える機会にと行われたワークショップで、中学生や高校生30名が集まる中、本校生徒5名がファシリテーターを務めました。海洋プラスチックごみや、台風19号の甚大な被害を受けて災害対策など、“今”に関わる問題を若者の立場から考え、活発な話し合いが行われていました。

米国リーダー研修に向けて 事前プログラムが始まりました

2019年11月25日

米国リーダー研修に向けて 事前プログラムが始まりました
 長野高校では毎年3月、選抜された1年生が米国に滞在してリーダー研修を行います。
 この「米国リーダー研修」は、ボストンとニューヨークに滞在し、MIT、ハーバード大学、国連本部で、そこで働く(学ぶ)方々との交流や、現地の高校生や大学生を前に課題研究の成果を発表しディスカッションすることなどを通じて世界を肌で感じ、より広い視点を学び合う場となっています。
 
 今年度も選抜を終えて、参加することが決まった40名の1年生に対し、研修に向けた事前プログラムが始まっています。
 今月8日は、ニュージーランドから、ウェリントン・カンタベリの政府で働いているDavid Bromell 先生をお迎えし、長野県庁と協働のキックオフプログラムを行い、ステイクホルダー分析などを学びました。
 また、22日の北海道大学の獣医師、中田北斗先生のワークショップでは、ザンビアでの鉛被害の研究などの話を聞いた後、活発な質疑が行われました。それぞれの会で「海外で学ぶこと」「海外で働くこと」を意識し、海外でプロジェクトを実行するにあたって問題意識の持ち方を学びました。
 3月まで時間はあまりないですが、こうした学び合う機会を大切にして、一人一人がよりよい研修となるよう頑張ってほしいですね。

長高生 頑張っています

2019年10月28日

長高生 頑張っています
 今回の台風19号での被害を受けて、NGP活動でお世話になっている各方面からお見舞いの言葉を頂きました。本当に有難うございました。
 本校でも、大きな被害を受けた生徒もおり、「いつも通り」という訳にはいかず、予定されていた行事の変更などが相次ぐ中ではあります。そんな中で、生徒会はさっそく募金活動を始めるなど、生徒たちは自分たちができることを考えながら頑張っています。

 さて今回は最近のNGP活動を2つご報告します。
1 9月29日(土) NAGANO英語プレゼン発表会
 1年生対象。全生徒が個人で設定したテーマに関する英語プレゼンを行いました。昨年度に引き続き、信州大学、清泉女学院、地元企業から講師を招くとともに、今年度からは、県立大学学生や須坂・長野西・長野南・上田・白馬の5校から参加した生徒がグローバルな体験を報告してもらうなど新たな取組も行いました。本校ALTアーロン先生が進行する閉会式では、留学生のアニサラさんへのインタビューや、この夏ザンビア研修へ行った本校社会科の竹村先生による報告などいずれも英語で行いました。SGHの一環で始めて、6回目を数える、このプロジェクトが今年は地域にも広く公開され、地域のグローバル教育の推進にもお役に立てたかもしれません。

2 10月10日(木) 課題研究発表会
 2年生対象。SGHが始まった6年前から、長野高校の課題研究では、地元の企業・団体等へ訪問させていただいてのインタビュー(フィールドワーク)にもとづき、地域課題を見つけてその解決策を考えてきました。5人ずつ56班に分かれて取り組んだ今年度は、地元に加えて県内広域また東京へのフィールドワークも行いました。中には鹿児島の病院と連絡を取り、Skypeでインタビューを行った班や、訪問に合わせて特別なプログラムを用意して頂いた班など、例年以上に頑張っていました。県立大学森本先生、八十二銀行上村先生を講師に迎えた全体会での優秀者は、以下の通りです。

最優秀賞 5組5班「資源循環社会“NAGANO”を目指して」
優秀賞  5組7班「『長野コスタリ化計画』~県内電力自給率100%を目指して」
     7組3班「公園に着目した町づくり」

 最後になりましたが、被災された方々には心からお見舞いを申し上げるとともに、復興に尽力されている皆様には安全に留意されご活躍されることをお祈りします。

長野高校 グローバル教育推進室

新たにNAGANO GLOCAL PROJECTを始動、2年生が「スキル養成講座」を行います

2019年05月17日

NAGANO GLOCAL PROJECT 2学年「スキル養成講座」
 本校は今年度、文部科学省より新規事業「地域との協働による高等学校教育改革推進事業(グローカル型)」の指定を受け、校内ではNAGANO GLOCAL PROJECT(長野グローカルプロジェクト、略称NGP)と新たな名称で、スーパーグローバルハイスクールに引き続いて探究学習に取り組んでいます。
 今年度もすでに活動は始まっていますが、今後はブログでNGP活動の予定についてお知らせしていきたいと思います。

●2学年「スキル養成講座」

1 目的
 7月のフィールドワークなど本格的に始まる課題研究を前に、2年生が外部講師より研究テーマについて助言を受け、考察を深める。また考えや研究テーマを第三者に対して有効に伝える手段を学ぶ。

2 日時
 5月21日(火)10:45~12:45(5・6組)、13:50~15:50(3・4組)
   22日(水)10:45~12:45(1・2組)、13:50~15:50(7組)

3 会場 本校 特別教室及びホームルーム教室

4 講座概要
【第1部】(30分間)
ミニレクチャー:講師の先生方が考える「NAGANOができること」等を生徒にお話し頂き、質疑応答を行う。
【第2部】(40分間)
・データ活用講座:生徒があらかじめ用紙したデータ資料を基に、データをどう研究に繋げていくか等を講師から助言を受ける。
・フィールドワーク相談会:設定した課題を解決する有効なフィールドワーク先について講師から助言を受ける。
【第3部】(20分間)
ディスカッション:第1部と第2部で学んだことを班毎にメンバーで共有し、自分たちの課題研究の方向性や方法、フィールドワーク先についてディスカッションし、さらに深める。

5 講師
 東京海上日動火災保険株式会社 公務開発部 担当部長 中塚啓二郎 氏
 東京海上日動火災保険株式会社 長野支店 営業課 岩破幸平 氏
 株式会社八十二銀行 法人部コンサルティンググループ 調査役 新村 雄太 氏
 亜細亜大学経営学部ホスピタリティー・マネージメント学科 准教授 久保田美穂子 氏
 株式会社NextTone 代表取締役COO 荒川祐二 氏
 株式会社電通 山内龍介 氏   ほか

スーパーグローバルハイスクール 2年生が学校外で研究成果を発表しました

2019年03月28日

春 3月も活躍の場が多くありました!
 年度末、この3月も校外で課題研究を発表する場がありました。2年生がこれまで積み重ねてきた課題研究をさらに追究した形で発表に臨みました。
 3月15日は、京都大学主催の「京都大学ポスターセッション2018」に2グループ6名が参加、同じく15日~16日には、石川県・金沢市で北信越SGH指定校・アソシエイト校主催「第1回北信越SGHフォーラム」に2グループ7名が参加しました。
 京都大学ポスターセッションには、実際に目で見て触れる実践的な学びを通じて、地域の自然を学ぶ機会を増やしていくことを提案した「テクトコ信州~めぐって学ぼう自然と災害~」と、職場における深刻な人手不足の解消、そのカギとなる女性の活躍を助けうる企業内保育所を研究した「ママが働きやすい環境を目指して」の2班がポスター発表をしました。
 また、北信越SGHフォーラムでは、信州大学の留学生の就職希望と長野県の就職状況のミスマッチについて述べた「How can International Students find proper job in Nagano? Win-win relationships in the local community」と、いわゆる振り込め詐欺の一種で、近年問題となってきている国際ロマンス詐欺を研究した「国際ロマンス詐欺の被害を減らそう」の2班がポスター発表をしました。
 いずれの会場でも他校の生徒たちから質疑に活発に応じるなど、参加校と積極的に交流を深めている様子でした。各校からモチベーションの高い生徒が集まる中でも、長野高校生は話し合いをリードするなど存在感を発揮していました。
 3月23日には、兵庫県の関西学院大学で開かれた「SGH甲子園2019」には、夏休みを長くしたいという動機から研究を始め、生徒が主体性を持つことが学校生活と結果教師の働き方の改革につながると提案した「生徒主体の働き方改革の提案」の4名が参加し、ポスター発表に臨みました。他校の先進的な研究の数々から多くの刺激を受け、3年生になる来年度も課題研究を続けていく生徒たちにとって、改めて今後の研究のあり方を見つめる有意義な場となったようです。

 今年度3月29日をもってSGH(スーパーグローバルハイスクール)事業は終了しますが、課題研究事業に関しては来年度も引き続き継続していきます。

※写真は、京都大学ポスターセッションと北信越SGHフォーラムの様子です。

スーパーグローバルハイスクール 米国リーダー研修を終えて

2019年03月19日

学び多き5泊7日!
 米国リーダー研修に参加した生徒40名が15日(金)無事に帰国しました。
 米国リーダー研修は、5泊7日の日程でボストンとニューヨークに滞在し、MIT、ハーバード大学、国連本部で、そこで働く(学ぶ)方々との交流や、現地の高校生や大学生を前に課題研究の成果を発表しディスカッションすることなどを通じて世界を肌で感じ、より広い視点を学び合う場です。
 1週間の研修で多くの刺激と学びを吸収して、どれだけの成長を遂げられたのか、参加生徒たちの今後の報告がとても楽しみです。
 さっそくですが、生徒から「ハーバード生は聞く態度や質問の積極性が日本人とは大きく異なり、質問をしない人の方が目立っているようだった。この積極的な姿勢こそ、今の自分に欠けていると痛感するとともにSGHや英語学習に対する姿勢を考え直す良い機会となった。」との報告がありました。
 この貴重な経験を課題研究、ひいてはこれからの高校生活にぜひ生かしてください。

 米国リーダー研修に参加した生徒たちは、研修報告書をまとめるほか、5月には公開授業に合わせて中学生や保護者らの前でも報告会を行う予定です。

スーパーグローバルハイスクール 学びを地域社会へつなげる

2019年03月04日

2年生の課題研究が、長野県教育委員会で取り上げられました!
 本校のSGH活動での学びが校外へ出て地域に広がりを見せた、今年度はそんな事例もありました。
 昨年10月に実施した2学年の課題研究発表会で最優秀賞を受賞した「学校現場における生徒主体の働き方改革の提案」が、先日、長野県教育委員会の市町村との総合教育懇談会の場で、参考資料として挙げられました。
 折しも、長野県の夏休み期間のあり方について検討している最中、タイムリーな話題として、そして、生徒自身の「夏休みを長くしたい!」という動機から始まって、生徒が主体性を持つことで学校生活全体をいきいきとしたものにし、結果教師の働き方改革につながることを提案した、この研究の斬新な切り口を評価されてのことでした。
 
 長野県教育委員会のホームページはこちらから。
 本校の課題研究が資料として掲載されています。ぜひご覧ください。

https://www.pref.nagano.lg.jp/kyoiku/kyoiku02/goannai/sogokyoikukondankai.html

スーパーグローバルハイスクール 平成30年度「課題研究中間発表会」開催される

2019年02月15日

1年生 はじめての発表の場、「課題研究中間発表会」が無事終了しました!
 2月12日(火)から14日(木)の3日間、1年生の「課題研究中間発表会」が行われました。
 昨年11月に実施したフィールドワークでの学びを経て、この発表会は、生徒にとって今年度のまとめであると同時に、2年次から始まる、課題解決策の研究に向けて自分自身が取り組んでいく「課題」を設定する出発点でもあります。全56班が14の会場に分かれ、班毎に8分間のプレゼンテーションと、その後質疑応答を行いました。

 初日12日(火)の2β分散会。
 2B班は「ロボットで動物問題を解決できるのか」は、身近な保護動物の殺処分を減らしたいということから研究を始め、AIの高精度の画像識別能力から動物飼育の可能性を見出し、凶暴で手に負えず処分されてしまう動物の飼育にAIを活用できるのではないかと発表しました。この提案に対して、「保護動物の増加を食い止める根本的な解決にはならない。」「AI飼育が普及し、手元で飼育できなくなった場合にそこに預ければいいという考えが出た時にどうするのか。」といった鋭い意見・質問も飛び出し、発表者側に今後の課題として気づかせる場面もありました。
 また、年々増加する空き家の活用を探る2F班の「空き家の魅力と可能性」でも、「空き家のイメージとして雑草が生い茂っていたり、今にも壊れそうな家などあまり良くない。このイメージを変えていくにはどうするか。」「世の中ではまだ空き家の活用という考えが浸透していない。」「山間地の空き家より、近くの新しい物件の方が、コストがかからないのではないか。」などと、活発に意見が出ていました。
 講師を務めた信州大学教育学部附属次世代型学び研究開発センターの森下孟先生は、分散会の発表を終えて、「課題→アプローチ→結果と研究の流れがわかりやすい。客観的に信用性が見える図表やデータを用いて説得力があった。的を得た質疑応答も行われ、総じてレベルが高かった。」とした上で、これからの課題研究については①多様な意見に触れて考えを深めてほしい、②世界に対して常にアンテナを高く、③データを基に語ることを学んでほしいと生徒を激励してくださいました。

 13日(水)は、3α分散会を覗いてみました。
 「過疎地域と観光産業の相互振興」「環境とゴミ問題」「スポーツで地域発展」、そして「災害と精神疾患」と多様なテーマの発表でした。この分散会は、聴衆の生徒だけでなく講師の先生方からも質問が出るなど、会全体を巻き込んだ質疑応答が印象的でした。
 講師は東京海上日動火災保険株式会社の3名の先生方です。中塚啓二郎先生は、各発表について「過疎地域の振興は、都会から見た弱みを強みにする取り組みを考えて。ゴミ問題は、東京五輪前後で大きく変わった日本の美化の歴史を知るとさらに深まる。スポーツについては見直しも広がる日本のクラブ活動の現状、歴史も知っていくべき。災害は有事のことだが、独居老人や認知症の方など平時における問題にも目を向けて。」とし、必ず反対側に目を向けて、そこから学ぶことが大切だと今後の研究へアドバイスをくださいました。
 また、橋本有司先生からは「なぜ研究にこのテーマを選んだのか目的を明確にすると、話がスムーズになる。目的から結果に至るまでにきちんとつながりを持たせる。プレゼンテーションの仕方に統一感があるともっと良い。」、岩破幸平先生には「これから一つ一つのテーマをさらに深めていくと思うが、今後その課題がどうなるのか突き詰めて解決策を導き出してほしい。」と全体を通してのお話をいただきました。

 最終日14日(木)です。
 5α分散会では、発表もスライドも全て英語で行った5G班の「International Education Style」、この発表に対し英語で質問をしたり、挑戦する姿勢が随所に見られました。質疑応答の前に班毎に話し合う時間を取り、質問を深められるよう工夫もしていました。
 現役の慶應義塾大学大学院生でもある藤原正賢先生は、プレゼンテーションについて「大学や社会に出るとよりプレゼン力が問われてくる。プレゼンは聴いている相手の時間をもらっている。これだけは持ち帰って欲しいという1つの強いメッセージを決めることが大事。」とし、「少し無謀とも思える方にインタビューしてみるなど、高校生だからこそできること、可能性をもっと生かしてほしい。」と高校生らしい課題研究に期待する言葉もいただきました。

 中間発表会では、外部講師として以下の先生方をお招きしました。広い見識からのご指摘やアドバイスに、生徒も教員も新しい視点を発見する学びの多い場となりました。お忙しい中、本当にありがとうございました。また、ご参観いただいた皆さんもありがとうございました。

≪ 講師 ≫(五十音順)
伊藤 かおる 氏(株式会社コミュニケーションズ・アイ代表取締役社長)
岩破 幸平 氏(東京海上日動火災保険株式会社 長野支店 営業課長)
榎本 智恵子 氏(元JICA長野デスク・現東京大学大学院生)
小布施 文博 氏(長野日本無線株式会社 CSR室)
清水 唯一朗 氏(慶應義塾大学総合政策学部 教授)
竹内 岳 氏(JICA長野デスク 国際協力推進員)
中城 隼人 氏(長野県NPOセンター 子ども支援コーディネーター)
中塚 啓二郎 氏(東京海上日動火災保険株式会社 公務開発部 担当部長)
橋本 有司 氏(東京海上日動火災保険株式会社 長野支店次長 兼 長野中央支社長)
藤原 正賢 氏(株式会社BAZUKURI/慶應義塾大学大学院政策メディア研究科)
船坂 奈津子 氏(東京海上日動火災保険株式会社 業務グループリーダー)
森下 孟 氏(信州大学教育学部附属次世代型学び研究開発センター)
森本 博行 氏(長野県立大学グローバルマネジメント学部長)
山室 秀俊 氏(長野県NPOセンター 事務局長)

 本校が文部科学省のスーパーグローバルハイスクール(SGH)に指定され、取り組んできた事業は、今年度が最終年です。この5年間の総まとめを行い、次年度以降の学びにどう生かしていくことができるのか、SGH事業推進係も3月末まで駆け抜けたいと思います!

スーパーグローバルハイスクール 平成30年度「課題研究中間発表会」について

2019年02月01日

2月12日~14日 1学年「課題研究中間発表会」を開催します
 本校は文部科学省のスーパーグローバルハイスクール(SGH)に指定され「観光を核にした国際都市NAGANOを担うグローバル・リーダーの育成」を掲げて事業に取り組んで参りましたが、いよいよ最終年を迎えております。SGH事業は今年度で終了しますが、課題研究事業に関しては探究型学習が求められる中、次年度以降も継続していく予定です。
 さて本校SGH事業の中心である課題研究について、1年生は、前期に研究の基礎となる議論やフィールドワークの方法を学びながら長野県の魅力・課題について知り、後期から自分の関心ある分野についての研究に着手しました。2年次には、さらに詳細なテーマを設定して研究を深めていきます。このたび、1年生がここまでの研究成果を発表し討論する「課題研究中間発表会」を下記のとおり3日間にわたり開催します。
(※プログラムは下の画像をクリックしてご覧ください。)

             記
1日時 
平成31年2月12日(火)午前8時35分から午前10時35分まで1年1・2組による発表
平成31年2月13日(水)午前8時35分から午前10時35分まで1年3・4組による発表
平成31年2月14日(木)午前8時35分から午前10時35分まで1年5・6組による発表、
同日午前10時45分から午後12時45分まで1年7組による発表

2場所 本校 各クラスホームルーム教室、パソコン教室、視聴覚教室
3内容 (1)長野が抱える課題の現状と研究の方向性についての班別プレゼンテーション
    (2)参観者との質疑応答、講師からのコメント

4講師(五十音順)
伊藤 かおる 氏(株式会社コミュニケーションズ・アイ代表取締役社長)
榎本 智恵子 氏(元JICA長野デスク・現東京大学大学院生)
小布施 文博 氏(長野日本無線株式会社 CSR室)
清水 唯一朗 氏(慶應義塾大学総合政策学部 教授)
竹内 岳 氏(JICA長野デスク 国際協力推進員)
東京海上日動火災保険株式会社 様
中城 隼人 氏(長野県NPOセンター 子ども支援コーディネーター)
藤原 正賢 氏(株式会社BAZUKURI/慶應義塾大学大学院政策メディア研究科)
森下 孟 氏(信州大学教育学部附属次世代型学び研究開発センター)
森本 博行 氏(長野県立大学グローバルマネジメント学部長)
山室 秀俊 氏(長野県NPOセンター 事務局長)

全国SGH校の中で長野高校の存在感を示しました

2019年01月21日

昨年12月は校外で多くの生徒が活躍しました!
 活動を少し振り返りますが、昨年12月は校外で課題研究を発表する場がありました。
 12月15日には文部科学省・筑波大学主催の「2018年度SGH全国高校生フォーラム」が東京国際フォーラムで開催されました。本校は2年生3名と1年生1名が参加し、信州大学の留学生の就職希望と長野県の就職状況のミスマッチについて述べた「How can International Students find proper job in Nagano? Win-win relationships in the local community」をポスター発表しました。発表に向けては、2年生の研究班に、次年度研究を引き継ぐ可能性がある1年生を加えて、信州大学工学部へフィールドワークを実施したり、昼休みを利用して学習会を行うなどして精力的に準備を進めてきました。
 会場では、審査員だけでなく、高校生からも多くの質問が出されて活発にやり取りし、参加校と積極的にコミュニケーションを取りました。「移民・難民・多文化共生」の分科会において行われたディスカッションでは、積極性が認められ本校2名がテーブル代表に選ばれるなど、全国のSGH指定校・アソシエイト校の代表生徒が一堂に会する中、長野高校の存在感を示すことができました。

 12月23日には、立教大学主催の「第3回関東・甲信越静地区スーパーグローバルハイスクール課題研究発表会」が同大学池袋キャンパスで開催されました。本校からは2年生2グループ5名が参加し、日本語プレゼンテーション部門に出場しました。発表したのは、職場における深刻な人手不足の解消、そのカギとなる女性の活躍を助けうる企業内保育所を研究した「ママが働きやすい環境を目指して」と、進む高齢化で、農業は機械化で労力を軽減しながら高品質を保持する新しい形が注目され始めるも、なかなか導入が進んでいない、その課題を研究した「スマート農業の普及」の2班。課題研究の集大成として参加した生徒らにとって、他校の先進的な研究の数々に多くの刺激を受けつつ、改めて自分たちの研究を見直す有意義な場となったようです。

 また、12月19~23日には、海外チームを招いて長野市で開催されたJリーグ主催「Jリーグインターナショナルユースカップ」で、本校生徒たちが英語での会場アナウンスボランティアに参加したり、ウェルカムディナーレセプションの盛り上げに一役買いました。

 課題研究については、今年度も3月まで数多くの校外発表の場があります。それぞれの場所で、長野高校生がその存在感を示し活躍してくれることを期待したいと思います。
 さあ、いよいよ2月は1年生はじめての課題研究発表会。ここまで進めてきた研究成果をどんな形で発表してくれるのか、そして活発な議論も楽しみです。

スーパーグローバルハイスクール「長野高校の生徒に求める資質」アンケートを実施

2019年01月07日

長野の企業・団体が長野高校生に求めている資質とは?
 あけましておめでとうございます。今年もブログでSGH活動について随時発信をしていきますので、よろしくお願い致します。

 長野高校は、平成26年度に文部科学省よりスーパーグローバルハイスクール(SGH)の指定を受け、今年度が事業最終年度となります。SGH推進係では昨年12月、5年間の研究開発報告に役立てるためアンケートを実施しました。
 アンケートは、本校の生徒に求める資質、能力、知識を問うもので、平成26年度から今年度までに生徒がフィールドワークを実施した県内の企業・団体を対象に、メールおよびインターネット上の回答フォームより行い、19社・団体から回答を得ました。

※求められる資質、能力、知識は以下の20項目から上位5つを選択してもらう。
1主体性、2実行力、3課題設定・解決能力、4チームワーク・協調性、5社会性、6論理的思考、7創造力、8倫理観、9職業観、10自分の意見を発信する力、11異文化理解力、12他人の意見を聴く力、13外国語能力、14課題解決のための情報活用能力、15一般教養、16専攻分野の基礎的知識、17専攻分野の専門的知識、18 IoT等の革新技術に関する知識、19産業技術への理解、20専門資格

※選ばれた選択肢に点数による重み付け(1位=5点、2位=4点、3位=3点、4位=2点、5位=1点)を行い、求められる資質ベスト5を出した。

 企業・団体が長野高校生に求める資質は、以下の結果となりました。
第1位 課題設定・解決能力 (49点)
第2位 実行力 (31点)
第3位 チームワーク・協調性 (27点)
第4位 自分の意見を発信する力 (26点)
第5位 主体性/社会性 (25点)

 「課題設定・解決能力」が高いポイントとなり、「実行力」などがそれに続きます。地域の皆さんが求めている長野高校生の資質を、どう身につけて地域に還元していくか、今後の教育活動の参考にさせていただきたいと思っています。 
 あわせてアンケートでは、本校生徒たちも全校ディスカッションを行い考えてきた、少子高齢化・グローバル化する時代の中で長野が未来に向けてどうするべきか、「長野の未来像」もお聞きしました。結果とともにぜひ画像をご覧ください。

 アンケートにご協力いただいた企業・団体の皆さま、お忙しい中ありがとうございました。今後ともご指導をよろしくお願い致します。

≪ご協力いただいた企業・団体≫ 
株式会社 まちづくり長野 様
軽井澤銀座商店会 様
株式会社 MY ROOM 様
独立行政法人 国際協力機構(JICA) 様
株式会社 長野パルセイロ・アスレチッククラブ 様
長野県民新聞社 様
有限会社 オブセ牛乳 様
株式会社 匠電舎 様
長野医療生活協同組合 様
ゲストハウス蔵 様

(順不同、掲載許可をいただいた企業・団体のみ)

※なおSGH係では、1月中旬に平成28年度、29年度の卒業生を対象にアンケートを行います。個人情報がわかる質問は一切含んでおりません。疑わしい類似したアンケートがあれば、担当(小宮山)までお問い合わせの上ご確認ください。

「ハローアルソン!」来年2月に海外ボランティアへ

2018年11月22日

参加予定の2年生が子どもたちへの支援物資を集めています!
「ハローアルソン!」は、フィリピンのスラム街で、現地の子どもたちに無償で支援物資の配布と歯の治療を行うボランティア団体で、県内外の高校生や歯科医師らが参加しています。長野高校では昨年度からこの活動に関わっており、今年度も来年2月、2年生4名が高校生ボランティアとして現地での活動に参加する予定です。
ただいまSGH事業推進室前には手書きの掲示と回収箱が設置され、全校生徒からの支援物資を募っています。回収するのは家にある未使用の歯ブラシやタオル、手ぬぐい、固形石けん、鉛筆やノートなどの文房具です。

昨年度は、厳しい環境下で生活する外国の子どもたちのために自分のできることで協力したいと連日、回収箱いっぱいに物資が寄付され、合わせて2682点の物資が集まりました。今年度も海を越えて活動しようとする仲間をみんなで応援したいですね。
――子どもたちの笑顔に結びつく意義のある活動になることを期待して。

1年生の課題研究も本格化!フィールドワークを実施しました

2018年11月16日

県内外に足を運んで、充実した1日に!
11月13日(火)、1年生が全56班に分かれてフィールドワークⅠを実施しました。

フィールドワークに向けては、生徒たちが希望する企業や自治体などへ自らアポイントメントを取って実施先を決め、また限られた時間で充実したフィールドワークになるよう、授業内で班ごとに質問のリハーサルを行ない、ひとつひとつの質問をより深めるなど準備を進めてきました。
午前午後を使って複数のフィールドワーク先を回る班はもちろん、今年度は、遠くは群馬県にある群馬大学次世代モビリティ社会実装研究センターや、県内でも諏訪東京理科大学、JICA駒ヶ根など、終日フィールドワークができるからこそ行ける場所に向かう班も増えました。意欲的に新しいフィールドワーク先を開拓している1年生です。

フィールドワークを終えた生徒たちからは「外来生物のメリットや利益など、実際に環境問題に関わる人たちの意見を聞けたことがすごくよかった。自分たちだけでは考えられないことも沢山学べたので様々な方向から考えることを忘れずに研究を続けたい。」「国際的な医療と言われると今までは紛争地域での治療を想像していたが、FWを通して、現地へ行き感染病を防ぐための指導、支援を行う『プライマリーヘルスケア』を知った。また、国際的な医療と地域医療には共通点があることも分かった。今後の研究では地域医療と国際医療の関連を踏まえ、国際医療の全体像を具体化し、まとめていきたい。」などの感想が聞かれ、それぞれに有意義な時間となったようです。

フィールドワーク先で得られた生の情報から新たな課題が見つかるなど、今後の研究に活せるヒントが数多くあったのではないでしょうか。この活動が、来年2月に開催する1年生の課題研究中間発表会にどうつながるのか楽しみです。

今回、1年生のフィールドワークを受け入れてくださった企業や自治体、学校関係など多くの皆さん、貴重なお時間をありがとうございました。

スーパーグローバルハイスクール 平成30年度課題研究発表会の表彰式を行いました 2

2018年11月07日

2年生、受賞8班が校長室で表彰を受けました!
最優秀賞、優秀賞の3班につづく奨励賞を受賞した5班の皆さんの写真も掲載します。
受賞した8班の皆さん、おめでとうございました!

スーパーグローバルハイスクール 平成30年度課題研究発表会の表彰式を行いました

2018年11月07日

2年生、受賞8班が校長室で表彰を受けました!
先月開催された課題研究発表会の表彰式を、11月7日(水)校長室にて行いました。
今年度は、課題研究発表会当日の全体会で発表した最優秀、優秀の上位3班につづく奨励賞は、非常に僅差だったことから昨年度よりも増えて5班となりました。発表のプレゼンテーションの質の向上もさることながら、各分散会や全体会での質疑応答が、これまで以上にとても活発で盛り上がったことが印象的でした。

<入賞班>
最優秀賞 6748班 学校現場における生徒主体の働き方改革の提案
優秀賞  1002班 ママが働きやすい環境を目指して
優秀賞  2321班 日本医療への提言
奨励賞  2323班 Educational Gap
奨励賞  4532班 過疎地域の医療 
奨励賞  4540班 心の教育 
奨励賞  4543班 スマート農業の普及 
奨励賞  4544班 高校の部活動を充実させるために~平成最後の夏に懸けたおもい~ 

 受賞8班の班員全員ともなると、生徒の数も大勢になりますが、奨励賞からはじまり、優秀賞、最優秀賞まで順に原校長から賞状を受け取りました。
2年生の中には、今回のプレゼンテーションをさらに深め、学校外に飛び出して発表に挑戦しようとしている生徒たちもいます。これからの頑張りがどんな成果に結びつくのか楽しみです!
 SGHは11月も、2年生は来週に控えた台湾研修旅行、1年生は13日(火)にはじめてのフィールドワークとそれぞれ準備も大詰めで学年ごとに活動が活発です。ともに得るものが大きく、充実した場になってほしいと思います。

スーパーグローバルハイスクール 平成30年度課題研究発表会(善光寺グローバルプレサミット)を開催しました

2018年10月05日

深まる秋!SGH活動も最大の活動、2年生の課題研究発表会が行われました
10月4日(木)の午後、多くの参観者を迎え、平成30年度課題研究発表会(善光寺グローバルプレサミット)が開催されました。

12:50~14:05【第一部】分散会 HR教室等17会場
2学年280名全員・全66班が17会場にわかれてプレゼンテーションを行い、同じ会場の2年生および聴衆として参加した1年生や参観者との質疑応答を行いました。
 今年度もフィールドワークでお世話になった企業や団体、教育関係者など60人を超える皆さんに参観いただき、生徒の発表にいっそう熱が入りました。

<参観した皆さんの感想から>
・問題提起の視点は若者らしく勉強になりました。最後に伝えたいことは「これだ!」というインパクトがあると良かったと思います。
・現代社会の課題を自分達の身近な課題として意識するよい取り組みだと思いました。
・フィールドワークを踏まえた研究のまとめがとてもよくできており、聞きごたえがありました。
・多様な問題意識が現代の社会問題と向き合う中から生まれたものだったり、ごく身近な日常の中からだったり、多岐にわたっており刺激的でした。

等々、生徒の活動や発表を評価する暖かい声をたくさんいただきました。

14:25~16:05【第二部】全体会 本校小体育館
全体会は、事前に発表スライドによって行われた一次審査と、分散会での発表による二次審査の合計で選ばれた上位3班が1、2年生全員と参観者の前でプレゼンテーションと質疑応答を行い、外部講師としてお招きした信州大学工学部教授・中村正行氏、長野県立大学グローバルマネジメント学部長・森本博行氏の審査で賞が決定しました。

<入賞班>
最優秀賞 6748班 学校現場における生徒主体の働き方改革の提案
優秀賞  1002班 ママが働きやすい環境を目指して
優秀賞  2321班 日本医療への提言
(*奨励賞と分散会1位は後日、校内で発表。)

各プレゼンテーションを終えた後の質疑応答がとても活発で、限られた時間でしたが充実した会となりました。審査の結果、夏休みを長くしたい!という動機から始まって、生徒が主体性を持つことで学校生活全体をいきいきとしたものにし、結果教師の働き方改革につながることを提案した6748班が最優秀賞を獲得しました。
 講師の中村先生からは「6748班は、働き方改革というと働く教師をまず考えるので、“生徒主体”のタイトルでひきつけられ、イグノーベル賞的な面白さを感じた。提案に具体例を示して成功例をあげるとさらに良い。」とし、1002班、2321班については、テーマを選んだ原点についてもっと聞いてみたかったと講評をいただきました。また、活発に質疑応答が行われた全体会の雰囲気や、質問者の姿勢に高評価をいただきました。
 森本先生からは「的確な問題意識を持って発表されていて良かった。3班とも、民間企業や自治体などで行っている実例を追加し、発表を充実させて。」と今後への期待を込めた言葉をいただきました。

発表に向け力を注ぎ続けた2年生、本当にお疲れ様でした。発表会を通じて得た気づきをぜひ台湾研修旅行のプレゼンに生かしてください。
聴衆として発表会を盛り上げてくれた1年生には、これから始まるフィールドワークや中間発表会の参考になったことと思います。
最後になりましたが、参観者の皆さん、フィールドワーク先をはじめとして本校の課題研究にご協力いただいた皆さん、本当にありがとうございました。

スーパーグローバルハイスクール 平成30年度課題研究発表会(善光寺グローバルプレサミット)について

2018年09月14日

「平成30年度 課題研究発表会(善光寺グローバルプレサミット)を開催します
 以下の要領で、「平成30年度 課題研究発表会(善光寺グローバルプレサミット)」を開催します。
1 日時  平成30年10月4日(木) 12:50~16:05
2 場所  本校
分散会:1、2年HR教室および特別教室
全体会:小体育館
3 日程
【課題研究発表会第一部】分散会 12:50~14:05
◆2年生の全66班が17会場にわかれてのプレゼンテーションと質疑応答
 ※プログラムは下の写真をクリックしてご覧ください。
【課題研究発表会第二部】全体会 14:25~16:05
◆発表:第一部(分散会)の中から審査によって選ばれた3班によるプレゼンテーション、聴衆の1、2年生との質疑応答
◆講評:外部講師による
◆表彰:最優秀賞1班、優秀賞2班

1年生、課題研究の第一歩「インタビュー実践」を行いました!

2018年07月24日

1年生、課題研究の第一歩「インタビュー実践」を行いました!
7月24日(火)、1年生の「インタビュー実践」授業が行われました。外部から講師の先生をお招きして、生徒の進行で質疑応答を行うもので、本格的に課題研究が始まる11月のフィールドワークで、一次情報を適切に集めるためのインタビュースキルを磨くことが狙いです。
二部構成のうち第1部は、14会場で各講師の先生方から15分程のミニレクチャーをいただいたのち、各班がそれぞれ事前に準備してきたインタビューを行う形式です。

『日常にアートを。心に豊かさを。』をテーマにした会場は、講師は県内で活躍するアーティストの越ちひろさん。描くことやインスピレーションに対する質問には、「日常の様々な場面から湧き上がる感動、驚きなどの感情を常に絵に表現できているか。また、そんな感情を他者に与え続けていくことを大切にしている。」と答えていました。
生徒からの「これから新しく挑戦したいことは?」という質問には、「地元に戻り、これまでやってきたことを、今後は県内を越えて、外へ出していく活動がしたい。“長野で活躍している”だけでなく、国内外で認めてもらえるよう、長野の人たちに誇りに思ってもらえるようになりたい」と話しました。

また、『医療と倫理~社会背景を考える~』をテーマにした会場では、生徒から「医療技術の進歩、発展が著しい一方で人権尊重も広がる近年、今後の医療において何が重要になってくるのか?」という質問に対して、講師の長野中央病院の杉原大輔さんは「医学が進歩する一方で担い手、支える側が少なくなっている。医療技術が進歩し寿命が延びることはいいことだが、社会が高齢者を支えることができないとダメ。」として、医学だけでなく、家族関係、それを支える社会など複合的に発展するべきだと答えていました。

第2部は生徒たちが会場を変え、講師の先生に質問のある人が挙手をする形で質疑応答を行いました。それぞれの会場で、1部の内容を踏まえながら、さらに内容を深める質問が飛び出していました。
今回の授業で身に付けた、問いを立てる力や、情報を発信して共有する力、場をファシリテートする力は、フィールドワーク、中間発表会と続くこれからの課題研究で必要となってくる力です。インタビュー実践で吸収した力を1年生諸君がどんなふうに課題研究に生かしてくれるのか楽しみです。

講師の先生とテーマは以下です。

●NPO法人飯綱高原よっこらしょ 専務理事 山室秀俊 氏
「農業や林業の新しい価値創造と第3の地域づくり人材」
●長野県建設部都市・まちづくり課 SHIP 倉根明徳 氏
「行政とまちづくり」
●長野県NPOセンター 子ども支援コーディネーター 中城隼人 氏
「子ども支援と知育ネットワーク作り」
●株式会社アプレ アーティスト 越ちひろ 氏
  「日常にアートを。心に豊かさを。」
●長野中央病院 事務次長 杉原大輔 氏
  「医療と倫理~社会背景を考える~」
●NPO法人まめってぇ鬼無里事務局 小田切奈々子 氏
  「里山のエネルギーをもっと活用しよう!」
●筑波大学山岳科学センター 准教授 田中健太 氏
  「長野の生物資源と生態系」
●JICA駒ヶ根長野デスク 竹内岳 氏
  「国際協力・持続可能な開発目標」
●長野県立大学 グローバルマネージメント部学部長 森本博行 氏
  「長野でのグローバル人材教育」
●株式会社サンクゼール 代表取締役会長 久世良三 氏
  「健康安全な食の創造」
●善光寺白蓮坊 住職 若麻績敏隆 氏
  「信仰と社会の関わり」
●長野市スケート協会理事長 土屋龍一郎 氏
  「スポーツから考える長野の可能性」
●ゲストハウス蔵 オーナー 山上万里奈 氏
  「須坂でのインバウンドの受け入れ」
●東京大学理科1類 大日方慶樹 氏(平成28年度卒業生)
  「未来社会の構築へ向けた大学生の挑戦」

 講師の皆さん、暑い中、ありがとうございました。

「第3回 善光寺グローバルサミット」が2日間にわたって開催されました!

2018年07月06日

「第3回 善光寺グローバルサミット」が2日間にわたって開催されました!
本校の3年SGH選択生が、1・2年次から積み重ねてきたSGH課題研究の集大成として企画、運営する「善光寺グローバルサミット」。第3回となる今年度も、本校文化祭「金鵄祭」期間中の7月5日(木)6日(金)の2日間にわたり、県内外5校の生徒や留学生をゲストに招き開催しました。

《第一部》7月5日(木)
ゲストと各校の課題研究の実践や成果を共有し意見交換などを行う第一部は、善光寺宿坊の白蓮坊を主会場に行いました。
 あいにくの雨模様となりましたが、本校生徒がゲストを英語で案内する善光寺案内にはじまり、善光寺大本願と白蓮坊を会場にして行った交流会は「学び合おう、互いの活動」と題して、各校がそれぞれに取り組んでいる課題研究を報告するプレゼンテーションと質疑応答を行いました。同じようにSGH、SSHの指定を受けていますが、他校の取り組む課題や成果は様々で、そのひとつひとつに多いに刺激を受けた交流となりました。
 宿坊で精進料理に舌鼓を打ったあとも、交流はまだまだ続きます!第二部にも向けて「考えてみよう、新しい社会のあり方」をテーマに各校の考えをぶつけ合い、熱のこもったディスカッションが繰り広げられていました。あっという間に時間が過ぎ・・・本校生徒もゲストの皆さんも、もっともっと時間が欲しい様子でした。

(ゲスト)
新潟県立国際情報高校、山梨県立甲府第一高校、長野県上田高校(以上SGH校)、長野県飯山高校、長野県屋代高校(以上SSH校)、および信州大学工学部の留学生の皆さん


《第二部》7月6日(金)
 第二部は本校大体育館を会場に、いよいよサミット本番です!
 今年度の3年SGH選択生は16名、「新しい社会のあり方」というテーマで、エネルギー・ジェンダー・移住の3つの分野の課題研究成果を『提言』として発表しました。
 「論理性に裏付けられた情熱を大事に、高校生らしい夢のある提言を!」という3年SGHリーダーのあいさつにはじまり、「R Grid Next 新しい社会のエネルギーのあり方を考える」、「Part-time Migration 新しい移住のカタチを考える」「Let’s overcome Gender Bias ジェンダーバイアスを超えて新しい社会へ」の発表を行いました。
 つづいて、発表に対する全校生徒やゲストから質問や意見を書きこんでもらった付箋紙を使って、意見交換をしました。「提言された政策ではエネルギーの不足は補えても過剰分は出ないのではないか」「パートタイム移住の、旅行との違いは。短期間では地域にメリットがないのでは」などの意見が出され、各分野のSGHメンバーとの活発なディスカッションも行われました。
最後は3年SGH生全員が舞台に並びました。“課題を見つけ、問いを立てる。それを皆と協力して解決していく”SGH活動に真っ向から取り組み、限られた時間の中でサミットを企画し、意見をぶつけ合い、最後までベストを目指して力を尽くしてきた彼らに対して惜しみない拍手が贈られました。

(コメンテーター)
若麻績 敏隆 氏 善光寺白蓮坊住職
中西 弘充 氏 信州大学キャリア教育・サポートセンター講師

(ゲスト)
一部よりひきつづき、新潟県立国際情報高校、山梨県立甲府第一高校、長野県上田高校(以上SGH校)、長野県飯山高校、長野県屋代高校(以上SSH校)、および信州大学工学部の留学生の皆さん


 お忙しい中、参加してくださったゲスト、コメンテーターの皆さんをはじめ、参加してくださったすべての皆さん、善光寺グローバルサミットが無事に終了できたことを、3年SGH選択生ともども心より感謝申し上げます。

1年生40名が米国リーダー研修に出発しました

2018年03月10日

5ヶ月間の準備期間を経て本日いよいよ米国に向けて出発!
 10月の選考で選ばれた40名は、これまで1月の事前合宿をはじめとして、3回の全体ミーティング、6回のプログラムミーティング、7回のランチミーティングを重ねて今日の日を迎えました。
 さらに、長野高校の米国リーダー研修の特徴は、大きな枠組みは学校が決めるけれど、中身のプログラムは生徒が自分たちで決めていくところにあり、そのために全員が何らかの係としてプログラムに対する責任を担っており、係ごとの話し合いも重ねられてきました。また、研修の二つの柱であるハーバード大学での交流とミルバーン高校での交流に向けては、当日のプレゼンテーションの作成や練習に多くの時間を費やしてきました。
 そのような5ヶ月の成果を試すとともに、未知の世界に触れて自分の世界を大きく広げる時がついにやってきました。旅の無事と40人の大きな成長を祈念して。

スーパーグローバルハイスクール「課題研究中間発表会」について

2018年02月07日

スーパーグローバルハイスクール(SGH)平成29年度「課題研究中間発表会」について
 本校は文部科学省のスーパーグローバルハイスクール(SGH)に指定され「観光を核にした国際都市NAGANOを担うグローバル・リーダーの育成」を掲げて事業に取り組んで4年目を迎えています。
 本校SGH事業の中心となるのは課題研究であり、1年生は、前期に研究の基礎となる議論やフィールドワークの方法を学びながら長野県の魅力・課題について知り、後期から自分の関心ある分野についての研究に着手しました。2年次には、さらに詳細なテーマを設定して研究を進めていきます。このたび、1年生の研究成果を発表し討論する「課題研究中間発表会」を下記のとおり2日間にわたり開催します。
プログラムを見るには、下の✕をクリックして下さい。

                    記

1日時 平成30年2月13日(火)午前10時45分から午前12時45分まで1年1,2組による発表  午後1時50分から午後3時50分まで1年7組による発表
    平成30年2月14日(水)午前10時45分から午前12時45分まで1年5,6組による発表
               午後1時50分から午後3時50分まで1年3,4組による発表
2場所 本校 各クラスホームルーム教室及び特別教室
3内容 (1)長野が抱える課題の現状と研究の方向性についての班別プレゼンテーション
    (2)会場との質疑応答、講師からのコメント
4講師(五十音順)
伊藤 かおる 氏(株式会社コミュニケーションズ・アイ代表取締役社長)
 内山 貴史 氏(株式会社サンクゼール人事課長)
 榎本 智恵子 氏(JICA長野デスク国際協力推進員)
 小田切 奈々子 氏(自然エネルギー信州ネット事務局)
 倉根 明徳 氏(長野県建設部都市・まちづくり課主査)
 杉原 大輔 氏(長野中央病院事務次長)
 中城 隼人 氏(長野県NPOセンター子ども支援コーディネーター)
 永田 将克 氏(富士通株式会社長野支社)
 森下 孟 氏(信州大学教育学部次世代型教育センター助教)
 山室 秀俊 氏(NPO法人飯綱高原よっこらしょ専務理事)   他

NZ学生との交流

2017年12月28日

ギャップタームを利用してNZから長野に来ている学生と交流しました
 高校卒業後、大学が始まるまでの期間を利用してワーキングホリデーで長野を訪れている学生2名と、3月の米国リーダー研修に参加する本校生10名が半日の交流をしました。
 校内を案内したあと、学校の歴史や特徴を紹介すると、一人一人スマホの画面や実物を使ってのShow & tell で自分たちのお気に入りを熱く語り、思いが伝わったり、二人が対象の事物を知っているとわかったりするたびに大いに盛り上がっていました。
 ランチタイムには、二人からNZの高校の様子を聞き、日本との違いに驚いたり感心したり。一緒に写真を撮ったりお気に入りの写真やアプリを見せ合ったりとすっかり打ち解け、会を閉じるときには、皆別れがたく、玄関でいつまでも手を振っていました。
 米国研修でもこんな楽しい時間を過ごせるように、さらに英語力を高め、自分の伝えたいことを端的にまとめられるようにしたい、と米国リーダー研修に向けての意欲も刺激された半日でした。

Jリーグインターナショナルユースカップへの協力~場内アナウンス&レセプション~

2017年12月28日

長野市で開催されたJリーグインターナショナルユースカップに本校生が貢献しました
 12月20日(水)~24日(日)長野市内2カ所のスタジアムを舞台に日本勢4チーム、海外勢4チームの熱い戦いが展開され、ガンバ大阪ユースの優勝で幕を閉じた2017Jリーグインターナショナルユースカップですが、Jリーグチェアマンの村井満氏がJリーグのサイトに次のような言葉を寄せています。
「今年も長野で開催しましたが、地元の高校生が書道パフォーマンスを見せてくれたり、試合会場のアナウンスをやってくれたりと、サッカー部ではない同じ世代の子供たちも、この大会を一緒に作り上げてくれているのはとてもありがたいこと。」
 4日間にわたって長野市営陸上競技場のアナウンスを担当させていただいたのは本校生8名です。また、21日(木)の歓迎レセプションでは本校ECC班が長野の紹介やスポーツルール〇✕ゲームで会を盛り上げるとともに、ダンス班が日頃磨いてきたダンスで会場を沸かせました。世界レベルの試合や国際交流の空気に触れる機会をいただけたことに感謝します。

9~10月の活動紹介(3)

2017年11月14日

長野駅一帯で開催の「信州学サミット」で6749班が「男と女~ジェンダーを越えて」を発表
 昨年度、長野県立高校全校に導入された「信州学」の活動を高校生が紹介する初めての「信州学サミット」が、信州学推進委員会主催で21日(土)、長野市のJR長野駅一帯で開催されました。
「信州学」は地域を舞台に探究的な学びを進める活動で本校のSGH課題研究とも親和性が高く、本校からは10月12日(木)の課題研究発表会で奨励賞を獲得した6749班が「男と女~ジェンダーを越えて」を、長野駅ビルMIDORIの「りんごのひろば」ではスライドを使い、長野駅のコンコースではポスターを使って発表しました。
「ジェンダー」という社会性が高い課題に高校生が取り組んだ点に多くの関心が寄せられ、その成果も高く評価していただきました。

9~10月の活動紹介(2)

2017年11月07日

スーパーグローバルハイスクール 平成29年度課題研究発表会(善光寺グローバルプレサミット)開催される
 10月12日(木)の午後、県内外から60名を越える参観者を迎え、平成29年度課題研究発表会(善光寺グローバルプレサミット)が開催されました。
12:50~14:05【第一部】分散会 HR教室等15会場
2学年280名全員・全57班が15会場にわかれてプレゼンテーションを行い、同じ会場の2年生および聴衆として参加した1年生や参観者との質疑応答を行いました。
 11月末には台湾研修旅行で課題研究を英語で発表するため、ほとんどの班がプレゼンテーションあるいはスライドで英語にチャレンジしていました。
 また、今回はフィールドワーク先から多くの方に参観をいただくことができ、生徒の発表にもいっそう熱が入りました。
<皆さんから寄せていただいた声>
・短時間のFWでしたが、丁寧にまとめていたと思います。
・話す声の大きさ、スピードなど班によって差はあるものの、高校生のレベルとは思えない、素晴らしい出来だと思いました。
・難しいテーマですので答えはありません。これからも考え続け、ぜひまたご意見を聞かせて頂ければと思います。
・地域との連携、とても重要だと思います。
・自らテーマを決め、課題を見い出し、フィールドワークを通して具体や現実を知り、解決策を考えるサイクルは、自ら学ぶ力を身につけるための大切な方法であると考えます。
等々、生徒の活動や発表を評価する暖かい声をたくさんいただきました。

14:25~16:05【第二部】全体会 本校小体育館
 SGHスタッフ2名がファシリテータとして会を切り回した全体会では、事前に発表スライドによって行われた一次審査と分散会での発表による二次審査の合計で選ばれた上位3班が1,2年生全員と参観者の前でプレゼンテーションと質疑応答を行い、外部講師としてお招きした信州大学工学部教授・中村正行氏、県教育次長・菅沼 尚氏の審査で賞が決定しました。
<入賞班> *奨励賞は二次審査までの結果より
最優秀賞 4541班 Rグリッド~信州における再生可能エネルギーの活用を考える~
優秀賞  1204班 美しい景観を産み出す道路を創る
優秀賞  4530班 自動運転が創る未来について
奨励賞  6749班 “女と男”~ジェンダーを越えて~
奨励賞  1212班 信州ふうどで長野をPR!

 地域内で複数の再生可能エネルギーを組み合わせてエネルギーにおける地域の自立をめざし、それを途上国にも広げていくことを提案した4541班が最優秀賞を獲得しました。
 講師の中村先生からは「4541班は、Rグリッドという自分たちの造語で、おや?と思わせそこへ向けて聴衆の関心を引っ張っていく構成がよくできていた。1204班は斬新で、でも現在の技術なら可能な発想が面白い。4530班の自動運転技術と乗り合いタクシーの併用は、現在の様々な技術革新にも通じるよい発想だ。また、質問も、再生可能エネルギーは環境を守るというが太陽光パネル設置のために森林を切り開くことはどうなのか、など本質的でよかった。」との評価をいただきました。
 菅沼先生からは「4年前(初年度)から比べれば格段の進歩で、それも全員で動くことで互いのエネルギーを吸収し合ってきた結果だ。探究活動は大学でも人生でも繰り返すことで、それを今やっていると考え、これからに続く面白いものを見つけて行ってほしい。ぜひこれからもさらにレベルを高めていってほしい。」との激励の言葉をいただきました。
 発表に向け力を傾注した2年生諸君、お疲れ様でした。聴衆として発表会を盛り上げた1年生諸君、来年に期待します。そして、参観者の皆さん、フィールドワーク先を初めとして研究にご協力くださった皆さん、本当にありがとうございました。
 

9~10月の活動紹介(1)

2017年11月06日

スーパーグローバルハイスクール「英語プロジェクトⅠ中間発表会」開催される
 実りの秋!ということでSGH活動も9~10月は盛りだくさんの月でした。最大の活動は2年生の課題研究発表会でしたが、1年生の英語プロジェクト中間発表会や外部での発表、米国リーダー研修(1年生)に向けての活動も始まりました。以下、それらをご報告します。
 第1弾は1年生の英語プロジェクト中間発表会です。

 9月30日(土)にスーパーグローバルハイスクール「英語プロジェクトⅠ中間発表会」を開催しました。これは、SGH教科の一つ「英語プロジェクトⅠ」の授業の一環で、英語による発信能力の向上を目的とし、大学の先生方、企業人、大学院生などを招いて実施する事業です。1学年281名の各生徒がそれぞれ、以下のテーマから一つを選び、PC等でのリサーチを進めながら5分間のプレゼンテーションを作り上げてきました。当日は14教室に約20名ずつ分かれ、2名のコメンテーターの先生方による評価と講評をいただきました。
・Science & Technology
・Cultural Similarities & Differences
・Travel & Geography
・Solutions to War, Hunger and Global issues
・Environmental Issue
 発表前はやや硬い表情だった生徒もいましたが、実際にやってみると、伝える楽しさを実感したようで、発表後は晴れ晴れと自信を得た表情が印象的でした。
 コメンテーターの先生方からも「昨年は英語力のアップに驚いたが、今年は内容のレベルアップに驚いた。難民問題など難しい問題にも挑んでいて、中には大学1年生にも引けをとらない発表もあって感心した。」等、お褒めのお言葉をいただきました。
 休日にもかかわらずおいでいただき、貴重なコメントを下さった皆様には心から感謝申し上げます。

スーパーグローバルハイスクール 平成29年度課題研究発表会(善光寺グローバルプレサミット)について

2017年09月25日

スーパーグローバルハイスクール 「平成29年度 課題研究発表会(善光寺グローバルプレサミット)」を開催します
 以下の要領で、「平成29年度 課題研究発表会(善光寺グローバルプレサミット)」を開催します。
1 日 時  平成29年10月12日(木) 12:50~16:05
2 場 所  本校 
分散会:1,2年HR教室 特別教室
全体会:小体育館
3 日 程  
【課題研究発表会第一部】分散会 12:50~14:05
◆全57班が15会場にわかれてのプレゼンテーションと質疑応答 
 *プログラムは下の写真をクリックしてご覧ください。
【課題研究発表会第二部】全体会 14:25~16:05
◆発表:第一部(分散会)の中から審査によって選ばれた3班によるプレゼンテーション、聴衆の1・2年生との質疑応答
◆講評 外部講師による
◆表彰 最優秀賞1班、優秀賞2班

今年度 夏休みまでの活動紹介

2017年09月23日

今年度 夏休みまでの活動紹介
お待たせしました!SGH事業推進室の体制が変わった関係で、長らくの間お休みをいただいてしまったSGHブログですが、ここから再開いたします。また、よろしくお願いします。

まずは、4月から7月までの活動を、学年ごとに駆け足で報告させていただきます。
1年生の活動紹介
1年生、SGH活動がはじまりました!
2017年04月15日
日新館土曜セミナーとして「世界に通用する力と学び」と題した授業が実施され、入学したばかりの1年生がグループワークや講演会を通して、主体的な視点やグローバルな視点とは何か、高校での学習を意欲的に学ぶ姿勢について考えました。
グループワークでは、入学直後の学習に対する期待や不安を共有しながら、学習集団を形成する面で大きな成果が見られたほか、ブレインストーミングの手法を身に付けることができました。生徒からは「SGHの経験で対話力、ディベート力、発信力を身に付けていきたい」「初めてのブレインストーミングは『他人の意見に便乗する』『結論を出さない』などその方法に衝撃を受けた」など、今後が楽しみな、前向きな感想が多く聞かれました。
講演では「SGH 1学年での学び」として1年間の大きな流れとともにSGHの学びが大学の学びにつながることが紹介され、よい動機付けとなりました。


「課題研究概論」を学びました
2017年05月19日
7月末に予定されている「インタビュー実践」(二次情報による事前学習に基づいた一次情報入手のトレーニング)に先行して、フィールドワークや課題研究の基礎的なスキルを学びました。
生徒たちはフィールドワークとは?方法は?という初歩的な疑問を解消し、高校卒業後も重要になってくるフィールドワークのスキルを学ぶことがいかに大切かを認識していました。いよいよ本格的にはじまるSGH活動に向けて、「たくさんの情報を収集し多角的に感じることが必要」「二次情報の収集は確実に出所を確認していきたい」などの声が上がっていました。


自分の興味・関心からキーワードを発見!
2017年05月23~24日
英語プロジェクトとも連携し、社会問題の中から興味関心に基づくテーマに至りそうなキーワードを発見する「興味の発見とリサーチ」を実施しました。ペアワークとインターネットを用いたリサーチで、直感や経験から選んだキーワードを発展させて、課題研究の問いを立てるプロセスを疑似的に体験しました。生徒からは「自分の興味があることを、新聞記事の切り抜きなどで見えるようにし、さらに言語化すると本当の興味が何なのかわかりしっくりきた。自分の気になることから知識の世界は広がっていく」「様々な段取りを通してテーマを決める方法により、思考を深められた」「テーマから連想ゲームのように言葉をつなげた時に、自分の興味ある言葉が多く並んだので、何かに悩んだ時にやってみようと思った」などの感想がありました。


有意義な話し合いを・「ディスカッション講座」を実施しました
2017年06月10日
講師に小布施まちイノベーションHUB事務局長の大宮透氏を招き、課題研究に向けて、ディスカッション能力を高め協働で有意義な話し合いができることを目指し、ワークショップ形式で「議論」の方法を学びました。講座の最後には、積極的に身を乗り出して意見を言う生徒の姿も見られ、「いい議論にするにはいい結論が必要であり、それにはいい問いが必要だと分かった」「議論を行う上で重要なのは、相手が意見を出しやすい状況を作ることだと思った」「ディスカッションにはフェーズや展開があることを知った」など、学んだことを生かし、より良い議論ができるようになっていました。


「インタビュー実践 事前学習①」を実施しました
2017年07月13日
7月25日の「インタビュー実践」を前に、自分が受講する講座の講師に何を聞くべきか、良い”問い”を立てるためにグループでの話し合いを通して事前準備をしました。「たくさんの意見が出たが、話し合いが予想以上にスムーズに進んで、しっかりと絞り込むことができた。充実した話し合いの末、良い形で準備が終えられたことが嬉しい」「人の意見を良いと思った時は、それを伝えてより内容を深められた」など、これまでの学習を活かしている生徒の様子もありました。


「インタビュー実践 事前学習②」を実施しました
2017年07月15日
事前学習①で作成したグループの質問を、ICTを活用してグループ内外と共有することで、他のグループの質問も確認して自らの問いを改めて検証する機会を持ちました。生徒からは「質問の意図や答えを予想することで、なぜその質問をするのか改めて意識することができ、返ってきた答えに対してどう理解を深めるのか考えることができた」「講師やテーマに関連する資料を集めたことで新たな視点を得て、新しい質問を作ることができた」などの感想が聞かれました。


「インタビュー実践 事前学習③」を実施しました
2017年07月24日
インタビュー実践に向けて、ディスカッションを通してグループとしての問いを決定し掲示する模造紙の完成、質問が円滑に行えるかを確認しながらリハーサルを行いました。発表の中での自分の役割を確認し、準備が進むことで翌日のインタビューに向けて生徒たちの意欲が高まりました。


「インタビュー実践」外部講師へのインタビューを行いました
2017年07年25日
農業・地域づくり・心理・教育・食・医療などの各分野で活躍している、また情報に精通している外部講師14人を招き「インタビュー実践」と題して、これまでの事前学習で準備してきた質問を講師に投げかけ、一次情報集約の練習を行いました。9月以降の班別課題研究へ向けて自分の興味・関心の深化と拡大を図る狙いもあります。
3部構成で、1、2部は各講師のミニレクチャーの後、各10分の持ち時間で準備した質問に基づきインタビューを行い、3部はインタビュー研究として各会場のやり取りを記入した模造紙を見て回ったほか、会場にいる講師に質問もしました。
「若者が活躍しようとしているのにそれを妨げてしまい、活躍できないようにしている環境が問題」「学力の捉え方が変わってきている。思考力、判断力、表現力+学びに向かう姿勢が必要」など、各講師から印象深い情報を引き出していた生徒たちは、インタビューにおける質問の質、ファシリテート能力、情報の集約と記録の重要性を認識し、また、これまで積み重ねた事前の学習を経て、この実践を行うことで事前授業の意義も再確認することができました。


インタビュー実践 事後学習①を行いました
2017年07月25日
インタビューで得た情報を分析し、翌日のクラス発表を意識して内容を整理しました。自分のグループの講師から得た情報を一次情報かどうか考えるなど、情報の持つ意味を考えたほか、他のグループの様子もGoogleの共有シートを通して可視化し、発表に向けて生徒たちの意欲も高まっていました。


インタビュー実践 事後学習②を行いました
2017年07月26日
クラスでの発表を通して、インタビューで手に入れた情報を発信する手法を学んだほか、質疑応答でさらに学んだ内容を深めていきました。
2年生の活動紹介①
2年生、今年度は「世界」を視野に課題解決に取り組みます!
2017年04月11日
「今年度のSGH活動 ~課題研究を中心に~」と題してオリエンテーションを実施しました。SGH事業推進係から生徒が積極的に活動に参加できるよう、あらためてSGHの意義を解説し、今年度の活動の概要を1年次との違いを中心に理解を深めました。
今年度は新たに「世界から見た視点」が加わるので、昨年の2学年の研究事例を紹介しながら説明を受けました。2年生は台湾研修旅行での発表もあります。昨年度につづく課題研究はいよいよ大詰め、課題の解決策を探る活動になります。


SGH講演会「『問いを立てる知性』を目指して」を実施しました
2017年04月15日
本校・小川幸司教頭を講師に、高大接続改革の流れの中にあるSGH課題研究の意義を再確認し、課題研究を深化(進化)させるための方法を学びました。課題研究の深化に必要なキーワードとして「Interest」「Evidence」「Constellation(星座的布置)」が挙げられ、昨年度の自分たちの実践例を交えた解説に、“自ら問いを立て、課題設定する”具体的な手法を、より身近なものとして学ぶことができました。


異分野の融合を探る・班編成を検討しました①
2017年04月15日、12日
クラス替え直後なので、2クラス合同で自己紹介を交えて個人課題を紹介してクラスの中で共有しました。男女混合で7~10名のグループを作り、①自分のテーマに係るキーワード3つを付箋に書き,ネームサスペンダーをつけて、自己紹介と自分のテーマについて説明し、②全員のテーマの共通性を考え、このグループで課題研究を進めるとした場合の、仮想フィールドワーク先の検討を行いました。
課題の共通性を探ることで、物事を多面的に捉えることやそれらのテーマを結びつけるトレーニングにもなりました。「異分野融合」「テーマの共通性を探る」と目的を明確にしたことで生徒たちも活発に議論でき、気持ちを新たに課題解決に取り組むきっかけとなりました。


より具体的な個人課題の解決へ・班編成を検討しました②
2017年04月25日、15日
前回の授業から、より具体的に個人課題を解決するために男女混合で3~6名の新たな班を編成しました。「環境」「機械」「エネルギー」などの個人テーマから「地球にやさしい自動車技術」を共通テーマとした例を取りあげると、生徒たちはより柔軟に、多面的に考えることができ、8割以上が新しい班を作ることができました。


いよいよ本格的な課題研究へ!班編成の決定
2017年05月02日、04月26日
全57班の編成が決定し、個人の課題と昨年度の取り組みを共有した上で、今年の班のテーマも決まりました!各班が、生徒ひとりひとりで異なる個人の課題と、それらの共通項である班のテーマをじっくり議論し、まとめ上げることができました。これらの情報はGoogleスプレッドシートに入力したことで、生徒をはじめ授業担当者も班の進捗状況を共有することができています。


6月のフィールドワーク先を選定しました
2017年05月16日、17日
個人の課題や班のテーマをより深く掘り下げていくために実施するフィールドワークⅠ(①6/9、②6/23)で、各班が希望する実施先を検討しました。2年生のフィールドワークは1年次のこれまでの研究の上に、さらに新たな課題を発見することにもつながります。ここでもGoogleスプレッドシートを活用し、ひとつの事業所に複数がアポイントメントを取るトラブルを防ぐことができました。


フィールドワークに向けて質問内容を深めました
2017年05月30日、31日
フィールドワークⅠ①(6/9)を実施する班は、質問事項をより深めていきました。Googleスプレッドシート上の「質問構想シート」に、ひとつひとつの質問について、内容だけでなく、何を考える上でその質問への回答が必要なのか、どんな仮説を考えているのかという質問の理由、自分たちの考えの根拠となっている知識やデータ、どこ/何と比較して研究するのか含めて入力することで、班全員で質問事項を吟味し、次回フィールドワークに向けて意欲を高めている様子でした。


フィールドワークⅠ①を実施しました!
2017年06月09日
57班のうち31班が29ヶ所に分かれてフィールドワークを実施しました。
生徒からは「地域住民と観光地のつながりを深く感じたFWだった」「インターネットでは得られない現場の情報を得ることができた。FWへ行ったことで自分の個人テーマを考える上で必要な予備知識を明確にすることができた。自分たちで街頭調査なども行えば、もっと深まった研究になると思う」などの感想が聞かれ、FW先で得られた生の情報から新たな課題が見つかるなど、今後のまとめに活かせるヒントが数多くあったようです。残る26班も6月23日に向けて準備を行うなど、それぞれに有意義な時間となりました。


フィールドワークⅠ①のまとめを行いました
2017年06月13日、14日
9日にフィールドワークを実施した班はお礼状や報告書を作成し、23日に実施する班はフィールドワークに向けた準備を進めました。班ごとに活動内容は違いましたが、すべての班に目標があるので集中して取り組んでいる姿が印象的でした。
2年生の活動紹介②
フィールドワークⅠ②を実施しました
2017年06月23日
2回目のフィールドワークは57班のうち34班が35ヶ所に分かれて実施しました。2回の実施日を設けたことで、57すべての班がフィールドワークを実施しました。
生徒にとっては「班全体の『地域活性化』というテーマが曖昧であり、もっと具体的にしなければならないことがわかった。また、自分の個人の問いについて『にぎわいづくり=活性化ではない』ということについて考えなくてはいけない」「『定住者を増やす』ための策を見出すことが目標であったが、それ以外の視点もあるのだと気付かされたことが一番の収穫だと思う」など、自分たちの考えた仮説の背景にある問題や、今後の研究の進め方に一歩踏み込んで考える貴重な時間となりました。


フィールドワークⅠ②のまとめを行いました
2017年06月27日、28日
2回のフィールドワークⅠを終えて、個人や班で立てた課題を整理し、その解決策を話し合う場を設けました。生徒たちは個人の成果を報告書にまとめると同時に課題解決策の仮説を考えながら、いよいよ最後となるフィールドワークⅡの実施先の検討に入っていました。


フィールドワークⅡに向けて
2017年07月18日、19日
翌週に控えたフィールドワークⅡに向けて、Ⅰと同様に「質問構想シート」を使って質問の内容を深く掘り下げていきました。1年次から何度もフィールドワークを経験しているので、生徒たちも班の中でひとりひとりが役割を担って、フィールドワーク先の調査を進めていました。


課題解決策の検証に向けて・最後のフィールドワークⅡを実施しました!
2017年07月25日
これまでの課題発見から、いよいよ課題解決に向けた仮説の検証を行うために最後のフィールドワークです。終日フィールドワークができることを利用して、松本や軽井沢など遠方に出かけたり、午前午後を使って複数個所を回る班、2つのユニットに分かれて別々の場所へ行った班など、57班すべてがフィールドワークを実施しました!
フィールドワークを終えた生徒からは、「食育の徹底が給食の残飯の量に関係しているという考えは不十分だったが、食育が子どもたちに『食べることへの興味』をもたらしていることは確実であった。これまでのFWを通して、小さい頃から食と深く関わることが残飯減少への近道だということを実感できた」「地域医療を実践している方の生のエピソードを聞き、非常に為になった。また、このシステムは誰かが勝手に作ってくれるものでなく、地域の住民が自ら生み出すものだと再認識した。この考え方に医療の原点なるものを感じた」などの声が聞かれ、これまでの自分の問いを見つめ直したり、さらに視野を広げて課題解決に取り組む、課題研究のゴールに向けて2年間で最も充実したフィールドワークになったようです。


フィールドワークⅡのまとめを行いました
2017年07月26日
夏期得編授業の中に2時間「総合的な学習の時間」を設けて、パソコンの使える教室を授業内の1時間使えるように時間割を組み、効率よくフィールドワークⅡのまとめができました。これまでの課題研究をまとめる個人レポートの作成は各自夏休みの課題となりました。


個人レポートのまとめから、いよいよ発表会へ
2017年08月23日、26日
班の中で一人一人の個人レポートの読み合わせを行い、班としての研究の整理をし、課題研究発表会に向けた準備を進めました。課題研究発表の仕方は、『ツリー型』と称した、班の中の1名の研究を柱として発表する型と、『並木型』と称した、それぞれまたは数人の研究を並列的に取り上げ、それらから1つの提案としてまとめる型があります。個人研究をまとめる具体的な道筋が示されたことで、生徒たちは発表会のプレゼンの中で一人一人がどんな役割を担うべきか、班としてどうまとめるか、より伝わる構成にするにはどうするかなど、じっくりと議論していました。


☆2年生の課題研究発表会は10月12日(木)に開催します。現在は発表会に向けて、プレゼンテーションのスライド作成など準備も大詰めを迎えています。
グローバルな学びへの参加
課題研究以外の、外へ広がる活動についてまとめて報告します。

小布施サマースクール実行委員との交流          5月12日(木)本校大会議室
夏休み中に小布施町で行われる「H-LAB OBUSE」の説明会を、実行委員を招いて実施しました。1,2年生56名が参加して、ハーバード大生をはじめとした海外大学生や日本人留学生と交流できる体験への憧れに胸を膨らませていました。


米国リーダー研修報告会                5月27日(土)本校小体育館
公開授業にあわせて実施し、保護者・中学生・地域の方々も大勢参観しました。
米国リーダー研修の参加者が研修の様子を報告しただけでなく、1年次に米国リーダー研修に参加した3年SGH生がその学びをどう生かしたかも発表し、1,2年生全員が各自の今後に生かすためにその成果を共有しました。1年生は広い世界に挑んでいく先輩の主体的、積極的な姿に大いに刺激を受けたようでした。また、2年生は、台湾研修の事前学習として今後の活動に生かしていこうとする姿勢が見られました。


中高連絡会でのSGHについての発表           6月7日(水) 本校大会議室
3年SGH選択生1名が、中学校の先生方に「SGHでの学び」と題して自分が3年間のSGH活動を通して学んだこととそこから描いている将来への希望を語りました。中学校の先生からは「自らの経験から実感したことを言語化していて素晴らしいと感じた。探究的な活動は、いわば答えのない学習であるが、今後も研究者自身の実感を大切にした研究をしていってほしい。」などの言葉をいただきました。


上田高校主催 北陸新幹線サミット              6月17日(土) 上田高校
2年生2グループ5名が参加し、課題研究発表を行いました。「北陸新幹線サミット」は、県内もう一つのSGH校・上田高校の3年SGH生が運営する、北陸新幹線沿線にあるSGH指定校に通う高校生を中心とした課題研究発表会・意見交換会で、多様な同年代との交流に刺激を受けて帰ってきました。


中学生一日体験入学でのSGH活動の紹介  7月29日(土) 本校図書館前フリースペース
2年生SGHスタッフ3名が中学生のみなさんにSGH活動の概要をプレゼンテーションしました。中学とは違う学びへの期待を抱いてもらえたようです。


H-LAB主催サマースクール           8月14日(月)~20日(日)
1年生3名が「小布施サマースクール」に、1年生1名が「女川サマースクール」に参加しました。H-LAB主催のサマースクールは国境や世代を越えた交流による主体的な進路選択を可能にすることを目指し、海外大学生や日本の大学生メンターと多様な体験をするプログラムです。


台湾 高雄市立高雄女子高級中学との交流    9月12日(月) 本校視聴覚室,教室
台湾研修旅行で交流する高雄市の7校の一つ、高雄市立高雄女史高級中学の生徒98名が本校を訪問。SGH生徒スタッフ・管弦楽班・合唱班・吹奏楽班による歓迎セレモニーのあと、儀旗隊のパフォーマンスを披露。その後、授業で生徒交流を行い、親睦を深めました。英語によるコミュニケーションが活発に行われ、生徒同士の距離がまたたくまに近づいていました。
     
3年生の活動
年生「善光寺グローバルサミット」に向けて

3学年は、SGHを選択した生徒が、1・2年次から積み重ねてきたSGH課題研究の集大成として、研究の最終成果を世界に向けて発信する「善光寺グローバルサミット」を企画し運営しました。以下、活動の内容です。


「善光寺グローバルサミット」に向けて① 
           4月~5月29日(月)グローバルNAGANO戦略会議まで

第2回となる今年度の「善光寺グローバルサミット」の目的や企画を具体化し、自分たちの『提言』を作り上げるため、4回の授業や昼休み、放課後などを使って打ち合わせを重ねていきました。
その中で、サミットの目的を「身の回りにある課題を解決していくのは他でもない自分たちであり、その力を養う手助けをするのがSGH活動である」ことを伝えることと結論づけ、「課題に立ち向かえる、変えられる」というスローガンが決定しました!
また、昨年の形式を転換し、課題研究発表を軸に、参加生徒全員が主体的に参加できる「全校ディスカッション」を行うことも決まりました。


グローバルNAGANO戦略会議を行いました
2017年05月29日
「善光寺グローバルサミット」の核になる、3年SGH生が考える社会課題を解決する『提言』をより有意義なものにするために、実社会で課題解決に取り組んでいる方々をコメンテーターに招いて、ご指導をいただきました。
『提言』の原案をプレゼンテーションとして発表しました。コメンテーターの方々からは、移住分野には「なぜ地方促進が上手くいかないのか、意見が対立するのか、など論理展開で理由を深めるべき」、森林分野には「森林官を実現するにあたって財源をどうするのか考えるべき」などの助言や、最後には暖かい激励もいただきました。
生徒からは「実際に現場で活動している方々から指摘をもらえて有意義だったし、刺激的で楽しかった」「なぜそのテーマを扱うのか、まだ詰め切れていない。残された時間で参加者に共感してもらえる内容にしていきたい」などの声が聞かれ、サミットに向け、自分たちが進むべき道筋を確認していました。



「善光寺グローバルサミット」に向けて② 当日まで

授業や昼休み、放課後、そして文化祭の準備期間など残された短い時間を有効に使い、「グローバルNAGANO戦略会議」でいただいた指摘や自分たちの反省を生かして『提言』の内容をより深め、プレゼンテーションの完成度を高めていきました。
2日間にわたるサミットを成功させるために、行き詰まれば常に原点に立ち戻り、激論を重ねる…これを繰り返すことで全体の統一と『提言』の質が向上し、当日の運営についても1、2年生運営委員との連携が進みました。


「善光寺グローバルサミット」を開催!
2017年07月06日~07日(本校文化祭「金鵄祭」期間中)

3年間のSGH活動の集大成として「善光寺グローバルサミット」を2日間にわたって、県内外5校の生徒や大学生、留学生をゲストに招き開催しました。
ゲストと各校の課題研究の実践や成果を共有し意見交換などを行う第一部と、3年SGH生がこれまでのSGH活動や課題研究から導いた社会課題の解決に係る『提言』を発表する第二部に分けての開催です。

《第一部》7月6日(木)
第一部は善光寺宿坊の白蓮坊を主会場に行いました。
本校生徒がゲストを英語で案内する善光寺案内(昨年の反省から今年は講習も受けました!)にはじまり、善光寺大本願を会場にした交流会①では、「学び合おう、互いの活動」と題して、各高校がそれぞれの課題研究を報告するプレゼンテーションと質疑応答を行い、さらにはグループに分かれてディスカッションも行いました。
白蓮坊での交流会②は「考えてみよう、地域存続のカタチ」として、第二部概要を発表し、それを受けてグループディスカッションを行いました。
他校の課題研究や、全く異なる実践などに触れ、1、2年の生徒からは「5つの高校の発表は興味深く刺激的だった。この経験は今後のSGH活動の活力になったと感じる」「他校との交わりを通して、答えのない問いを解決する大切さ、そして私達がその問いに向かっていくことで次世代を担い、より良く創り出していくのだと改めて実感した」など、参加して良かったという声が多く聞かれました。

(ゲスト)
新潟県立国際情報高校、山梨県立甲府第一高校、長野県上田高校(以上SGH校)、長野県飯山高校、長野県屋代高校(以上SSH校)、及び大学生、留学生の皆さん

《第二部》7月7日(金)
本校大体育館を会場に、3年SGH生が「私たちが考える地域存続のカタチ」というテーマで「移住」「集住」という対立軸を背景に、移住・森林・伝統工芸・福祉の4つの分野の課題研究成果を『提言』として日英両国語で発表しました。
次にロールプレイングディスカッションと銘打ち、聴衆全員に「金鵄村」の住人として属性を与え「移住」「集住」のどちらを選択するかを理由とともに発言してもらうという「全校ディスカッション」を行いました。この試みは、「地域存続」という地方の高校生にとって切実でありながら正面から向き合うことの少ないテーマを真剣に考える貴重な機会を提供し、また講師からも参加者全員に「自分ごと」意識を持たせることに成功したと高い評価を得ました。
参加者からも「全ての提言で移住と集住について触れられていたので、考えがより深められたと思う」「ディスカッションを取り入れることでサミットに“参加”しているように思えた。様々な意見が聞けて面白かった」などの感想が聞かれました。
2日間を無事に終えた3年SGH生からは「2回目となる今年の形がこれからの善光寺グローバルサミットの形になるというプレッシャーを感じながらやってきたが、「ひな型」を作れたのではないかと今は思っている」「ディスカッションの時間がもっと長くても良かった。2時間という枠の中でどこに時間をかけるか、優先順位を決めて逆算すべきだ」「課題研究の中身も含め、自分たちの経験をしっかりと後輩たちに引き継いでいくことが必要」など、充実感とともに、早くも次に続く後輩たちへの言葉もありました。

☆3年SGH生は現在、この「善光寺グローバルサミット」を振り返り、英文報告書を作成しています。9月中の原稿完成を目指して頑張っています。

米国リーダー研修に出発しました!

2017年03月11日

いよいよ米国リーダー研修開始です
平成28年度の米国リーダー研修が本日から7日間の予定で始まりました。
昨夜の雪が止み、寒さは残るものの青空も見える中、生徒代表の「勇気を出し、いい意味で目立つ一団になってきます!」との挨拶で結団式を終え、途中、長野駅を経由して成田空港へ向かいました。どれほどの学びと思いを抱えて帰ってくるかが楽しみです。

スーパーグローバルハイスクール「課題研究中間発表会」プログラムです

2017年02月13日

スーパーグローバルハイスクール「課題研究中間発表会」プログラムです
2月14日(火)15日(水)に開催する「課題研究中間発表会」のプログラムです。下の×印をクリックしてください。

スーパーグローバルハイスクール「課題研究中間発表会」を開催します

2017年01月25日

スーパーグローバルハイスクール「課題研究中間発表会」を開催します
 1年生は、前期に研究の基礎となる議論やフィールドワークの方法を学びながら長野県の魅力・課題について知り、後期から自分の関心ある分野についての研究に着手しました。このたび、1年生での研究成果を発表し討論する「課題研究中間発表会」を下記のとおり2日間にわたり開催します。

1 日 時   2月14日(火)10:45~12:45(5,6組) 13:50~15:50(1,2組)
        2月15日(水)10:45~12:45(3,4組) 13:50~15:50(7組)
2 場 所   長野高校 各HR教室及び特別教室
3 発表生徒  本校1年生280名 3~6人の班に分かれて発表
4 講 師 *五十音順  (  )は所属
     小田切奈々子氏(自然エネルギー信州ネット)
     小山田佳代氏(長野県総合教育センター)
     倉根明徳氏(長野県建設部)
     久世良太氏((株)サンクゼール) 
     杉原大輔氏(長野中央病院)
     土屋龍一郎氏((株)エムウェーブ)
     中沢道彦氏(長野県観光部)
     中西弘充氏(信州大学キャリア教育サポートセンター)
     長谷川正之氏((一社)日本食農連携機構)
     林 寛平氏(信州大学教育学部)
     本澤 諒氏((株)ベネッセコーポレーション)  
     松浦義昭氏(金沢大学国際基幹教育院)
     守田真子氏(まちくらしたてもの案内所)
     山室秀俊氏(長野県NPOセンター)
5 内 容 (1)長野が抱える課題の現状と解決の方向性についての班別プレゼンテーション
      (2)会場との質疑応答、講師からのコメント
6 その他 2月14日(火)午後には、当日、本校を訪問される島根県立隠岐島前高校(SGH)の生徒も発表と討論に参加します。

SGH連絡会<第二部>指定校報告で分科会を担当しました

2017年01月19日

SGH連絡会<第二部>指定校報告で分科会を担当しました
 昨年12月27日(火)、筑波大学文京校舎で開催された第2回SGH連絡会<第二部>では、平成26年度にSGH指定を受けた56校の中から本校を含めた8校が指定校報告として分科会を担当しました。
 8校の内訳は、昨年9月の「中間評価」で最上位の評価を受けた4校のうちの3校、および、それに続く評価を受けた16校のうち本校を含めた5校でしたが、どの学校も特色を前面に出したテーマで、全国各地で創意工夫に満ちた取り組みがなされていることにあらためて勇気づけられるとともに、身の引き締まる思いを感じさせられました。
 本校は「「地方・公立・全員」の挑戦」というテーマで、活動報告とワークショップを実施させていただきました。全国各地から30名を超える先生方のご参加をいただき、多くのご意見、ご質問をいただきましたこと、たいへんありがたくあらためて感謝申し上げます。

 また、前日、12月26日(火)にはお茶の水女子大学で文科省・筑波大学(SGH幹事校管理機関)主催「スーパーグローバルハイスクール第1回全国フォーラム」が開催されました。SGH校生徒のパネルディスカッションなどもあり、地方にいてはわからない全国の様子がよくわかり貴重な経験となりました。(詳細はスーパーグローバルハイスクールHP http://www.sghc.jp/p7109/ をご覧ください)

立教大学主催 第1回関東・甲信越静地区 スーパーグローバルハイスクール 課題研究発表会で金賞を受賞しました

2016年12月19日

立教大学主催 第一回関東・甲信越静地区 スーパーグローバルハイスクール 課題研究発表会で金賞を受賞しました
2016年12月17日(土)に、関東地区を中心にSGH指定の13校が参加した立教大学主催(池袋キャンパス)課題研究発表会に2年生9名が参加しました。日本語プレゼンテーション部門に長野高校②「スポーツが観客に与えてくれるもの」、英語プレゼンテーション部門に長野高校①「Think about SGH by analysis (統計でSGHを考える)」の2チームがエントリーしました。 長野高校②チームは日本語プレゼンテーション部門で金賞、長野高校①チームは英語プレゼンテーション部門で奨励賞を受賞しました。
2年間の課題研究の成果を発表し、高い評価をいただいたことは大きな自信につながりました。また、大学の先生から講評をいただくことで、これまでの研究を振り返り今後の発展に向けた課題を得ることができました。
他校の先進的な研究を見たり、他校の生徒と交流したりすることで、多くの刺激を受け、多角的な視点から自分たちの研究を見つめ直すきっかけになったようです。このような発表会に積極的に参加することで、研究の深化につなげていきたいと考えています。

平成28年度 2学年課題研究発表会を開催しました

2016年10月15日

平成28年度 2学年課題研究発表会を開催しました
平成28年度 課題研究発表会(善光寺グローバルプレサミット)を10月13日(木)に開催しました。この発表会は2年間の地域課題研究の集大成であると同時に、台湾研修、論文作成を経て3年次の善光寺グローバルサミットに集約されるグローバルな広がりを持った研究への結節点と位置づけられています。また、今年度は長野高校の評価シートを用いて評価を行い、第1部(分散会=1次審査)、第2部(全体会=2次審査)というコンテスト形式として実施しました。

第1部:分散会(13:40~14:50)
全15会場に分かれて2年生のすべての班がプレゼンテーションを行い、1年生も全員聴衆として参加しました。
1年生での研究の上に、仮説を立て、2度のフィールドワークで課題を発見し、解決策を考え、スライドにまとめるまでを半年で行ってきました。短い期間でありながら、その発表内容の質の高さに驚かされました。特に、この1週間の仕上げは目を見張るものがありました。発表の特徴として①多かったテーマは観光、地域の発展、教育、福祉、外国人の問題。②約6割が英語を用いて発表を行ったことが挙げられます。台湾研修旅行を視野に入れ、グローバルを意識した発表にチャレンジできたことは素晴らしいことです。

第2部:全体会(15:10~16:20)
 1,2年生全員と職員に加え外部講師、希望する保護者の皆さんが参加されました。SGHスタッフリーダーがこれまでの課題研究の振り返りを行ったあと、第1部の分散会(1次審査)で選ばれた、「自然環境との共存」「スポーツが観客に与えてくれるもの」というテーマで研究を行った2つの班が発表を行いました。参観した生徒からは「アイコンタクトが大事だと思った。」「調査した情報を詰め込むのではなく、適切なものを選ぶことで聴衆に内容が伝わりやすくなると感じた。」「『なぜスポーツ観戦がおもしろいのか』なんて考えたことがなかったけれど、科学的根拠がしっかりあるということを知り、研究のテーマは身近な所にあるのだとわかった。」「質問が鋭かった。プレゼンを聞く側も知識が必要である。」といった感想が聞かれました。

本校SGH活動は生徒が主体的に活動する場です。課題研究のテーマ設定はもちろん、フィールドワークの交渉も生徒が行います。この発表会の運営も全て生徒たちが行いました。課題研究を通して、主体性や多角的な視点、グローバルな視点が養われていることを実感しています。
生徒の活動を支えてきて下さった外部指導者の先生方やフィールドワーク先、保護者の方々など多くの関係者のご協力にこの場を借りて御礼申し上げます。本当にありがとうございました。課題研究はこれで終わりではなく、台湾研修旅行、論文作成と続いていきます。今後とも何とぞご指導のほどよろしくお願い致します。

2学年 平成28年度 課題研究発表会に向けて2

2016年10月06日

2学年 平成28年度 課題研究発表会に向けて2
10月13日(木)に行われる「平成28年度 課題研究発表会」まであと1週間を切りました。2年生全員で取り組んできた課題研究の班発表にむけて、プレゼンテーションのリハーサルに励んでいます。
 今年度はコンテスト方式の発表会を予定しています。第一部(分散会=原則非公開)として15の分散会場に分かれてすべての班がプレゼンテーション・質疑応答を実施し、「長野高校 SGH課題研究 評価シート」に従って一次審査を行います。第二部(全体会=公開)では一次審査の上位2班によるプレゼンテーション・質疑を行い、最優秀賞を決定します。
 より良い発表を目指して、総合学習の時間はもちろん昼休みや放課後を利用して、班担当の先生、教科担当の先生、SGH事業推進室の先生、他の班の友人などへ本番に向けてのリハーサルを繰り返しています。生徒たちの頑張りに期待してください。

1学年SGH英語プロジェクト中間発表会My “Favorite” Presentation in Englishを開催しました

2016年10月03日

1学年SGH英語プロジェクト中間発表会My “Favorite” Presentation in Englishを開催しました
 先週の土曜日、10月1日に長野高校等学校SGH英語プロジェクトⅠ中間発表会My “Favorite” Presentation in Englishを開催しました。これは、SGH教科の一つ「英語プロジェクトⅠ」の授業の一環で、英語による発信能力の向上を目的とし、大学の先生方、企業人、大学院生などを招いて実施する事業です。1学年281名の各生徒がそれぞれ、自分の興味関心のあることがらについて英語によるプレゼンテーションを行い2名のコメンテーターの先生方による評価と講評をいただきます。クラスの枠を取り払い、14教室に約20名ずつ分かれ、持ち時間一人5分以上(10分以内)で発表をしました。
一部を取り上げただけでも「How does the starvation problem continue?」「Why chocolate is popular?」「The good points of dancing」「A School Brass Band」「What are characteristics of the Ngano dialect?」「Meaning to learn mathematics」などタイトルからしてユニークですが、プレゼンテーションも、口笛の生演奏あり、楽器演奏あり、スポーツの実演もあれば10分に及ぶ大演説あり、自慢の宝物の披露あり…とそれぞれがMy “Favorite”の魅力を何とかみんなに伝えようと一生懸命に英語で語っていました。発表前は緊張の表情や浮かない表情の生徒もいたのですが、実際にやってみると伝えたいことを伝える楽しさを実感したようで、発表後はほぼ全員が「もう一度やりたい!」と書いていました。
コメンテーターの先生方からも「昨年よりさらにレベルアップして驚いた」といったありがたいお言葉をいただきました。もちらん、まだまだ未熟な事業ですので、ご指摘いただいた課題を一つ一つ改善していきます。休日にもかかわらずおいでいただき、貴重なコメントを下さった皆様には心から感謝申し上げます。

2学年 平成28年度 2学年課題研究発表会に向けて

2016年09月23日

2学年 平成28年度 2学年課題研究発表会に向けて
10月13日(木)に予定されている「平成28年度2学年課題研究発表会」に向けて定期考査終了後、いよいよラストスパートに入り、パソコン室でパワーポイントの作成を急ピッチで行っています。よりよい発表となるように班ごとに研究をまとめています。今回の発表は2年間の地域課題研究の集大成であると同時に、台湾研修、論文作成を経て3年次の善光寺グローバルサミットに集約されるグローバルな視点を持った研究への結節点と考えています。できる限り英語を使った発表を目指し、また、講師の先生や聴衆の皆様からもグローバルな視点導入に向けたアドバイスをいただければ幸いです。

スーパーグローバルハイスクール 平成28年度課題研究発表会(善光寺グローバルプレサミット)について

2016年09月20日

 以下の要領で、平成28年度課題研究発表会を開催します。
1 日 時  平成28年10月13日(木) 午後3時10分から午後4時20分まで
2 場 所  本校 小体育館
3 日 程  【課題研究発表会第二部】全体会 
◆発表:第一部(分散会)の中から選ばれた2年生2班によるプレゼンテーション、聴衆の1・2年生との質疑応答
◆講評:外部講師による
* 2年生全員がプレゼンテーションを行う第一部(分散会)については、会場の都合上、非公開とさせていただきます。

2学年 フィールドワークⅡを実施しました

2016年08月05日

2学年 フィールドワークⅡを実施しました
 2学年は総合的な学習の時間の中で課題研究を実施してきました。5月に実施したフィールドワークⅠに続き、7月26日(火)にフィールドワークⅡを実施しました。学校で調査を行った生徒を除き、2学年228名がそれぞれのフィールドワーク先へ出かけました。フィールドワークⅠではインタビュー結果を検証することにより課題発見へと繋げました。その後個人ごとに、発見した課題に対する解決への仮説を立て、それを確かめるために今回のフィールドワークⅡへ臨みました。
 当日はあいにくの雨模様でしたが、街頭インタビューを実施した班からは「対象者が雨宿りをしていたのでインタビューしやすかった」といった意見が聞かれました。また「フィールドワークⅠでは行けなかった遠隔地まで行けてよかった」「Ⅰではお話中心だったが、Ⅱでは実際に現場を見られて収穫があった」などといった意見が聞かれました。
 このフィールドワークの結果を含めて今までの研究を個人レポートとして夏休み中にまとめます。夏休み明けは、10月に実施される課題研究発表会に向けて、班ごとにプレゼンテーションの準備を行っていきます。また、課題研究の内容は12月に実施される研修旅行でも台湾の現地高校生徒の交流を図り、最終的には12月から研究論文の作成を行っていく予定です。
 フィールドワーク先として生徒を受け入れてくださった皆様、依頼のアポイントメントから実施まで時間が短く、ご迷惑をおかけしました。そして、本当にありがとうございました。課題研究はこれからまとめに入りますが、まだまだわからない点も出てくるかと思います。これからも長野高校生にご指導をいただければ幸いです。

第1回 善光寺グローバルサミットが2日間にわたって開催されました(その2)

2016年08月05日

第1回 善光寺グローバルサミットが2日間にわたって開催されました(その2)
(その1)から時間が経ってしまいましたが、遅ればせながら(その2)を報告させていただきます。

7月8日(金) <第二部>「提言」とディスカッション
 2日目は、本校大体育館を会場に、7人のコメンテーターをお招きし、「善光寺グローバルサミット」<第二部>として3年SGH生の「提言」とそれについてのディスカッションが英語と日本語をまじえて展開されました。参加したのは、1日目から交流を深めたゲストのみなさん、本校のすべての生徒、職員、そして希望する保護者のみなさんです。
 また、特筆すべきは「クリスティ・デジタル・システムズ日本支社」のご協力により設置された高性能プロジェクターと透過性スクリーンにより非常に鮮明な画像が提供されたことです。

<コメンテーターのみなさん>
 若麻績 敏隆 氏 善光寺白蓮坊住職
 中西  弘充 氏 信州大学 学術研究・産学官連携推進機構助教
 日台  和子 氏 長野市企画政策部 広報広聴課課長
 倉根  明徳 氏 長野県建設部 まちづくり課主査
 長谷川 正之 氏 上田市農林部 農政課アグリビジネスアドバイザー
 森   健太 氏 PwC PPP and Infra コンサルタント
 大宮  透  氏 慶應義塾大学SDM研究員・本校海外交流アドバイザー  

 中島SGHリーダーの英語挨拶で開会した第二部は、大井学校長のユーモアたっぷりの挨拶、コメンテーター・ゲスト紹介、そして前日・第一部の活動紹介と続き、いよいよ提言発表。軽快でフランクな進行は会場の空気を和らげ、クイズもまじえた提言は参加者を巻き込んでいきました。

<提言発表 Proposal>
世界の様子とSGH Present situation of the world and SGH
長野高校第1期生SGH活動の振り返り Looking back at SGH activities
他校SGH活動の紹介
  新潟県立国際情報高等学校    
  山梨県立甲府第一高等学校 
  長野県上田高等学校

4つの提案 Proposals
①課題解決の際には、多面的な視点を持ちましょう。
Various ways to see things are essential when you solve a problem, because another problem can also occur. So you should look at the entire problem and think about the solution from various angles.
  日台  和子 氏、長谷川 正之 氏よりコメント
②異なるアイデアをつなげることで、プロジェクトがより良いものになります。
To connect the ideas increases the quality of our project from now.
  倉根  明徳 氏、大宮 透氏よりコメント
③相手のことを考えて発信することが重要です。
When you send out information, it is important to think about the people who get it. What you want to do is not always good for them.
  若麻績 敏隆 氏、森 健太氏よりコメント
④困難にぶつかったときは最初の目的に立ち返りましょう。
You should get back to your original purpose when you run into an obstacle. This idea will help you when you encounter any difficulty.
  中西  弘充 氏よりコメント
まとめ In the end

 本校の3年間の活動の振り返り、そして、他校の活動紹介により、1,2年生は今後の活動の道筋を把握すると同時に、第一期生として無我夢中だった3年生は、初めて自分たちの活動がどのような文脈の中でどのような意味を持っていたのかを了解しました。
また、コメンテーターのみなさんの豊かな経験をふまえたコメントが「提言」に厚みを加える一方、本校生徒を刺激するゲストのみなさんの積極的な質問が出され、本校生徒からも「四つの提言をすべて実行するとどんなプロジェクトが具体的に実現されるのか」といった本質的な質問も出されるなど、全員がSGH活動についてあらためて考えを深める貴重な機会となりました。
 最後は3年SGH生全員が舞台に並びました。ゼロからサミットを企画し、壁にぶち当たりながらも、意見をぶつけ合い、励まし合い、最後の最後までベストを目指して力を尽くしてきた彼らに対して惜しみない拍手が贈られました。

 善光寺グローバルサミット成功の最大の要因が3年SGH生の努力であることは間違いありません。しかし、お忙しい中を参加してくださったゲスト、コメンテーターのみなさん、鮮明な画像の提供に寄与してくださったクリスティ・デジタル・システムズ日本支社のみなさんをはじめ、会場準備、運営を補助してくれた係の諸君、今までにアドバイスをくれたみなさん等々、多くの人々の支えによりここまでたどり着けたことを、3年SGH生ともども心より感謝申し上げます。

長野県庁でプレゼンテーションを行ってきました

2016年07月15日

「SGH指定校生徒による教育長・教育委員へのプレゼンテーション」
7月14日(木) 県内SGH指定校2校(本校、上田高校)の生徒で、教育長・教育委員へSGH活動の様子や成果を披露することとなり、2年生4名が長野県庁教育委員会室でのプレゼンテーションを行いました。先日行われた米国リーダー研修の様子を中心に、本校の3年間にわたるSGH活動に関する内容を15分程度でプレゼンテーションしました。教育委員の方からは「異質な他者との出会いが大切である」「楽しみながらSGH活動が行えていることは素晴らしい」「探究はSGH活動がスタートである。すべての教科が探究活動である」といったアドバイスや「長野高校生の夢を教えてほしい」「これまでの研究で答えが見えなくて困った経験はあるか」「米国リーダー研修では、なぜアメリカに行かなければならなかったのか、理由を教えてほしい」といった質問に、生徒たちも積極的に答え、貴重な経験となりました。参加生徒からも「委員の先生からのご指摘が大変勉強になった。また、このような機会で発表してみたい」といった感想が聞かれました。

第1回善光寺グローバルサミットが2日間にわたって開催されました(その1)

2016年07月14日

第1回 善光寺グローバルサミットが2日間にわたって開催されました(その1)
 本校がSGH指定を受けた平成26年度の入学生、SGH第1期生の3年間の集大成と言える第1回「善光寺グローバルサミット」を、7月7日(木)8日(金)の二日間にわたり、県内外7校の生徒と県内留学生をゲストに招いて開催しました。
<ゲストのみなさん>
甲府第一高等学校(山梨)  国際情報高等学校(新潟)
飯山高等学校・長野西高等学校・屋代高等学校・上田高等学校・上田染谷丘高等学校(長野)
留学生(中国、チュニジア、マレーシア、フィリピン、フランス)
                         
 さて、この会に「善光寺」の名が冠されているのは、善光寺が信州を代表する名刹、名所であり、開催地を広く知っていただくことができるからはもちろんですが、それだけでなく、善光寺が、本校がこの事業で涵養しようとするグローバル性を持った存在であることも大きな理由です。
 「三国伝来」の仏を迎え入れたという善光寺縁起やその建築、美術からは、善光寺が自分達の社会を超えた宗教や文化、芸術を受け入れるグローバル性を持ち続けてきたことがわかりますしまた、善光寺の、あらゆる宗教、宗派を受け入れる姿勢には、グローバル化によって生じる対立を越えるヒントがある、と私たちは考えています。
 名称使用を快く受け入れてくださった善光寺にあらためて感謝いたします。
                                     
7月7日(木) <第一部> 活動交流とアイスブレーキング
 1日目は善光寺宿坊、白蓮坊が主会場でした。まず本校2年生が英語による善光寺案内をしたあと、善光寺大本願の素晴らしい広間を会場に、各校が取り組んでいる課題解決的活動や国際的活動についての発表と質疑応答で交流を行いました。
 宿坊で精進料理に舌鼓を打った後は、課題解決的ワークショップ、「貿易ゲーム」に取り組みました。「先進国」「中間国」「発展途上国」に擬された各グループは、紙(資源)、はさみ(技術)、テーブル(国土)等々の不平等をどう克服あるいは利用できるのか!? ということでゲームは白熱。大いに盛り上がりました。ゲーム後の振り返りでも「いくら富や技術を持っていても協働する相手には勝てない」とか「最後は交渉力!」「目先の利益を追ってはダメ」など考えさせられる意見がたくさん出て、もっともっと時間がほしい様子でした。
 そしてその頃、学校では第二部に向けた最後のリハーサルが大詰めを迎えていました‥続く

第1回善光寺グローバルサミットのプレゼン準備も大詰め

2016年07月03日

第1回善光寺グローバルサミットのプレゼン準備も大詰め
第1回善光寺グローバルサミットまであと3日。
8日(金)本校、大体育館で開催する「第二部」の中心は、3年SGH生による「提言」。
SGHとして波乱の船出からの3年間を振り返り、この3年間の活動に見いだした意義を全校と共有し、後輩達に受け継いでほしいという思いから準備を進めてきた彼らの最後の発表です。
少しでも思いが伝わるよう、少しでも楽しんでもらえるよう、細部までの話し合いが続きます。

第1回善光寺グローバルサミットに向けての準備を進めています

2016年06月30日

第1回善光寺グローバルサミットに向けて準備が進んでいます
 平成26年度にスーパーグローバルハイスクール(SGH)に指定された本校は今年3年目を迎え、県内外の高校生や留学生を招き、第1期生の最終成果発表となるSGH第1回「善光寺グローバルサミット」を7月7日(木)8日(金)の2日間にわたって開催します。
 1日目の第一部では善光寺の宿坊を主会場に各校の活動交流を行い、2日目の第二部では本校を会場として、3年SGH生の、社会課題の解決の仕方に係る「提言」発表とそれについての討論を行います。影も形もないものを創り出す苦闘を続けてきましたが、開催まであと1週間。形が徐々に出来上がってきています。

2学年 フィールドワークⅠが行われました

2016年06月30日

2学年 フィールドワークⅠ
2学年は総合的な学習の時間の中で課題研究を実施してきました。今年度は個人研究を基本として、興味のあること・研究してみたいことなどからテーマを決定し、先行研究を調べ、フィールドワーク先を検討してきました。その後、自分と考え方が近い・共通点があるなどの観点から5人前後のグループを作り、グループ研究へと発展させていきます。

そして、5月20日(金)を中心日とし、2学年のフィールドワークⅠを実施しました。2学年55班のうち22班(108名)が5月20日(金)FWを実施し、その後の総合的な学習の時間を利用して残りの班も実施しました。行くまでは緊張や様々な問題もあったようですが、事前の情報収集やFW先との連絡をしっかり取っておくことで、パワーポイントによる説明をしていただいたり、お土産をいただいたり(?)と多くの収穫があったようです。「先方の対応がとても親切で感動した」「いい話を聞かせてもらった」と、大変な思いはしても、家や学校では経験できない「大人(社会)との腰を据えた対話」が経験できたことをうかがわせる言葉も聞けました。
フィールドワーク先として生徒を受け入れてくださった皆様、本当にありがとうございました。課題研究は道半ばです。これからも長野高校生にご指導をいただければ幸いです。

スーパーグローバルハイスクール「1年次課題研究中間発表会」を開催します

2016年01月27日

1学年課題研究中間発表会について
1年生は、前期に研究の基礎となる議論やフィールドワークの方法を学びながら長野県の魅力・課題について知り、後期から自分の関心ある分野についての研究に着手しました。このたび、2年間の中間で研究成果を発表し討論する「課題研究中間発表会」を下記のとおり2日間にわたり開催します。


1 日 時   2月2日(火)13:50~15:50(5,6,7組)        
        2月3日(水)10:45~12:45(3,4組) 13:50~15:50(1,2組)

2 会 場   長野高校 各HR教室 各芸術科教室

3 発表生徒  本校1年生282名 3~6人の班に分かれて発表

4 講 師 *五十音順  (  )は所属
  久世良太氏((株)サンクゼール)    倉石智典氏((株)マイルーム)
  小林正征氏((株)ミヤマ)       榊原倫代氏(フォレストデザイン)
  土屋龍一郎氏((株)エムウェーブ)   長谷川正之氏(県農産物マーケティング室)
  林 寛平氏(信州大学教育学部)    林 靖人氏(信州大学地域戦略センター)
  丸山文昭氏(善光寺表参道ガイド協会) 山室秀俊氏(長野県NPOセンター)他

5 内 容 (1)長野が抱える課題の現状と解決の方向性についての班別プレゼンテーション
      (2)会場との質疑応答、講師からのコメント

6 プログラム  SGH通信のページをご覧ください

1学年フィールドワークがおこなわれました

2015年12月02日

1学年 フィールドワークⅡ
 1年生のフィールドワークがおこなわれました。

 前回の総合学習・昨日の事前学習とフィールドワークに備えて訪問先の企業や団体の調査・研究、自分のテーマの設定、疑問点の洗い出し等々をしてきた成果が各フィールドワーク先で活かされたという話を聞きました。今日のフィールドワークで学んだこと、気づいたこと、新たに生じた疑問をこれからの自分の研究に活かしていきます。

 本日お世話になりました皆様、本当にありがとうございました。

<本日訪問させてもらった企業・研究所等(順不同)>
 株式会社エムウェーブ 
 長野パルセイロ・アスレチッククラブ(AC長野パルセイロ) 
 株式会社信州スポーツスピリット(信州ブレイブウォリアーズ)
 株式会社八幡屋礒五郎
 長野県農業試験場
 株式会社サンクゼール
 新光電気工業株式会社
 不二越機械工業株式会社
 株式会社青木固研究所
 株式会社竹内製作所
 ミヤマ株式会社
 長野県環境保全研究所
 信州大学教育学部
 グリーン・ヒルズ小学校・中学校
 長野市善光寺表参道ガイド協会、大本山善光寺大本願
 長野市立博物館
 長野県立歴史館
 ミヤリサン製薬株式会社
 長野赤十字病院
 寿製薬株式会社
 特定医療法人新生病院
   

1学年フィールドワークⅡ 事前学習

2015年12月01日

いよいよ1学年フィールドワークです。
 2年生の課題研究発表会が終わり、課題研究の中心は1年生に移ります。これからおこなわれる1年生の課題研究Ⅱは「課題研究とは何かを体験する」ことに力点を置き、また班としてよりも個人として研究を深めることを重視して進められます。つまり個人の研究レベルを高め、それを2年生でおこなわれる本研究にしっかり活かしていこう、ということになります。

 1年生は自分の進路希望(文理選択)と関連させながら課題研究の分野を選択し、先日の総合学習では、その分野に関連する自分の研究テーマを設定しました。今日の午後の総合学習では明日のフィールドワークに備えて、テーマと課題の確認、フィールドワーク先での質問事項の整理をしました。

 学習はあくまでも個人の活動が主となります。自分が設定したテーマや社会課題の中で明日のフィールドワーク先での調査で確認できそうなこと、そのためにはどのような質問をしたらよいか、情報収集が不足していたらその不足を補う、等々をおこないました。最後の20分間は班内での情報交換の時間として、自分と異なる視点や発想に気づいてもらいました。

 明日のフィールドワークでお世話になる皆さん、よろしくお願いします。

スーパーグローバルハイスクール「2年次課題研究発表会(善光寺グローバルプレサミット)」の全体会発表、最後の一班決まる

2015年11月10日

発表班がすべてそろいました
全体会で発表するあとひとつの班です。

「Pillars of Longevity」
日本一の長寿県と言われる長野。その要因について三つの視点から調査し、日本や別の国の地域と比較した結果たどり着いた結論を世界に発信しようとする班の発表。

 なお、当日はゲストとして長野県国際交流員、信州大学大学院留学生、上田高校生等のみなさんが参加してくださいます。参観の皆様も気をつけておいでください。お待ちしています。

スーパーグローバルハイスクール「2年次課題研究発表会(善光寺グローバルプレサミット)」について

2015年10月26日

スーパーグローバルハイスクール「2年次課題研究発表会(善光寺グローバルプレサミット)」を開催します
1 日時  平成27年11月12日(木)午後3時15分から午後4時40分まで
2 場所  本校 小体育館
3 日程  【課題研究発表会 第二部】全体会
◆発表:生徒代表4班によるプレゼンテーション・質疑応答と講評
「Traditional Education of NAGANO」
 「白文帳」という長野独特の学習文化について、教育委員会を始め多様な層からの声を聴取して、使い方の改善策を提案した班の発表。
「観て。食べて。歩いて。須坂」
 「絹で須坂をPRしよう」をテーマに活動し、絹産業による盛衰の歴史を追究。その成果を踏まえて「ふるさとCM大賞」に応募した班の発表。
「そうだ、小川に住もう」
 小布施の町づくりなどに学んだことを生かして、小川村に定住してもらうためのプログラムを考えた班の発表。
 ほか一班。
◆講評
 講師  林  靖人 氏(信州大学地域戦略センター准教授)
     長谷川 正之 氏(長野県農政部農産物マーケティング室企画幹)
     ダニエル=トパル(本校グローバル講師) 
他に討論に参加するゲストとして、外国人留学生、県内他校生を予定。

OMN加盟決定!!

2015年09月25日

エムウェーブのOMN加盟に本校生徒が貢献しました
 先日のブログで紹介したように、カナダのバンクーバーで開かれた国際オリンピック博物館連盟(OMN)の総会で、本校生徒がプレゼンテーションをおこないました。堂々としたプレゼンテーションが功を奏し、加盟が正式に決定したそうです。OMNには日本のオリンピック関連施設としては初めての加盟になります。参加した生徒2人は28日に帰国しますが、そのときの様子などをこのブログで紹介してもらう予定になっています。ご期待ください。

1学年土曜セミナーがおこなわれました

2015年09月19日

キャリアデザイン ~グループワークと講演会~
 今日は1学年の土曜セミナーの日です。

 本校の1年生はこの時期に「職業」について考える機会を持ちます。職業や仕事とは何なのか、いったいどのような職業が世の中にはあるのか、仕事をするとはどういうことか、などを考えます。そして自分が将来就きたい職業は何か、自分にあった職業は何か、その仕事に就くためにはどのような進路(進学や学部学科選び)を考えたらよいのか、を考えて10月から11月にかけて文系か理系かの選択をしていくのです。

 今日はまずクラスでグループワークをおこないました。テーマは
   ①「職業」って何だろう
   ②自分が就いてみたい職業、やってみたい仕事、そこで必要とされるグローバルな要素
   ③語学力以外でグローバルな仕事に必要な力って何だろう   の3つです。
 班ごとに活発な意見交換や討論がおこなわれていました。いつも感じることですが、入学以来1年生は実に楽しそうにグループワークに取り組んでいます。今回もクラス内の進行はSGHスタッフに任せましたが、スタッフだけが頑張っているのではなく、クラスのみんなが実に協力的です。これはすばらしいことだと考えています。

 その後、小体育館に移動し講演を聴きました。今回はキャリアデザイン講演会として世界的な活躍をされている本校卒業生をお招きし、今後の進路選択に活かしてもらうべく講演をお願いしました。講師は日本経団連国際経済本部上席主幹でガールガイド・ガールスカウト世界連盟理事の和田照子先生です。

 先生は「キャリアの道のり(発展途上)」という題で講演をしてくださいました。ご自身のこれまでの経歴、経団連に入った理由、ガールスカウト世界連盟理事としての役割、「グローバルな」仕事の意味について、丁寧にお話をされました。所々にキャリアデザインの意義やこれから1年生が進路選択をしていく上で大切なことが散りばめられていて、非常に有意義な講演会だったと思います。これから1年生には、先生のお話の中に出てきた「チャンスを活かす」「チャレンジをする」「ちゃんとやる」の「チャチャチャ」を大切にして、進路をただ大学に入ることと考えず、その先をしっかり見据えて学習・班活・生徒会・課題研究活動などに取り組んでもらいたいと思いました。

OMN壮行会

2015年09月17日

OMN総会へ生徒2名が参加します
 今日は定期考査の最終日でした。試験終了後、久々の班活動に生徒諸君もうれしそうでした。

 そんな中、OMN総会へ参加する生徒2名が先生方の前でプレゼンの予行演習をおこない、ささやかな壮行会がおこなわれました。OMNとは「オリンピック・ミュージアム・ネットワーク」の略で、長野市とエムウェーブがそこへの加盟を目指しています。今月末にカナダで開かれるOMNの総会で加盟のためのプレゼンテーションがおこなわれますが、本校の生徒もそのプレゼンに参加することになったのです。参加するのは本校の2年生2名。彼らは長野オリンピックが開かれた後にこの世に生を受けました。そんな生徒の立場からOMN総会でプレゼンをしてもらいたい、というのがこのプロジェクトの始まりでした。校内で参加希望を募ったところ、12名の生徒が名乗りを上げ、審査の結果2名が選ばれたのです。

 今日の予行演習では実に堂々としたプレゼンを披露してくれましたが、まだまだ修正の余地があるようです。日本を出発する23日までもう少し時間がありますから、きっと今日以上のプレゼンができるように仕上げてくれるはずです。長野高校生を、いや長野市を代表してカナダへ向かう2人を応援してください。

 帰国後、総会の様子や感想を2名の生徒から報告してもらう予定です。ブログにも掲載します。

1学年 フィールドワークⅠ報告会

2015年09月04日

1学年 フィールドワークⅠ報告会
 このSGHブログ、しばらく更新をしないままでいました。ご無沙汰しております。今日から再開いたしますので今後ともよろしくお願いします。

 1年生は9月1日(火)・2日(水)の総合的な学習の時間に、7月29日におこなわれたフィールドワークⅠの報告会をおこないました。目的は各班の報告を聞いて、クラス内でフィールドワーク先7カ所の情報を共有することにあります。前半は班ごとの発表準備、後半に発表と進んでいきました。(下の写真のうち、上段3枚が前半の班ごとの準備の様子、下段3枚が後半のクラス内発表の様子です)

 各班ともフィールドワークの内容、フィールドワークを通して学んだこと、これからおこなわれる課題研究への意気込み等を発表していました。中にはフィールドワーク先の地域が抱えている課題を発見し、その解決方法を考え、提案するといった、これからおこなう課題研究そのものといった内容の発表もあり、なかなか聞き応えのある発表会でした。
また「事前学習の不足を感じた」、「違った角度からの資料提供を求める」といった発表もありました。このことは次回のフィールドワークⅡにつながる的確な指摘だと思います。次回の事前学習は各班で主体的におこないます。今回の反省を活かし、十分な事前学習につなげていきましょう。

 

フィールドワークがおこなわれました

2015年07月29日

1年生、初めてのフィールドワーク
 1年生にとって初めてのフィールドワークがおこなわれました。

 今回のフィールドワークのテーマは「地域から世界が見える」です。グローバルというとつい視点は世界となりがちですが、地元(地域)を知ってはじめて世界が見えてくるものです。そんな考えのもと、多くの方々の協力を得て、今回の企画は成立しました。

 中山間地域における遊休農地の活用について、地域の特性を活かした観光立案やまちづくり、古民家や蔵の再生活用、リノベーション等、各地でいろいろなことを考えさせてもらいました。それをもとに高校生の視点から各地の課題を発見し、それを解決していくための方策を探り、解決策を提案・実行していくことが今後の活動内容となります。

 今回お世話になった皆様、本当にありがとうございました。そしてこれからも長野高校生にご指導いただけたら幸いです。

 1年生のフィールドワークの詳細については順次このブログで紹介していきます。

明日はフィールドワークの日です。

2015年07月28日

いよいよ初めてのフィールドワークへ
 明日7月29日は1・2年生ともフィールドワークがおこなわれます。

 1年生にとっては初めてのフィールドワークです。ここまで、
  ①6月30日、7月1日のフィールドワーク基礎(大宮透先生の講演会)
  ②フィールドワークの班を決定(1班5名程度)
  ③フィールドワーク先の提示、班で希望するフィールドワーク先を選定(第3希望まで)
  ④フィールドワーク先の決定   と、進んできました。

 先週の金曜日(学校はこの日から夏季特編授業が始まりました)、午後の授業を総合的な学習の時間(課題研究)として、7つのコースごとに事前学習会をおこないました。班ごとに各コースの資料を読んで問題点や疑問点を整理し、当日に備えようという内容です。午後の暑い中、各班とも熱心に取り組んでいました。


 明日のステークホルダーのNPO法人飯綱高原よっこらしょの山室さん、飯綱高原観光協会の中島さん、飯綱高原スキー場の宮下さん、戸隠地区地域おこし協力隊の小林さん・栗原さん、NPO法人まめってぇ鬼無里の吉田さん、七二会地区活性化推進員の石坂さん、慶應SDM・小布施町ソーシャルデザインセンターの大宮さん、須坂景観づくりの会の小林さん、(株)マイルームの倉石さん、お世話になります。また各地でお世話になる方々、よろしくお願いします。
 
 

グローバル経済講演会がおこなわれました。

2015年07月27日

グローバル経済 桃木至朗先生講演会
 7月27日、1・2時限目にグローバル経済講演会がおこなわれました。講師の先生は大阪大学大学院文学研究科、文学部教授の桃木至朗先生です。
 
 1年生は現在世界史Aを学習していますが、少し前に「西欧を中心とする世界の一体化」という単元がありました。大航海時代を境として、それまで「各地域の歴史」であったものから「新大陸」をふくんだ「本当の意味の世界史」が成立した、また銀を中心として貿易や経済に大きな変化がおきた、ということを学びました。今回そのことを大学の先生から専門的に講義をしてもらおうというのが講演の目的です。また1年生のみんなに大学の講義を体験してもらおうということも目的のひとつです。

 講演のテーマは「アジアから見た世界の一体化と日本の鎖国」で、世界史的な視点だけでなく、日本史の視点も取り入れた内容でした。多面的な視点から物事を捉える、多方面から検証をすることの大切さを学び取ってもらえたら、今後の課題研究を進めていく上で有意義であると思いました。そしてそれは「長野高校の教育課程における課題研究」ということにとどまらず、「本当の学問とは何か、研究とは何か」というところにつながっていきます。ほとんどの生徒のみなさんが大学に進学をしたいという希望を持つ本校において、それは「大学に入学するために必要な学力」を養成することと同じくらい大切なことだと考えています。この講演会を聴いて、そんなことを改めて感じました。

金鵄祭 一般公開です

2015年07月11日

金鵄祭一般公開が始まります
 本日より長野高校文化祭「金鵄祭」の一般公開が始まります。

 私達SGH事業推進係も今年度のここまでの取組を来場者の皆さんに見ていただきたく、本当にささやかではありますが、展示をすることを決めました(決定したのは今朝です・・・)。校舎1階のSGH事業推進室の前に展示してありますので、ご来場の際に是非ご覧いただきますようご案内いたします。

 
 また金鵄祭準備期間中、午後の準備時間を使って今月29日に実施予定の1学年フィールドワークの打合せと下見に行ってきました。各所でご協力いただける方々と打合せとおこないましたが、率直な感想は「各地域にはすごい人がたくさんいる!」です。そんなすごい人たちの協力があって実施できるフィールドワークです。1年生の皆さんにはそんなことも含めて、多くのことを学んできてほしいと願っています。

2学年 総合の時間  - フィールドワーク

2015年07月03日

フィールドワークに行ってきました
 6月17日(水) 2学年総合の時間に課題研究のため、全61班中40班が校外に出てフィールドワークを行いました。
 フィールドワーク先は、各班がそれぞれの研究目的に従って自分たちで考えたもので、大変バリエーションに富んだものとなりました。
 戸隠の奥社参道をガイドの方と散策した班、、農業体験をした班、飲食店を訪れジビエ料理の調査をした班、企業を訪問し長野県の工業を調査した班、市役所や県庁など行政機関で調査を行った班など。
 いずれの班も、それぞれの訪問先で非常に丁寧に対応していただき、研究やプロジェクトを行う上で、とても有益な情報を得ることができました。
 2年目に入った課題研究ですが、例えば、ジビエ料理を研究している班では、1年時には、県庁を訪問し、今回はイタリア料理店で調査を行った結果、それぞれ違った視点からジビエ料理についての話が聞けた(しかも実際に味わえた)ということで、視野が広がり今後の研究の方向性も見えてきたようでした。
 今後も、フィールドワークなどを通し研究を深め、11月には課題研究発表会を行う予定です。

1学年「フィールドワーク基礎」講演会をおこないました。

2015年07月02日

1学年「フィールドワーク基礎」 大宮透先生講演会
 6月30日と7月1日の1年生の総合的な学習の時間は「フィールドワーク基礎」として講演会がおこなわれました。講師は大宮透先生。慶應SDM小布施ソーシャルデザインセンター主任研究員であり、本校SGH事業において海外交流アドバイザーをお願いしている先生です。

 1年生は今月下旬に初めてのフィールドワークが予定されています。そんな1年生に対して、フィールドワークとは何か、フィールドワークの方法、フィールドワークの意義などを話していただきました。また一次資料と二次資料の違いとフィールドワークとの関わりについての講義もありました。そして最後に「生徒会長になったと仮定して、よりよい生徒会活動をするためにどうしたらよいか。どんな文献を読んで、どこに行き、誰と会い、何について調べるか、1ヶ月のスケジュールを作成する」ということを演題として班別でのロールプレイングをおこないました。

 講演を始める前に大宮先生から、本来フィールドワークに関する講義は大学生に向けておこなわれる内容であるということ、しかしこのことを高校生が知っていることはとても大切であるということ、社会人でもフィールドワークの重要性は高いということ、という話がありました。ほとんどの生徒が四年制大学への進学を希望している本校にとって入試を突破する力をつけていくことが大切なのは言うまでもありませんが、それとともに大学進学後に求められる力をつけていくことも大切なことです。生徒のみんなにはこれからおこなわれるフィールドワークや課題研究といったことを通して、そこを学び取ってもらいたいと考えています。

新しい信濃美術館について、県文化政策課の方々と意見交換をしました

2015年06月08日

総合学習―課題研究
 6月3日(水)総合学習の時間、県文化政策課より課長他2名が来校され、新たな建て替えも検討されている信濃美術館についての意見交換を行いました。本校からは、昨年課題研究で長野県の美術館について、その魅力や行政とのかかわりなどを研究していた、F-12班4名が出席し、約2時間積極的に意見交換が行われました。
 文化政策課の方々からは、「高校生の感度でこれまで美術館に対する印象や経験を率直にはなしてくれた」、「観るだけでなく体感できるものといった、固定的な枠を超える提案をいただいた」などのご意見をいただきました。
 F-12班は、今年度も引き続き美術館について研究をつづけながら、信濃美術館の将来についての提案を検討していく予定です。

1学年 ディベート・課題研究基礎②講演会をおこないました。

2015年05月28日

ディベート・課題研究基礎② 矢野善郎先生講演会
 5月27日の1学年総合的な学習の時間は2回目となる英語ディベートに関する講演会でした。講師は中央大学文学部教授矢野善郎先生です。矢野先生は本来の専門は社会学ですが、高校生の頃から打ち込んだディベートの大家であり、現在全国高校英語ディベート連盟理事・審査委員長を務めていらっしゃいます。矢野先生を紹介していただいた本校英語科の先生から「熱血先生だよ」と言われていましたが、大きな声・大きな身振りで聴いている者が引き込まれる、本当に熱い講義でありました。(先生の声が本当に大きかったので、午後の講義はマイクの音量を少し絞らせてもらいました。矢野先生、すみませんでした。)

 講義は前回の東海大学綾部先生に講演していただいた内容の再確認と、相手の立論に対する反論(Attack)の方法、再反論(Summary)の方法、判定の方法が中心でした。その後、英語ディベートの初歩段階を体験した前回とは異なる本格的な英語ディベートの実践を2回おこないました。論題は前回の続き It is better to have school trips in foreign countries than in home country of the students. です

 生徒諸君は12名(3人1組×4班)で1つのテーブルに座っています。そのうち1班が肯定側、1班が否定側、2班が判定を担当します。最初の内こそ戸惑いながら、カタコトの英語(時には日本語を入れながら)でありましたが、2回目ともなると堂々とした姿勢で実践できていたと思います。テーブルからは時折拍手も聞こえ、生徒諸君も充実した時間を過ごしていたようでした。ここで学んだディベートは今後の課題研究・グループワークを進める上で必ずや役立つことでしょう。

SGH米国リーダー研修報告会をおこないました。

2015年05月25日

5月23日 米国リーダー研修報告会
 5月23日は今年度1回目の公開授業でした。保護者の皆様、小・中学生、学校近隣の皆様、その他多くの皆様にご来校いただき、本当にありがとうございました。
 
 3時間目、1・2年生は総合的な学習の時間でした。3月に当時の1年生40名がアメリカ研修をおこないましたが、それを1・2年生全員と共有し、今後の課題研究等に生かしていくための報告会です。2年生のSGHスタッフおよび米国リーダー研修参加者が入念にプレゼンの準備をし、当日を迎えました。会場の小体育館には約150名の参観者がお見えになりました。

 報告会は研修の概要紹介の後に4つのパートにわけておこなわれました。1つめはハーバード大学での研修についてです。現地で出会った日本人学生との交流の様子を、その学生さんになりきって報告してくれました。2つめはMITでの研修についてです。研修内容が映像で報告され、非常にわかりやすいものでした。3つめはミルバーン高校との交流についてです。寸劇形式での発表でしたが、途中で交流した高校生からビデオレターが届いたとのことでそちらを見せてもらいました。最後は国連での研修についての報告です。国連日本政府代表部を訪問した様子など多くの報告がありました。

 研修参加者が多くのことを学んできたということがわかる報告会でした。報告を受けた生徒諸君もメモをとりながら熱心に聞くことができていたようです。非常に有意義な報告会であったと思います。詳細については今後もこのブログで発信していく予定です。

 最後に報告会を参観していただいた皆様、体育館への入場などでご協力いただきまして本当にありがとうございました。
 
 

米国リーダー研修報告会をおこないます。

2015年05月22日

明日の公開授業でSGH米国リーダー研修報告会をおこないます
 長野高校のSGH事業は教職員だけで推進・運営されているのではありません。生徒諸君も「SGHスタッフ」として運営に積極的に関わっています。

 5月21日、考査終了後にSGHスタッフ会議を開催しました。この日の会議は初の1年生・2年生の合同会議でした。会議の中心は明日5月23日の公開授業3時限目におこなわれるSGH報告会についてでした。

 明日の内容は3月におこなわれた米国リーダー研修の報告です。米国リーダー研修に参加した生徒と2学年のSGHスタッフが中心となり、研修内容についてのプレゼンが公開授業の一環でおこなわれます。ぜひ参観していただいて、長野高校のSGH事業の一端を感じていただけたら幸いです。

 なお参観していただく皆さんにお願いがあります。会場(小体育館)への移動については本校職員の指示に従ってください。生徒諸君の小体育館への移動を優先させていただきますので、なにとぞご理解・ご協力のほどよろしくお願いします。

信濃毎日新聞に本校SGH事業の取組が掲載されました。

2015年05月13日

信濃毎日新聞に本校SGH事業の取組が掲載されました
本日の信濃毎日新聞の教育面に「SGH県内2校の挑戦」として本校の取組が掲載されています。ぜひご覧ください。

1学年ディベート基礎① 講演会をおこないました

2015年05月13日

1学年 ディベート基礎① 東海大学文学部綾部功先生講演会
 1年生の総合的な学習の時間(課題研究Ⅰ)にディベート基礎①として講演会がおこなわれました。講師は英語ディベートの専門家である東海大学文学部綾部功先生です。

 講演はまず「ディベートとは何か」ということから始まり、続いてディベートの要素や方法といったまさに「ディベート入門」といった内容でした。

 休憩を挟み、英語ディベートの実践をしました。しかし多くの生徒諸君はディベートは初めて、また英語でということもあり、「英語ディベートの初歩段階を少しだけ体験した」というのが正確なところなのかもしれません。

 今日の論題は It is better to have school trips in foreign countries than in home country of the students. でした。生徒諸君は自分の立場を明らかにし、その根拠を示すところまで体験しました(もちろん英語です)。

 今月の末にはディベート基礎②の講演会がおこなわれます。その様子もこのブログで発信していきます。

2学年「プレゼンテーション講座」が行われました。

2015年05月01日

山田 崇 氏(塩尻市役所, TED×Saku Speaker)講演『効果的なプレゼンテーションとは』
4月22日(水) 2年生の総合の授業でプレゼンテーション講座を行いました。
講師には、塩尻市職員でTED×Saku のSpeaker でもある、山田崇 氏をお迎えしました。
山田氏は、TED×Sakuをはじめ各地で講演を行うとともに、街に出て様々なプロジェクトに関わっている経験をもとに、実際にプレゼンテーションを行いながら、効果的なプレゼンテーションについてのお話をしてくださいました。後半の質疑および班別の打ち合わせの時間にも、生徒の質問や相談を切れ目なくうけていただき、多くの生徒が今後の活動を行ううえでの参考にしていました。

4月18日 進路(SGH)講演会がおこなわれました。

2015年04月23日

東北大学文学部教授高橋章則先生講演会
 4月18日、1年生の土曜セミナーで進路(SGH)講演会がおこなわれました。
 講師に東北大学文学部教授高橋章則先生をお迎えし、「主体的な高校での学び」ということについての講演を聴きました。あわせて東北大学はSGUの指定を受けていることから、SGHでの学びが大学での学びにどのようにつながっていくのかというお話もしていただきました。
 また講演の前には各クラスでグループディスカッションをおこないました。高校での学びに対して感じている期待や不安、自分が将来やりたいこと、世界に通用するために身につけておきたい力という3つのテーマでしたが、各グループが活発に意見交換をしていました。

米国リーダー研修を終えて

2015年03月22日

学び多き7泊9日!
米国リーダー研修に参加した生徒40名が無事に帰国しました。
アメリカのボストンとニューヨークという経済と文化の中心都市に滞在し、
MIT、ハーバード大学、国連本部という世界を代表する機関(学校)で、
そこで働く(学ぶ)方々と交流するという体験によって、どれだけの成長
を遂げたでしょうか。

たった1週間といえばそれまでですが、本当に内容が濃く、刺激の強い1週
間であったことは、参加生徒ひとりひとりの表情から読み取れます。
研修前に設定した目標の達成度合いも含めて、研修レポートの完成が今から
とても楽しみです。

今回の研修での学びを思い出に留めるのではなく、経験に変えてこれからの
課題研究の探究へつなげていきましょう。

米国リーダー研修へ出発しました!

2015年03月13日

7泊9日の米国リーダー研修へ
参加生徒40名がアメリカに向けて出発しました。
7泊9日の日程で、ボストン、ニューヨークで現地の高校生や大学生に課題研究の成果を発表し、ディスカッションすることを通じて、これまで1年間研究してきた内容に対し、より広い視点から検証することを目的としています。

参加者が決定した10月から、本校の海外留学アドバイザーとの面談、研修会を重ねてきました。面談では、参加者ひとりひとりが具体的な研修目標を設定しました。「スーパーで現地のりんごを買って日本との違いを比べる」や「カフェで1人で注文をする」、「3人と連絡先を交換する」など様々です。
研修後には、どの様な報告をしてくれるでしょうか。

また、研修中の具体的な交流内容は、役割分担によって編成された6人程度のグループで、企画立案しています。MITでの見学先や、ハーバード大学でディスカッションするテーマ設定、現地高校との交流内容、国連での質問内容など全て生徒主導で進めて行く行程です。


多くの刺激と学びを吸収し、ひとまわり大きくなった姿で帰って来てくれるはずです。

長野県長野高等学校平成26年度SGH1年次課題研究発表会

2015年02月10日

お疲れ様でした!
平成27年2月10日(火) 長野県長野高等学校平成26年度SGH1年次課題研究発表会を
開催しました。
県内外の高等学校の多くの先生方にご参加頂きました。

当日は、「スポーツ」「農業・食品」「生産財・林業」「地域ブランド」「自然・環境」
「教育・歴史・芸術・文化」「健康長寿」の7分野63班のチームを13グループに編成し、
それぞれのグループ内でプレゼンテーション・ディスカッションを行う分科会を各会場
に分かれて行いました。
各分科会にはあらゆる分野に精通したアドバイザーに付いて頂き、研究内容や発表方法に
関して助言を頂きました。

その後の全体会では、長野県上田高等学校(平成26年度SGHアソシエイト校)と長野県
屋代高等学校(SSH指定校)の代表者及び本校の代表3班が発表を行いました。他校のプ
レゼンテーションの見せ方・聞かせ方への工夫に、刺激を受けた生徒が多かったようで
す。

今回の発表会は来年度への大きな糧となる“課題”が多く見つかった発表会だったと思い
ます。1年間調べてきた課題研究を、より深化させるとともに、今後はそれらを「発信」
する方法を模索し、実際に実施できる本研究になることを期待しています。

課題研究発表会に向けて準備も大詰めです

2015年02月05日

課題研究発表会に向けて準備も大詰めです!
来週2月10日(火)に行われる「長野県長野高等学校平成26年度SGH1年次課題研究発表会」
に向けて、生徒の準備も最終段階まできました。
4つ切りサイズのスケッチブックに、これまでの研究内容をまとめていきます。
水彩画で表現する班や写真を切り貼りする班など、真っ白なスケッチブックがそれぞれの班
の個性がうかがえる発表資料へと変わっていきます。

発表会当日は、63の班が4~5つの小グループに分かれ、プレゼンテーション形式で研究
発表をします。
来年度の本研究に向けて、今年1年の成果を全力で発表してくれることと思います。

長崎東高校 濱野教頭先生が学校視察にお見えになりました。

2014年12月04日

長崎県立長崎東高等学校 濱野正義教頭先生が学校視察におみえになりました。
 はるばる長崎からおみえいただきました。寒さと電車からみた雪にびっくりされたとのことでした。本校の取り組みが少しでも参考になればと思います。

松本市役所へフィールドワークに行ってきました。

2014年12月03日

松本市役所へフィ-ルドワークへ行ってきました。
 12月2日 菅谷昭 松本市長に『健康寿命 延伸都市 松本』のまちづくりについてお聞きするために松本市役所へフィールドワークに行きました。予定時間をオーバーして私たちの準備した質問に熱心に答えていただきました。また、本校SGHの取り組みへの応援も約束して下さいました。お忙しい中、ありがとうございました。

SGH課題研究 校内中間発表会が行われました。

2014年11月29日

SGH課題研究 中間発表会が行われました。
まずは分野別に発表会を行い、その発表から選ばれた9つの班が全体発表会に臨むというスタイルで行いました。質問が飛び交い、お互いの研究内容がわかり意欲もわいてきたのでは? 2月10日の発表会に向けてここからどんな研究になっていくのか楽しみです!

フィールドワークに行ってきました。

2014年11月19日

フィールドワークに行ってきました。
 1学年全員、7分野 63班に分かれてフィールドワークにでかけました!

SGHグループワーク・講演会

2014年09月18日

SGHホームページがスタート
夏の暑さも和らぎ過ごしやすい季節になりました。
SGHの活動も少しずつ軌道にのってきました。
これから、SGHの内容について発信していきますのでよろしくお願いします。
下の写真は、グループワークの準備と、文科省国際教育課の河村裕美さんによる講演(SGHの目的、内容の紹介)の様子です。
探究活動の分野決め、グループ分け(9月18日)
これから、いよいよ探究活動が本格的に始まります。それに先立ち、7つの探究分野に分かれました。
生徒たちは、さらに小グループに分かれ、今後の研究に向けて話し合いを始めました。